=|= ver.1.4 (set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 20)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "正常")(set:$name to "ライトニング・イエロー")''体力'':$HP ''エナジー'':$EP ''装備'':$soubi ''侵食率'':$sinsyoku ''状態'':$status (set:$sinkou to 0)(set:$time to 0)(set:$MRname to "鼠怪人")(set:$RBname to "兎怪人")(set:$SBname to "猪怪人")(set:$GDname to "竜怪人")(set:$PSarpname to "蛇怪人")(set:$PSeepname to "羊怪人")(set:$KTname to "虎怪人")(set:$nameB to "ブリザード・ブルー")(set:$HPB to 0)(set:$EPB to 0)(set:$soubiB to "なし")(set:$statusB to "正常")(set:$sinsyokuB to 0)(set:$HerosuitLim to 0)(set:$huantei to 0)(set:$item to 0)(set:$blue to 0)(set:$tokubetuCF to (random:0,1))(set:$bluesuitF to (random:0,2))(set:$gameover to 0)(set:$huanteiB to 0)(set:$KTHP to 100) =||||= 暗い……ここは、何処だ? 目を開いているはずなのに、何も見えない。 頭が痛い。身体が思うように動かない。何があった? 俺は、ここに来るまでに確か……。 『''怪人化シーケンス20%完了。次のプロセスへ移行します''』 怪人化シーケンス……?! その物騒な言葉に、ぼんやりとしていた意識が急に覚醒する。そうだ、俺はヒーロー、ライトニング・イエロー。日夜怪人達と戦うヒーローの一人だ。意識を失う前にもヒーローとして怪人達と戦っていた。 しかし、ある日俺達のリーダーであるブレイジング・レッドが怪人達の悪の組織、【ゾディアック】の罠に掛かり連れ去られてしまった。なんとかアジトは突き止めて、俺ともう一人の仲間であるブリザード・ブルーと共に向かったのだが、そこで不意を打たれてしまったようだ。 『''怪人化シーケンス、獣化液注入を開始します''』 獣化液!?【ゾディアック】の怪人達はどれも獣と人を混ぜたような姿をしていたが、そういうことなのか! いや、冷静に分析している暇はない! このままではまずい。身体を怪人に変えられてしまう前に、脱出しなくては! 身体は動かない。体力も大きく削り取られている。しかし、一度は技を放てるはずだ。 [[ライトニング・フォース!->冒頭2]](set:$EP to $EP - 90) |==|=|= (set:$menubar to (macro:[(output:)[(if:$gameover is 0)[進行度:$sinkou] (if:$name is "ライトニング・イエロー")[(text-colour:yellow)[$name]](else:)[$name] ''体力'':$HP ''エナジー'':$EP ''装備'':$soubi (if:$sinsyokuDHR is 1)[(text-colour:red)[''侵食率'']](else:)[''侵食率'']:$sinsyoku % ''状態'':$status (if:$gameover is 0)[(if:$blue is 1)[(if:$nameB is "ブリザード・ブルー")[(text-colour:blue)[$nameB]](else:)[$nameB] ''体力'':$HPB ''エナジー'':$EPB ''装備'':$soubiB (if:$sinsyokuDHR is 1)[(text-colour:red)[''侵食率'']](else:)[''侵食率'']:$sinsyokuB % ''状態'':$statusB] ''所持品'' (if:$cardhokan is 1)[収集物保管室のカードキー] (if:$cardtokubetu is 1)[特別実験室のカードキー] (if:$cardMR is 1)[灰色のカードキー] (if:$cardRB is 1)[ピンク色のカードキー] (if:$cardSB is 1)[茶色のカードキー] (if:$zyukayaku is 1)[獣化薬【A】] (if:$kaizyoyaku is 1)[獣化解除薬]] (b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(link-reveal-goto:"セーブメニュー","セーブ画面")[]] (b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(link-reveal:"リセット")[(restart:)]]]]))($menubar:) =||||= 俺は残った力を使い、身体から電撃を放つ。この超能力があるからこそ、俺はヒーローになれたと言ってもいい。とはいえ、ヒーロースーツで増幅しなくては大した力ではないため、今の俺ではこの拘束を破壊するには至らないかも知れない。それでも……! 『''エラーが発生しました。シーケンスを中断します''』 狙い通り、機械の故障が発生したようだ。可能性は低いと思っていたが、僅かな希望をなんとか手繰り寄せられたらしい。 ガコンッ 大きな音がしたかと思えば、急に光が俺の目に飛び込んで来て、思わず目を細める。どうやらカプセルか何かに閉じ込められていたようで、その蓋が開かれたようだ。 カチャンッ 手足を拘束していた金具も外れ、まだふらつくが歩けるみたいだ。当然というのも嫌だが全裸にされているのは気になるが、ここは敵地のど真ん中。そんなことを気にしている暇はない。 今のところ警報は鳴っていないが、急いで脱出しなくてはならない。しかし、他の二人の安否も気掛かりだ。俺と同じような状況だと仮定して、あの二人がもし怪人にされてしまったら、間違いなく人類の脅威だ。それ以前に共に戦って来た仲間だ。出来れば助けて一緒に脱出したい。 [[部屋を見回す->冒頭3]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 今、ライトニング・イエローは敵のアジトの中心で単身、装備無しの絶望的な状況にあります。この状況からの脱出がこのゲームのクリア目的となります。 現在、ライトニング・イエローは装備もなければヒーローの力の源であるエナジーも枯渇し、エナジーを使う能力を増幅させるヒーロースーツもないため、下っ端の戦闘員とまともにやり合うのも難しい状態です。極力怪人達と遭遇することなくまずはアジト内を探索しましょう。 ''進め方'' アジトから脱出するべく行動を選んで進みましょう。基本的には【先を急ぐ】か【探索を重視する】かを選び、イベントが発生し選択を行い、イベントが終了するとまたどちらかを選びます。 【先を急ぐ】か【探索を重視する】のどちらかの選択を行うごとに脱出までの道のりが進んでいきます。またこの選択やイベントごとに時間が経過していき、時間が進み過ぎると取り返しが付かないことが出て来てしまいます。 ''先を急ぐ'':先を急いで脱出への道のりを多く進めることが出来ますが、怪人との遭遇率の高い選択になります。怪人と遭遇すると逃げるか戦闘するかを選ぶことになり、デメリットが大きいです。 ''探索を重視する'':ゆっくり進みながら、探索箇所が出てくる確率の高い選択になります。部屋を探索することで脱出のための手立てが見付かることもあれば、罠があることもあります。 ''それぞれの項目について'' ''進行度'':現在アジトをどの程度進み探索したかを示す値です。この数値によって発生するイベントがあり、一定値に達すると脱出口に到達します。 ''体力'':文字通りの体力です。怪人の攻撃や防犯用の罠などでダメージを受けると体力が減り、0になった場合気を失い、ゲームオーバーになります。 ''エナジー'':ヒーローがヒーローたる所以である、超能力を使うためのエネルギーです。増幅装置であるヒーロースーツがないと十全にその力は発揮出来ないものの、今の状態でもライトニング・イエローの能力である電気を操る力を使うこと自体は可能です。 ''装備'':現在身に着けているものです。悪の組織のアジトとはいえ、着るものくらいはあるでしょう。どんなものかはともかくとして。 ''侵食率'':現在どれだけ怪人化しているかを示す数値です。100%になった時、ライトニング・イエローは完全な怪人になってしまいます。 ''状態'':現在発生している状態異常を示しています。何もない場合は正常です。 [[スタート->進行マス]] |==|=|= ($menubar:) =||||= 緊急事態ながら、素っ裸で何もない以上、何か使えるものがないかとカプセルから出て部屋を見回す。 このカプセルは部屋の中心に設置されていたようで、他のカプセルはない。すぐに仲間と合流出来ればと思ったが、そう上手くはいかないようだ。 壁沿いに並ぶ、見慣れない機械群や薬品らしき液体の入った大きなカプセルを触っていても、時間の無駄だろう。むしろ先程獣化薬なるものを投入しようとしていたようだから、触らない方がいい。万が一のことがあって薬を浴びてしまっては元も子もない。 すぐ理解出来そうなものは、カプセルの正面にある巨大な鏡くらいだろうか。 そこには二十代前半の青年が映っていた。生まれたままの姿で、そこそこの体格をした、金髪に黄色い瞳の男だ。これは生まれ付きではなく、エナジーを発露させた時に、後天的に黒から変わったものだ。 エナジー自体は人間誰もが持っているものだ。しかしそれを自らの意志で表に出して現象に変えることが出来るのは、ごく少数の人間だけ。それが可能な人間がヒーローに選ばれるのだ。 呆けている場合ではない。着るものも見付からないし、様子を見に怪人が来る前にこの部屋から出てしまおう。 [[ゲームの説明]] |==|=|= (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[(set:$EP to 100)](else:)[(set:$EP to $EP + 5)(if:$EP > 100)[(set:$EP to 100)]](if:$blue is 1)[(if:$soubiB is "ヒーロースーツ")[(set:$EPB to 100)](else:)[(set:$EPB to $EPB + 5)(if:$EPB > 100)[(set:$EPB to 100)]]]($menubar:) [[資料室->資料室パスコード]] =||||= 俺は真っ白で、ところどころ継ぎ目のある、綺麗ながら明らかに無機質な通路を進んでいく。 急いで先へと進み脱出を優先することも出来るだろうが、探索をして準備や仲間を探すことも必要だろう。(if:$blue is 1)[ 「気を引き締めて進みましょう。それにしても、レッドは何処にいるんでしょうか……」] (if:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ" and $status is "正常")[雑魚戦闘員のスーツを着ているせいで、歩くだけで性刺激に苛まれる。すぐに射精するようなほど強烈なものではないものの、ムラムラしてくる。戦闘員程度なら誤魔化せるだろうが、あまり着ていたくないな……。(if:$huantei is 0)[(set:$sinsyoku to $sinsyoku + 5)]](elseif:$soubi is "ヒーロースーツ")[ようやく取り戻したヒーロースーツは、着心地良く力が溢れる。エナジーは消費していないように感じるが、この状態も無制限ではない。脱出するなら急いだ方がいいかも知れない。(set:$HerosuitLim to $HerosuitLim + 1)](elseif:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ" and $status is "鼠怪人化")[(if:$MRwebstopF is 1)[鼠怪人になってしまってから、ムラムラこそしているものの、謎の電波を受信しなくなったおかげか、思考の侵食がなくなり、スーツを脱ぎたい、脱出したい、人間に戻りたいと思える。](else:)[鼠怪人になってしまってから、ますますムラムラして来た。しかし、それと同時にこのスーツがあまりにも馴染み、脱ぎたいとは到底思えない。脱ごうとしても脱げないみたいだが。 時折ヘルメットに、そして直接頭に電波を受信している。意味は理解出来ないが、これを浴び続けているとまずい……と思いながら、抗う術がない。(set:$sinsyoku to $sinsyoku + 5)]](elseif:$status is "鶏怪人化")[少しお腹がゴロゴロ言っているような気がしている。お腹が痛い、というより、何かがあるような……それを出してしまいたい衝動があるのだが、これに身を任せるのは危険だと、俺の直感が言っている。](elseif:$status is "牛怪人化")[少し胸が張っていて、大きな乳首を触りたくなっている。しかし外気に触れているだけで擦れたような気分になっているのに、触ってしまってはまずいことになる気しかしないから、グッと堪える。](elseif:$status is "馬怪人化")[馬鹿でかいチンポがムラムラしてならない。しかし、一度出そうものなら歯止めが利かなくなり、壊れてしまう予感がある。無駄にデカい男性器が勃起して歩くのに邪魔だが、とにかく我慢するしかないだろう。] (if:$sinsyoku >= 50 and $status is "正常" and $soubi is "雑魚戦闘員スーツ")[おかしい……身体中がムズムズしてきた。擦れて性刺激がどうとかいう次元の話ではない。 [[これは……->侵食鼠化イベント]]](elseif:$sinsyoku >= 100 and $status is "鼠怪人化")[うっ……頭が……頭に、何かが……。 [[これは……->侵食率100%鼠怪人化]]](elseif:$zyukayaku is 1 and $havesuit is 1)[獣化薬【A】と俺のヒーロースーツ、両方を手に入れた。これで、獣化が解けるはずだ。 [[怪人化を解く->獣化解除イベント]]](elseif:$blue is 1 and $havebluesuit is 1 and $statusB is "正常" and $soubiB is not "ヒーロースーツ")[よし、これでブルーのスーツは取り戻せた。ブルーに渡して着てもらおう。 [[ブルーにスーツを渡す->ブルースーツ着用]]](elseif:$blue is 1 and $statusB is "犬怪人化" and $havebluesuit is 1 and $zyukayaku is 1)[ブルーのスーツと獣化薬【A】が揃った。これでブルーを人間に戻すことが出来るはずだ。 [[怪人化を解く->ブルー怪人化解除イベント]]](elseif:$sinkou >= 50)[どうやらこの先は広い場所に出るようだ。見覚えがある。俺達が侵入した場所、つまり【ゾディアック】のアジトの入り口だ。 (if:$blue is 1)[「……行きましょう、イエロー」 「ああ」 一言、力強くそう答えて、俺達は一歩踏み出した。 (if:$kaizyoyaku is 1)[いや、踏み出そうとした。 「イエロー、少しいいですか」 [[ブルーの話を聞く->最終イベント前・解除薬の所持]]](else:)[[[先に進む->最終イベント・ブルー同行]]]](else:)[「……行くぞ」 俺は意を決して、一歩進んだ。 [[先に進む->最終イベント]]]](else:)[[[先を急ぐ->先を急ぐイベント]] [[探索を重視する->探索重視イベント]] (if:$visitMRroom is 1 or $visitsyusyu is 1 or $visittokubetu is 1)[それとも、引き返すことになるが、一度戻ってみようか?(進行度-1) (if:$visitMRroom is 1 and $kaizyoyaku is 0)[(link-reveal-goto:"灰色の扉の部屋へ","部屋再訪イベント")[(set:$saihouroom to "MR部屋")]] (if:$visitsyusyu is 1)[(if:$soubi is not "ヒーロースーツ" and $havesuit is 0)[(link-reveal-goto:"収集物保管室へ","部屋再訪イベント")[(set:$saihouroom to "保管室")]]] (if:$visittokubetu is 1 and $blue is 0 and $blueded is 0)[(link-reveal-goto:"特別実験室へ","部屋再訪イベント")[(set:$saihouroom to "実験室")]] (if:$MRzyukatoki is 1 or $visitzyukayaku is 1)[(link-reveal-goto:"獣化薬保管室へ","部屋再訪イベント")[(set:$saihouroom to "獣化薬部屋")]] (if:$visitRBroom is 1 and $RBclearF is 0 and $sinkou >= 10 and $blue is 0)[(link-reveal-goto:"ピンク色の扉の部屋へ","部屋再訪イベント")[(set:$saihouroom to "RB部屋")]](elseif:$visitRBroom is 1 and $RBclearF is 0 and $sinkou < 10)[ピンク色の扉の部屋へ(進行度10以上必要)] (if:$visitSBroom is 1 and $SBclearF is 0 and $sinkou >= 10 and $blue is 0)[(link-reveal-goto:"茶色の扉の部屋へ","部屋再訪イベント")[(set:$saihouroom to "SB部屋")]](elseif:$visitSBroom is 1 and $SBclearF is 0 and $sinkou < 10)[茶色の扉の部屋へ(進行度10以上必要)] (if:$visitGDroom is 1 and $clearDBroom is 0 and $sinkou >= 20)[(link-reveal-goto:"青色の扉の部屋へ","部屋再訪イベント")[(set:$saihouroom to "GD部屋")]](elseif:$visitGDroom is 1 and $clearDBroom is 0 and $sinkou < 20)[青色の扉の部屋へ(進行度20以上必要)] (if:$visitPSneakroom is 1 and $clearPSneakroom is 0 and $sinkou >= 20)[(link-reveal-goto:"緑色の扉の部屋へ","部屋再訪イベント")[(set:$saihouroom to "PSneak部屋")]](elseif:$visitPSneakroom is 1 and $clearPSneakroom is 0 and $sinkou < 20)[緑色の扉の部屋へ(進行度20以上必要)] (if:$visitPSeeproom is 1 and $clearPSeeproom is 0 and $sinkou >= 20)[(link-reveal-goto:"白色の扉の部屋へ","部屋再訪イベント")[(set:$saihouroom to "PSeep部屋")]](elseif:$visitPSeeproom is 1 and $clearPSeeproom is 0 and $sinkou < 20)[白色の扉の部屋へ(進行度20以上必要)] (if:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ" and $status is "正常")[[[雑魚戦闘員スーツを脱ぐ->雑魚戦闘員スーツを脱ぐ]]] (if:$soubi is "ヒーロースーツ" and $soubiB is "ヒーロースーツ")[(link-reveal-goto:"出口まで急ぐ","進行マス")[(set:$sinkou to 50)]](if:$darkherokaihiF is 1)[(link-reveal-goto:"出口まで急ぐ","進行マス")[(set:$sinkou to 50)]] ]] |==|=|= ($menubar:) (set:$sinkou to $sinkou + 3) =||||= 俺は先を急ぐことにした。ヒーローが全滅してしまえば、怪人の侵攻を許し悪の組織に世界を支配されてしまいかねない。敵に気付かれようとも音を立てて走り続ける。 (set:$event to (random:0,100)) (if:$event > 20)[案の定、俺の走る音以外の足音が聞こえ、こちらに来ているのに気付く。恐らく戦闘員がこちらに近付いているのだろう。 すぐにでも動かなければ気付かれてしまいそうだ。(if:$status is not "正常")[しかし、今の身体は怪人だ。下手な誤魔化しをするよりも、大人く出て行ってすれ違った方が、むしろいいのかも知れない。 [[素直に出ていく->雑魚戦闘員変化中イベント]] [[気付かれない内に引き返す->進行マス]]](elseif:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ")[今は一応雑魚戦闘員のスーツを着ている。雑魚戦闘員の目なら誤魔化せるだろうが、なるべくバレない方がいいか……? [[素直に出ていく->雑魚戦闘員変化中イベント]] [[気付かれない内に引き返す->進行マス]]](elseif:$soubi is "ヒーロースーツ")[今なら雑魚戦闘員くらい容易く蹴散らすことが出来るだろう。 [[戦う->雑魚戦闘員戦闘イベント]] [[逃げる->雑魚戦闘員逃走イベント]]](elseif:$EP < 80 and $soubi is "なし")[今戦うのは得策ではないだろう。大人しく逃げた方がいい。 [[戦う->雑魚戦闘員戦闘イベント]] [[逃げる->雑魚戦闘員逃走イベント]]](elseif:$EP >= 80)[今ならエナジーも十分あるため、一度だけ雑魚戦闘員と戦うならなんとかなるかも知れない。 [[戦う->雑魚戦闘員戦闘イベント]] [[逃げる->雑魚戦闘員逃走イベント]]] ](else:)[急いで走って来たが、どうやら行き当ってしまったようだ。このアジトは迷路のようになっているようで、どうも通路の作りが変だ。 ふと横目に、部屋に入るスライドドアがあるのを見付けた。急いでいるが探索して行ってもいいかもしれない。急ぐならば急ぐことを初志貫徹するのもいいだろう。 [[部屋の扉を確認する->部屋イベント]] [[先へと進む->進行マス]]] |==|=|= ($menubar:) (set:$sinkou to $sinkou + 1) =||||= 俺は探索をしながら進むことにした。今の装備のない状態では怪人達と戦うことは困難だし、(if:$blue is 0)[ブルーとレッドも](else:)[レッドを]探して救出した方がいい。もしかしたら怪人達を倒すための手掛かりを得られるかも知れない。 (set:$event to (random:0,100)) (if:$event > 80)[しかし、通路の向こうから足音が聞こえてくる。すぐにでも動かなければ気付かれてしまいそうだ。(if:$status is not "正常")[だが、今の身体は怪人だ。下手な誤魔化しをするよりも、大人く出て行ってすれ違った方が、むしろいいのかも知れない。 [[素直に出ていく->雑魚戦闘員変化中イベント]] [[気付かれない内に引き返す->進行マス]]](elseif:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ")[今は一応雑魚戦闘員のスーツを着ている。雑魚戦闘員の目なら誤魔化せるだろうが、なるべくバレない方がいいか……? [[素直に出ていく->雑魚戦闘員変化中イベント]] [[気付かれない内に引き返す->進行マス]]](elseif:$soubi is "ヒーロースーツ")[今なら雑魚戦闘員くらい容易く蹴散らすことが出来るだろう。 [[戦う->雑魚戦闘員戦闘イベント]] [[逃げる->雑魚戦闘員逃走イベント]]](elseif:$EP < 80 and $soubi is "なし")[今戦うのは得策ではないだろう。大人しく逃げた方がいい。 [[戦う->雑魚戦闘員戦闘イベント]] [[逃げる->雑魚戦闘員逃走イベント]]](elseif:$EP >= 80)[今ならエナジーも十分あるため、一度だけ雑魚戦闘員と戦うならなんとかなるかも知れない。 [[戦う->雑魚戦闘員戦闘イベント]] [[逃げる->雑魚戦闘員逃走イベント]]] ](else:)[無事部屋に入る扉を見付けた。罠などがあるかも知れないが、探索してみないことには始まらないだろう。 [[部屋の扉を確認する->部屋イベント]]] |==|=|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 正面の通路から戦闘員が現れる。黒い全身タイツ型のスーツを着た戦闘員で、胸元に耳の尖った鼠のようなマークが描かれていた。黒いヘルメットで頭を覆っているものの、口元と尖った耳、そして足元に垂れる毛に覆われていない尻尾から、中身は鼠型の怪人のようだ。悪の組織【ゾディアック】の中で最も多く確認されているタイプで、大した戦闘能力はない。いずれも雄のようで、スーツの股間が勃起した陰茎の形で盛り上がっている。 (set:$mobratnum to (random:1,4))(set:$taosita to $EP / 20)(set:$taosita to (floor:$taosita))(set:$nokori to $mobratnum - $taosita)(set:$damege to $nokori * 20)(set:$shohiEP to $taosita * 20) そんな鼠型戦闘員が$mobratnum体現れた。 (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[ヒーロースーツを取り戻した今、エナジーを消費せずともただの徒手格闘でさえ勝てる相手だ。例え何体いようとも、負けることはない。 電流を纏った回し蹴りで、$mobratnum体の戦闘員達を蹴り飛ばして麻痺させる。これでしばらくは動くことが出来ないだろう。今の内に先に進んでしまおう。(set:$ratdedF to 1) [[先に進む->進行マス]]](elseif:$mobratnum is 4)[(if:$EP >= 80)[数は多いが、今はエナジーに余裕がある。スーツはないものの、自力の放出でも勝てる相手だ。一体一体に電撃を浴びせていき、気絶させることに成功した。 思ったより敵が多く、エナジーをかなり消費したが、どうにか勝利した。こんな雑魚相手にここまで消耗してしまうのであれば、戦闘は避けた方がいいのかも知れない。 エナジーを80消費した。(set:$EP to $EP - 80)(set:$ratdedF to 1) [[先に進む->進行マス]]](else:)[(set:$HP to $HP - $damege)(set:$EP to $EP - $shohiEP)敵の数が圧倒的に多い。徒手格闘で戦う分には今の俺は戦闘員達と変わらないか、少し弱いくらいだ。エナジーを使い電撃を放ち、(if:$taosita is 0)[1体も倒せず、](else:)[どうにか$taosita体倒したものの、](if:$HP <= 0)[先に俺の体力が尽きてしまい、意識が遠のいていく。数が多かったとはいえ、こんな雑魚戦闘員に負けるなんて……。 [[その後……->ゲームオーバー鼠雑魚戦闘員編]]](else:)[エナジーも足りなくなり、攻撃を受けながらの撤退を余儀なくされた。なんとか先には進んでいるが、こんな調子ではすぐに捕まってしまうだろう。 体力を$damege失った。(if:$shohiEP > 0)[エナジーを$shohiEP消費した。] [[先に進む->進行マス]]]]](elseif:$mobratnum is 3)[(if:$EP > 60)[多少数はいるが、エナジーはまだなんとか余裕がある方だ。スーツはないものの、自力の放出でも勝てる相手だ。一体一体に電撃を浴びせていき、気絶させることに成功した。 敵の数が多く、エナジーをかなり消費してしまった。どうにか勝利は収めたものの、いちいちこんな雑魚を相手していては、エナジーがいくらあっても足りないだろう。 エナジーを60消費した。(set:$EP to $EP - 60)(set:$ratdedF to 1) [[先に進む->進行マス]]](else:)[(set:$HP to $HP - $damege)(set:$EP to $EP - $shohiEP)敵の数が多い。徒手格闘で戦う分には今の俺は戦闘員達と変わらないか、少し弱いくらいだ。エナジーを使い電撃を放ち、(if:$taosita is 0)[1体も倒せず、](else:)[どうにか$taosita体倒したものの、](if:$HP <= 0)[先に俺の体力が尽きてしまい、意識が遠のいていく。多少数が多かったとはいえ、こんな雑魚戦闘員に負けるなんて……。 [[その後……->ゲームオーバー鼠雑魚戦闘員編]]](else:)[エナジーも足りなくなり、攻撃を受けながらの撤退を余儀なくされた。なんとか先には進んでいるが、こんな調子ではすぐに捕まってしまうだろう。 体力を$damege失った。(if:$shohiEP > 0)[エナジーを$shohiEP消費した。] [[先に進む->進行マス]]]]](elseif:$mobratnum is 2)[(if:$EP >= 40)[二体一で数の不利こそあるものの、今のエナジーでも倒せる相手だ。両手から電撃を放ち、2体の戦闘員を倒せた。 エナジーの消費量こそそう多くはないものの、何にエナジーを使うべきかは考えた方が良いかも知れない。いつも少数で来てくれるとは限らない。 エナジーを40消費した。(set:$EP to $EP - 40)(set:$ratdedF to 1) [[先に進む->進行マス]]](else:)[(set:$HP to $HP - $damege)(set:$EP to $EP - $shohiEP)敵は二人しかいない。だが、徒手格闘で戦う分には今の俺は戦闘員達と変わらないか、少し弱いくらいだ。エナジーを使い電撃を放ち、(if:$taosita is 0)[1体も倒せず、](else:)[どうにか$taosita体倒したものの、](if:$HP <= 0)[先に俺の体力が尽きてしまい、意識が遠のいていく。二体一とはいえ、こんな雑魚戦闘員に負けるなんて……。 [[その後……->ゲームオーバー鼠雑魚戦闘員編]]](else:)[エナジーも足りなくなり、攻撃を受けながらの撤退を余儀なくされた。なんとか先には進んでいるが、こんな調子ではすぐに捕まってしまうだろう。 体力を$damege失った。(if:$shohiEP > 0)[エナジーを$shohiEP消費した。] [[先に進む->進行マス]]]]](elseif:$mobratnum is 1)[(if:$EP >= 20)[敵は一体、不意を突いて電撃を浴びせてしまえば、この鼠の戦闘員くらいならあっという間に倒せてしまう。 いつもこれくらいならば楽に済むが、エナジーも有限だ。無駄に敵と戦って消耗する必要があるのか、よく考える必要があるだろう。 エナジーを20消費した。(set:$EP to $EP - 20)(set:$ratdedF to 1) [[先に進む->進行マス]]](else:)[(set:$HP to $HP - 20)敵はたった一人だ。しかし、エナジーがない今、まともに殴り合うことになる。徒手格闘で戦う分には、今の俺はこいつと互角か、それより弱い可能性さえある。殴り合いの末、(if:$HP <= 0)[先に俺の体力が尽きてしまい、意識が遠のいていく。殴り合いとはいえ、こんな雑魚戦闘員に負けるなんて……。 [[その後……->ゲームオーバー鼠雑魚戦闘員編]]](else:)[エナジーもなく倒せる見込みもなく、仕方なく攻撃を受けながらの撤退を余儀なくされた。なんとか先には進んでいるが、こんな雑魚相手でこれではすぐに捕まってしまうだろう。 体力を20失った。 [[先に進む->進行マス]]]]] |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1)(set:$escape to (random:0,99))(set:$ratmobnum to (random:1,4)) =||||= 正面の通路から戦闘員が現れる。黒い全身タイツ型のスーツを着た戦闘員で、胸元に耳の尖った鼠のようなマークが描かれていた。黒いヘルメットで頭を覆っているものの、口元と尖った耳、そして足元に垂れる毛に覆われていない尻尾から、中身は鼠型の怪人のようだ。悪の組織【ゾディアック】の中で最も多く確認されているタイプで、大した戦闘能力はない。いずれも雄のようで、スーツの股間が勃起した陰茎の形で盛り上がっている。 それが$ratmobnum体。(if:$soubi is "ヒーロースーツ")[わざわざ雑魚戦闘員と戦っている時間が惜しい。それこそ正面から突っ込んで走って行ったとしても、今なら余裕で振り切れるはずだ。 数は関係ない。雷の力で身体を強化して、そのまま戦闘員の隙を縫って走り去っていくことに成功した。 [[進む->進行マス]](set:$sinkou to $sinkou + 1)](else:)[今戦うのは得策ではない。いちいち雑魚戦闘員と戦っていてはキリがない。消耗を避けるためにもここは一度退却した方がいいだろう。 (if:$escape > 50)[ふと、部屋に入るスライドドアが目に入る。ここに入れば、ひとまず戦闘員との接触は避けられるだろう。そのまま逃げれば脱出自体が遠のいてしまうし、未知の部屋とはいえ、ここで一時凌ぎするのはありだろう。 (link-reveal-goto:"部屋の扉を確認する","部屋イベント")[(set:$tousoutyu to 1)] (link-reveal-goto:"そのまま逃げ出す","進行マス")[(set:$sinkou to $sinkou - 1)]](elseif:$escape < 10)[少しばかり反応が遅れ、戦闘員に気付かれてしまった。急いで逃げ出しはしたものの、$ratmobnum体の戦闘員から攻撃を受けてしまう。(set:$damege to $ratmobnum * 10)(set:$HP to $HP - $damege) (if:$HP <= 0)[打ちどころが悪かったか、体力の限界だったか、今となっては分からない。分かるのは、俺の意識が遠のき、雑魚戦闘員に敗北してしまったということ。脱出に失敗してしまったという事実だけだ。 [[その後……->ゲームオーバー鼠雑魚戦闘員編]]](else:)[ダメージは受けたものの、どうにか戦闘員達を撒くことには成功した。命令を遂行することは出来るようだが、あの雑魚戦闘員達は頭が悪い。見失えば追い掛けて来ることもないようだ。 体力を$damege失った。 [[進む->進行マス]]]](else:)[俺はそのまま後退し、戦闘員達に気付かれないまま通路を引き返すことに成功した。 [[逃げ出した->進行マス]](set:$sinkou to $sinkou - 1)] ]=|= ($menubar:)(set:$room to (random:0,10)) =||||= (if:$room is 0)[扉や上部、左右にも何の部屋かを示す標章や文字が書かれていない。自動で開かないのか、扉の前に立っても開かない。取っ手があるため、開くのは容易であった。 [[部屋に入る->休憩室]]](elseif:$room is 1)[扉の上には、''『エナジー貯蔵庫』''と書かれたプレートが掛けられている。(if:$EP <= 40)[エナジーが枯渇している今、何某かの手段でエナジーが回復できるならば、確かめない手はないだろう。](else:)[緊急事態である以上、使えるエナジーに余裕が生まれるのは、望ましいことだろう。]扉は自動ドアのようで、前に立つとスライドドアが開かれた。 [[部屋に入る->エナジー貯蔵庫]]](elseif:$room is 2 and $visitzyukayaku is 0 and $tousoutyu is 0)[扉の上には、''『獣化薬保管室』''と書かれたプレートが掛けられている。あまり近付きたくない名前をしているが、何か怪人達を倒す糸口になるかも知れないし、可能なら破壊しておくことで被害を減らせるかも知れない。 扉は自動ドアのようで、前に立つとスライドドアが開かれた。 [[部屋に入る->獣化薬保管室]]](elseif:$room is 3 and $visitsiryou is 0 and $tousoutyu is 0)[扉の上には、''『研究資料室』''と書かれたプレートが掛けられている。 (if:$cardsiryo is 1)[ここがマスター・ラットの言っていた研究資料室か……探し出して読むには多少時間を要するかも知れないが、色々解決の糸口が見つかるかも知れない。 扉の側にあるカードリーダーにカードを通すと横開きの扉が開いた。 ](else:)[扉の上には''『研究資料室』''と書かれたプレートが掛けられている。 扉の前に立ってもスライドドアは開かず、隙間に手を掛けて開こうとしても開かない。扉の側にカードリーダーが備え付けられており、どうやら鍵が掛かっているようだ。 仕方なしに、俺は扉の前を後にした。 [[先に進む->進行マス]]](set:$visitsiryou to 1)](elseif:$room is 4 and $visitMRroom is 0 and $tousoutyu is 0)[扉は他と違いグレーの塗装がされている両開きのスライドドアで、その中央に雑魚戦闘員のスーツに描かれている鼠のマークが描かれている。 他には部屋を示すプレートなどはなく、カードキーのリーダーが扉に添え付けられているだけだ。 (if:$cardMR is 1)[確信はないが、手持ちのカードの中にある、灰色のカードが扉と同じ色をしている。これを通せば開くだろうか。 少し安直かと思いながらカードを通してみれば、カードリーダーがピーッと音を立てて、スライドドアが開いた。 [[部屋に入る->マスター・ラットの部屋]] [[立ち去る->進行マス]]](else:)[開くためのカードキーはないし、一応扉に手を掛けてみたものの開く気配はない。今は諦めて他を当たるしかないだろう。 [[先に進む->進行マス]]](set:$visitMRroom to 1)](elseif:$room is 5 and $visitsyusyu is 0 and $tousoutyu is 0)[扉の上には''『収取物保管室』''と書かれたプレートが掛けられている。 (if:$cardhokan is 1)[他の扉と違い少し大きな扉の横にカードリーダーがあり、持っている収集物保管庫のカードキーを通すと、リーダーがピーッと音を立てて、スライドドアがゆっくりと開いた。 [[部屋に入る->収集物保管室]]](else:)[他より大きな扉で、試しに開こうとしてみたものの鍵が掛かっているようで開く気配がない。扉にカードキーを通すカードリーダーもあり、鍵が無くては開くことはないだろう。 俺は諦めてその場を後にした。 [[先に進む->進行マス]]](set:$visitsyusyu to 1)](elseif:$room is 6 and $visittokubetu is 0 and $tousoutyu is 0)[扉の上には''『特別実験室』''と書かれているプレートが掛けられている。 いかにもな名前をした部屋で、他の部屋と違って物々しい雰囲気のある、無骨な鉄扉に閉ざされていた。(if:$cardtokubetu is 1)[カードキーが無ければ、開けるのを試す気にもならないだろう。 扉に付けられたカードリーダーに、カードキーを通す。ビーッと一瞬エラーかと思うような音が聞こえたが、ゆっくりと重い扉は開いたようだ。 [[部屋に入る->特別実験室]]](else:)[いくらなんでもこの扉はエナジーがあっても、それこそヒーロースーツがあろうが、強引に開けるのは難しいだろう。 仕方ない、今は後回しにするしかないだろう。 [[先に進む->進行マス]]](set:$visittokubetu to 1)](elseif:$room is 7 and $visitRBroom is 0 and $tousoutyu is 0 and $sinkou >= 10 and $blue is 0)[扉は他と違いピンクの塗装がされている両開きのスライドドアで、その中央に兎の顔の模様が描かれている。 他には部屋を示すプレートなどはなく、カードキーのリーダーが扉に添え付けられているだけだ。 (if:$cardRB is 1)[確信はないが、手持ちのカードの中にある、ピンク色のカードが扉と同じ色と模様をしている。これを通せば開くだろうか。 少し安直かと思いながらカードを通してみれば、カードリーダーがピーッと音を立てて、スライドドアが開いた。 [[部屋に入る->リバース・バニーの部屋]] [[立ち去る->進行マス]]](else:)[開くためのカードキーはないし、一応扉に手を掛けてみたものの開く気配はない。今は諦めて他を当たるしかないだろう。 [[先に進む->進行マス]]](set:$visitRBroom to 1)](elseif:$room is 8 and $visitSBroom is 0 and $tousoutyu is 0 and $sinkou >= 10 and $bule is 0)[扉は他と違い茶色の塗装がされている両開きのスライドドアで、その中央に猪の顔の模様が描かれている。 他には部屋を示すプレートなどはなく、カードキーのリーダーが扉に添え付けられているだけだ。 (if:$cardSB is 1)[確信はないが、手持ちのカードの中にある、茶色のカードが扉と同じ色と模様をしている。これを通せば開くだろうか。 少し安直かと思いながらカードを通してみれば、カードリーダーがピーッと音を立てて、スライドドアが開いた。 [[部屋に入る->スティンク・ボアの部屋]]](else:)[開くためのカードキーはないし、一応扉に手を掛けてみたものの開く気配はない。今は諦めて他を当たるしかないだろう。 [[先に進む->進行マス]]](set:$visitSBroom to 1)](elseif:$room is 8 and $visitGDroom is 0 and $tousoutyu is 0 and $sinkou >= 20)[扉は他と違い、青色の塗装がされており、スライドドアとなっている扉の中心には角が二つ、頭の上に生えたシュッとした蜥蜴のような……ドラゴンだろうか? そんな意匠が施されている。そして何より、他と比べてかなり巨大だ。 だが、どうやら鍵は掛かっていないようだ。扉に備え付けられているカードリーダーのモニタには、OPENと書かれているのだ。鍵が掛けられていないのはいいが、こんな意味ありげな部屋に鍵が掛かっていないのは違和感がある。 [[部屋に入る->グラトニー・ドラゴンの部屋]] [[立ち去る->進行マス]](set:$visitGDroom to 1)](elseif:$room is 9 and $visitPSeeproom is 0 and $tousoutyu is 0 and $sinkou >= 20)[扉は他と違い、白色の塗装がされており、スライドドアの中心にはモコモコの毛に巻いた角の動物の顔、羊の顔の描かれた扉だ。他と比べるとただ白いだけではなく、縁にパステルカラーの模様が付いている。 だが、どうやら鍵は掛かっていないようだ。扉に備え付けられているカードリーダーのモニタには、OPENと書かれているのだ。鍵が掛けられていないのはいいが、こんな意味ありげな部屋に鍵が掛かっていないのは違和感がある。 [[部屋に入る->ピーイング・シープの部屋]] [[立ち去る->進行マス]](set:$visitPSeeproom to 1)](elseif:$room is 10 and $visitPSneakroom is 0 and $tousoutyu is 0 and $sinkou >= 20)[扉は他と違い、緑色の塗装をされている。スライドドアの中心には丸い頭に長い牙の生えた爬虫類、蛇の顔が描かれていた。他と比べるとただ白いだけではなく、石造りに見える。 だが、どうやら鍵は掛かっていないようだ。扉に備え付けられているカードリーダーのモニタには、OPENと書かれているのだ。鍵が掛けられていないのはいいが、こんな意味ありげな部屋に鍵が掛かっていないのは違和感がある。 [[部屋に入る->ペトリファイ・スネークの部屋]] [[立ち去る->進行マス]](set:$visitPSneakroom to 1)](else:)[(if:$visitMRroom is 0)[扉は他と違いグレーの塗装がされている両開きのスライドドアで、その中央に雑魚戦闘員のスーツに描かれている鼠のマークが描かれている。 他には部屋を示すプレートなどはなく、カードキーのリーダーが扉に添え付けられているだけだ。 (if:$cardMR is 1)[確信はないが、手持ちのカードの中にある、灰色のカードが扉と同じ色をしている。これを通せば開くだろうか。 少し安直かと思いながらカードを通してみれば、カードリーダーがピーッと音を立てて、スライドドアが開いた。 [[部屋に入る->マスター・ラットの部屋]] [[立ち去る->進行マス]]](else:)[開くためのカードキーはないし、一応扉に手を掛けてみたものの開く気配はない。今は諦めて他を当たるしかないだろう。 [[先に進む->進行マス]]](set:$visitMRroom to 1)](else:)[(set:$room to (random:0,3))(if:$room is 0)[扉の上には、''『エナジー貯蔵庫』''と書かれたプレートが掛けられている。(if:$EP <= 40)[エナジーが枯渇している今、何某かの手段でエナジーが回復できるならば、確かめない手はないだろう。](else:)[緊急事態である以上、使えるエナジーに余裕が生まれるのは、望ましいことだろう。]扉は自動ドアのようで、前に立つとスライドドアが開かれた。 [[部屋に入る->エナジー貯蔵庫]]](else:)[扉や上部、左右にも何の部屋かを示す標章や文字が書かれていない。自動で開かないのか、扉の前に立っても開かない。取っ手があるため、開くのは容易であった。 [[部屋に入る->休憩室]]]]] (set:$tousoutyu to 0) |==| =|= (set:$gameover to 1)(set:$soubi to "なし")($menubar:) =||||= 「がっがああああああ!!!」 意識を失って目を覚ました時、俺は両手両足を全裸で拘束され、男性器に機械を取り付けられていた。尻に何かを挿れられ動かされ、乳首も機器に摘ままれ電流が流されている。 容赦なく性感帯を刺激され、射精を促され続ける。何度目か分からない、苦痛と、壊れそうな程の快感に襲われ、精液とエナジーを容赦なく搾り取られ続けていく。 「チューッチュッチュッ! ほらほらほら!! 雑魚戦闘員にも負けるクソ雑魚ヒーローが! せいぜい出涸らしになるまで、エナジー吐き出しやがれ!!」 すぐ近くで乱暴な口調でそう言ってくる、鼠の怪人の言葉を聞く余裕もないほどに、刺激が強く頭が真っ白になりそうだ。ダメだ、俺はヒーローだ。よりにもよってこんなものに屈しては……。 「いぐっ、あがあああああああ!!!!」 もう何度目か分からない射精。最初は我慢しようとしていたが、最早我慢しようとして出来るような状態にはない。もう精液は出ていないし、エナジーも既に枯渇している。本来であれば死んでいてもおかしくないだけ射精しているが、まだ身体を動かす気力が一切ない疲労感だけで済んでいた。だけ、とは到底言えないのだが……。 「あっ……うっ……」 「エナジーは多いか……たぁいえ、折角ヒーローってんで期待してたのによぉ、エナジー少ない雑魚に負けるようじゃあ、雑魚戦闘員がお似合いだって言われちまってんぜ?」 霞む視界で、鼠怪人が動いて近くの端末を操作し始める。するとカプセルの扉が閉められ、真っ暗になってしまった。そして腕にブスリと刺さる痛みが走る。今更痛みに苦しむような状態ではないが。 『''怪人化シーケンスを再開します。獣化薬投入プロセスを開始します''』 「俺自身のエナジーで怪人にしてやるよ。せいぜい、使える雑魚になってくれよ?」 「いっ、あがっ……!」 注射を打たれる独特の液体の流れを感じ、皮膚がムズムズとする感覚に襲われ、強烈な痒みが来る。暗くて目視が難しいが、急速に腕から毛が生えて来て、それがどんどん広がっていく。 「ヂュッ……!」 毛が広がり、腕の形も変わり、肩まで来た毛皮の侵食が顔へと広がった時、性刺激で敏感になった身体にはあまりにもキツい痛みが走る。顎が、口が、目が、鼻が、耳が変形していく。顔の変化が著しく、頭がぐちゃぐちゃになるような痛みに声も上げられない。 尻の方から何かが突き抜けてくる。きっと、尻尾だろう。そこにはゾワゾワはなく、毛が生えない。手の平と足の裏にも毛が生えていない。それが、むしろ違和感に変わっていく。どうしてだろうか。獣というのは、全身に毛が生えているものでは? 「ヂュゥ……」 「チュッチュッ、良い感じに頭ん中が溶けたな」 『''怪人化シーケンス70%完了。続いて思考処理プロセスを実行します''』 怪人化シーケンス? 思考処理プロセス? 分からない。考えられない。思考が鈍すぎて、頭から言葉を引っ張り出せない。 何かが頭を覆う。ガッチリと引っ付いて、耳と口元だけが出た状態になった。直後、ビリビリと頭に電流が流れて、目の前にチカチカと光が明滅する。 『''【ゾディアック】にエナジーを捧げ続けよ。【ゾディアック】のために全てを賭して働け。【ゾディアック】に絶対なる忠誠を''』 声が、言葉が、直接頭に刻み込まれていく。自分のアイデンティティを上書きするように、ヒーローの誇りや人類の守護者の存在意義が、【ゾディアック】の理念や忠誠へと書き換えられていく。 『''我ら鼠怪人は、エナジーを捧げ続ける栄誉の役目を果たせない、卑しき最底辺の下等兵である。【ゾディアック】のためにエナジーを捧げる者達のための全ての雑務を行い、エナジーを捧げる素体を集め、少ないエナジーを溜め込み少しはマシなエナジーを自らも捧げる存在である。忠実に命令を遂行し、その完遂を喜びとして生きる者である''』 自分の種族が、生きる意味さえも、書き変わっていく。恐怖は一瞬で、何一つ抗えないまま、俺は、自分は、鼠怪人としての知識と存在意義を刻み込まれていく。もう、戻れない。いや、違う。これが自分なんだ。【ゾディアック】の忠実なる下級戦闘員、鼠怪人。区別も番号もない、ただの鼠怪人。 『''怪人化シーケンス100%完了。鼠怪人化完了しました''』 「さすがに二度目の抵抗は無かったか。折角のヒーローが残念だ。せいぜい素体集めに役立って、【ゾディアック】に尽くしてくれよ?」 カプセルの蓋が開いて、少しだけ明るくなる。頭に着いているそれが視界を狭めているが、大した問題はない。 「そら、お前の新しいスーツだ。こいつを着て、忠誠を誓いな」 鼠怪人が、いや、自分の直属の上司である、唯一名を持つ鼠怪人、マスター・ラット様が、黒いラバースーツを手渡して下さる。鼠怪人は組織の命令に忠実だ。言われた通りにラバースーツを開き、開かれた背中から足を通して手を通して、マスター・ラット様に背中を閉じて頂く。 「チュゥ……」 すると、陰茎と睾丸の根本がそれぞれ輪のようなもので締められ、スーツの股間部分がギュッと締め付けられて、勃起した陰茎と睾丸が強調される。 自然と右手が上がり、その手で敬礼する。 「チュウ! 【ゾディアック】に鼠怪人の一人として、絶対のチュウ誠を誓うチュウ!」 (set:$EP to 100)(set:$HP to 100)(set:$soubi to "雑魚戦闘員スーツ")(set:$sinsyoku to 100)(set:$name to "鼠怪人")(set:$status to "絶対忠誠") [[任務を遂行する->ゲームオーバー鼠雑魚戦闘員編その2]] |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 何かないかと家探ししてみることにした。 (set:$event to (random:0,3))(if:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ")[(set:$event to 1)](if:$cardshurui is 0)[(set:$cardshurui to (shuffled:"保管室","RB室","MR室","SB室"))](if:$cardev is 0)[(set:$card to 1st of $cardshurui)](elseif:$cardev is 1)[(set:$card to 2nd of $cardshurui)](elseif:$cardev is 2)[(set:$card to 3rd of $cardshurui)](elseif:$cardev is 3)[(set:$card to 4th of $cardshurui)] (if:$event > 0 and $cardev < 4)[机の上に何かのカードが置かれているのを見付けた。カードには(if:$card is "保管室" and $cardhokan is 0)[収集物保管室と書かれていた。収集物? 怪人達が集めているのは……エナジーではないのか? 他にもあるとしたら、略奪品などもあるだろうか。だとしたら、俺のスーツもそこにあるかも知れない。 ならば、このカードは持っていた方がいいだろう。 収集物保管室のカードキーを手に入れた。(set:$cardhokan to 1)(set:$cardev to $cardev + 1) [[部屋から出る->進行マス]]](elseif:$card is "RB室" and $cardtokubetu is 0)[ピンク一色で、兎の顔を象ったような模様だけが描かれているものだ。これは、何処のカードキーだ? ある意味では意味深だが……。 一応持って行った方がいいだろう。 ピンクのカードキーを手に入れた。(set:$cardRB to 1)(set:$cardev to $cardev + 1) [[部屋から出る->進行マス]]](elseif:$card is "SB室" and $cardSB is 0)[茶一色で、猪の模様が描かれているだけのものだ。これは、なんだ? 何処のカードキーだろうか。意味深なものに見える。 一応持って行っておいた方がいいだろう。 茶色のカードキーを手に入れた。(set:$cardSB to 1)(set:$cardev to $cardev + 1) [[部屋から出る->進行マス]]](elseif:$card is "MR室" and $cardMR is 0)[灰一色で、雑魚戦闘員のスーツに掛かれている模様が描かれているだけのものだ。これは、なんだ? 何処のカードキーだろうか。かなり意味深なものに見えるが……。 一応持って行っておいた方がいいだろう。 灰色のカードキーを手に入れた。(set:$cardMR to 1)(set:$cardev to $cardev + 1) [[部屋から出る->進行マス]]]](elseif:$event is 0)[机の上には何もない。ベッドを調べても仕方がないだろうから、俺はロッカーを調べることにした。 ロッカーを開けると、胸に耳の尖った鼠を象った模様の黒いラバースーツが何着か掛けられていた。足元には黒いヘルメットがある。いずれも、鼠の雑魚戦闘員が着用しているものだ。 (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[こんなものを着ていく必要はないだろう。これで騙せるのはせいぜい頭の悪い雑魚戦闘員くらいで、それならヒーロースーツのある今、何体いても敵ではない。 収穫はないが仕方ないか。 [[部屋を出る->進行マス]]](elseif:$status is not "正常")[これを着ようとしても、今の身体ではとてもではないが入らない。着る意味もないし、あきらめた方がいいだろう。 [[部屋を出る->進行マス]]](else:)[こんなものがあっても……いや、これを着ていれば、もしかしたら雑魚戦闘員を欺けるか? さすがにそこまであいつらも頭が悪く……いや、今まで対峙してきた所感からすると、騙せてもおかしくないか。 雑魚戦闘員の格好をするのは癪だが、これで騙せるなら探索は楽になるだろう。 (if:$blue is 1)[「何を考えているんですか。私は着ませんよ」 「そうか……?」 「何があるか分かったものではありませんからね。特にそのヘルメットは」 うーむ、言われてみれば、リスクが高すぎるか。俺は戦闘員のスーツを置いて、部屋から出ることにした。 [[部屋から出る->進行マス]]](else:)[どうしようか…… [[着てみる->雑魚戦闘員スーツ着用]] [[無視して部屋から出る->進行マス]]]]](elseif:$cardev >= 3)[どうやらこの部屋には何もないようだ。一か所に長居しても良いことは何もない。先を急ごう。 [[進む->進行マス]]] |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time +1)(set:$enazi to (random:0,2)) =||||= 部屋に入ってみると、沢山の戸棚の並ぶ部屋だった。鏡像を作る程綺麗な銀色のそれが、悪の組織のアジトという場所に不釣り合いに思う。 (if:$enazi is 0)[戸棚には少し大きな、白い楕円の玉が沢山並んでいた。 これは……どう見ても、鶏の卵、だよな? これがエナジーなのか? それとも、エナジー保管室という名前ながら、食料庫でこれを食べてエナジーにするもの、という意味合いなのだろうか。 他にはこれと言って何も無さそうだ。これでエナジーが回復するなら、食べてもいいかも知れないが、さすがに敵地の食料に手を付けるのは、ヒーローとしてどうだろうか……。 (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[今はエナジーに困っていない。わざわざ危険なものを食べる必要はないだろう。俺はその場を後にすることにした。 [[先に進む->進行マス]]](elseif:$blue is 1)[「いや、何を悩んでいるんです。まさかそんな得体の知れないものを食べるつもりですか?」 (if:$status is "正常")[卵を見て悩んでいた俺を、ブルーがそう止めてくれる。冷静に考えれば、こんなものを食べるなんて有り得ないよな。 [[先に進む->進行マス]]](else:)[「しかし、今は怪人なわけだし、これ以上変化することもないと思うが……実際にエナジーは回復するし」 「そう……ですか? まぁ、卵は卵ですからね。自力回復が遅い今、即席のエナジー元は貴重ですか」 [[一つ食べる->鶏化卵食べる]]]](else:)[[[一つ食べてみる->鶏化卵食べる]] [[放っておいて先に進む->進行マス]]]](elseif:$enazi is 1)[戸棚には、大きな銀の樽のようなものが並んでいた。それ以外にも、ガラス製の瓶がいくつもあり、中には白い液体が入っている。 これは……匂いからして牛乳だろうか? これがエナジーなのか? それとも、エナジー保管室という名前は、食料庫でこれを食べてエナジーにするもの、なのだろうか。しかしこの銀色のものが牛乳の樽なのだとしたら、多過ぎる気もする。 他にはこれと言って何も無さそうだ。喉も乾いているし、これでエナジーが回復するなら、飲んでみてもいいかも知れない。しかし、敵地とはいえ、ヒーローとして勝手に人の物を飲むのはどうだろうか……。 (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[今はエナジーに困っていない。わざわざ危険なものを食べる必要はないだろう。俺はその場を後にすることにした。 [[先に進む->進行マス]]](elseif:$blue is 1)[「いや、何を悩んでいるんです。まさかそんな得体の知れないものを飲むつもりですか?」 (if:$status is "正常")[牛乳瓶を見て悩んでいた俺を、ブルーがそう止めてくれる。冷静に考えれば、こんなものを飲むなんて有り得ないよな。 [[先に進む->進行マス]]](else:)[「しかし、今は怪人なわけだし、これ以上変化することもないと思うが……実際にエナジーは回復するし」 「そう……ですか? まぁ、牛乳みたいですからね。自力回復が遅い今、即席のエナジー元は貴重ですか」 [[一本飲む->牛化牛乳飲む]]]](else:)[[[一本飲んでみる->牛化牛乳飲む]] [[放っておいて先に進む->進行マス]]]](elseif:$enazi is 2)[戸棚には、大きな銀の樽のようなものが並んでいた。それ以外にも、ガラス製の瓶がいくつもあり、中には白い濁った液体が入っている。 なんだ? この臭いは……部屋の扉が開いた瞬間から、異様な臭いがしていたが、ガラス瓶の方から更に臭って来ている。これがエナジーなのか? エナジーは本来形を持たないものだが、液化させるとこんなことになるのか……? どんなものか分からないし、飲んでエナジーが回復するとしても、あまり飲みたいとは思えない。しかし、今は緊急時。これでエナジーが回復するなら、多少の不快感は我慢して進むべきかどうか……。 (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[今はエナジーに困っていない。わざわざ危険なものを食べる必要はないだろう。俺はその場を後にすることにした。 [[先に進む->進行マス]]](elseif:$blue is 1)[「いや、何を悩んでいるんです。まさかそんな得体の知れないものを飲むつもりですか?」 (if:$status is "正常")[白濁液を見て悩んでいた俺を、ブルーがそう止めてくれる。冷静に考えれば、こんなものを飲むなんて有り得ないよな。 [[先に進む->進行マス]]](else:)[「しかし、今は怪人なわけだし、これ以上変化することもないと思うが……実際にエナジーは回復するし」 「そう……ですか? いやしかしこれは……本当に飲むんですか?」 「……仕方ないさ。ヒーロースーツのない今、エナジーは貴重なんだ」 「……すみません」 「いや、ヒーローとして戦う以上、これくらい我慢出来る」 [[我慢して一本飲む->馬化ザーメン飲む]]]](else:)[[[我慢して一本飲む->馬化ザーメン飲む]] [[放っておいて先に進む->進行マス]]]] |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 部屋に入ってみると、茶色い中身の見えない瓶がズラッと並ぶ棚が配置された部屋だった。 鍵の掛かる、病院や研究所の薬品棚のようだが、一つ開いている棚がある。 (if:$zyukayaku is 1)[今手元に獣化薬はあるから、わざわざ手にする必要はないだろう。 [[部屋を出る->進行マス]]](elseif:$huantei is 1 and $huanteiB is 1)[俺もブルーも獣化から戻っている以上、もうこの薬は必要ないだろう。 [[部屋を出る->進行マス]]](elseif:$MRzyukatoki is 0)[手に取れる薬には『A』とだけ書かれていた。Aとはどういうことだろうか? 何かを示しているのだろうが、それが何かは分からない。 流石に飲もうという気にはならない。(if:$status is "正常")[自ら怪人になるのは脱出を諦めるも同然だ。](else:)[既に怪人化しているのに、更に獣化して変なものになったら最悪だ。]無駄足になったが仕方ない、先を急ごう。 [[進む->進行マス]]](elseif:$MRzyukatoki is 1)[薬品棚に、『A』と書かれた薬瓶を見付けた。これがあいつの言っていた、遺伝子を不安定化させるための薬か。これがあれば獣化を解くことが出来るというが……今はこれに縋るしかない。 (if:$blue is 1)[「これで、人間に戻れるはずです」 「だといいんだがな……」] 獣化薬【A】を手に入れた。 [[先に進む->進行マス]](set:$zyukayaku to 1)](set:$visitzyukayaku to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= 闇夜に紛れて、命令通り素体を確保するべく、他の鼠怪人達と共にアジト近隣の町へと繰り出していた。 転送装置で下水道へ出て、そこから這い出て素体にする人間の男達を捕獲する。【ゾディアック】の任務であり、日々のルーティンワークだ。大半はエナジーの少ないハズレだが、時々当たりがいるし、鼠も増えて拉致効率も上がるからいいと言われている。 疑問は要らない。命令を遂行するのが鼠怪人の役目だ。 夜の町に出ている人間は随分少なくなった。警戒しているのだろうが、人間のする警戒は夜間外を出歩かないだけ。住処に籠っていれば平気だと信じているようだ。 「く、来るなばばばばば……!」 マンションの壁を登り、一人で住む男を狙いベランダから侵入し、今20代の男の前に対峙していた。騒がれてしまうと撤退しなくてはならないから、すぐに電気銃を打ち込んで痺れさせて気絶させる。エナジーを使う電気銃だから自分専用だ。 『一匹、運び出してくれ』 鼠怪人のヘルメットで繋がっているネットワークに一つ通達する。すぐに一匹同じ格好の鼠怪人がベランダから入って来て、今気絶させた男を担いでいく。 更に上の階へとベランダから登り、一人、また一人と男を捕まえていく。これだけ捕まえても騒がしくならないで済んでいるから、任務の遂行がスムーズだ。ヒーローがいないから、騒がれても妨害はないだろう、ということだが。 一度にあまりにも多く拉致しても、変化させるのが間に合わないということで、両指が折れた辺りで今日は帰還することになった。自分達のグループ以外にも活動しているから、少ないということはないだろう。騒ぎがあったとネットワークに上がっていない。 「戻ったか。やっぱりお前は他の雑魚鼠戦闘員よりは役に立つな」 最後の一人を自分で抱えて実験室に連れて行ったら、マスター・ラット様にそう言ってもらえた。マスター・ラットは自分達鼠怪人の長だ。鼠怪人でありながら高い知性とエナジーを有し、【ゾディアック】の幹部の一人という高い地位を持つ御方だ。 「お前は今日、栄誉ある奉納の日だ。【ゾディアック】に貢献出来るよう、せいぜいエナジーをたっぷり出してくるんだな」 「チューッ!」 ビシッと敬礼して、一鳴きマスター・ラット様へ返事をしてから、マスター・ラット様に言われた通り、月に一度だけ行うことが許されている、鼠怪人にとって特別な奉仕を行うべく、指定の部屋へと移動する。 エナジー回収室の一つ、鼠怪人用のエナジー回収室に入る。鼠怪人の数自体は多いが、エナジーの放出が許されるのは一月に一度だけのためか、設備は少なく、使用中の鼠怪人はいるが待っている者もいない。 部屋に沢山ある円筒状のカプセルの一つに入り、着用しているヘルメットから使用の許可を乞うメッセージを送信する。 『''鼠用エナジー回収プロセスを開始します。対象者は待機しろ''』 待機命令の通りにカプセルの中で直立し、プロセスが実行されるのを待つ。 カプセルの天井から搾精用ノズルの付いたパイプが下りて来て、すぐにスーツの上から股間全体をガッチリと覆う。万一にも待機を命令された鼠怪人が暴れるようなことはないだろうが、そう簡単に外れないものだ。 スーツの下で物理的に射精を止めている、男根と睾丸を締める輪が解除され、チンポが自由になる。 「チュゥーーー!!!」 股間の密着部から強い性刺激が襲い掛かり、一ヶ月、この瞬間のために性欲を強められた状態で射精を禁止されていたチンポから、スーツを突き抜けるほど勢いよく大量の精液を吐き出す。それを余すことなく搾精機が吸い上げていく。 「チュゥーーー!!!」 二度目の射精。一ヶ月溜め込んだ全ての精液と、それに付随するエナジーを全て吐き出し切るまで、刺激と射精は続く。エナジー源となるための怪人にとって、それは単なるオーガズムによる快感とは違う、絶対的な幸福そのものだ。雑務による貢献しか出来ない雑魚戦闘員にとって、この瞬間だけは他の怪人同様【ゾディアック】に貢献することが出来る、生を感じる瞬間なのだ。 「チュゥー!!」 三度目の射精。多少の疲労感が出始めるが、そんなことは些末事だ。例え気を失うまで搾精されようとも、それこそ栄誉あるエナジーの奉納なのだ。 「チューッ!」 四度目。 「チューッ……」 五度目。 「チュ……」 六度目。もう、精液は出ない。エナジーも、枯渇している。待機命令を下されているから立っていられるが、それもそろそろ限界だろう……。 『''鼠用エナジー回収プロセスを終了します。対象者は速やかに退出せよ''』 どうやらしっかり空っぽになったようで、ノズルが外され身体が自由になる。再び男根と睾丸が拘束され、カプセルが開かれる。命令通りにふらふらながらカプセルの外に出て、そのまま部屋からも出た。 『''著しい体力の低下を確認。直ちに帰還し、睡眠による休息を取れ''』 ヘルメットに命令が届き、その命令の通りに一番近くの休憩室へと入る。巡回の雑魚戦闘員の使用する部屋だが、幸い今は他の鼠怪人はいないようだ。三段ベッドの一番下へと潜り込み、シーツを掛ける。 目を閉じて、すぐに意識が遠退き眠りに落ちた。明日から、またエナジーを溜めながら、エナジー源になる人間を回収する。その役目を果たし、【ゾディアック】に貢献するんだ……。 --- 「本当に勿体ない限りだ。よりにもよって鼠怪人、雑魚戦闘員とはねぇ……とはいえ、エリート戦闘員程では無いにせよ成果は出てるし、鼠じゃ有り得ないこのエナジーの濃さなら、存外悪くなかったかも知れねぇな。 せいぜい元敵対者に、死ぬまで奉仕し続けてくれよな、ヒーローさんよ」 GAMEOVER:他よりは使える鼠雑魚戦闘員として組織の駒として生きる |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 雑魚戦闘員が来ていないのを確認して、俺はロッカーから黒いラバースーツを取り出して、渋々ながらまず足を通す。足の先までラバーに覆われるようになっているようで、指先までラバーに覆われる。黒の革製ブーツも一緒に入っていたから、これを履いておけばいいか。 続いて手を通し、指先までラバーに覆われる。足の方もそうだったが、薄手のものではないはずだが、手先の感覚はそんなに変わらず、ピッチリ吸い付く不思議な感覚だ。ヒーロースーツよりもフィット感は上だったりする。 「……っ!」 そのフィット感が、どういうわけか下半身に対して強烈に作用して、思わず着るのを止めてしまいたくなった。鼠怪人達が常に勃起しているのがスーツ越しに分かるのは、こういうことなのだろう。着ているだけで性刺激に苛まされるのでは歩くのも大変だろうが、ヒーローの精神力でどうにか持ち堪えるしかないだろう。 しっかりスーツを着込み、背中に着いているのチャックを上げた。全身がラバースーツで締め付けられているが、男性器と尻がやたらと締め付けられてそれぞれ強調されてしまい、変な気持ちになる。しかも、尻の尻尾穴のせいで少し尻が出てしまっているのが、余計に恥ずかしさが噴き出て来た。 後はこのヘルメットを被れば変装完了だ。少し不安があるが、ヘルメットを被ろう。 耳を出すための穴のある黒いヘルメットを被る。目元まで覆うそれのせいで視界が狭まるかと思ったが、すぐにヘルメットの中に装備されたモニターが表示され、目の前が映像で映し出された。 ロッカーに備え付けられた鏡を見る。確かに鼠が胸元に、そしてヘルメットに刻まれたボディスーツを着た人間。一瞬であれば雑魚戦闘員に見えるかも知れないが、よく見なくとも人間な時点ですぐバレるだろう。雑魚戦闘員さえ欺けるだろうか……。 若干不安があるものの、俺はそのままの格好で通路に出た。 (set:$soubi to "雑魚戦闘員スーツ") [[進む->進行マス]] |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= ものは試しにと、卵を一つ手に取って棚の角にぶつけて割って、中身を少し行儀は悪いが直接口にほ織り込む。 黄味が大きく、噛んでみると濃厚な味が口いっぱいに広がる。さすがに生卵を何もなしに食べても美味しくないかと思ったが、意外と美味しい。ご飯と醤油があればもっと美味しいだろうが、この非常時に文句は言えない。 食べてすぐに、エナジーが身体に満ちていくのが分かる。(if:$status is "正常" and $huantei is 0)[本当にエナジーが回復して……。 「い゛っ!?」 直後、体に異変が起こる。全身にゾワゾワとした感覚が走り、体の内側からエナジー以外の何かが飛び出て来そうだ。必死に抑えようとしたが、何も抵抗出来ずに身体が変化していく。 唇がグッと引っ張られるように伸び、その唇が硬化していく。そこから白いものが生えていき、どんどん顔中、そして首へと広がっていく。苦しみと痛みでもがいていると、白い羽毛が飛び散る。一体何処からと思ったが、もしかしてこれが、俺の身体から生えているのか……!? 抗う手段もなく、体の変化は続く。既に腕まで白い羽毛に覆われてしまい、手の先まで羽が覆いその手が大きく、特に大きな羽毛に覆われ、指として上手く動かなくなってしまう。 下腹部に変化が届くと、何か恐ろしい感覚に襲われる。どうも、男性器の感覚がおかしい。腹部が膨れていることなんて些細なことで、どんどんその存在が小さくなっていく。痛みに抗いながら、気になって羽になってしまった手で股間を触ってみた頃には、そこに玉も竿も存在していなかった。 足先は羽毛に覆われることなく剥き出しなままなのが、感覚的に分かる。(if:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ")[身体が膨れ上がったせいか着ていた戦闘員のスーツは破れブーツも使い物にならなくなってしまった。(set:$soubi to "なし")]手は器用に動かすことは出来ず、股間にあった男の象徴はなくなり、割れ目だけがそこにある。口は嘴になっているし、頭に黄色い鶏冠もある。 「コケーッ!」 声まで、鶏の鳴き声が出てしまう。ただエナジーを得るだけのことに、鶏怪人化してしまうとは……軽率な行動をしてしまったが、まだ怪人として洗脳されたわけではない。自分の意志が残っているならば、まだ逃げ出すことは出来るかも知れない。 俺は部屋を後にした。(set:$status to "鶏怪人化")(set:$sinsyoku to 50)(set:$EP to 100)(set:$huantei to 1) [[進む->進行マス]]](elseif:$status is not "正常" or $huantei is 1)[本当にエナジーが回復してきた。(if:$status is not "正常")[身体が怪人だからだろうか? ]特に問題もなく、エナジーが満ち満ちてきた。これなら一発くらいならフルパワーでエナジーを解放出来るだろう。 [[進む->進行マス]](set:$EP to 100)(if:$status is "鼠怪人化")[(set:$sinsyoku to $sinsyoku + 10)]] |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 牛乳瓶を一つ手に取り、腰に手を当てて一気に牛乳を飲み干す。あまりにも銭湯の合う牛乳瓶だったせいで勢いで飲んでしまったが、思った以上に美味しくてごくごく飲んでしまった。 喉の渇きも癒え、エナジーも回復していくのが分かる。(if:$status is "正常" and $huantei is 0)[明らかに牛乳の味だったが、これは一体……!? 「がっ……!」 急に頭が痛くなってきた。頭を叩かれたというよりは、酷過ぎる偏頭痛と熱にうなされたものが混ざったような、内側から何かが飛び出て来そうな痛みだ。 メキメキと骨が鳴る音を極限まで大きくしたような音が、俺の耳に届く。なんだ? 本当に頭から何かが飛び出て……。 「い゛っ……!」 頭の痛みが頂点から更に広がり、顔全体に痛みが広がり、ゾワゾワとした感覚も一緒に広がっていく。頭ばかりでなく、全体が、特に口元が大きくなっていくようだ。 銀の樽に映る歪んだ像が見える。そこに映っていたのは、俺の顔ではなく変形しつつある牛の顔だった。一番痛かった頭の上には二本の角が生えていて、面長になっていて耳の形も変わってしまっている。 変化が体にも及び、抗うことが出来ないまま胸元にまで変化が及び、胸板が物凄く厚くなる。それに相応しく腕も、足も筋肉質になってい(if:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ")[き、着ていた戦闘員のスーツが破れて使い物にならなくなってい(set:$soubi to "なし")]く。その頃には全身に短いながら毛が全体に生えていたのだが、白と黒の、乳牛のような毛並みになっていた。 不幸中の幸いか、手足が蹄鉄になるようなことはなかった。乳牛、というよりは牛怪人なのだろう。胸板の厚さはともかく、乳首が親指並みに肥大化している。男性器もやたらと大きくなってしまっていた。原型があるのは、頭に少し生えている金髪くらいだ。まさか、牛乳を飲んだだけで怪人化してしまうとは……エナジーは回復したが、そんなことの為に怪人になってしまうなんて。 軽率な行動を反省しても身体は戻らない。だが、洗脳されているわけではないのだから、まだ逃げ出すことは出来るかも知れない……。 [[進む->進行マス]](set:$status to "牛怪人化")(set:$sinsyoku to 50)(set:$EP to 100)(set:$huantei to 1)](elseif:$status is not "正常" or $huantei is 1)[明らかに牛乳の味で、本当に美味しくて、しかもエナジーが回復してきた。(if:$status is not "正常")[身体が怪人だからだろうか? ]特に問題もなく、エナジーが満ち満ちてきた。これなら一発くらいならフルパワーでエナジーを解放出来るだろう。 [[進む->進行マス]](set:$EP to 100)(if:$status is "鼠怪人化")[(set:$sinsyoku to $sinsyoku + 10)]] |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= あまり飲みたくはないが、良薬は口に苦しという。これを我慢するだけでエナジーが回復するなら、緊急事態だ。我慢して飲もう。 (if:$status is "正常" and $huatei is 0)[「うぇ……」 一口飲んだ瞬間、吐き気がして瓶を落としてしまう。なんだこれ……やたらとぬめぬめして青臭い……間違いなく飲み物ではない。なんで飲もうと思ったのか、ほんの少し前の自分に小一時間問い詰めたいほどだ。 「いぎっ……!」 急に顔に痛みが走る。メキメキと骨が鳴る音が耳に届き、実際に痛みと共に変形している感覚がある。まさか、エナジーなんかじゃなくて、投与されようとしていた獣化薬だったのか……!?(if:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ")[ バリバリと音を叩てて着ていたスーツが破けていく。身体が一回り、いや、二回りほど大きくなっていくのが分かる。全身が、特に股間がきつかったのが解放されたのはいいが、激しい変化の痛みが苦しくそれどころではない。(set:$soubi to "なし")] 変化が止まることはなく、むしろ加速していき身体もゴキゴキと音を立てて変化していく。その全身をへし折られるような痛みに思わず蹲ってしまう。腕が太くなり、短く茶色い毛に覆われていくのが目に入る。足も同じように変化していく。 「ヒヒンッ!?」 痛みが落ち着いた頃に、強烈な変化が股間に起こる。既にいくらか大きくなり勃起していたそれが、どんどん長く太く変化していく。巨根と言えるような大きさはとっくに通り過ぎ、第三の腕でも生えているのではないかという大きさになり、玉もそれに比例して握り拳大よりも更に巨大になる。身体が二回り大きくなっているにしても、あまりにも大きすぎる。 変化が落ち着いた時には、男性器の先が平らになっていた。近くの棚の反射で顔を見て見れば、そこには栗毛に金の鬣の馬面があった。この姿になった今なら分かる。この部屋に保管されているのは馬怪人の精液だ。 そんなものを飲んでしまったという事実と、軽率な行動に酷く自己嫌悪したが、そんなものはどうでもいいと言わんばかりに性欲が、射精したいという欲が強くなる。身体にエナジーが溢れているせいなのか、それを放とうとしている。 いかんいかん。身体が怪人になっても、心まで怪人ならなければまだ脱出出来るはずだ。それでも一発……いや、抜いたら止まらなくなってしまう。それはなんとなく分かってしまう。 気を逸らすために、俺は先を急ぐことにした。 [[先に進む->進行マス]](set:$status to "馬怪人化")(set:$sinsyoku to 50)(set:$EP to 100)(set:$huantei to 1)](elseif:$status is not "正常" or $huantei is 1)[なんだ? 案外飲めてしまった。しかしこれは……いわゆる精液だ。なんでこんなものがまともに飲めるんだか……。 しかし、本当にエナジーが回復してきた。(if:$status is not "正常")[身体が怪人だからだろうか? ]特に問題もなく、エナジーが満ち満ちてきた。これなら一発くらいならフルパワーでエナジーを解放出来るだろう。少し複雑な気分だ……。 [[進む->進行マス]](set:$EP to 100)(if:$status is "鼠怪人化")[(set:$sinsyoku to $sinsyoku + 10)]] |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 頭が痛く、尻の方にも痛みがある。どちらからも、何かが飛び出てくるような、そんな感覚がある。 「うぐっ……!」 痛みが広がり、頭を抱えその場に蹲ってしまう。全身がざわざわとする感覚。その感覚の正体を確認すべく顔に手を触れた直後、口元がベキベキと骨を鳴らした音を大音量にしたような音が聞こえたかと思えば、明らかに人の長さではなくなっている。 どうなっているのか、触れてもラバーに感触を阻害されているせいで細かく分からないが、頭の上の方に触れると、ヘルメット以外に何か柔らかいものに手が当たる。これは……耳? まさか……。 ヘルメットに覆われているはずの耳の感触が、気付けばなくなっていた。嫌でも分かって来た。分かっていても、現実として受け入れ難い。なんとか逃げ出せたというのに、俺は、鼠怪人に変化してしまったのか……? 「痛っ……!」 急いでヘルメット取ろうとしたが、変化中の痛みよりも更に強烈な痛みが襲い掛かって来て、反射的にその手を止めてしまった。頭に直接何かが刺さっているような感覚があり、無理矢理抜くと最悪の事態が起こると、半ば本能的に察してしまう。 後ろを見ると、雑魚戦闘員のスーツに開いていた尻の穴から、毛に覆われていない鼠の尻尾が出ていた。やはり、全身鼠怪人のようになっていると見ていいだろう。ただ鼠戦闘員のスーツを着ていただけなのにどうして……。 こうなってしまったら……いや、まだ洗脳されたわけではないんだ。今の姿なら戦闘員にしか見えないはず。考えようによっては脱出が容易になったとも取れる……はずだ。受け入れたくはないが、今はこの姿で出来ることを考える他ない。 俺は先へ進むことにした。 [[先に進む->進行マス]](set:$status to "鼠怪人化")(set:$huantei to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= (if:$meetMR is 0)[部屋は悪の組織の中とは思えないような空間が広がっていた。パッと見だけならばいくつものモニターが壁に並び、多数のキーが並んでいるのはアジトの様相を呈している。 が、部屋を占めて目立っているのは、この部屋の床のほとんどを占めている畳だ。ついでに酒の缶やゴミの入ったビニール袋が散乱している。文字の埋め尽くされた紙なんかも散乱しているが、それを注視出来る余裕はない。 「あん? こっちは今忙しいんだぞ? 後に……」 畳の上で胡坐を掻いて、モニターを見ていた鼠怪人がこちらを振り返ってくる。鼠怪人だが、他の雑魚戦闘員達と同じく鼠の顔を模したマークの描かれた黒いボディスーツを着ているが、その上から白衣を纏っており、あの顔をほとんど覆うヘルメットを被っておらず、灰毛の鼠の顔を晒している。 (if:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ" and $status is "鼠怪人化")[(if:$blue is 1)[「ああ、のこのこと……うん?」 $MRnameがこちらを一瞥したかと思えば、ブルーの方を見て驚きの表情を見せる。 「驚いた、まさか何の情報もなく助け出すとはな。優秀なのはいいが、それを鼠にしちまうのは、さすがに勿体ないな」 $MRnameがそう言って指を鳴らすと、ヘルメットからバチリと何か電流が流れる。なんだ……? ずっと届いていた電波が止まったようだ。(set:$MRwebstopF to 1) 「電波は止めてやった。これ以上お前が鼠怪人に堕ちることはない」 「どういう、ことだ? そもそもお前は……」 「あー、そっからだな。俺はマスター・ラット、鼠怪人達の親玉だ」 (set:$MRname to "マスター・ラット") そう聞き、俺は思わず身構えてしまう。ただ、それと当時に無条件で信用したい、付き従いたいという訳の分からない願望が心の中から湧き出る。あの電波がなくとも、怪人としての本能とでもいうものがあるのだろうか。 「おっとそっちのヒーロー、下手なことは考えるなよ? 俺の気まぐれで見逃してやるだけで、すぐにでもそっちの鼠怪人を自由に操れるんだからな」 「……分かりました、今は聞きましょう」 既に生身ながら氷のエナジーを放出して攻撃するつもりだったのだろう、ブルーのその右手に白い冷気から出来る靄が広がっていた。あのまま攻撃していたら、俺はブルーと敵対させられていたのだろう。 「さて、後は帰るだけか? 出口はここからじゃ遠いから、せいぜいコソコソと出て行くんだな」 「そういうわけにはいきません。イエロー(if:$statusB is "犬怪人化")[も私も](else:)[が]このままでは帰れませんし、そもそも出口に何の戦力も配置していないなんてことはないでしょう?」 「ほぉ、人間でも多少は頭が回るんだな。そうだな……今なら質問に答えてやってもいい。何か聞きたいことはあるか?」 怪人の言葉だ。明らかに罠……だが、ヒーロー相手にわざわざ話をするか? 絶対的な優位があるからとも取れるが……聞くだけならタダだ。聞いてみてもいいかも知れない。(set:$MRroomAftblue to 1) ](else:)[「ああ、のこのこと来ちまったなんだな」 こちらを見て、鼠怪人の大きな口の口角が上がりニタリと笑う。雑魚の鼠怪人のはずだが、今俺が鼠怪人になってしまっているせいか、薄ら寒ささえ覚える。 「残念だ。流石の俺も、そうなったテメェに慈悲はやれねぇよなぁ」 そう鼠怪人が言った途端、頭にバチリと電流が流れる。 [[「何をした……!?」->マスター・ラット部屋即死イベント]]]](else:)[(if:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ")[「チュチュチュッ、随分面白い恰好してるじゃねぇか。俺の配下になりに来たのか?」 随分鼠らしいが、完全に相手を小馬鹿にした笑い声を上げる鼠怪人。作戦として着たとはいえ、怪人に指摘されるとムッとする。 「そのスーツは脱いだ方がいいぜ? その内俺の言葉が冗談じゃなくなるぞ」 一体どういうことだ? スーツを着ているだけで洗脳されるとでもいうのか?](elseif:$soubi is "ヒーロースーツ")[「ほう、スーツを取り戻しちまってんのか。こりゃあ参ったねぇ」 そう言う割に、鼠怪人はあまり焦った様に見えない。雑魚戦闘員とは違うから余裕があるのか?](elseif:$soubi is "なし" and $status is "正常")[「チュッチュッ、まぁまぁ立派だけど、どうして人間の素っ裸はこう滑稽なんだろうなぁ」 鼠らしい笑い声を上げて小馬鹿にされる。改めて服を着ていないことを、服を着ている動物に指摘されてしまい、羞恥心が湧いてきた。](elseif:$status is not "正常")[「あーあー、迂闊なことするから、そうなるんだぜ?」 怪人化してしまった俺を明らかに馬鹿にするようにそう言ってくる鼠怪人。確かに迂闊なことをしたのは事実だから、何も言い返せない。] 「まぁいい。折角こんなとこに来たんだ、少し話でもしないか? 一つくらい、質問に答えてやってもいいぜ?」 怪人の言葉だ。明らかに罠……だが、ヒーロー相手にわざわざ話をするか? 絶対的な優位があるからとも取れるが……聞くだけならタダだ。聞いてみてもいいかも知れない。]] (elseif:$meetMR is 1)[再びこの部屋に来てしまった。あの$MRnameはかなり胡散臭いが、今頼れるのはこの怪人だけという、なんとも皮肉な状況だ。 (if:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ" and $status is "鼠怪人化")[(if:$blue is 1)[(if:$MRroomAftblue is 0)[「おいおい、ダメだって……お? なんだ、ヒーローを救出出来たんだな。なら……」 そう言い$MRnameが指を鳴らすと、頭にバチリと電流が走り、ずっとヘルメットに受信していた電波が止まった。(set:$MRwebstopF to 1) 「これでお前の頭に対する変化は止まった。このまま部下にでもしてやりたいが、あんまり優秀な奴を鼠にするのは、それはそれで勿体ないからな」 「……イエロー、この怪人は……」 「俺はマスター・ラット。鼠怪人達の親玉さ」(set:$MRname to "マスター・ラット") ブルーに敵意を向けられても、$MRnameは気にも留めずにそう名乗る。 「さてと、わざわざ報告に戻って来たってわけでもないだろ? 今度は何が聞きたいんだ」 ブルーが奪還出来たとはいえ、まだまだ状況は最悪だ。鼠怪人になってしまったのもあるから、聞くことはあるだろう……。(set:$MRroomAftblue to 1)](else:)[「よう、また来たんだな。それとも観念して、俺の部下にでもなるか?」 「絶対にあり得ません」 「冗談だよ。それで、今度は何が聞きたい」]](else:)[「おいおい、ダメだって言っただろ……まぁ、仕方ねぇな。そんなに俺の配下になりたかったんだな?」 $MRnameの口が吊り上がる。今俺が鼠怪人になってしまっているせいか、薄ら寒ささえ覚える。 「残念だ。流石の俺も、そうなったテメェに慈悲はやれねぇよなぁ」 そう鼠怪人が言った途端、頭にバチリと電流が流れる。 [[「何を……!?」->マスター・ラット部屋即死イベント]]]](else:)[「よう、また来たんだな。今度は何を聞きたい?」]] (if:$soubi is not "雑魚戦闘員スーツ" or $status is not "鼠怪人化" or $blue is 1)[ (if:$seesuitF is 0 and $MRsuitF is 0 and $soubi is not "ヒーロースーツ")[[[ヒーロースーツの場所->質問:ヒーロースーツの場所]]](elseif:$blue is 1 and $soubiB is not "ヒーロースーツ")[[[ブルーのヒーロースーツの場所->質問:ブルーのヒーロースーツ]]] (if:$blue is 0 and $bluemeetF is 0 and $MRblueF is 0)[[[仲間の居場所->質問:仲間の居場所]]](elseif:$MRblueF is 1 and $MRtekizyohoF1 is 0 and $tokubetuCF is 0)[(if:$RBclearF is 0)[[[『ドスケベ兎』について->質問:リバースラビットについて]]]](elseif:$MRblueF is 1 and $MRtekizyohoF1 is 0 and $tokubetuCF is 1)[(if:$SBclearF is 0)[[[『猪オヤジ』について->質問:スティンクボアについて]]]] (if:$MRmokuteki is 0)[[[お前達の目的->質問:お前の目的]]] (if:$status is not "正常" or $statusB is not "正常" or $MRzyukatoki is 0)[[[獣化の解き方->質問:獣化の解き方]]] [[何もない->進行マス]]] (if:$blueded is 1 and $darkherokaihiF is 0 and $clearDBroom is 0 and $clearPseeproom is 0)[(text-colour:red)[[[……->マスターラット殺害ダークヒーロールート]]]] (set:$meetMR to 1) |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= カードキーを通して開いた扉を潜ると、統一感のない物が置かれている倉庫のような空間だった。 乱雑に様々な種類の衣類が詰められた籠がいくつか。上着も下着も関係なく混ざっているが、いずれも破られているようだ。いずれも男物で、学生服からビジネススーツ、私服と種類は様々である。これは……拉致された一般人が着ていたものか? これらが全て被害者のものなら、相当の数が拉致されていることになる。 他にも服以外の所有物らしきものがいくつも集められているようで、それらはコインロッカーのようなものにそれぞれ入れられている。スマートフォンや腕時計、財布といったものから、学校の部活で使われていただろうバットやラケット、それらが入っていただろうスポーツバッグやビジネスカバンなども仕分けされて保管されていた。 試しに開こうとしてみたものの、ロッカーの方は鍵が掛かっている。鍵穴がなさそうだから、電子的なロックだろう。開けようと思えば、エナジーを使って電気の能力を使えば開けられるだろうか。 「なっ……!」 しかし、そんな物より目に着いたのは、部屋の一番奥にこれ見よがしに保管されていた、ヒーロースーツとヘルメットだ。スーツは全身タイツのような見た目で、黄色をベースに、胸元にエナジーを増幅するための六角形の手の平大の宝石のようなもの、エナジークリスタルが装着されている。腕や足に沿うように白で稲妻マークが描かれているデザインだ。ヘルメットの額にも稲妻マークが描かれていて、目元は顔を隠すための黒いレンズが備え付けられている。 ガラスかどうか確かめるために叩くものの、明らかに殴って割れるような硬さではない、特殊なものだろう。壊せはしないが、鍵穴もない以上、電子制御のロックのはずだ。エナジーをかなり消費しそうだが、開けられないことはない。 (if:$EP < 50)[しかし、今のエナジーではこれを開けることは適わない。素手で強引にこじ開けることも出来ない以上、今ここで出来ることはない。服も布切れでは着ることも出来ないしな……。 エナジーが回復したら、この部屋に戻って来よう。ヒーロースーツさえ取り戻せれば、ある程度エナジー問題も解決するはずだ。(if:$blue is 1)[ 「あなたのスーツが取り戻せさえすれば……とはいえ、私は役に立てませんから、あなたのエナジーが回復したら戻って来ましょう」 「だな。お前のスーツも見付かればいいんだが……」] [[先に進む->進行マス]](set:$seesuitF to 1)](else:)[今ならエナジーを使って開けることも出来るだろう。何か罠がある可能性もあるが、四の五の言っていられる状況でもない。が、罠に掛かって最悪の事態になるのは避けたくもある。 使うエナジーを増やせば、より細かく電子制御できるだろう。ギリギリ開けるだけなら最悪の可能性も考えた方がいい。(if:$blue is 1)[ 「出来る限り、罠を警戒しておいた方がいいでしょうね。あなたが脱走したと分かっているでしょうに、こんな中身を晒して無造作に置かれている時点で、明らかに罠があるのでしょう」 「そうか……そう言われるとそう思えて来るな」 「なんというか、あなたもレッドも、素直というか、能天気というか……」 ブルーの忠告に従うなら、罠を警戒して全力でやった方がいいだろう。] (if:$EP >= 80)[[[全力でエナジーを使う(EP80消費)->EP80でスーツ解錠]]](else:)[(text-colour:grey)[エナジーが足りない(必要EP80)]] [[必要なだけエナジーを使う(EP50消費)->EP50でスーツ解錠]] (link-reveal-goto:"今は放っておく","進行マス")[(set:$seesuitF to 1)]] (set:$visitsyusyu to 1) |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 重厚な扉が開き、中に入る。 部屋の中心に、俺が入れられていたような、棺桶のようにさえ見えるカプセルが置かれている。周囲の様子も概ね変わらず、機械や薬の入れられたカプセルが並んでいた。 「ブルー!」 部屋の奥のモニターに、ブルーの顔写真やバイタルなどの情報が映し出されている。その内の一つ、怪人化シーケンスの数値が(if:$time >= 50)[100%となっていた。 『''怪人化シーケンス100%完了。犬怪人化完了しました''』 そのアナウンスと共にカプセルが開かれた。 [[ブルー!->犬怪人化ブルー戦]]](elseif:$time < 50 and $time >= 25)[50%となっていた。 『''怪人化シーケンス50%完了。獣化プロセスが完了しました''』 最悪なアナウンスが流れる。いや、まだ分からない。洗脳されていなければ、まだ救出は出来るかも知れない。(if:$satus is not "正常")[自分も身体は怪人だが、まだ心までは支配されていないのだから。]](elseif:$time < 25)[20%となっていた。 怪人化させられる前に間に合ったようだ。これなら問題なく救出出来るだろう。] (if:$time < 50)[「今助けるぞ!」 すぐにカプセルの蓋に手を掛けて開こうとするも、(if:$soubi is not "ヒーロースーツ")[当然ながら]ビクともしない。これを強引に開けるのはパワーに特化したエナジーが無ければ難しいだろう。レッドならやりそうだが……今いない奴の事を考えても仕方ない。 幸い俺には別の方法がある。機械相手であれば俺の力で制御可能だ。ただ、見るからに複雑な上に制御を間違えれば大惨事になる代物だ。生半可なエナジー出力では成し得ないだろう。 (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[だが、今ならヒーロースーツがある。ここで力を使わずしていつ使うんだ。 [[ブルーを救出する->ブルー救出・ヒーロースーツあり]]](elseif:$EP is 100)[ヒーロースーツはないが、全てのエナジーを放出すれば、救出はおそらく可能だろう。エナジーは空っぽになるが、ブルーを救出するのに躊躇している場合ではない。ないが……ヒーロースーツを見付けてくれば、その方が確実ではある。 (if:$status is "正常")[[[ブルーを救出する->ブルー救出・裸エナジー]]](else:)[[[ブルーを救出する->ブルー救出・怪人化エナジー]]] [[一度撤退する->進行マス]]](elseif:$EP < 100)[今あるエナジー全てを使ったとしても、救出は出来ないだろう。カプセルを開くだけならば、もしかしたら可能かもしれないが、その場合、中の状態は保証出来ない状態になる。それではブルーを救助出来ない可能性の方が圧倒的に高い。 直ぐに救出したいが、今はグッと堪えて、エナジーをフルにするか、ヒーロースーツを見付ける他ない。 「すまないブルー、少し待っていてくれ」 [[一度撤退する->進行マス]](set:$bluemeetF to 1)]] |==|=|= ($menubar:)(set:$sinkou to $sinkou - 1) =||||= (if:$saihouroom is "MR部屋")[扉は他と違いグレーの塗装がされている両開きのスライドドアで、その中央に雑魚戦闘員のスーツに描かれている鼠のマークが描かれている。 他には部屋を示すプレートなどはなく、カードキーのリーダーが扉に添え付けられているだけだ。 (if:$soubi is "ヒーロースーツ" and $soubiB is "ヒーロースーツ" and $cardMR is 1 and $meetMR is 1)[(if:$MRsuitF is 1 and $MRbluesuitF is 1 and $MRblueF is 1 and $MRmokuteki is 1 and $MRzyukatoki is 1 and $ratded is 0 and $ratreturnF is 1 and $MRtokubetukaizinF is 1)[俺は持っている灰色のカードをカードリーダーに通した。 ビーッと音を立て、今日何度目かの来訪。相手は怪人で敵なのだが、随分世話になってしまったな。 「なんだ、もう俺に用はないだろう」 「ここまで導いてもらったんだ、礼の一つくらい言わせて欲しい。ありがとう」 そう言い俺は頭を下げる。怪人相手にこんなことをするのは変と言えば変だが、それはそれだ。確かに少し人を小馬鹿にするような物言いこそするが、そんなに悪いやつとは思えないんだ。 「……まだ、お前みたいなヒーローがいるんだな……」 「俺みたいな? 純粋さならレッドの方が……」 「あいつはダメだ。怪人と話す気がないからな」 言われて見れば、あいつは怪人に対して相当強い敵対心がある。それは純粋に、ヒーローとしての責務と、人類の平和へ一直線であって、実際ほとんどないはずの怪人の事情なんて考えないだろう。 「……けど、お前は話を聞く気があった。それに、俺の可愛い鼠達に手を出すこともなかった」 「それは、元が人間だと聞いたら、やはりそう簡単には割り切れないだろう……」 「そうでもないだろ? そっちのだって、呆れてるくらいだろうしな」 「……ええ、率直に言えばそうですね」 「ブルー……」 「それが悪いとは言いませんけどね」 ブルーなら、確かに躊躇せずに怪人を殺すだろう。そんな俺をたまに窘めるようなこともあるが、そんなに悪いと思っていないようだ。 「……持ってけ」 そうぶっきらぼうに、マスター・ラットは液体の入った注射器を一つ渡してくる。 「これは……」 「獣化の解除薬だ」 「解除薬?! そんなものはないって……」 「今作ったんだよ。けど、それ一本切りだ。せいぜい有効活用するんだな」 改めて俺の手の中にある注射器を見る。これがあれば……。 「これがあれば、レッドを救える……」 「ブルー……」 ブルーにとって、レッドは仲間以上に特別な存在だ。レッドを救いたいという気持ちは、理解している。 「渡すもんは渡したんだ。もう来るんじゃねぇぞ」 「これから、どうするんだ」 「さぁな。お前らの勝敗次第だろ」 勝敗……そうだよな、どう足掻いても、ボスとの対面は避けられないか。 「ありがとう、マスター・ラット」 「ったく……とっと行け」 そう言いそっぽを向くマスター・ラットの背中に頭を下げ、俺達は部屋を後にした。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$kaizyoyaku to 1)](else:)[俺は持っている灰色のカードをカードリーダーに通した。 「……ん?」 しかし、ビーッと音を立てて、扉が開くことはなかった。どういうわけか、カードキーが使えなくなっている。 「どういうことだ?」 「どうもこうも、私達が装備を取り戻した今、会ってくれるとは思えませんが」 「……そう、か」 考えてもみれば相手は怪人だ。ここまで手助けしてくれていた方がおかしいのだ。 仕方ない、先に進もう。 [[先に進む->進行マス]]]](elseif:$meetMR is 1)[またあの$MRnameに会うのか……理性があるとはいえ怪人である以上信用し切れはしないが、今は頼ってみるしかないか……。 俺は再び持っている灰色のカードをカードリーダーに通した。 [[部屋に入る->マスター・ラットの部屋]]](elseif:$cardMR is 1)[確信はないが、手持ちのカードの中にある、灰色のカードが扉と同じ色をしている。これを通せば開くだろうか。 少し安直かと思いながらカードを通してみれば、カードリーダーがピーッと音を立てて、スライドドアが開いた。 [[部屋に入る->マスター・ラットの部屋]]](else:)[開くためのカードキーはないし、一応扉に手を掛けてみたものの開く気配はない。今は諦めて他を当たるしかないだろう。 [[先に進む->進行マス]]]](elseif:$saihouroom is "保管室")[扉の上には''収取物保管室''と書かれたプレートが掛けられている。 (if:$cardhokan is 1)[他の扉と違い少し大きな扉の横にカードリーダーがあり、持っている収集物保管庫のカードキーを通すと、リーダーがピーッと音を立てて、スライドドアがゆっくりと開いた。 [[部屋に入る->収集物保管室]]](else:)[他より大きな扉で、試しに開こうとしてみたものの鍵が掛かっているようで開く気配がない。扉にカードキーを通すカードリーダーもあり、鍵が無くては開くことはないだろう。 俺は諦めてその場を後にした。 [[先に進む->進行マス]]]](elseif:$saihouroom is "実験室")[扉の上には''特別実験室''と書かれているプレートが掛けられている。 いかにもな名前をした部屋で、他の部屋と違って物々しい雰囲気のある、無骨な鉄扉に閉ざされていた。(if:$cardtokubetu is 1)[カードキーが無ければ、開けるのを試す気にもならないだろう。 扉に付けられたカードリーダーに、カードキーを通す。ビーッと一瞬エラーかと思うような音が聞こえたが、ゆっくりと重い扉は開いたようだ。 [[部屋に入る->特別実験室]]](else:)[いくらなんでもこの扉はエナジーがあっても、それこそヒーロースーツがあろうが、強引に開けるのは難しいだろう。 仕方ない、今は後回しにするしかないだろう。 [[先に進む->進行マス]]]](elseif:$saihouroom is "獣化薬部屋")[扉の上には、''獣化薬保管室''と書かれたプレートが掛けられている。あまり近付きたくない名前をしているが、何か怪人達を倒す糸口になるかも知れないし、可能なら破壊しておくことで被害を減らせるかも知れない。 扉は自動ドアのようで、前に立つとスライドドアが開かれた。 [[部屋に入る->獣化薬保管室]]](elseif:$saihouroom is "RB部屋")[扉は他と違いピンクの塗装がされている両開きのスライドドアで、その中央に兎の顔の模様が描かれている。 他には部屋を示すプレートなどはなく、カードキーのリーダーが扉に添え付けられているだけだ。 (if:$cardRB is 1)[確信はないが、手持ちのカードの中にある、ピンク色のカードが扉と同じ色と模様をしている。これを通せば開くだろうか。 少し安直かと思いながらカードを通してみれば、カードリーダーがピーッと音を立てて、スライドドアが開いた。 [[部屋に入る->リバース・バニーの部屋]]](else:)[開くためのカードキーはないし、一応扉に手を掛けてみたものの開く気配はない。今は諦めて他を当たるしかないだろう。 [[先に進む->進行マス]]]](elseif:$saihouroom is "SB部屋")[扉は他と違い茶色の塗装がされている両開きのスライドドアで、その中央に猪の顔の模様が描かれている。 他には部屋を示すプレートなどはなく、カードキーのリーダーが扉に添え付けられているだけだ。 (if:$cardSB is 1)[確信はないが、手持ちのカードの中にある、茶色のカードが扉と同じ色と模様をしている。これを通せば開くだろうか。 少し安直かと思いながらカードを通してみれば、カードリーダーがピーッと音を立てて、スライドドアが開いた。 [[部屋に入る->スティンク・ボアの部屋]]](else:)[開くためのカードキーはないし、一応扉に手を掛けてみたものの開く気配はない。今は諦めて他を当たるしかないだろう。 [[先に進む->進行マス]]]](elseif:$saihouroom is "GD部屋")[扉は他と違い、青色の塗装がされており、スライドドアとなっている扉の中心には角が二つ、頭の上に生えたシュッとした蜥蜴のような……ドラゴンだろうか? そんな意匠が施されている。そして何より、他と比べてかなり巨大だ。 だが、どうやら鍵は掛かっていないようだ。扉に備え付けられているカードリーダーのモニタには、OPENと書かれているのだ。鍵が掛けられていないのはいいが、こんな意味ありげな部屋に鍵が掛かっていないのは違和感がある。 [[部屋に入る->グラトニー・ドラゴンの部屋]] [[立ち去る->進行マス]](set:$visitGDroom to 1)](elseif:$saihouroom is "PSeep部屋")[扉は他と違い、白色の塗装がされており、スライドドアの中心にはモコモコの毛に巻いた角の動物の顔、羊の顔の描かれた扉だ。他と比べるとただ白いだけではなく、縁にパステルカラーの模様が付いている。 だが、どうやら鍵は掛かっていないようだ。扉に備え付けられているカードリーダーのモニタには、OPENと書かれているのだ。鍵が掛けられていないのはいいが、こんな意味ありげな部屋に鍵が掛かっていないのは違和感がある。 [[部屋に入る->ピーイング・シープの部屋]](set:$visitPSeeproom to 1)](elseif:$saihouroom is "PSneak部屋")[扉は他と違い、緑色の塗装をされている。スライドドアの中心には丸い頭に長い牙の生えた爬虫類、蛇の顔が描かれていた。他と比べるとただ白いだけではなく、石造りに見える。 だが、どうやら鍵は掛かっていないようだ。扉に備え付けられているカードリーダーのモニタには、OPENと書かれているのだ。鍵が掛けられていないのはいいが、こんな意味ありげな部屋に鍵が掛かっていないのは違和感がある。 [[部屋に入る->ペトリファイ・スネークの部屋]](set:$visitPSneakroom to 1)] |==| =|= ($menubar:) =||||= 「何をした……!?」 「テメェの頭ん中を相応しいもんに変える準備だ」 脳に直接電気が流されて、思考に、記憶に干渉してくる。電気を操る力を持っているからこそ分かる。これはあまりにも危険だ。危険だと分かっていても、エナジーが上手く使えず、抵抗出来ない。 (text-colour:red)[''『【ゾディアック】にエナジーを捧げ続けよ。【ゾディアック】のために全てを賭して働け。【ゾディアック】に絶対なる忠誠を』''] 頭の中に直接言葉が、思考が、概念が刻み込まれていく。上手くエナジーが、能力が使えれば……エナジー……エナジーを捧げ……違う、俺は、ヒーロー……。 「おら、さっさと忠誠を誓いな」 「……っ!」 忠誠を示せ。敬礼せよ。頭の中に強く強迫観念のようなものが襲い掛かってくる。ダメだ、これに従っては……。 「ほぉ、大抵はこれだけで堕ちるのに、耐えるか。やっぱり、雑魚戦闘員じゃ勿体ねぇなぁ」 パチンと指が鳴らされると、ヘルメットから更に思考の奔流が押し寄せてくる。 (text-colour:red)[『''我ら鼠怪人は、エナジーを捧げ続ける栄誉の役目を果たせない、卑しき最底辺の下等兵である。【ゾディアック】のためにエナジーを捧げる者達のための全ての雑務を行い、エナジーを捧げる素体を集め、少ないエナジーを溜め込み少しはマシなエナジーを自らも捧げる存在である。忠実に命令を遂行し、その完遂を喜びとして生きる者である''』] 容赦なく頭の中身が書き換えられていく。違う。俺は、俺は~~ヒーロー~~だ……。 「俺、は……違う……~~ヒーロー~~だ……違う……」 「おーおー、これも耐えるのか……ああ、そうかそうか。考えてもみりゃあ、まだ変化の方が不完全なのか」 ''マスター・ラット''が、抗いもがくこちらに近付いてくる。マスター・ラット? この鼠怪人の名前が、既に頭に刻み込まれているのか? 自分の持っている常識に上書きされている。俺の上司は''マスター・ラット''のはず……違う。仲間は''雑魚戦闘員''……違う。俺は、''鼠怪人''……違う! ~~人間~~だ……! 「雑魚戦闘員の鼠怪人には勿体ねぇが、特別に俺の遺伝子を直に注いでやるよ!」 そう言いマスター・ラットは蹲って四つん這いになっていた俺の後ろに回り込み、スーツ越しに尻を触られる。頭の中を弄られ概念を書き換えられているせいか、不快感どころかマスター・ラットに触れられて喜んでさえいる。自分の感情ではないはずなのに、自分の感じたことだと、違和感がなくなりつつある。 スーツの形が僅かに変わり、尻にピッタリと引っ付いてくる。これ以上、何が起こるんだ……? 「ヂュッ……!」 グッと、尻の穴に何かが入ってくる。いや、分かっている。これは、マスター・ラット様のチンポだ。挿入されたものの何もしていないはずなのに不思議と痛みはなく、すんなりと硬いものが俺の中に入り込む。 「チュッ……! ああ、久し振りだ、この感覚……!」 マスター・ラット様が四つん這いの俺に覆い被さり、パンパンと腰を打ち付けて俺の中を蹂躙していく。その度に俺の中の何かが確実に変わっていく。性的快楽と共に、まだ抗えていたはずの思考の書き換えに、従順に順応していっている。 「ヂュッヂュゥ……!」 「ほら、俺の種を、遺伝子を受け取りな……!」 快楽で頭が真っ白になったところに、一際深くチンポが突き立てられて、熱いものが俺の中に注ぎ込まれていく。体の外側は、あまり変わらない。でも、内側から、何かが変わっていく。吐き出した精液と一緒に、何か大切だったはずのものが出て行く。構造が鼠怪人として最適になり、頭の中も、鼠怪人としての思考を受け入れるために組み変わっていった。 「ふぅ……これでこいつもただの雑魚戦闘員……勿体ねぇ、勿体ねぇよなそんなのよぉ。丁度電気のエナジーを持ったヒーローだぞ? 無駄にしちまうなんて、あんまりにも勿体ねぇ」 書き変わる思考に、何かが干渉してくる。凡庸でただの雑魚戦闘員で、個体のない存在の部分が、変わっていく。 「ちょいとルール違反になるけど、俺たちゃ怪人だ。ルールに縛られちまうのも、違ぇよなぁ」 バチリバチリと電気が流され、思考が更に上書きされていく。 「テメェは今この瞬間から鼠怪人、そうだな……リーダー・ラットってところか。俺の直属の配下にして、現状鼠怪人唯一の、雑魚じゃない戦闘員だ」 唯一の雑魚じゃない戦闘員……リーダー・ラット……マスター・ラット様の、直属の配下……。 「よし、俺に忠誠を宣言しな」 俺の中からマスター・ラット様のチンポが引き抜かれ、最初の命令が下される。疲労感はあるが、そんなことは些細なことだ。鼠怪人は忠実に命令を遂行し、その完遂が生きる喜びなのだから。 「チュウ! 自分リーダー・ラットは、マスター・ラット様の直属の配下にして唯一名を持つ戦闘員として、マスター・ラット様に絶対のチュウ誠を誓いまチュウ!」 立ち上がってビシッと敬礼をして、マスター・ラット様に忠誠を捧げる。そうだ、自分は【ゾディアック】に対してではなく、マスター・ラット様に忠誠を誓うのだ。それが結果として【ゾディアック】に対する忠誠になるだけだ。 [[その後……->ゲームオーバーリーダー・ラット]](set:$status to "絶対忠誠")(set:$name to "リーダー・ラット")(set:$soubi to "戦闘員スーツ")(set:$EP to 150)(set:$HP to 100)(set:$sinsyoku to 100) |==| =|= ($menubar:) =||||= 「くっ、なんだこの雑魚戦闘員! 他の奴の比じゃないくらい強い?!」 対峙している緑色のヒーロースーツを纏うヒーロー、ストーム・グリーンが悪態を吐く。引き連れていた他の鼠雑魚戦闘員達は風で吹き飛ばされて周囲の建物に打ち付けられて、現在行動不能状態だ。そうして勝ったつもりで油断していた隙に電撃を叩き込めたのだから、役立たずではない。 「こちらストーム・グリーン、ホワイト、応援を……!?」 既に周囲の電波は妨害、遮断済み。もう一人のヒーロー、ホーリー・ホワイトも、エリート戦闘員達と戦っているはずだから、連絡なしに応援が来ることはない。 「デバイス・ハック展開」 動揺から出来た隙を突いて、ごく小さな電気をストーム・グリーンに向けて放つ。本人には痺れもないようなものだが、ある種の電子機器に対して甚大なダメージを与え、制御を奪い取るものだ。 「クソッ、予想外だったけど、所詮は鼠一匹くらい、なんとかなる! ストーム・フォース!」 大量のエナジーに任せた、ヒーローの必殺技。それを放つためには、ヒーロースーツの補助が欠かせない。エナジーを増幅させ、安定させるための装置が無くては、エナジーは弱まるか、暴走するかだ。 竜巻を作り出して放つ、ストーム・グリーンの必殺技が放たれるはずだった。 「うわっ!」 しかしストーム・グリーンのいる場所に竜巻が発生し、本人が竜巻に打ち上げられる。そのまま高所からストーム・グリーンは落下し、道路に激突した。 「かはっ……!」 普通の人間であれば容易に死んでいるだろう距離からの落下だが、ヒーロースーツのおかげで生きている。可能であれば回収を命じられていた以上、敵とはいえ死ななくて正解だ。 「ライトニング・フォース」 「えっ……!?」 特別に装着して貰っているエナジー放出機構を使い、自分の中のエナジーを収束させて雷に変えて放出する。身体を痺れさせ、意識を奪うための一撃。ヒーロー以外には高出力で、人間を殺すことになるだろうが、ヒーロースーツの防備自体は失っていないため、気絶で済む。 「なんで、ライトニング・イエッ……!」 何か言いかけていたが、雷が直撃して身体をビクンビクンと跳ねさせ、ストーム・グリーンはそのまま気を失った。 早々に任務を完遂するべく、倒れている鼠怪人達のヘルメットに信号を送り、強制的に叩き起こす。疲労や打ち身はあるが、身体を動かせない損傷を受けている鼠はいないから、そのまま一緒に撤退しよう。 近くのマンホールを鼠怪人二匹で持ち上げ、そこへと気絶させておいた他の人間の雄も連れて下りていく。人間達に出現を気付かれないよう下水道にワープ装置を転送してあるのだ。 「おお、戻ったか、リーダー・ラット!」 転送装置の先でマスター・ラット様と、高身長の虎の怪人が待っていた。転送装置の設置されている広い部屋で、自分の後からも続々と鼠怪人達が男達を連れて戻ってくる。 「作戦は成功、しかも大物まで持って帰って来やがった! チュッチュッ、賭けは俺の勝ちだったみたいですぜ?」 「ふんっ、鼠以前に個体の力が強かったまでのこと。とはいえ、これで征服の手が大きく進んだのは事実だ。待遇は、お前の言う通りに変えてやろう」 そう言い、虎怪人は部屋から出ていく。【ゾディアック】の長だが、自分が忠誠を誓うのはあくまでマスター・ラット様だ。敵ではないが忠誠を尽くすべき相手でもない。 「よしよし、上出来過ぎるくらいだ。仕分けが終わったら、ご褒美にエナジーをたっぷり注いでやるからな」 ポンポンとマスター・ラット様に頭を撫でて頂ける。元よりやる気がないということは有り得ないことだが、迅速に役目を完遂する目的が出来た。 一般人をエナジー測定室へ、ストーム・グリーンを特別実験室に運搬し、ストーム・グリーンが途中で目を覚ましても事故がないように待機する。獣化薬を注入し、適性を確認した後怪人へと変化させる。鶏怪人への適正が犬怪人よりもかなり高かったため、ヒーローだがエナジー生成に回されることになった。 「っし、今日の役目は終わりだ。ほら、可愛がってやるよ」 マスター・ラット様の私室に呼ばれ、宣言通りエナジーを注いでもらうべく、セックスをするんだ。嬉しくて勃起したまま止められているチンポから先走りが零れているのを感じる。 あの時、マスター・ラット様に直接精とエナジーを注いで頂いた時から自分のスーツは改造されたままで、尻はいつでもマスター・ラット様のチンポを挿入できるよう尻にピッチリ引っ付いている。だから、本来ならすぐにでも挿入できる状態にあるのだ。 「ほら、まずは何するか分かってるだろ」 マスター・ラット様は四つん這いになる自分の顔に、マスター・ラット様の股間を押し当ててくる。すぐにスーツの形が変わりそこだけが溶けたかのように消えて、マスター・ラット様の生の男性器が飛び出してくる。細長い鼠の性器だ。 他の鼠怪人が決して晒すことのないそれはスーツの下で蒸れていて、洗ってもいないから強烈な臭いを発している。その臭いのがむしろ癖になって、マスター・ラット様の生のチンポを咥えてしゃぶることに抵抗はない。むしろ、これもご褒美の一環になっている。 「ふぅ、また上手くなってるじゃねぇか」 マスター・ラット様のチンポがガチガチになり、先走りが零れ出してくる。それも余すことなく舐め取り嚥下していく。チンポ臭さも強くなり、頭を動かして激しくしゃぶる。 「チュッ、出すぜ……!」 後頭部を押さえつけられ、熱い精液が口の中に放たれる。エナジーが含まれている精液は美味しく感じて、出続ける限り嚥下し、止まったところで尿道から吸出し余すことなく飲み干す。 「可愛い奴め。おら、そろそろ離しな」 たっぷり射精して、マスター・ラット様は多少息を荒げてそう言う。名残惜しいがマスター・ラット様の性欲は強く、他の鼠怪人達とは違い制約なく射精が許されているため、行為は続く。 「そんな顔すんな。今気持ちよくしてやるからよ」 ポンポンと頭を撫でられて窘められ、マスター・ラット様は自分の後ろに回り、背に伸し掛かる。ああ、これから獣の交尾が始まるんだ……。 「ヂュゥー!!」 マスター・ラット様のチンポが押し込まれ、自分の中に入り込んでくる。排泄に使われることがなく、最早第二の性器と化しているそこに挿入されても、痛みはなく他の鼠達が感じることのない快楽が全身に駆け抜けていく。 腰が振られ始め、パンパン打ち付けられる度にヘルメットから指令で来る電流とはわけが違う、強烈で自分という存在を全て蹂躙し焼き尽くすような電撃が走る。頭が真っ白になって、ただただマスター・ラット様に身を委ね貪られていた。 「チュゥッ、おら、たっぷりエナジーくれてやる! お前も、解放しろ……!」 深々と腰を打ち付けられ、精液を、エナジーを注ぎ込まれ、とっくに限界を迎えていた自分もまた、スーツのロックが解除された瞬間に、エナジーを吐き出した。意識が遠退きそのまま気を失いそうな快楽と疲労感が同時に襲い掛かり、意識を失い掛けた。 「おら、何気持ちよく寝ようとしてんだよ」 「チュッ、すみませんでした……」 いけない、まだ最後にやるべきことが残っている。意識がなくともいいことではあるが、マスター・ラット様のお手を煩わせるわけにはいかない。 うつ伏せで倒れるのをグッと堪えて、畳の上で仰向けになる。本来なら放出出来るようになっているスーツの股間部分に、スーツが変形しエナジーの含まれた精液が水風船のようになり溜まっているのだ。全ての怪人は、本質的にはエナジーを捧げるための存在だ。一滴たりとも無駄にするわけにはいかない。 「どうぞ、マスター・ラット様」 ふらつく身体を起こして立ち上がり、畳の上に座るマスター・ラット様の前に立つ。鼠怪人のエナジーは、本来全て組織に捧げるものだが、こうしてマスター・ラット様と交わり性行為で精とエナジーを放出しているため、自分のエナジーは全てマスター・ラット様に捧げているのだ。 マスター・ラット様が大きく口を開けて精液の水風船を咥え、そこからじゅるじゅると精液を飲んでいく。マスター・ラット様が自分の精液を、エナジーを飲んでくれているという事実に、再び興奮してしまう。勃起した時点でまたロックが掛けられるが、それでも興奮が収まることはない。 「ふぅ……お前のエナジーは本当に美味いな」 「ありがとうございます……!」 ああ、マスター・ラット様にエナジーを頂き、捧げて喜んでもらえることが出来る。自分はなんて幸せな鼠怪人なんだ。他の鼠怪人達にも享受して欲しいような、自分だけの特別であって欲しいような、複雑な気持ちだ。 「今回の功績で、鼠達の待遇も良くなる。全部お前のおかげだ」 精液を飲み終え自分のスーツの形を元に戻して下さり、立ち上がってまた俺の頭を撫でて下さる。今度は、ゆっくりしっかりと。嬉しい。心が満たされる。 「これからも、俺の右腕として頑張れよ」 「チュウ! リーダー・ラット、このエナジーが尽き果て身が朽ちるまで、マスター・ラット様にお仕えします!」 そう、誇らしく敬礼し、永遠の忠誠を示すのであった。 --- 「まぁ、俺の目的としては悪くない結果に落ち着いた、か。鼠の王にはなれど、世界の王は、荷が重いし、結果的には正解かもな。なんだかなんだ、可愛い犯せる右腕がいるのも、悪くねぇしな。 これからも愛液とエナジーを交換しあおうな、リーダー・ラット」 GAMEOVER:雑魚戦闘員の隊長として、鼠怪人達の主の右腕として生きる |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 「俺のヒーロースーツは何処にある」 どうせダメ元だ、向こうに不利な情報だからわざわざ言うとは思えないが、聞いてみるだけならタダだ。 「ヒーロースーツか? それだったら収集品保管室にでも片付けてあるだろ。カードキーがいるが……まぁ、どっかの休憩室に置いてあるんじゃねぇかな」 特に悩むような素振りも見せずに、$MRnameはあっさり俺の質問に答えてくる。これは、罠なのか? 「なんだ? 罠だと思ってるのか? そう思うなら別のところでも探せばいいんじゃないかぁ? 少なくとも、ここにはねぇからよ」 「……」 嘘を吐いているのかどうかは分からない。怪人の顔は動物がベースだから表情が分かり難いのもあるし、何を喋っても煽りや嘘臭さを感じてしまうから、真偽が読めない。 「もういいか? もしまだ聞きたけりゃあ、またこの部屋に来りゃいい。じゃあな」 [[もっと話を聞く->マスター・ラットの部屋]] [[部屋を出る->進行マス]](set:$MRsuitF to 1)(set:$visitsyusyu to 1) |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 「ブルーは何処にいる」 わざわざ捕らえたヒーローの居場所を、みすみす教えるとは思えないが、聞くだけならタダだ。今の無力な俺になら、場所を教えてもおかしくはない。 「ブルー? ああ、もう一人、捕まったヒーローか。ヒーローなら特別実験室ってところで、怪人化の最中じゃねぇか? カードキーは……(if:$tokubetuCF is 0)[ドスケベ兎](elseif:$tokubetuCF is 1)[猪オヤジ]が持ってるはずだな、確か」 案外あっさりと喋って来た。鍵があろうと俺が助けられる状態じゃないから、喋っても平気なのか? それとも単純に罠なのか、嘘なのか……。 「疑ってるのか? まぁそれでもいいさ。手遅れになって、完全な怪人になってから戦うことになりゃいい」 ぐっ……相手が怪人とはいえ、信じた方がいいか? 怪しさが先行しているが、信じてみてもいいか……? 「あいつの部屋のカードキーが、この辺の休憩室の何処かにあるはずだ。部屋の場所は出口に進んで行かなないと見付からないだろうな」 ここまで詳細に言うなら、本当なんだろう。(if:$MRmokuteki is 1)[こいつらがゲームというなら、この情報もゲームの一環なんだろう。](else:)[目的は分からないが、今はこの情報に頼るしかないか。] 「他に知りたいことがあれば、また来りゃいい。じゃあな」 [[もっと話を聞く->マスター・ラットの部屋]] [[部屋を出る->進行マス]](set:$MRblueF to 1)(set:$visittokubetu to 1) |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 「何が目的だ。お前に俺を助ける理由なんてないはずだ」 「おーおー、天下のヒーロー様が人を疑うのかぁ?」 わざとらしい煽り口調の$MRname。うっ、確かに一理はあるが、相手は怪人なのだから、警戒しなければならない。 「まぁ、馬鹿正直なよりは好感が持てるな。それに免じて、このマスター・ラット様が教えてやってもいいぜ」(set:$MRname to "マスター・ラット") えらく恩義せがましいことを言ってくる$MRname。いちいち怪人の煽りに感情を示していては、身が持たない。レッドはよく挑発に乗っていたな。それをブルーが宥めるのが常だった。 「そもそもお前らヒーローは、【ゾディアック】の目的を分かってるのか?」 「【ゾディアック】の? 街を破壊して、どさくさに紛れて一般人を拉致して……」 そういえば、こいつらは何をしようとしているんだ? 今のところ捕まった一般人の姿形はおろか、かなりの数が捕まっているはずなのにその形跡さえ感じられない。しかも連れ去られているのは皆男ばかりだ。女ならまだ怪人の繁殖のためと安直に繋がるが……。 「なんだ、組織の目的も掴めてねぇのかよ。まぁ、お前が目覚める前に、一般人の処理はとっくに終わってたから、知りようもねぇか」 「処理、だと」 「ああ、全員怪人化させた」 「なっ……!」 一瞬噴き出た怒りよりも、更に驚愕の事実が飛び出して来た。怪人化させる? いや、そうだ。俺もそれを聞いて慌てて逃げ出したんだ。獣化薬。それを俺に投与して怪人化させようとしていたのなら、一般人も同じ目に遭っていると、どうして考え付かなかった。 「【ゾディアック】の究極的な目的は、全人類を怪人化させてエナジー供給者に変えることだ」 「エナジー供給者ってどういうことだ? 鼠怪人がそんなことを?」 「今のところ表に出てるのがエナジー供給に向かない、搾りカスみたいな連中の成れの果てだからそう見えるだろうよ」 搾りカス……倒して捕獲された鼠怪人達は確かにエナジーを扱うようなことはしていなかった。だが、無かったわけではないはずだ。むしろ、エナジーは人より多く持っていたと思うが……。 「てなわけで、今までお前らヒーローがボコボコにして、平然とした顔して殺して来た雑魚戦闘員は、守るべき、救出するべき一般人なわけさ」 「!!」 今まで何度か交戦して、造られた怪人だと思っていたから、命を奪うような事もあった。いや、しかし……。 「……元に戻す手段があるとでも言うのか」 「おお、思ったより冷静じゃねぇか」 怒りを露呈させても、$MRnameは恐怖一つなく堂々としている。(if:$soubi is "ヒーロースーツ")[攻撃しようと思えばいつでも攻撃出来るというのに、どうしてここまで堂々としていられるんだ。](else:)[今の俺をちっとも脅威だと思っていないのだろう。] 「それについては答えてやるよ。研究する意味がないから、そんな研究はしてない。不可逆な変化だというのは、お前の察しの通りさ」 「やはり……」 だとしたら、組織から解放する手段がそれしかないなら、悔やんでいても仕方がない。人類の敵として隣人を怪人にすることに加担させられるくらいなら、いっそ楽にして上げた方がいい。そう思っていないと、ヒーローなんてやってられない。 「さてと、目的だったな。お前に逃げる余地を与えたのは、意図されたもんだ」 「なんだって?」 「組織全体としての方針はあるんだが、三人もいるなら一人くらいエナジー供給源にしてもいいだろうと我らがボスが言い出してな。それで幹部連中が揉めたもんだから、一つゲームをしようと提案したのさ」 「……逃げた俺を捕まえた奴が、俺の所有権を得ると?」 「それも一つの手段だな。ゲーム自体は『一番最初に完全に怪人化させた奴が所有する』って内容だ。ただ怪人化させるだけじゃねぇ、組織に忠誠を誓わせるところまでやって、初めて勝利だ」 それをゲームという悪辣さに苛立ちを覚える。が、そもそも相手は怪人だ。いちいち目くじらを立てていては頭の血管が何本あっても足りない。 「とはいえ、俺は積極的な参加を許されてないんだ。所詮は雑魚戦闘員の親玉だからな、折角のヒーローを雑魚戦闘員にしちまうのは勿体ないって話だな。まぁ、こうして色々教えてんのは、それが癪だから、ってところだな」 「……」 それは裏切りじゃないのか? と言葉が出掛かったが、現状まともな情報源の機嫌を損なうのは避けよう。 (if:$soubi is not "ヒーロースーツ" and $status is "正常")[「それに、俺は弱者の味方だからな。お前が弱っちいちょっとエナジーが使える人間である限り、それとなく手を貸してやるさ」 弱者の味方……何処まで信じていいか分からないが、それが嘘には聞こえなかった。 ]「ま、目的はそんなところだ。無駄に話しちまったな。そろそろ行きな」 [[もっと話を聞く->マスター・ラットの部屋]] [[部屋を出る->進行マス]](set:$MRmokuteki to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= エナジーを大きく消費するとはいえ、ヒーロースーツさえあればエナジー問題は解決する以上、ここで節約しても仕方ない。 「エレクトロ・コントロール」 気合いを入れるために、叫ばないように技名を声に出す。ヒーローといえど、別に必殺技を叫べば強くなるわけではないが、気合い一つでエナジーの放出量は変わるものだ。 バチリバチリと電流を流し、エナジーの電流を通して機械を把握して制御する。どうやら強引に開くと設置された爆発物が爆発するという仕掛けがあるようだ。いくら悪の組織とはいえ、危険すぎないか? 幸いこの干渉で爆発しなかったおかげで、回路を切ることに成功した。鍵も解錠出来たし、これで安全に開ける。 「よし!」 (if:$status is not "正常")[やっとヒーロースーツを取り戻した嬉しさに、思わず声が出てしまった。けど、このままではヒーロースーツを着ることは出来ない。(if:$MRzyukatoki is 1)[ヒーロースーツと獣化薬があれば、本当に人間に戻れるのだろうか。今は$MRnameを信用する他ない。](else:)[今はこれを持っておくことしか出来ないのは悔しいが、ひとまず取り戻せてよかった。](set:$havesuit to 1)](else:)[やっとヒーロースーツを取り戻せた嬉しさに、思わず声が出てしまった。けど、これで脱出に大きく近付いた。(if:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ")[こんな雑魚戦闘員のスーツはさっさと脱いでしまって、]ヒーロースーツに背中部分から手足を通す。全身タイツのような形状だが、まだ余裕のある状態だ。ヘルメットも被ってと……。 「変身! ライトニング・イエロー!!」 右手を胸元のエナジークリスタルに当てて、変身を宣言する。エナジー増幅装置であるクリスタルにエナジーを注ぎ込むと、ヒーロースーツ全体にエナジーが巡り、スーツがピッチリと俺の身体に張り付き、ボディラインを浮かび上がらせる。股間も多少モッコリするが、メディア露出もあるので丸み以上のものは出ない。これでも恥ずかしいのに形まで出るのは、顔を隠していても普通に嫌だ。 ピッチリとしたスーツながら、不思議と変な気分にはならない。(if:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ")[さっきまで着ていた雑魚戦闘員のスーツがおかしいのもあるだろうが。]身体中にエナジーが一切の無駄なく身体を巡り増幅していく感覚に高揚感を覚える。 急いで脱出のために行動しよう。あまり時間が掛かると体への負荷でしばらく動けなくなってしまう。そうなれば変身は強制的に解除されるし、スーツを巡るエナジーも一気に霧散して枯渇状態になる。そうならないように変身を解くと、しばらく変身は出来ないことも、頭の片隅に入れておく必要があるだろう。(set:$soubi to "ヒーロースーツ")] [[先を急ぐ->進行マス]](set:$EP to $EP - 80) |==| =|= ($menubar:) =||||= (if:$EP > 80)[解錠に全力を注いで、その後に何かあってはまずい。手早く済ませるためにも、必要最低限、解錠だけで済ませてしまおう。](else:)[エナジーはギリギリだ。バングルさえ、ヒーロースーツさえ取り戻せれば、エナジー問題は解決する。] 「エレクトロ・コントロール!」 気合いを入れるために技名を声に出す。ヒーローといえど、別に必殺技を叫べば強くなるわけではないが、気合い一つでエナジーの放出量は変わるものだ。 両手から電流を流して電子ロックの機構を強引に動かして、鍵を開く。罠が無ければこれで……。 チュドンッ! 突然爆音が鳴り響き、目の前がカッと光る。まずい、警報どころかこんな直接的な罠があるとは……! 遅れてきた衝撃に身体が吹き飛び、後ろのロッカーに背中からぶつかる。(if:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ")[不幸中の幸いか、戦闘員のスーツのおかげで爆発による衝撃が軽減されて、ヘルメットで頭を打つこともなかった。この至近距離の爆発で打ち身で済む辺り、このスーツもヒーロースーツほどではないが高性能だ。ボロボロでもう着れそうにもないが、脱ぐ手間が省けた。(set:$HP to $HP - 30)(if:$HP < 0)[(set:$HP to 1)]](else:)[爆風に身体を焼かれ衝撃に、頭を打ってしまう。まずい……血が出ている……。(set:$HP to $HP - 90)(if:$HP <= 0)[(set:$HP to 1)]] 死にはしなかった。幸い、ヒーロースーツもヘルメットも破壊されることなく残っている。もし壊れるような爆発であれば、俺の身体はバラバラだろうが……。 (if:$status is not "正常")[これだけ苦労しても、このヒーロースーツを、今の身体で着ることは出来ない。(if:$MRzyukatoki is 0)[しかし、それでもヒーロースーツを取り戻すことに、意味がある。そう、信じたい。元に戻れれば、着ることだってできるんだ……。](else:)[しかし、このスーツと獣化薬があれば、元に戻れるはずなんだ。この痛みの価値が、確かにあるはずなんだ……。今は、それに縋るしかない。](set:$havesuit to 1)](else:)[痛む身体でなんとかスーツに手足を通してヘルメットを被る。後は……。 「変身、ライトニング・イエロー……!!」 右手を胸元のエナジークリスタルに当てて、変身を宣言する。エナジー増幅装置であるクリスタルにエナジーを注ぎ込むと、ヒーロースーツ全体にエナジーが巡り、スーツがピッチリと俺の身体に張り付き、ボディラインを浮かび上がらせる。股間も多少モッコリするが、メディア露出もあるので丸み以上のものは出ない。これでも恥ずかしいのに形まで出るのは、顔を隠していても普通に嫌だ。 身体はズタボロだが、ヒーロースーツに身を包んだおかげで失血死は免れた。治癒とまでは行かないが、ある程度の損傷をエナジーで無理矢理抑えておくことは出来るのだ。 急いで脱出のために行動しよう。あまり時間が掛かると体への負荷でしばらく動けなくなってしまう。そうなれば変身は強制的に解除されるし、スーツに巡らせるエナジーも霧散して枯渇状態になる。そうならないように変身を解くと、しばらく変身は出来ないことも、頭の片隅に入れておく必要がある。今の怪我では治療しない限り、本当に命取りだ。(set:$soubi to "ヒーロースーツ")] [[先を急ぐ->進行マス]](set:$EP to $EP - 50) |==| =|= ($menubar:) =||||= 何もしていないがカプセルが開き、そこから怪人が起き上がってくる。青い毛並みに顎の下から首、腹や腕、脚の裏側が白く、尖った耳に長いマズルに黒い鼻。恐らくは狼、いや、犬の怪人だ。 「ブルー!」 こちらの声に反応する。するが、その目はどう見ても正気ではなかった。 「ブルー、俺だ! ライトニング・イエローだ!」 俺の声に応えることはなく、犬怪人化したブルーの手に白い冷気が集まり、大きな氷柱が形成される。それがこちらに飛んできた。 「くっ……!」 氷柱をなんとか回避したが、俺の声が届いていない。 (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[「ヒーローは捕獲する……」 そうボソリと呟いたかと思えば、こちらに飛んでくる。まずい、ブルーに間合いに入られてしまえば、あの技が飛んでくる。 「ブリザード・コフィン」 「ライトニング・バリア!」 ブルーの毛に覆われた手から放たれる、極寒の吹雪に対して、俺は雷のエナジーで盾を作り、冷たい吹雪を雷を熱源に相殺する。 しかし困った。犬怪人とは交戦したことがあるが、他の雑魚戦闘員とは比べ物にならない程強く、エナジーを使いこなしていた。それならばブルーを素体に使った以上、ブルーのエナジーを持っていてその力を使えてもおかしくない。 「くっ……!」 すぐさま盾を飛び越し、更なる追撃を仕掛けてきた。その上、ブルーよりも身体能力が遥かに向上している。こんな強敵相手に、手加減が出来るとは思えない。躊躇していたら負けてしまう。だが、ブルーを止めるには、殺すしか……。 俺は……。 [[全力で攻撃する->ブルー殺害]] [[躊躇する->ブルー敗北]]](elseif:$status is "正常")[「人間は捕獲する……」 そうボソリと呟いたかと思えば、こちらに跳んでくる。まずい、今の状態でブルーに間合いに入られれば、回避しようが……! 「ブリザード・コフィン」 ブルーの青い毛に覆われた手が伸ばされ、冷気が放たれる。極寒の吹雪が突然発生し、俺の身体を凍り付かせていく。せめて、ヒーロースーツがあれば、対抗出来たのに……。 ダメだ、意識が……。 [[その後……->ゲームオーバー・ブルーに敗北]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "犬怪人化")(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1)](else:)[「仲間……しかし、ここにいるのは規定違反です」 そうボソリと呟いたかと思えば、こちらに跳んでくる。まずい、今の状態でブルーに間合いに入られれば、回避しようが……! 「ブリザード・コフィン」 ブルーの青い毛に覆われた手が伸ばされ、冷気が放たれる。極寒の吹雪が突然発生し、俺の身体を凍り付かせていく。せめて、ヒーロースーツがあれば、対抗出来たのに……。 ダメだ、意識が……。 (if:$status is "鼠怪人化")[[[その後……->ゲームオーバーリーダー・ラット]]](elseif:$status is "牛怪人化")[[[その後……->搾乳室]]](elseif:$status is "馬怪人化")[[[その後……->搾精室]]](elseif:$status is "鶏怪人化")[[[その後……->産卵室]]]] |==| =|= ($menubar:) =||||= カプセルに触れる。今なら簡単だ。 「エレクトロ・コントロール!」 必殺技というには地味過ぎる、電子機器を制御する技。敵の兵器の無力化や、緊急時にクレーンなんかを動かしたりと便利なのは便利だが、雷を放つのに比べれば圧倒的に地味だ。 『''エラーが発生しました。シーケンスを中断します''』 強制的にエラーを起こして、俺の時と同じように中断させる。思ったよりすんなり行ったようで、ひとまず安心した。後はカプセルを開けば……。 「けほっ……」 「ブルー!」 カプセルが開き、咳き込むブルーの声が聞こえてくる。そこには(if:$time < 25)[裸ではあるものの、ちゃんと人間の姿をした、青髪に青い瞳の優男が、苦しそうな表情で横になっていた。 「ブルー! 大丈夫か!?」 なんとか間に合ったようで、ホッとした。後はブルーのスーツを見付ければ、脱出はすぐだろう。 「うっ……イエ、ロー……? 僕は、助かったんですか……?」 「いや、まだ敵の、【ゾディアック】のアジトの中だ。俺は怪人にされる前に意識を取り戻して、エナジーを解放して強引に脱出出来たんだ」 「そう、ですか……イエローのエナジーなら、確かに機械相手は特攻ですからね。僕は……」 「いいんだよ。お前の言う通り、ある意味で俺の運が良かっただけだ」 「いえ、そんなつもりは……」 「謝るな。立てるか?」 「はい……うっ……」 自力で立ち上がろうとしたブルーだったが、体がふら付き倒れそうになる。俺は咄嗟にブルーの事を支えた。 「無理はするな。エナジーも枯渇しているみたいだし、体力も相当削られてるな」 「……はい。ですが、エナジーを搾り取られたことで、怪人化まで時間がズレたのでしょう。結果としては、それに助けられた、のでしょう……」 「そう、か……」 一旦はブルーを抱えて外に出ることにしよう。落ち着けば、歩くくらいは問題ないだろうし、ヒーロースーツが戻れば、体も動くはずだ。 「イエロー、レッドは……」 「いや、まだ見付からない。それどころでも、なかったのもあるが……」 「そう、ですよね。すみません、配慮に欠きました」 「いいんだ。レッドが心配なのは当然だ。俺だって、あのバカリーダーをさっさと見付けてしまいたい」 「……ですね。急ぎましょう」 「ああ」 ブリザード・ブルーを救出しました。以降はブリザード・ブルーのステータスが表示されます。現在ブリザード・ブルーは体力もエナジーもほとんどありません。攻撃されると危険ですが、ヒーロースーツを装着したライトニング・イエローであればある程度危機を回避することも可能です。 [[先を急ぐ->進行マス]](set:$HPB to 10)(set:$EPB to 10)(set:$soubiB to "なし")(set:$statusB to "正常")(set:$sinsyokuB to 20)](else:)[青い毛並みに顎の下から首、腹や腕、脚の裏側が白く、尖った耳に長いマズルに黒い鼻。恐らくは狼、いや、犬の怪人が苦しそうな表情で横になっていた。 「ブルー、大丈夫か……?」 やはりもう、怪人になってしまっていたか……せめて、まだ洗脳まで完了していなければ、脱出の余地はあるはずだ。 「うっ……ヒー、ロー……? ヒーローは、敵……」 「ブルー! ブリザード・ブルー! 俺だ、ライトニング・イエローだ!」 「ブリザード・ブルー……そうだ、僕は、ヒーローだ……怪人じゃ……!?」 上半身を起こして頭を抱えようとした時に、自分の手が見えた、見えてしまったのだろう。ブルーは否定の言葉を止めてしまう。恐らく、嫌でも状況は理解してしまっただろう。 「そ、そんな、僕は……僕は、怪人に……」 「落ち着け、ブルー。お前はまだ、完全に怪人になったわけじゃない。心は、ヒーローのままだ。そうだろう?」 「……はい。いくらか頭の中を弄られているようですが、理性もありますし、記憶も大丈夫です」 ひとまずは安心……とは言えないが、最悪な状況ではないか。なんとか脱出してヒーロー協会の研究室で元に戻して貰える可能性はあるだろう。 「……イエロー、僕は、何の怪人にされたんでしょうか」 「おそらくは、犬怪人だろう」 犬怪人とは、俺とブルーとレッドで一度交戦している。他の雑魚戦闘員の鼠怪人とは比べ物にならないほど強く、エナジーを使いこなし俺達のように現象を起こす力を持っていた。強いエナジーを持つ人間を犬怪人に変えていたのであれば、ブルーが変えられたのも納得できる。俺も、あのままだったらこうなっていたのかも知れない。 「犬、ですか……それならこの感覚の鋭さも、納得ですね。エナジーも……」 ブルーは何ともなしに右手を広げ、そこから白い冷気を放つ。思ったよりも簡単にエナジーの放出が出来ているようだ。 「問題なさそうですね。喜んでいいかは、複雑ですが……」 「使えるものは使おう。四の五の言っていられるような状況ではないんだ」 「ですね。行きましょうか」 ブルーはごく当然のように立ち上がり、自分の足で歩いて行く。細身の優男だったブルーだが、心なしか毛皮の上からでも分かるような筋肉が付いているように見える。怪人化して根本的な身体能力が向上しているのだろうか。 ブリザード・ブルーを救出しました。以降はブリザード・ブルーのステータスが表示されます。現在ブリザード・ブルーは犬怪人に変貌してしまいました。体力やエナジーに問題はありませんが、ふとした拍子に怪人化の悪影響が及ぶ可能性があります。注意しておきましょう。 [[先に進む->進行マス]](set:$HPB to 100)(set:$EPB to 100)(set:$soubiB to "なし")(set:$statusB to "犬怪人化")(set:$sinsyokuB to 50)] (set:$blue to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= カプセルに触れる。全力でエナジーを放出すれば、ヒーロースーツが無くたって、なんとかなるはずだ……! 「エレクトロ・コントロール!」 必殺技というには地味過ぎる、電子機器を制御する技。敵の兵器の無力化や、緊急時にクレーンなんかを動かしたりと便利なのは便利だが、雷を放つのに比べれば圧倒的に地味だ。 『''エラーが発生しました。シーケンスを中断します''』 強制的にエラーを起こして、俺の時と同じように中断させる。思ったよりすんなり行ったようで、ひとまず安心した。身体から力が抜けて倒れそうだが、後はカプセルを開けば……。 「けほっ……」 「ブルー!」 カプセルが開き、咳き込むブルーの声が聞こえてくる。そこには(if:$time < 25)[裸ではあるものの、ちゃんと人間の姿をした、青髪に青い瞳の優男が、苦しそうな表情で横になっていた。 「ブルー……大丈夫か……!?」 なんとか間に合ったようで、ホッとした。後はブルーのスーツを見付ければ、脱出はすぐだろう。 「うっ……イエ、ロー……? 僕は、助かったんですか……?」 「いや、まだ敵の、【ゾディアック】のアジトの中だ……俺は、怪人にされる前に、意識を取り戻して、エナジーを解放して強引に脱出出来たんだ」 「そう、ですか……イエロー、大丈夫ですか……?」 「ああ、大丈夫だ……エナジーは、完全に無くなってしまったけどな」 「なんて無茶を……ですが、おかげで助かりました」 自力で立ち上がろうとしたブルーだったが、体がふら付き倒れそうになる。なんとか踏みとどまってくれたが、支えにいくのも困難だ。 「少し休もう。俺も、休む必要がある」 「そうですね……落ち着くまで休みましょう」 俺達は適当にその辺に座り、体調が落ち着くまで待つことにした。(set:$time to $time + 1) 「そろそろ行くか」 「イエロー、レッドは……」 「いや、まだ見付からない。それどころでも、なかったのもあるが……」 「そう、ですよね。すみません、配慮に欠きました」 「いいんだ。レッドが心配なのは当然だ。俺だって、あのバカリーダーをさっさと見付けてしまいたい」 「……ですね。無茶は出来ませんが、それでも急ぎましょう」 「ああ」 ブリザード・ブルーを救出しました。以降はブリザード・ブルーのステータスが表示されます。現在ブリザード・ブルーは体力もエナジーもほとんどありません。攻撃されると危険です。ライトニング・イエローにも守る手段がない現状、戦闘は極力避けた方がいいでしょう。 [[先を急ぐ->進行マス]](set:$HPB to 10)(set:$EPB to 10)(set:$soubiB to "なし")(set:$statusB to "正常")(set:$sinsyokuB to 20)](else:)[青い毛並みに顎の下から首、腹や腕、脚の裏側が白く、尖った耳に長いマズルに黒い鼻。恐らくは狼、いや、犬の怪人が苦しそうな表情で横になっていた。 「ブルー、大丈夫か……?」 やはりもう、怪人になってしまっていたか……せめて、まだ洗脳まで完了していなければ、脱出の余地はあるはずだ。 「うっ……人、間……? 人間は、敵……」 「ブルー! ブリザード・ブルー! 俺だ、ライトニング・イエローだ……!」 「ブリザード・ブルー……そうだ、僕は、ヒーローだ……怪人じゃ……!?」 上半身を起こし頭を抱えようとした時に、自分の手が見えた、見えてしまったのだろう。ブルーは否定の言葉を止めてしまう。恐らく、嫌でも状況は理解してしまっただろう。 「そ、そんな、僕は……僕は、怪人に……」 「落ち着け、ブルー。お前はまだ、完全に怪人になったわけじゃない。心は、ヒーローのままだ。そうだろう?」 「……はい。いくらか頭の中を弄られているようですが、理性もありますし、記憶も大丈夫です」 ひとまずは安心……とは言えないが、最悪な状況ではないか。なんとか脱出してヒーロー協会の研究室で元に戻して貰える可能性はあるだろう。 「……イエロー、僕は、何の怪人にされたんでしょうか」 「おそらくは、犬怪人だろう」 犬怪人とは、俺とブルーとレッドで一度交戦している。他の雑魚戦闘員の鼠怪人とは比べ物にならないほど強く、エナジーを使いこなし俺達のように現象を起こす力を持っていた。強いエナジーを持つ人間を犬怪人に変えていたのであれば、ブルーが変えられたのも納得できる。俺も、あのままだったらこうなっていたのかも知れない。 「犬、ですか……それならこの感覚の鋭さも、納得ですね。エナジーも……」 ブルーは何ともなしに右手を広げ、そこから白い冷気を放つ。思ったよりも簡単にエナジーの放出が出来ているようだ。 「問題なさそうですね。喜んでいいかは、複雑ですが……」 「使えるものは使おう。四の五の言っていられるような状況ではないんだ」 「ですね。いざとなったら僕が戦いましょう」 ブルーはごく当然のように立ち上がり、自分の足で歩いて行く。細身の優男だったブルーだが、心なしか毛皮の上からでも分かるような筋肉が付いているように見える。怪人化して根本的な身体能力が向上しているのだろうか。 ブリザード・ブルーを救出しました。以降はブリザード・ブルーのステータスが表示されます。現在ブリザード・ブルーは犬怪人に変貌してしまいました。体力やエナジーに問題はないばかりか、ライトニング・イエローよりも戦えるでしょう。しかし、ふとした拍子に怪人化の悪影響が及ぶ可能性があります。注意しておきましょう。 [[先に進む->進行マス]](set:$HPB to 100)(set:$EPB to 100)(set:$soubiB to "なし")(set:$statusB to "犬怪人化")(set:$sinsyokuB to 50)] (set:$blue to 1)(set:$EP to 0) |==| =|= ($menubar:) =||||= 『''怪人化シーケンス100%完了。犬怪人化完了しました''』 そのアナウンスと共に、意識が戻る。目が覚めたばかりで、頭がぼんやりとしている。まだ、目を開けながら寝ているかのようだ。 カプセルが開いたのを確認して、俺は立ち上がりカプセルから出る。 「お、やっーと起きたワン!」 待っていたのは、赤毛をベースにマズルの下から首は白い犬怪人だ。身体は赤をベースに黒で炎が燃えるような模様が手足に描かれたボディスーツを着ている。その胸の中心には、黒ずんだ赤のクリスタルが装着されている。 その隣には、青毛の犬怪人がいる。同じく身体はボディスーツに包まれていて、そのスーツは青をベースに手足に黒で雪の結晶のようなものが描かれている。これも同じく胸元には黒ずんだ青のクリスタルが装着されていた。 「ほら、まずはこれ着ろワン!」 そう言って、赤い犬怪人、レッド・ドッグが黄色いボディスーツを拡げて手渡してくる。二人の着ているスーツと似ているが、手足の稲妻模様が白く、胸元のクリスタルも黄色い。 レッド・ドッグ? 何故俺はこいつの名前を知っているんだ? 隣にいるのは、ブルー・ドッグ……いや、分かるのにはいいか。 取り敢えず言われた通りボディスーツに足を入れ、手を通す。ピッチリしたものではないのもあるのだが、何処かこう、しっくりこない。そもそもこれは俺のものだったのだろうか? そんな気がするんだが……。 「どうしたワン? イエロー・ドッグ」 イエロー……ドッグ……それが、俺の名前なのか。なんで名前を忘れていたんだ? 何かがおかしいような……そうでもないような……。 「まだ頭が冴えていないみたいですワン。仕方ありませんワン、レッド、僕達で見本をお見せしましょうワン」 「お、そうだワン! 何度やったっていいもんだワン!」 そう言い、二人はビシッと体側をしたかと思えば、右手で敬礼する。 「自分、レッド・ドッグは、ブレイジング・レッドというヒーローを名乗り、我らが【ゾディアック】に逆らい、世界征服を妨害した元罪人ですワン! キング・タイガー様にボコボコにされて完敗して、犬怪人にして頂き改心しましたワン!」 「同じく自分、ブルー・ドッグは、かつてはブリザード・ブルーという【ゾディアック】に逆らうヒーローでしたワンが、むざむざ罠に掛かり成す術なく敗北し、犬怪人にして頂きましたワン。これからは【ゾディアック】の犬怪人エリート戦闘員として、忠誠を尽くしますワン」 二人は順にそう宣言を行う。ヒーロー? 【ゾディアック】? 何か、靄が晴れて来たような……そうだ、俺には、やるべきことがあるんだ。あるんだワン。 俺も二人に倣い、右手で敬礼する。 「自分、イエロー・ドッグは、ライトニング・イエローを名乗りヒーローという不届き者として【ゾディアック】に歯向かってしまいましたワン! (if:$Defking is 1)[そして偉大なるキング・タイガー様に当然の敗北を期して、犬怪人にして頂きました!](else:)[しかも怪人になりたてのブルー・ドッグに敗北し、ヒーロー三人、揃いも揃って犬怪人にされましたワン!] これからは心を入れ替えて、キング・タイガー様の理想の世界を実現するために全てを捧げることを、ここに敗北射精を以って誓いますワン! ワオーン!!」 敬礼したまま、フル勃起したチンポからザーメンをスーツの中にまき散らす。エナジーを帯びた精液を浴びて、俺の着ている汚らわしいヒーロースーツを、怪人のエナジーが巡っていく。ああ、愚かな人間だった頃の残滓のエナジーが、怪人のエナジーに塗り替えられていくワン。それが、自分が人間だったという忌々しい痕跡が消えていくことが、射精の快感よりも気持ちいいワン。 「おお、さすがイエローだワン! 良い敗北射精だったワン! 目覚めの一発って感じだワン!」 「やっと目を覚ましたんですワンね。いくら寝起きの私に負けたような雑魚ヒーローだったとはいえ、犬怪人になったのですから敗北射精くらいしっかりして貰わないと困るワン」 「すまないワン、やっと目が覚めたみたいだワン」 今の敗北宣言が全てだワン。元ヒーローという忌まわしき存在を、我らが偉大なる【ゾディアック】の寛大な処置によって犬怪人にして頂き、しかも組織に敗北した惨めな元ヒーローを、エリート戦闘員という栄誉ある役目に就けて下さったのだワン。 「これでまた、俺達仲間だなワン!」 「ワン!」 「では、早速任務に向かいますワン」 [[任務に向かう->ゲームオーバー・ブルーに敗北2]](set:$name to "イエロー・ドッグ")(set:$soubi to "怪人スーツ")(set:$HP to 200)(set:$EP to 200)(set:$status to "絶対忠誠") |==| =|= ($menubar:) =||||= 相手は強力な犬怪人な上に、その素体がブリザード・ブルーなのだ。躊躇すれば俺が負けてしまう。 「ブリザード・コフィン」 「やるしかない……ライトニング・フォース!」 再び放たれた吹雪に対して、全力の稲妻を放ち、吹雪を貫き青毛の犬怪人へと直撃する。 「……!」 雷が直撃し、痙攣する犬怪人。しばらく痙攣した後、黒い煙を口から吐き出し、その場に倒れ込んだ。 「ブルー!」 慌てて俺は倒れた犬怪人に駆け寄る。全身全霊の雷を放ったのだ。ヒーロースーツやそれに類するものを着ていたならばいざ知らず、裸で直撃したら、助かるかどうか……。 「……い……えろー……」 「ブルー!? 正気に戻ったのか!?」 洗脳が解けたなら、まだなんとかなるかも知れない。なんとか……。 「あり……が……とう……」 その言葉を最後に、ブルーの手からガクンと力が抜けてしまった。 「ブルー……クッ……」 ありがとう。恨み言ではないそれは、完全に怪人となってしまった自分を、殺してくれてありがとう。その気持ちは理解できる。ヒーローにとって、怪人となって人類の敵となるのは、ヒーローの力が自分の意志と関係なく悪用されるのは、耐え難い。同じ状況なら、俺は殺されることを、選べるならば選ぶ。 「ブルー……俺はヒーローとして、必ず生きてここを出る。そして、組織を滅ぼす」 俺は一つ決意をして、部屋から出ていく。気が狂いそうになるが、ヒーローである以上、お互いいつでも命を失う覚悟はある。それでも、悲しくはある。でも、立ち止まれない。俺まで怪人になってしまっては、何も救えないんだ。 [[先を急ぐ->進行マス]](set:$blueded to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= ダメだ、ブルーを殺せない。こうなってしまっても、ブルーは、ブリザード・ブルーは俺達の仲間なんだ。 「ブルー! お願いだ、目を覚まして……!」 「ブリザード・コフィン」 更に強力な冷気が部屋全体を覆い、俺の身体に雪が纏わりついてくる。雪に触れた途端身体が凍り出し、スーツに電気を巡らせてなんとか完全に氷像になるのを防ぐ。だが、これでは反撃が……。 「ブルー……」 「イエロー……」 迫るブルーに声を掛ける。ブルーの口から言葉が出てくる。もしかして、正気に……。 「君も、【ゾディアック】の犬になるんですワン」 その言葉と共に、更に冷気が強まり、体が凍り付いた。 [[その後……->ゲームオーバー・ブルーに敗北]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "犬怪人化")(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1) |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 正面の通路から、鼠怪人の雑魚戦闘員が二匹で歩いてくる。 (if:$soubi is "雑魚戦闘員スーツ")[(if:$status is "鼠怪人化")[ピリッと頭に電流がヘルメットから流れてくる。痛みはなく、ただ簡単な挨拶のようなものが聞こえて来た。おはようとか、最近調子どうとか、そういう意味合いのものが、二匹の鼠怪人から聞こえて来たのだ。 『''一緒にいたい。一緒でいたい''』 一緒……鼠怪人として、同じに……。(set:$sinsyoku to $sinsyoku + 10) (if:$sinsyoku >= 100)[頭がクラクラする。俺は、鼠怪人だ。雑魚戦闘員のスーツを着て、目の前の二匹と同じ鼠怪人だ。何もおかしいことはない。 『どうした』『どうした』 意味まで理解出来てなかった電波の会話が、頭で理解出来る。言葉は端的で感情味のないものだが、心配しているんだ。これが、鼠怪人語なんだ。鼠怪人語が分かるんだから、やっぱり自分は鼠怪人なんだ。 『合流しろ』『メンテナンスしよう』 ああ、ちゃんと答えよう。自分は鼠怪人。みんなと同じ、鼠怪人。 『合流する』 二匹に電波を送り、その間に立ち歩いていた道へと向き直り、二匹と一緒に歩き出す。鼠怪人雑魚戦闘員の一匹として、巡回任務に着任した。 [[その後……->ゲームオーバー鼠雑魚戦闘員編その2]](set:$EP to 100)(set:$HP to 100)(set:$soubi to "雑魚戦闘員スーツ")(set:$sinsyoku to 100)(set:$name to "鼠怪人")(set:$status to "絶対忠誠")](else:)[ハッ! 俺は何を考えていた? どうやら怪人達はヘルメットを通して電波で会話のようなものを行っているようだ。そして、常に共鳴とでもいうのか、近くにいる鼠怪人達と共通の意志を共有しているようだ。 こんなものを浴び続けていた心まで侵食されてしまう。とにかくさっさと通過してしまおう。 鼠怪人達は特にすれ違う俺を咎めることなく俺のいた方へと歩いて行く。俺も少し足早にその場を後にした。 [[先に進む->進行マス]]] ](else:)[「?」 二匹がこちらに近付き、首を傾げている。これは……気付かれたか? なんだ? 何か……ヘルメットが変な電波を受信している。鼠怪人はこれでやり取りしているのか? だとしたら、これを返しておけば……。 「!」 鼠怪人達は急にピンと立ち、先程まで疑問を抱いていたのが嘘のように、そのまま俺の横を通り過ぎていく。なんだろう、もしかして仲間から返事がないから疑問に思っていたのか? そんな馬鹿なと思ったが、視界が悪いからろくに見えて無さそうだしな……。 これなら急いで進んでも雑魚戦闘員に気付かれずに済みそうだ。雑魚戦闘員以外は気付きそうだが、今は気にしていられない。 [[先に進む->進行マス]]]](elseif:$status is not "正常" or $status is not "鼠怪人化")[近付いてきて、じっとこちらを見てくる。やはり怪人が普通に歩いているのはまずいか……? 「チューチュー、(if:$status is "鶏怪人化")[鶏怪人](elseif:$status is "牛怪人化")[牛怪人](elseif:$status is "馬怪人化")[馬怪人]は持ち場へ戻るんだ」 どうやらすぐに連れ戻されるようなことは無さそうだ。しかし、持ち場か……行って大丈夫なものか。逃げれば怪しまれるだろうし、今は着いて行った方がいいだろうか……。 (if:$status is "鶏怪人化")[[[大人しく着いて行く->産卵室]] [[逃げる->逃走イベント怪人化中]]](elseif:$status is "牛怪人化")[[[大人しく着いて行く->搾乳室]] [[逃げる->逃走イベント怪人化中]]](elseif:$status is "馬怪人化")[[[大人しく着いて行く->搾精室]] [[逃げる->逃走イベント怪人化中]]] ] |==| =|= ($menubar:) =||||= (if:$HP > 0)[下手な動きをして怪しまれるのは避けたい。ひとまずは従っておくことにした。 ]戦闘員達に連れて来られた部屋には、『''産卵室''』と書かれていた。産卵……? 確かに、鶏怪人ではあるが……まさか、卵を産まされるのか……? 扉が開かれ、中に入ることになる。すぐに、丸きり鶏小屋の臭いがして来た。 「なんだ鼠共、今……コケッ? どうして俺の可愛い鶏が外に……」 狭く薄暗く、左右から羽ばたく音の響く部屋に満たされた部屋の真ん中に、声の主がいた。白い羽根に覆われ、赤い大きな鶏冠を持つ鶏怪人。身体は鶏冠が特徴的な鶏の正面顔を模したマークが描かれた、黒いボディスーツに覆われている。腹がでっぷりしているようで、スーツのせいで誤魔化せずにその体形が顕わになっていた。 「いや、いやいや、違うな……このエナジー、さてはヒーローだな!? 逃走中だとは聞いてたが、まさか卵を食ったとは! なかなか見る目があるじゃないか!」 鶏の顔がグッとこちらに近付いて来たかと思えば、何処か興奮した様子でそう言ってくる鶏怪人。俺は思わず後退ったが、既に扉は閉められていて、逃げ場はなかった。 「コケッケッ、お前の産む卵は、さぞ凝縮された旨味とエナジーの込められた、高級品になるだろうな!」 「なっ、誰が卵なんか……!」 「コケーッ!」 周囲から、鶏の鳴き声が聞こえてくる。だが、その鶏の鳴き声は、何処かこう、艶っぽいとでもいうのか、とにかくただの鶏の鳴き声ではなかった。何か、股間が疼くような……。 「いいや、お前は卵を産みたくなる。産みたくて仕方なくなる。そう、俺の可愛い鶏達と同じく、卵を産むための存在になるんだよ!」 狭いと思っていた部屋の両側の壁が下りていく。どうやらそこはシャワー室程度の小さな部屋となっているようで、そこに俺と同じような姿の鶏怪人が入っていた。 「コケーッ! また、産まれる……!」 「コケーッ! 【ゾディアック】に卵を捧げまぁす!」 「コケコーッ! スポニング・チキン様ぁ!」 鶏怪人達が、ガニ股でしゃがみ込み、卵を産んでいた。皆今の俺と同じように股間に男根はなくスリットになっていて、そこから大きな卵がゆっくりと産み落とされていく。どの鶏怪人も、苦悶の表情ではなくまるで激しくオーガズムを感じているような、無防備な顔をしている。 その光景を見て、俺のスリットが更に疼く。俺も、あんな風に卵を産める……? 産みたい……いや、何を考えているんだ! これが鶏怪人の本能だとでも言うのか? 「スリットが疼いて来ただろ? 卵が産みたくて仕方ないだろ?」 「っ! そ、そんなことはない!」 「コケッ、いくら強がっても無駄だぜ? 俺の可愛い鶏は、俺に抗えないからな」 ぐっ……確かに、こんなに迫られているのに、逃げようとしても攻撃しようとしても、体が動かない。エナジーを放つことは勿論、蹴るようなことさえ出来ない。 「コケコッコーッ! さっさと股を開きな!」 ビクンッ 鶏怪人の命令に全身が跳ね、言われた通り部屋のど真ん中に座り、スリットを見せ付けるように大きく足を開く。あの鳴き声を聞いた途端、使命感に駆られて抗うことが出来なかった。 「コッケッケッ、生まれて初めての鳥マン、たっーぷり堪能させてやるぜ!」 いつの間にか鶏怪人のスーツの股間部が開かれて、そこからサツマイモのような赤いペニスが飛び出していた。その状態で座っている俺に覆い被さり、スリットにペニスの先を押し当ててくる。今の言葉からして、これは……。 「いっ……!」 拒絶する間もなく鶏怪人のペニスが俺のスリットに入り込む。痛みは微塵もなく、むしろ身体を貫く快楽に声を抑えることが難しいくらいだ。まずい、こんな気持ちいいなんて……! 洗脳以前に快楽に負けてしまう……! 「コケーッ! 良い鳥マンじゃないか! 今までで一番具合がいいぜ!」 鶏怪人はガンガン腰を振り、スリットの中をぐちゃぐちゃにされる。ダメだ、頭が真っ白になる。この強烈な快楽に身を委ねたい。チンポの、更にその先の快楽が、欲しくて欲しくて堪らない……! 「コッコッ! たっぷり鶏ザーメンぶち込んでやるぜ!」 グイっと足を引っ張られて、鶏チンポが奥の奥まで捻じ込まれ、ザーメンが腹の中に放たれる。ああ、気持ちいい……大量の熱いザーメンが腹を満たしていく。それが身体の中に取り込まれていき、お腹の中に何か重たいものが出来ていく。 「コケッ……!」 そして、すぐにそれが俺の中を通り、スリットから飛び出そうとしてきた。ああ、凄い! これ、卵だ! 「卵、来る……!」 スリットから、卵の先端が出てくる。鶏怪人様に、スポニング・チキン様に中出しされた時と同等、いやそれ以上の快楽が俺の全てを支配する。産みたい。早く、卵を産み出したい。産卵の快楽を、産み出した卵を捧げる快楽を! 「コケコッコー!」 その一鳴きと共に、スリットからずるりと卵が産まれ落ちる。スポニング・チキン様のあらかじめ伸ばしていた手羽に卵は落ちた。 「コケッ、さすが元ヒーロー、大きさもエナジーも、最高品質だ」 スポニング・チキン様はうっとりと俺の白い卵を眺めてそう評して、こつんとその嘴で卵を叩き罅を入れ、上を向いて卵を開いて中身を丸呑みする。ああ、俺の卵が、エナジーが、スポニング・チキン様に食べて頂けるなんて……! 「味も最高だ! コケーッ! エナジーが、体に溢れる!」 味も喜んで貰えて、スポニング・チキン様の言う通りそのエナジーが、今の俺にも分かるほど溢れて強くなっている。 「コケッ、お前の鳥小屋はここだ。ほら、入るんだ」 「コケッ!」 「コケコケッ、素直になったじゃないか。これからはここでいっぱいエナジーエッグを産むんだぞ! そら、宣誓の言葉を言え!」 「コケーッ! 私、鶏怪人は、【ゾディアック】に忠誠を誓い、卵を産むための存在となり、未来永劫エナジーエッグを産み続けることを誓うコケーッ!」 [[その後……->ゲームオーバー・産卵鶏怪人化]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "産卵中毒")(set:$name to "産卵鶏怪人")(set:$gameover to 1) |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 持ち場という時点でいい予感がしない。何をさせられるか分かったものではないし、時間があるわけではないんだ。ここは逃げ出すしかない。 「チュッ!」 バッと走り出し、逃走を試みる。(set:$event to (random:1,100)) (if:$event > 50)[鼠怪人達の反応が遅れたようで、追い掛けてくるよりも前に角を曲がり廊下を進み、なんとか他の雑魚戦闘員に気付かれることなく逃げ出すことに成功した。 [[先に進む->進行マス]]](elseif:$event <= 50)[鼠怪人達がこちらに反応して、抑え込もうとしてくる。両サイドから捕まれ、体が地面に倒れる。(set:$HP to $HP - 20) (if:$HP <= 0)[「うっ……く、そ……」 体力が限界を迎え、しっかりと抑え込まれてしまう。俺は、このままこいつらに連れて行かれてしまうのか……。(set:$HP to 0) (if:$status is "鶏怪人化")[[[連れて行かれる->産卵室]]](elseif:$status is "牛獣人化")[[[連れて行かれる->搾乳室]]](elseif:$status is "馬怪人化")[[[連れて行かれる->搾精室]]]](else:)[なんとか振り払って、その場から逃走する。幸い追いつかれることも、他の雑魚戦闘員に見付かることもなく、ひとまず落ち着ける場所まで逃げることに成功した。 体力を20失った [[先に進む->進行マス]]]] |==| =|= ($menubar:) =||||= (if:$HP > 0)[下手な動きをして怪しまれるのは避けたい。ひとまずは従っておくことにした。 ]戦闘員達に連れて来られた部屋には、『''搾乳室''』と書かれていた。搾乳? 確かに今の俺は牛怪人になってしまった。それも、ホルスタイン柄で、やたらと胸が張って乳首の大きい牛だ。本当に、乳が出るのか……? 扉が開かれ、中に入れられる。すぐに、牛小屋のような、それとは別に牛乳の臭いがして来た。 「モォ、どぉしたぁ? 鼠君達ぃ……?」 部屋の中に更に仕切りで区切られた個室のようなものが並んでいて、中心に通路がある。その真ん中に、筋骨隆々のホルスタイン柄の牛の頭を持つ牛怪人がいた。裸ではなく、黒いボディスーツを身に纏っているが、胸の部分だけは晒されているものだ。そのためか他の怪人とは違いお腹の方に牛の頭を象ったマークが描かれている。 「おぉ? おおぉ? こりゃ驚いたぁ! オラ達のミルクを飲んだんだなぁ!」 ずいっと牛の顔が近付いてくる。今の大きくなった俺の身体よりもなおもガタイのいい牛怪人の圧は凄く、しかしどういうわけか恐怖心は欠片もなく、むしろ甘い牛乳の臭いがしてきて、急にリラックスしてきた。 「胸が張って来てるだろぉ? 乳出したいだろぉ? ほらぁ、絞ってやるから、こっちに来るんだなぁ」 「っ! い、嫌だ……!」 怪人にしては随分とのんびりした喋り方だから油断しそうになったが、相手は怪人、それも恐らく他とは違う、幹部格の怪人だ。対してこっちも身体は怪人だ。このままでは、頭の中まで怪人にされてしまう。 「もぉん? 元気なのはいい事だなぁ。ほらぁ、オラの乳を吸うんだなぁ」 「いんぐっ……!」 急に後頭部に頭を伸ばされ、牛怪人の大きな胸に顔を無理矢理押し当てられる。どういうわけか口元に大きな乳首が当てられて、甘い牛乳の匂いが鼻に飛び込んで来た。 「いい子、いい子だぁ」 気付けば、牛怪人の大きな乳首が口の中にあった。抵抗する意志は何処へやら、口に入れた乳首を本能が勝手に吸っていて、甘いミルクをちゅぱちゅぱ飲んでいた。あ、ダメだ、これは、止められない……頭がぼんやりして、抵抗の意志がなくなっていく……。 美味しい……エナジーが込められた、甘いミルクを飲む度に、張っていた胸が更に大きくなるような感覚に襲われる。すぐにでも、ミルクを出したい。胸からだけではなく、チンポからも……。 「モォ、ミルクを出したいんだなぁ? いいぞぉ、君の部屋へ連れってやるぞぉ」 俺に乳を飲ませながら、牛怪人は俺の身体を抱きかかえて運んでいく。けど抵抗する気にはなれず、ただただ溢れる雄っぱいミルクを飲み続けていた。 「あっ……」 「気に入ってくれて嬉しいなぁ。今日からは君もぉ、いーっぱいミルクを出すんだぞぉ」 床に降ろされて、牛怪人の乳首が口から離れ、ミルクが少し零れ落ちる。もっと飲んでいたかったが、牛怪人の言う通りに、このはち切れそうな胸から雄っぱいミルクを出したい。 近くにあった、大きなタンクに繋がるチューブを手に取り、牛怪人の手でチューブの先端にある小さなカップほどある吸盤が、俺の両乳首に取り付けられる。それよりも更に大きいものを、既にバキバキに勃起している俺のチンポにも、同じく取り付けられた。 「ブモゥッ!」 早速搾乳機のスイッチが入れられ、乳首が、チンポが刺激される。胸はとっくにはち切れそうで限界だったところに加わった刺激によっと、勢いよく雄っぱいミルクが噴き出てチューブに吸われていく。 すごい、気持ちいい。乳首がこんなに気持ちいいなんて、知らなかった。 「モォ、雄っぱいミルクがたっぷり出たなぁ、偉いぞぉ。こっちのミルクも、たっーぷり出すんだぞぉ」 「モォ!?」 搾乳に呆けている内に牛怪人が後ろに回っていたようで、硬いモノがお尻の穴に入ってくる。これは、牛怪人のチンポ?! あんなに大きいものが、ゆっくりとはいえずぶずぶと俺の中へと入っていく。痛いはずなのに、むしろ乳首を弄られるのと変わらないくらい気持ちいい……。 「いい具合だなぁ! オラのおチンポミルクも、すぐに出そうだぞぉ!」 ガンガンと腰を振られ、俺の中が無茶苦茶になっていく。その間にも雄乳首からはミルクが零れ出ていて、ミルクのように頭が真っ白になっていった。 「モォ! そのでっかい尻でオラのおチンポミルクをぜぇんぶ飲んで、完全なオラの子になるんだもぉ!」 「モォオーーー!!」 大量の熱いおチンポミルクが俺の腹の中に放出され、俺もまたおチンポミルクを放出していた。モォ、ミルク出すの、気持ちいい。 「いいぞぉ、いっぱい出したなぁ! これからも、いっーっぱい、ミルクを出すんだぞぉ!」 「モォ! 俺、牛怪人は、エナジーたっぷりの雄ッパイミルクと雄チンポミルクをいっぱい出し続ける、ミルク製造機として、ミルキング・カウ様と一緒に一生【ゾディアック】にエナジーミルクを提供し続けることを誓うモォ!」 [[その後……->ゲームオーバー・搾乳牛怪人化]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$soubi to "鼻輪")(set:$status to "搾乳中毒")(set:$name to "搾乳牛怪人")(set:$gameover to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= (if:$HP > 0)[下手な動きをして怪しまれるのは避けたい。ひとまずは従っておくことにした。 ]戦闘員達に連れて来られた部屋には、『''搾精室''』と書かれていた。搾……精……? 精を搾り取る……? この馬鹿でかいチンポから、精を搾り取られる……射精……ハッ!? ダメだ、そんなことになったら……でも、射精、したい……。 扉が開かれ、中に入れられる。その瞬間から、ザーメンの臭いが鼻に飛び込んで来た。 「なっ……!」 そこには、異常な光景が広がっていた。事実だけ説明するならば、円柱状のカプセルに、巨大な雄の馬の性器が睾丸込みで入れられており、ビクンと震えたかと思えば白濁液を吐き出している。それが、四つ程。意味が分からないその光景に、俺は茫然としていた。 「おやおや鼠君達、まだ回収には……」 そして、その異様な光景の中に、一人だけまともと言える存在がいた。栗毛でガタイのいい、馬怪人だ。戦闘員達のような黒い全身タイプのボディスーツを着ているものの、あまりにも巨根なのか胸の方まで馬ペニスの存在がスーツ越しに見え、胸元の馬の正面顔の意匠がボコりと飛び出ている。 「ヒヒンッ! これはこれは! まさかザーメンを飲んでくれるなんて思いもしなかったね!」 「うっ……あ、あれは、エナジーのために……」 「いやぁ、僕のエナジーに対して適正のある人間があまりに少ないから、嬉しいよ!」 まるで話を聞いていない馬怪人。今の内に逃げ出してしまおうかとも思ったが、スーツ越しの巨根から目が離せない。 「まだ意識はあるみたいだけど、射精したくて堪らないだろう?」 「違っ……!」 「隠せるものじゃないよ。馬怪人は射精の欲望に抗えないように出来ているのさ」 ずいっとこちらに近付いてきて、スーツ越しの馬鹿デカチンポを押し付けられる。馬怪人になってからずっと勃起しっぱなしの俺の馬チンポにそれが当たり、今まで感じていたジリジリと来る射精感と違い、強い刺激が走った。 「!!」 その快感が危険だと判断し、なんとか身を捩らせてチンポの接触を避ける。あのまま腰でも振られて擦られようものなら、射精してしまうだろう。 「まだそんな理性が残ってるのかい? なら、特別に僕のエナジーで直々に完成させてあげよう!」 馬怪人がそう言うと、スーツが変形してその巨大な馬ペニスが顕わになった。先走りに濡れ黒光りしているそれは、第三の腕と言っても差し支えないほど巨大で、スーツの中で蒸れていたせいか強烈な雄の臭いを放っている。 まずい……あのチンポに触れたい……舐めたい……ダメだ、そんなことをしたら、俺は本当に怪人になってしまう……。 「君が来てくれないなら、こっちから行くよ!」 馬怪人は自らの巨大ペニスを両手で擦り始める。その手と胸板を使い爆根を擦り刺激している様が、羨ましい。自分も、射精したい。あのチンポ、凄い。そんな思考に囚われ、逃げなくてはいけないのに巨根のオナニーから目が離せない。 ぐちゅぐちゅと激しい水音に零れる吐息だけが耳に入る。チンポに目を奪われ、淫猥な音に耳を奪われ、高く聳え立つ雄の象徴に心を奪われ……相手は怪人だ。自分はヒーローだ。その僅かな理性でどうにか踏み留まれているが、身体が動かない。 「ヒヒィン! 僕のエナジーたっぷりのザーメンを君に与えよう!」 葛藤している内に、その瞬間が訪れた。馬怪人の巨根からおおよそ生物の性器から出るとは思えない、濁流と見紛う精液が飛び出し、俺の頭から降り注いできた。 「ヒヒィーン!!」 その瞬間、頭が真っ白になってガチガチになっていた俺の馬チンポから精液が飛び出して、顔に掛かる程飛び上がり馬怪人の精液と混ざる。ヒヒィンッ! 馬怪人の射精がこんなに気持ちいいなんて! なんで今まで我慢してたんだ! あまりにも無意味だった! 「ヒヒィーンッ! 最高のザーメンをありがとうございます、スペルマ・スタリオン様! これからは馬怪人としてエナジーザーメンを【ゾディアック】に捧げ続けることを誓いますぅ!!」 すぐに目の前の馬怪人、スペルマ・スタリオン様に敬礼して、尚も射精を続けながら忠誠を誓う。ヒヒンッ、射精したい、ザーメン出したい! 他にはもう、何もいらない……! 「素晴らしい! それじゃあ早速、君の為のカプセルに入って、まだまだパンパンの金玉からザーメンを出そうね!」 [[その後……->ゲームオーバー・ザーメン製造馬怪人化]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "チンポ化")(set:$name to "搾精馬怪人")(set:$gameover to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= 「燃え盛れワン! ブレイジング・フォース!」 「凍り付けワン! ブリザード・フォース!」 「降り注げワン! ライトニング・フォース!」 俺達の初めての任務は、俺達が征服を邪魔していた都市を、俺達の手で破壊して侵略するというものだワン。俺達の悪行の罪を自らの手で雪ぎ挽回し、組織への真の忠誠を示す機会を頂いたのだワン。今はエナジーを全開にして破壊活動を行い、作戦を進めているワン。 「そこまでだ!」 そして、作戦通り俺達の前に、ヒーローが現れる。緑色に白で手足を撒くように渦巻き模様の描かれたスーツにヘルメットを被った人間と、同じく白に黄色で十字が手足に描かれたスーツにヘルメットの人間。緑がストーム・グリーン、白がホーリー・ホワイト。いずれも俺達の元仲間だワン。 「ワン! 獲物が自分から来たワン!」 「そのための作戦ですワン」 そして、これから俺達の仲間になるんだワン。後輩だし俺達程ベテランはないが、エナジーを使いこなせるヒーローには変わりないワン。雑魚戦闘員で相手するには荷が重すぎるワン。 「レッドさん達のスーツのデザインパクッて、なんのつもりだ!」 「何言ってるワン? 俺がそのレッドだワン!」 「そんな嘘には騙されないぞ!」 「いや……グリーン、嘘じゃないみたいだよ……」 犬怪人になる前からキャンキャン喚くグリーンに対して、最年少のホワイトが冷静に、しかし恐怖の臭いを漂わせてそう指摘する。ホワイトは特にエナジー操作に長けていて、エナジーである程度人を見分けることが出来るほどエナジーに敏感なんだワン。 「そんな! だって、そんなはず……」 「あの犬怪人達から、確かに先輩達のエナジーを感じるんだ」 「じゃあ、先輩達は犬怪人に……」 「そうだワン。そして、これからお前達も俺達に負けてアジトに連れて行かれて、犬怪人になって敗北射精することになるワン!」 「つうわけだから、ちょっと大人しくしてもらうワン! ブレイジング・ブラスト!」 レッドから放たれる、火球の弾丸の連弾。それと同時に足から炎を吹き出しながら、空中に飛び上がった。 「……っ! そ、そうはいかない! グリーン! しっかりして!」 「クッソーッ! ストーム・フォース!」 グリーンが感情任せに竜巻を巻き起こし、レッドの放った炎を竜巻が掻き消す。さすがにあんなのに当たるようでは、製造班にするところだったワン。 「ブリザード・コフィン」 その竜巻に向けてブルーの吹雪が放たれ、竜巻に巻き込まれる。そのままなら竜巻の防壁が氷の棺に早変わりだワン。 「ホーリー・バリア!」 純然なエナジーの、半球の障壁が展開される。竜巻の凍り付いた氷の柱が出来たが、バリアによって出来た隙間に避難されたワン。 「やはりそう来ますワンね。イエロー、やっちゃってくださいワン」 「ワン! ライトニング・ストライク!」 二人に構っている間にエナジーを全力で溜め込んでおいたものを放出し、氷とバリアを貫くワン。エナジー総量はともかく、最大火力であればレッドにだって負けないワン。 「うわああぁぁぁ!」 「ぐうぅ……エナジーが、以前よりも強く……」 「そうさ、俺達は犬怪人になって強くなったワン!」 ビルの上まで飛び上がっていたレッドが飛び降りヒーロー達の間に炎を纏いながら着地して、バリアも失い竜巻の壁もなくなった二人を衝撃で吹き飛ばした。レッドの一番得意なのは、近接戦だワン。近付かれたら、それこそ今ここにいる他の四人は誰も勝てないワン。 「レッド、お願い、目を……」 「目を覚ますのはお前らだワン!」 何か戯言を言っていたホワイトに向けて容赦なく腹パンするレッド。起き上がろうとするグリーンの腹にも容赦なく蹴りを入れる。すっかり怪人としての所作も様になっていて、こっちまで嬉しくなってくるワン。 「さて、鼠怪人達も役目を終えたころでしょうワン。早く回収して、帰りましょうワン」 「ワン、行くワン」 気絶したホワイトを俺が担ぎ、グリーンをレッドが担ぐ。ワン、グリーンとホワイトがどんな犬怪人になるか、今から楽しみだワン。二人ともまだまだ若くて初心だから、きっと素晴らしい敗北射精をしてくれるワン。 --- 「かくしてヒーローを失い、五匹の犬怪人の力の前になす術なく都市は陥落し【ゾディアック】の地下アジトは地上に進出して、街の人間達は一人残らず怪人へと変わり、小さな怪人王国が誕生しましたとさ。これから人類の敵となった【ゾディアック】に、世界は支配されて怪人の世界が実現してしまうのか!? なんて……はぁ、あいつの思惑通りなのは癪だな。元ヒーロー共が敗北射精を誇りに思ってやってる歪みっぷりは見ていて面白れぇからいいか。せいぜいこのまだ小さな王国が核の炎に包まれた、なんて爆発オチにならないことを祈ってるぜ?」 GAMEOVER:犬怪人イエロー・ドッグとなり、元ヒーロー達と共に犬怪人戦隊を組む |==| =|= ($menubar:) =||||= 目の前から鼠怪人が二人、歩いて来ている。 頭がクラクラする。俺は、鼠怪人だ。雑魚戦闘員のスーツを着て、目の前の二匹と同じ鼠怪人だ。何もおかしいことはない。 『どうした』『どうした』 意味まで理解出来てなかった電波の会話が、頭で理解出来る。言葉は端的で感情味のないものだが、心配しているんだ。これが、鼠怪人語なんだ。鼠怪人語が分かるんだから、やっぱり自分は鼠怪人なんだ。 『合流しろ』『メンテナンスしよう』 ああ、ちゃんと答えよう。自分は鼠怪人。みんなと同じ、鼠怪人。 『合流する』 二匹に電波を送り、その間に立ち歩いていた道へと向き直り、二匹と一緒に歩き出す。鼠怪人雑魚戦闘員の一匹として、巡回任務に着任した。 [[その後……->ゲームオーバー鼠雑魚戦闘員編その2]] |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 「獣化の、怪人化の解き方は? 人間に、元に戻す手段は?」 素直に答えてもらえるとは思えないが、解けるなら解きたい。でないと、脱出したところで俺は怪人でしかないのでは、意味がない。 「元に戻す手段、ねぇ。元に戻す手段なんて、そんな意味もねぇもん、研究してるわけねぇだろ? 俺達からすりゃあ、この姿こそあるべき姿なんだからよ」 (if:$blue is 1)[むっ、それもそうか……わざわざ元に戻すこと自体、悪の組織にとって無意味か。となると……。 「研究をしていない、ということは、手段はあるんですか?」 ブルーのその指摘に、$MRnameは驚いたように僅かに目を見開き、そしてニヤリと口端を吊り上げる。 「へぇ、そいつよりは頭が回るみたいだな」 「怪人に褒められても嬉しくはありませんね」 「そうかいそうかい。それじゃあ、ちょいと講釈を聞く気はあるかねぇ?」 「講釈? 何の講釈だ?」 「【ゾディアック】で使われている、獣化薬についてだ」 $MRnameは近くに置いてあった瓶を二つ手に取り、話を始める。 「俺達の言う獣化薬には二種類存在している。それぞれAとBと呼称していて、ABの順で投与するように出来ている。Aの薬は、投与者の遺伝子を不安定化させる薬で、Bの薬は、怪人の遺伝子とエナジーを組み込み、不安定化させた遺伝子に直接作用して変化を起こす。それによって人間は怪人になるから、そもそも元の遺伝子が失われるんだから、元なんてものはなくなるってわけだ」 それぞれAとBと書かれたラベルの付いた薬瓶を見せながら一気に説明してくる。聞く限り、やはり元に戻るのは絶望的に感じるが……エナジーのみで無理矢理に変えられたのであれば、まだ治せるだろうが、遺伝子を書き換えられるとなると……。 「……なるほど、もう一ついいですか?」 「おう、なんだ?」 「獣化薬Aは、怪人にも効きますか」 「ほぉ……その質問の答えはイエスだ」 なんだ? どういうことだ? 「つまりですね、獣化薬Aを怪人化した人に投与して、獣化薬Bとして元の人間のエナジーを含むものを摂取すれば……」 「人間に、獣化……っていうか、人間化するってことか?」 「この鼠怪人の言うことに嘘が無ければ、ですがね」 「俺は一切嘘は言ってねぇさ。ついでに一つ忠告しておくなら、人間に戻れるわけじゃねぇってことは忘れんなよ? あくまで、個人の姿になるってだけなんだからよ」 「ええ、忠告どうも」 「ということは……元に戻るには、その薬とヒーロースーツが必要なんだな」 「ですね」 ひとまずの目標が決まった。薬とスーツ。それで怪人化を解くことが出来れば、脱出に一歩近づくだろう。 [[もっと話を聞く->マスター・ラットの部屋]] [[部屋を出る->進行マス]](set:$MRzyukatoki to 1)(set:$visitzyukayaku to 1) ](else:)[むっ、それもそうか……わざわざ元に戻すこと自体、悪の組織にとって無意味か。となると俺はもう……。 「もういいか? 分かったら諦めて、組織に忠誠を誓う準備でもしてきな」 [[もっと話を聞く->マスター・ラットの部屋]] [[部屋から出る->進行マス]]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 薄暗い産卵室。小さな個室で区切られたこの部屋で、今日も鶏怪人の鳴き声が響く。 「コケッ……!」 寝起きの一発目の卵が、スリットから出てくる。スリットの入口で引っ掛かるその瞬間、最高の快感に頭が真っ白になる瞬間だ。我らが【ゾディアック】にエナジーエッグを捧げる、最高の快感。自分の、鶏怪人の存在意義を満たせる瞬間だ。 「コケコッコー! 今日も特濃エナジーエッグ、産ませて頂きます!」 気合の一鳴きと共に、グッとお腹に力を入れて、スリットからエナジーたっぷりの卵を産み落とす。産まれた……この卵が、エナジーエッグがスポニング・チキン様に、【ゾディアック】に捧げられるんだ。 「コケコッコー! 俺の可愛い鶏達よ! 今日も一日、沢山エナジーエッグを産んでるかー!」 『コケコッコー!』 小部屋の外からスポニング・チキン様の声が聞こえて来て、鶏怪人の皆で鳴き声を唱和する。ああ、また卵が通って来た。スリットに、卵が到達して、また一つ産み落とされる。コケッ、気持ちいい、堪らなく気持ちいい。 「コケッコーッ! 今日もいい卵産んでるじゃないか!」 個室の隔壁が下りて、スポニング・チキン様が、今産みたての卵を藁から手に取りながら直接声を掛けて下さる。【ゾディアック】という組織に対して絶対の忠誠を誓っているのは勿論ながら、俺を鶏怪人にして下さり産卵の素晴らしさを教えてくれたスポニング・チキン様は、やはり特別なのだ。 「コケッ! 今日も最高の特濃エナジーエッグを産んで捧げさせていただきます!」 「コケッケッ、お前のエナジーと俺の排卵ザーメンからのエナジーで出来た、最高のエナジーエッグだ! 組織に捧げることが勿体ない程だぜ!」 卵を回収しているカートに、惜しみながらも丁寧に取っていたエナジーエッグを置くスポニング・チキン様。こんなにも俺の産む卵を欲して下さる方に、出来れば全て個人的に捧げたい。しかしスポニング・チキン様も幹部とはいえ、また組織に忠誠を誓う怪人の一人なのだ。その役目を考えれば、残念ながらそんな我が儘は通らない。 「まっ、朝一は貰うんだけどな!」 嘴でコツン突いて罅を入れ、今日一番最初に産んだ卵を選んで中身を食べるスポニング・チキン様。毎日たくさんの卵を産んでいるが、この一つを直接食べて頂けるだけで、十分幸せだ。 「コケーッ! やっぱこの一つが最高に美味いぜ! 他の奴にくれてやるには勿体ないな!」 「コケッ! ありがとうございます!」 「この調子で、今日もたっぷり卵を産むんだぞ!」 「コケーッ!」 直立してから右腕の手羽で敬礼をして一鳴きする。 スポニング・チキン様が去った後、天井から垂れる蛇腹ホースに繋がるノズルからドロドロの特別製オートミールを飲み栄養を取り、次の卵に備える。 全ては組織のため、そしてスポニング・チキン様のために、今日も卵を産むための一日が始まったのだ。 --- 「かくしてヒーローの産む卵はエナジー供給に大きく貢献し、当たりの卵を引いた雑魚戦闘員は、雑魚とは思えない強さとなり、残りのヒーローを苦戦させていた。そして、つまみ食いをしていたスポニング・チキンもその力を増し、鶏怪人として産んだ卵は侵略兵器のエナジー源として、大部分を占めることとなるほどのエナジーを持つこととなった。卵で動く侵略兵器といえば滑稽だが、これによって世界征服が進むのはなお滑稽だ。 ったく、まさか拾い食いしてこんな結果になるなんて、当のヒーロー、今の鶏も思ってなかったろうな。まっ、モノはともかく兵器としては上々だ。これからも卵を供給してもらおうじゃないか。むぐむぐ、お、美味いなこの卵。噂をすれば、当たりの卵じゃねぇか」 GAMEOVER:鶏怪人として、生涯組織に捧げるエナジーエッグを産み続ける |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= そろそろこのスーツを脱いでしまってもいいだろう。さっきから変な違和感もあるし、何か起こる前に脱いでおいた方がいい。 多少脱ぎにくかったものの、スーツもヘルメットも脱いで、そこら辺に放っておいた。 [[先に進む->進行マス]](set:$soubi to "なし") |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= まずは、獣化薬【A】を飲む。 「うぐっ……」 不味い、不味すぎる……思わず吐きそうになった。これは、本当に飲み薬か? そもそも、こういう薬品なら、注射するんじゃないだろうか……。 今はいいか。少し待って、次の工程に移ろう。 「……」 自分のヒーロースーツを両手に持って広げる。人間の、俺の因子を身体に取り込む、ということは、スーツの裏側、着ているのに面している面を舐めればいい、ということでいいのだろう。 ……いや、迷っている場合ではない。もし$MRnameに揶揄われたのだとしても、元に戻れる可能性があるならば、やらないわけにはいかないのだ。 ゆっくりと首元に当たる部分に舌を当てる。(if:$status is "鶏怪人化")[嘴が邪魔で難しいが、なんとか]舐めてみて、若干の汗臭さと、圧倒的なゴム臭さを感じる。なんだか、変な気分だ。自分の物を、衣服を舐めるという行為は、下手をすれば他人のものを舐めるよりも変態性が強いのではないだろうか。 「うっ……!」 しばらくそうしていると、身体に変化が訪れるのを感じる。(if:$status is "鼠怪人化")[パサパサと全身の毛が抜けていき、尻尾が引っ込みマズルと耳が縮んでいく。スーツに包まれている部分も毛が抜けているのが分かるし、頭に突き刺さっていたヘルメットも解除されていく。 雑魚戦闘員スーツを脱いで、現状を確認する。身体の方の毛も抜けたようで、ついでに男性器も人間のものになっていて、一安心した。(set:$ratreturnF to 1)](elseif:$status is "鶏怪人化")[パサパサと全身の羽が抜けていき、尾羽と鶏冠、嘴が引っ込んでいき、耳が生え、スリットから無くなっていたチンポが生えて来た。 雁首のある人間の男性器を見て、ホッとする日が来るとは思わなかった。ついでにお腹の中でゴロゴロしていた卵の感覚もなくなった。](elseif:$status is "牛怪人化")[パサパサと全身の毛が抜けていき、尻尾が引っ込みマズルと耳が縮んでいく。パンパンに張っていた胸も元に戻り、肥大化した乳首も元に戻っている。 男性器も、人間の雁首のあるものに戻っていた。まさか人間の男性器を見て、ホッとする日が来るとは思わなかった。](elseif:$status is "馬怪人化")[パサパサと全身の毛が抜けていき、尻尾が引っ込みマズルと耳が縮んでいく。あまりにも巨大になった性器も縮んでいき、人間の男性器へと変化していった。 サイズも元に戻り、常識的なサイズになった。まさか人間の男性器を見て、ホッとする日が来るとは思わなかった。] 「うっ……ああ……」 声も戻り、頭もスースーするような状態だったが、そこから髪も他の毛も元に戻ったようだ。エナジーを使うようになって金髪になったそれぞれの毛。そんなものでも鏡の無い中自分の証明の一旦となるもので、安心感がある。 強い疲労感に苛まれているが、このまま裸のままというわけにはいかない。取り戻したヒーロースーツに足から通して手を通し、ヘルメットも被る。 「変身! ライトニング・イエロー!!」 右手を胸元のエナジークリスタルに当てて、変身を宣言する。エナジー増幅装置であるクリスタルにエナジーを注ぎ込むと、ヒーロースーツ全体にエナジーが巡り、スーツがピッチリと俺の身体に張り付き、ボディラインを浮かび上がらせる。股間も多少モッコリするが、メディア露出もあるので丸み以上のものは出ない。さっきまで全裸で怪人にされていたのもあって、いつもの気恥ずかしさがないな……。 ともあれ、これで人間に戻ることが出来たし、ヒーロースーツを取り戻すことに成功した。脱出に、大きく一歩前進だ。 [[先に進む->進行マス]](set:$status to "正常")(set:$soubi to "ヒーロースーツ")(set:$EP to 100)(set:$huantei to 1)(set:$zyukayaku to 0)(set:$havesuit to 0)(set:$sinsyoku to 0) |==| =|= ($menubar:) =||||= ようやくアジトの奥、もとい入口まで出ることが出来た。だが……。 「ほう、本当に出て来られるとはな」 入り口には、二人の怪人が待っていた。一人は巨体の虎怪人。頭は普通の虎と同じく黄色に黒の縞模様なのだが、身体は黒いボディスーツに覆われており、体中に白い縞模様が描かれている。胸元には他のスーツを着ていた怪人同様、虎の頭を模した模様が描かれていた。2mを優に超え、スーツの上からでもハッキリと分かる筋肉を持っている。 そして、もう一人。赤い毛の犬怪人が、その傍に仕えていた。ただの犬怪人であれば、一つの脅威程度に思っただろう。が、しかし、そいつの着ているボディスーツが問題だ。赤をベースに黒で炎が燃えるような模様が手足に描かれたもの。それはまるで、俺の仲間であり、このアジトへ乗り込んだ目的でもある、ブレイジング・レッドのものに酷似しているのだ。 俺が怪人にされそうになったことから、なんとなく推察が出来てしまう。何より、その胸のエナジークリスタルのように変質してしまっているとはいえ、このエナジーは間違いなく、ブレイジング・レッドのものだ。つまり、あの犬怪人は……。 「レッド!」 「さすがはイエロー、元仲間なだけはあるワン!」 確かにレッドの声で、態度で、しかしふざけた語尾を付けてそう言ってくる犬怪人。理性を持ったまま、それなのに完全に怪人にされてしまっているのか……。 (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[(if:$soubiB is "ヒーロースーツ")[「仲間を助け出し、どちらとものヒーロースーツを、エナジークリスタルを取り戻したか。未だ気骨のある人間もいる、か」 尋常ではないプレッシャーを感じる。相手は怪人だというのに、人を、生物をある種超越した存在のように感じてしまう。 「貴様ら、我と共に星を救うつもりはないか」 「……は?」 「何を、言っているのです」 「言葉の通りだ。貴様らが怪人と呼び敵視する我は、この星の意志によって生まれし者だ。貴様ら人間の所業により滅ぼされた動物達の怨嗟を受け、我は生まれたのだ」 相手は怪人だ。まともに聞き入れるべきではない。しかし、同時にこの言葉が嘘ではないと、どういうわけか心の底から感じてしまうのだ。 「我が目的は全ての人類の獣化……貴様らの言い様であれば怪人化となる」 「そんなこと……!」 「怪人となれば、大なり小なりエナジーを生み出す存在となる。最もエナジー保有量の少ない鼠怪人だとしても例外なく、だ。そうなれば人類は他の動物を脅かし、星のエネルギーを奪い、それを我が物として人類同士で奪い合い、星を疲弊させることもなくなる」 「確かに一見理想形のように見えますが、しかし、それは貴方が怪人化した人類を洗脳し統治することによって成り立つことでしょう」 「それの何が問題だ。星の発展はおろか、今や人類は星を蝕み食らう存在だ。我のような、星の悲鳴によって生まれた闇のエナジーの集合体が日々生まれる程に、今や星は病んでしまっているのだ。それもこれも、人類というこの星に巣くう癌のせいだ」 「そんな……」 怪人が、そんな存在だと……? これまで【ゾディアック】以外の悪の組織とも、組織ではない怪人とも戦ってきたが、まともに対話することなんてなかったから、真実は分からない。ただ、この怪人が、キング・タイガーが嘘を言っているようには思えない。 「偽りだと疑うならば、人類に滅ぼされた獣達の声を聞くがいい」 その言葉と共に、頭に幾重もの鳴き声が響く。甲高い悲鳴や威嚇する唸り声、衰弱してわずかに漏れる息遣いに等しい声。声のみならず、毛皮を剥ぎ取るため、実験動物として、或いは本当にただ害獣として駆逐し尽くすだけに殺される映像や痛み。タンカー事故、化学物質の流出、人間の業により苦しみ死んでいった動物達の怨嗟と情景が、一気に流れ込んでくる。 俺は……。 [[抗う->最終イベント・キング・タイガー戦開幕]] [[受け入れる->最終イベント・自分から忠誠を誓う]]](else:)[(if:$statusB is "正常")[「仲間を助け出したが、そいつのヒーロースーツは取り戻せなかったか。見付けられなかったか、守護者を超えられなかったか。どちらにせよ、些か期待外れだな」 尋常ではないプレッシャーを感じる。相手は怪人だというのに、人を、生物をある種超越した存在のように感じてしまう。 「一人で勝てると思ったのであれば、好ましいが些か蛮勇が過ぎるというものだ。レッド・ドッグ、お前の忠誠を示せ」 「はい! 了解ですワン!」 ビシッと敬礼して、俺達の方に近付いてくる。よく見れば、股間部がモッコリどころか完全に勃起した男性器が浮かび上がっていた。人間のものではなく、根本が丸い亀頭球のあるものだ。 「レッド!」 「イエロー、ブルー、安心するワン! 犬怪人になれば、【ゾディアック】に忠誠を誓えば、気持ちよくなれるワン!」 「チッ……! ブルー、下がれ!」 身構え呼び掛けたが全く効果なく、ブレイジング・レッドだった犬怪人は容赦なく突進し、腹部目掛けて殴り付けてくる。そう来ると分かっていたためすぐに飛び退き事なきを得た。こういう癖は洗脳されても変わらないようだ。 どうする。レッドのままで、怪人の力まで持っているとなれば、手加減なんてしてしまえば負けは必然。かといって、本気でやればレッドを殺し兼ねない。 どうすれば……。 [[全力で攻撃する->最終戦ブルー同行裸レッド・全力攻撃]](EP消費100) [[躊躇する->最終戦ブルー同行裸レッド・敗北]] ](else:)[「仲間を助け出したが、犬怪人となったままか。そのまま逃げ出して、どうするつもりだったのやら」 「例え姿が怪人になろうとも、心まで屈していなければ……!」 「そうか。しかし、お前の仲間はそう思っていないようだが」 「何?」 [[ブルーの方を見る->最終イベント・ブルー即堕ち]]] ]](else:)[「しかし、ただ逃げ出すためにここまで来たか。仲間を助け出したとはいえ、期待外れだな」 「くっ……!」 なんとかブルーを助け出すことは出来たが、ヒーロースーツも取り戻せずここまで来てしまった。(if:$status is not "正常")[それどころか怪人化したままここまで来てしまい、逃げてもその先どうなるかさえ分からない。] (if:$status is "正常")[「とはいえ、ゲームもここまでだ。レッド・ドッグ。お前の忠誠を示せ」 「はい! 了解ですワン!」 ビシッと敬礼して、俺の方に近付いてくる。よく見れば、股間部がモッコリどころか完全に勃起した男性器が浮かび上がっていた。人間のものではなく、根本が丸い亀頭球のあるものだ。 「レッド!」 「イエロー、安心するワン! 犬怪人になれば、【ゾディアック】に忠誠を誓えば、気持ちよくなれるワン!」 「がっ……!」 身構え呼び掛けたが、一瞬のうちに距離を詰められ拳が腹に突き刺さった。例えヒーロースーツの上からでも大ダメージを負うだろうその一撃を、生身で受ければ意識を保っていることなど、不可能だった。 (if:$statusB is "正常")[「イエロー!」 「お前もワン!」 「がはっ……!」 ブルーも、逃げる間もなくレッドに腹パンされ、地面に伏せたのが、俺の見た最後の光景だった。](else:)[「イエロー!」 「お前は、そのまま敗北射精しろ」 「はっ、何を……!?」 ブルーは敬礼し、いきなり射精してしまう。それが俺に降り掛かるが、意識がまともに保てない。 最後に聞こえたのは、ブルーのものとは思えない、淫猥な忠誠の言葉だった。] [[その後……->ゲームオーバー・ブルーに敗北]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "犬怪人化")(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1)](elseif:$status is "鼠怪人化")[「とはいえ、ゲームもここまでだ。しかし、よりによって鼠など……」 バチィッ! 「……っ! な、チュッ……!?」 いきなり、強い電波が頭に届き、強烈な言葉が降り注いでくる。 「……どういうつもりだ」 「どうもこうも、鼠怪人なんだから、俺の部下になるべきだろ?」 「うっ、あっ……」 (text-colour:red)[『''我ら鼠怪人は、エナジーを捧げ続ける栄誉の役目を果たせない、卑しき最底辺の下等兵である。【ゾディアック】のためにエナジーを捧げる者達のための全ての雑務を行い、エナジーを捧げる素体を集め、少ないエナジーを溜め込み少しはマシなエナジーを自らも捧げる存在である。忠実に命令を遂行し、その完遂を喜びとして生きる者である''』] 頭が、書き換えられていく。人間でも、ヒーローでもない、鼠怪人、雑魚戦闘員に……。 「とはいえ、ただの雑魚戦闘員にってのも、俺にとってもボスにとっても面白くねぇよな?」 「……何か考えでもあるのか」 「多少調整はいるだろうけど、固有名のある戦闘員にするってのはどうだ? 名前はそうだな……リーダー・ラットってところか」 「ふんっ、ゲームに乗ってこうなった以上、お前の好きにすればいい」 「だそうだ。そんじゃ、しばらくお休みだ、リーダー・ラット」 (if:$statusB is "正常")[「イエロー!」 「ブルー、お前は俺と同じになるワン!」 「がはっ……!」](else:)[「イエロー!」 「お前は、そのまま敗北射精しろ」 「はっ、何を……!? ワォォォン!」] 頭に、名前が刻み込まれていく。リーダー・ラット……それが、俺の……。 [[その後->ゲームオーバーリーダー・ラット]](set:$status to "絶対忠誠")(set:$name to "リーダー・ラット")(set:$soubi to "戦闘員スーツ")(set:$EP to 150)(set:$HP to 100)(set:$sinsyoku to 100)](else:)[「とはいえ、ここで終わりだ。家畜は、小屋に帰る時間だ」 その言葉に、嫌な予感がして、俺はすぐに引き返そうとした。しかし……。 「''俺に従え''」 妙に頭に響く言葉に、俺の足がピタリと止まる。怪人の本能とでも言うのだろうか。虎怪人に、いや、キング・タイガー様に従わなくてはという思考に支配される。 「はい……」 「イエロー!」 俺は、怪人としての役目を果たすべく、自分のいるべき場所へと戻った。 (set:$HP to 0) (if:$status is "鶏怪人化")[[[その後……->ゲームオーバー・産卵鶏怪人化]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "産卵中毒")(set:$name to "産卵鶏怪人")(set:$gameover to 1) ](elseif:$status is "牛怪人化")[[[その後……->ゲームオーバー・搾乳牛怪人化]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$soubi to "鼻輪")(set:$status to "搾乳中毒")(set:$name to "搾乳牛怪人")(set:$gameover to 1)](elseif:$status is "馬怪人化")[[[その後……->ゲームオーバー・ザーメン製造馬怪人化]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "チンポ化")(set:$name to "搾精馬怪人")(set:$gameover to 1) ]]] |==| =|= ($menubar:) =||||= (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[ようやくアジトの奥、もとい入口まで出ることが出来た。だが……。 「ほう、本当に出て来られるとはな」 入り口には、二人の怪人が待っていた。一人は巨体の虎怪人。頭は普通の虎と同じく黄色に黒の縞模様なのだが、身体は黒いボディスーツに覆われており、体中に白い縞模様が描かれている。胸元には他のスーツを着ていた怪人同様、虎の頭を模した模様が描かれていた。2mを優に超え、スーツの上からでもハッキリと分かる筋肉を持っている。 そして、もう一人。赤い毛の犬怪人が、その傍に仕えていた。ただの犬怪人であれば、数の不利程度に思っただろう。が、しかし、そいつの着ているボディスーツが問題だ。赤をベースに黒で炎が燃えるような模様が手足に描かれたもの。それはまるで、俺の仲間であり、このアジトへ乗り込んだ目的でもある、ブレイジング・レッドのものに酷似しているのだ。 俺が怪人にされそうになったことから、なんとなく推察が出来てしまう。何より、その胸のエナジークリスタルのように変質してしまっているとはいえ、このエナジーは間違いなく、ブレイジング・レッドのものだ。つまり、あの犬怪人は……。 「レッド!」 「さすがはイエロー、元仲間なだけはあるワン!」 確かにレッドの声で、態度で、しかしふざけた語尾を付けてそう言ってくる犬怪人。理性を持ったまま、それなのに完全に怪人にされてしまっているのか……。 「しかし、一人で逃げ出して来たか。期待程ではなかったな」 (if:$blueded is 1)[「ふざけるな……お前達のせいでブルーは……!」 ブルーを殺すことになったのは、ブルーを怪人にして洗脳してきた【ゾディアック】のせいだ。どうにも出来なかった自分の無力さは勿論あるが、そもそもこいつらがいるせいで……!](else:)[「……!」 確かに、ブルーを助けることが出来ないまま、ここまで来てしまった。ヒーロースーツは取り戻したというのに、ブルーを探さずにここまで来てしまったんだ。逃げ出して来たと言われても、反論が出来ない。] 「とはいえ、ゲームもここまでだ。レッド・ドッグ。お前の忠誠を示せ」 「はい! 了解ですワン!」 ビシッと敬礼して、俺の方に近付いてくる。よく見れば、股間部がモッコリどころか完全に勃起した男性器が浮かび上がっていた。人間のものではなく、根本が丸い亀頭球のあるものだ。 「レッド!」 「イエロー、安心するワン! 犬怪人になれば、【ゾディアック】に忠誠を誓えば、気持ちよくなれるワン!」 「チッ……!」 身構え呼び掛けたが全く効果なく、ブレイジング・レッドだった犬怪人は容赦なく突進し、腹部目掛けて殴り付けてくる。そう来ると分かっていたためすぐに飛び退き事なきを得た。こういう癖は洗脳されても変わらないようだ。 どうする。レッドのままで、怪人の力まで持っているとなれば、手加減なんてしてしまえば負けは必然。かといって、本気でやればレッドを殺し兼ねない。(if:$blueded is 1)[レッドまで、殺し兼ねない……。] どうすれば……。 [[全力で攻撃する->最終戦レッド・全力攻撃]](EP消費100) [[躊躇する->最終戦レッド・敗北]] (if:$blueded is 0)[[[脱出を優先する->最終戦レッド・猿エンド]]]](elseif:$soubi is not "ヒーロースーツ")[ようやくアジトの奥、もとい入口まで出ることが出来た。だが……。 「ほう、本当に出て来られるとはな」 入り口には、二人の怪人が待っていた。一人は巨体の虎怪人。頭は普通の虎と同じく黄色に黒の縞模様なのだが、身体は黒いボディスーツに覆われており、体中に白い縞模様が描かれている。胸元には他のスーツを着ていた怪人同様、虎の頭を模した模様が描かれていた。2mを優に超え、スーツの上からでもハッキリと分かる筋肉を持っている。 そして、もう一人。赤い毛の犬怪人が、その傍に仕えていた。ただの犬怪人であれば、数の不利程度に思っただろう。が、しかし、そいつの着ているボディスーツが問題だ。赤をベースに黒で炎が燃えるような模様が手足に描かれたもの。それはまるで、俺の仲間であり、このアジトへ乗り込んだ目的でもある、ブレイジング・レッドのものに酷似しているのだ。 俺が怪人にされそうになったことから、なんとなく推察が出来てしまう。何より、その胸のエナジークリスタルのように変質してしまっているとはいえ、このエナジーは間違いなく、ブレイジング・レッドのものだ。つまり、あの犬怪人は……。 「レッド!」 「さすがはイエロー、元仲間なだけはあるワン!」 確かにレッドの声で、態度で、しかしふざけた語尾を付けてそう言ってくる犬怪人。理性を持ったまま、それなのに完全に怪人にされてしまっているのか……。 「しかし、一人で逃げ出して来たか。期待程ではなかったな」 結局ヒーロースーツを取り戻せず、ここまで逃げて来たと言ってしまえば、それが事実だ。外に出て助けを呼べればと言えば聞こえはいい。足掻いてでも生き延びて、情報を持ち帰ると言えば、それも現実的な選択だ。しかし、ヒーローとしては、逃げたと言われても、反論が出来ない。 (if:$status is "正常")[「とはいえ、ゲームもここまでだ。レッド・ドッグ。お前の忠誠を示せ」 「はい! 了解ですワン!」 ビシッと敬礼して、俺の方に近付いてくる。よく見れば、股間部がモッコリどころか完全に勃起した男性器が浮かび上がっていた。人間のものではなく、根本が丸い亀頭球のあるものだ。 「レッド!」 「イエロー、安心するワン! 犬怪人になれば、【ゾディアック】に忠誠を誓えば、気持ちよくなれるワン!」 「がっ……!」 身構え呼び掛けたが、一瞬のうちに距離を詰められ拳が腹に突き刺さった。例えヒーロースーツの上からでも大ダメージを負うだろうその一撃を、生身で受ければ意識を保っていることなど、不可能だった。 [[その後……->ゲームオーバー・ブルーに敗北]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "犬怪人化")(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1)](elseif:$status is "鼠怪人化")[「とはいえ、ゲームもここまでだ。しかし、よりによって鼠など……」 バチィッ! 「……っ! な、チュッ……!?」 いきなり、強い電波が頭に届き、強烈な言葉が降り注いでくる。 「……どういうつもりだ」 「どうもこうも、鼠怪人なんだから、俺の部下になるべきだろ?」 「うっ、あっ……」 (text-colour:red)[『''我ら鼠怪人は、エナジーを捧げ続ける栄誉の役目を果たせない、卑しき最底辺の下等兵である。【ゾディアック】のためにエナジーを捧げる者達のための全ての雑務を行い、エナジーを捧げる素体を集め、少ないエナジーを溜め込み少しはマシなエナジーを自らも捧げる存在である。忠実に命令を遂行し、その完遂を喜びとして生きる者である''』] 頭が、書き換えられていく。人間でも、ヒーローでもない、鼠怪人、雑魚戦闘員に……。 「とはいえ、ただの雑魚戦闘員にってのも、俺にとってもボスにとっても面白くねぇよな?」 「……何か考えでもあるのか」 「多少調整はいるだろうけど、固有名のある戦闘員にするってのはどうだ? 名前はそうだな……リーダー・ラットってところか」 「ふんっ、ゲームに乗ってこうなった以上、お前の好きにすればいい」 「だそうだ。そんじゃ、しばらくお休みだ、リーダー・ラット」 頭に、名前が刻み込まれていく。リーダー・ラット……それが、俺の……。 [[その後->ゲームオーバーリーダー・ラット]](set:$status to "絶対忠誠")(set:$name to "リーダー・ラット")(set:$soubi to "戦闘員スーツ")(set:$EP to 150)(set:$HP to 100)(set:$sinsyoku to 100)](else:)[「とはいえ、ここで終わりだ。家畜は、小屋に帰る時間だ」 その言葉に、嫌な予感がして、俺はすぐに引き返そうとした。しかし……。 「''俺に従え''」 妙に頭に響く言葉に、俺の足がピタリと止まる。怪人の本能とでも言うのだろうか。虎怪人に、いや、キング・タイガー様に従わなくてはという思考に支配される。 「はい……」 俺は、怪人としての役目を果たすべく、自分のいるべき場所へと戻った。 (set:$HP to 0) (if:$status is "鶏怪人化")[[[その後……->ゲームオーバー・産卵鶏怪人化]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "産卵中毒")(set:$name to "産卵鶏怪人")(set:$gameover to 1) ](elseif:$status is "牛怪人化")[[[その後……->ゲームオーバー・搾乳牛怪人化]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$soubi to "鼻輪")(set:$status to "搾乳中毒")(set:$name to "搾乳牛怪人")(set:$gameover to 1)](elseif:$status is "馬怪人化")[[[その後……->ゲームオーバー・ザーメン製造馬怪人化]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "チンポ化")(set:$name to "搾精馬怪人")(set:$gameover to 1)] ]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 薄暗い部屋。搾乳室。筋骨隆々の牛怪人達が並び、今日もミルクを搾って頂いている。 「ブモォ!」 朝一番の搾乳が始まり、あちこちから野太い牛怪人達の鳴き声が聞こえ、俺の口からも同じように声が漏れていた。漏れもする。搾乳は気持ちよすぎる。乳首への刺激も、搾られて雄っぱいミルクを出すのも、おチンポミルクを出すのも、頭が真っ白になる程気持ちいい。 「ブモォオオオ!!!」 雄っぱいミルクとおチンポミルクが膨れ上がった乳首から、チンポから放出されて、チューブを通って側にあるタンクが白濁液で満たされていく。【ゾディアック】に俺のミルクを、エナジーを捧げられることが、搾乳や射精の快感よりも素晴らしいことだ……。 「おはよぉう、みんなぁ! 今日も美味しいミルクを出してるかぁ?」 『モォオオオ!!!』 ミルキング・カウ様が声を掛けて下さり、牛怪人一同で声を上げて答える。それが嬉しくて気合が入り、更にミルクが溢れてくる。もう樽が一ついっぱいになっている。 「モォ、モウいっぱいになってるなぁ! 君は本当に、ミルクが良く出る子だぁ」 「モォ! ありがとうございますぅ!」 替えのタンクを自ら持ってきて下さったミルキング・カウ様が、俺の頭を撫でて下さる。またミルクが出そうになったが、樽が溢れてミルクもエナジーも無駄になってしまってはミルク製造機としての役目に支障が出てしまう。 「我慢出来て偉いぞぉ! ご褒美に、オラのおチンポミルクを飲ませてやるからなぁ」 ボロンという擬音がまさにふさわしい、太いチンポがスーツの股間部から出てくる。スーツに収まり蒸れていたそれは雄というに相応しいチンポ臭さに、思わず生唾を飲み込む。 正式に牛怪人になった時に着けて頂いた、大きな鼻輪を上に引っ張られて口を開かれ、そこにミルキング・カウ様のチンポが捻じ込まれた。すぐに口の中に蒸れたチンポと、いつも出しているおチンポミルクの臭いが広がる。 その臭いに、ミルキング・カウ様におチンポミルクを直接飲ませて頂けるという事実に興奮して、ちゅぱちゅぱとチンポを刺激しながらしゃぶる。すぐに飲みたい。でも、もっとこの状態を続けたい。いや、ミルキング・カウ様を気持ちよくするのも、牛怪人としての務めだ。 「モォ、君はおしゃぶりも上手だなぁ! オラのおチンポも、気持ちよくてミルクが出ちまう、モォ!」 ぐっと力強く鼻輪を引っ張られた直後、口の中に熱いおチンポミルクが放出されてミルクの味が口いっぱいに広がる。ミルクとはいうが言ってしまえば精液なのだが、俺達牛怪人の出す精液は、実際に甘みを感じるし、喉に引っ掛かるような感覚は少なくすぐに飲み下せる、美味しいミルクだ。 「モォ……モォ!」 ミルキング・カウ様のエナジーたっぷりのおチンポミルクを飲み、ほとんどなくなっていたエナジーが補給されて再び胸が膨らみチンポが元気になる。直後搾乳機が動き出し、乳首から、チンポからミルクが噴き出た。 また、ミルク樽がいっぱいになっていく。今日はまだ、始まったばかりだ。 --- 「かくして元ヒーローの作り出す雄っぱいとチンポのミルクはエナジー供給に大きく貢献し、当たりの牛乳を飲んだ雑魚戦闘員は、雑魚とは思えない強さとなり、残りのヒーローを苦戦させることになった。そしてそのミルクは侵略兵器のエナジー源として、大いに利用されることとなったのである。精液と雄っぱいのミルクで動く侵略兵器といえば滑稽だが、これによって世界征服が進むのはなお滑稽だ。 まぁ、あのミルクなら飲んでみたいと思うのも分からなくもない。俺としてはミルクよりそこから作られるチーズの方が好みだけどな。エナジーも凝縮されるし、接種効率もいい。何より美味い。 もぐもぐ。おっ、噂をすれば、今日のチーズは当たりだな」 GAMEOVER:牛怪人として、生涯組織に雄っぱいとおチンポミルクを出して捧げ続ける |==| =|= ($menubar:) =||||= 「……どうした?」 「……」 ブルーが死んだ。それもこれも、全て怪人のせいだ。怪人は、やはり殺さなくてはならない。 「……なんだよ、お仲間が間に合わなかったからって、八つ当たりか?」 「……」 「……おい、やばい目してんぞ、お前」 「……」 「……ああ、そうか、そうかよ。言っとくけど、俺を殺したら後悔することになるぞ?」 「……」 後悔? 怪人を殺してする、後悔なんて何がある。ここで情けを掛ければ、怪人はまた被害者を増やすだろう。ブルーがああなっている以上、レッドも同じ目にあっている。連れ去られた一般人も、怪人にされて……これ以上被害が増えるなら、殺してしまった方が良い。 (text-colour:red)[[[殺す->マスターラット殺害・ダークヒーロー]]] [[踏み留まる->マスターラット見逃し・ダークヒーロールート回避]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 「ライトニング・フォース」 憎悪のままにエナジーを放出し、白い稲妻が$MRnameにぶつかる。身体が大きく痙攣し続け、$MRnameの身体は焼け焦げ椅子に座ったまま死んだ。 「……怪人は、殺す」 殺さなくてはならない。俺はヒーローだ。怪人を倒して市民を守る存在。ブルーだったものも殺したんだ。怪人の正体がなんであろが、怪人であるだけで罪なのだ。 殺す。殺す。殺す。 ''【その願い、応えよう】'' $MRnameの部屋の中を漁り、他の怪人に対する情報を探す。このアジトには多くの怪人がいる。雑魚戦闘員の鼠。家畜組と称されていた鶏、牛、馬。他に兎、猪、竜、蛇、羊。精鋭戦闘員の犬。そしてボスの虎。それぞれの部屋があり、エナジーを製造しているようだ。 殺しに行くべき対象の場所を確認すれば、この部屋には用がない。 [[その場から離れる->ダークヒーロールート・進行]](set:$darkheroF to 1)(set:$gameover to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= 「……違う、そうじゃないだろう、ライトニング・イエロー……」 出掛かっていた右手を俺は止め、腕を下す。俺はヒーローだ。怪人でもなければ、殺人鬼でもない。正義のヒーローだ。ブルーを殺したことは、一生後悔することになるだろう。だが、それでも俺はブルーの想いを抱えて生きなくてはならないんだ。 「……俺は、敵意も無ければ無抵抗である相手を殺すことなんてしない」 「……そうかよ。青臭い限りだ……が、それがヒーローなのかもな」 $MRnameは、なんとも言えない表情をしている。鼠の顔だからあまり表情は分からないはずなのだが、今はなんとなく分かった。何を思っているのかまでは分からないのだが……。 「まぁ、俺にしてやれることはもうない。出口は一つだ。非常口なんて気の利いたものはない。ボスとの対峙は避けられないだろうよ」 「……そうか。ありがとう」 「礼を言われるようなことじゃねぇよ。ほら、とっとと行った行った」 俺は促されるままに部屋を出た。 [[部屋から出る->進行マス]](set:$darkherokaihiF to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= 「ヒヒィンッ! 出る、また、出る……!」 カプセルの中で、何度目か分からない射精をする。精を出すごとにどんどん俺の馬ペニスと金玉は大きくなり、今や俺の身体よりも大きくなっていた。頭を動かせばチンポに頬擦りでき、足を動かせば玉を擦り刺激するばかりとなっている。 ドクドクとザーメンが溢れ出て、カプセルの中を満たしていく。巨大化した玉が浸る頃にザーメンがカプセルから吸い出され、側に備え付けられている大きなタンクが満たされていく。 「ヒヒィン……」 あのタンクが満たされると、俺の心も満たされていく。もっと、もっと射精して、ザーメンを出したい。その事だけしか、頭になくなってきた。 いっそ、俺がチンポならいい。馬怪人ならぬチンポ怪人なら、もっともっと射精できる。射精以外何も出来ないなら、射精のことだけでいいから。 そう思っていると、どんどんチンポが大きくなっていた。もっともっとと求めていると、自分の身体が縮んでいた。射精してザーメンをまき散らす度に、段々と身体がチンポになっていき、いつしかカプセルから出ることもなくなっていた。 今日もザーメンを出す。そして、ついに、男根に触れている感触はなくなった。 「ヒヒンッ! 素晴らしい! ついに君も射精の極致に至ったんだね!」 スペルマ・スタリオン様の声が聞こえる。射精の極致……そうか、これでよかったんだ。おれは、なにも、まちがって、なかった。 そのことがうれしくて、またザーメンをふきだしていた。くちからともチンポからとも、どっちともからともいえる、射精のかんかく。ただただおおきなかいらくが、チンポを、ぜんしんをかけぬける。 ザーメンがからだにたっぷりかかっていく。からだいっぱいにかかって、ザーメンがカプセルをみたしていく。カプセルがいっぱいになりそうになるまで、ザーメンがでて、からだがほとんどザーメンにつかった。 ああ、しあわせだ……。 --- 「かくして元ヒーローの作り出すザーメンはエナジー供給に大きく貢献し、そのザーメンは侵略兵器のエナジー源として、大いに利用されることとなった。ザーメンで動く侵略兵器といえば滑稽だが、これによって世界征服が進むのはなお滑稽だ。 しっかし、ヒーローの末路が、よりにもよってチンポなんてなぁ……なんとも言えない結末だな。まぁ、面白いといえば面白いのか? 元ヒーローのチンポで世界が危ない。まぁ、字面だけなら面白いか」 GAMEOVER:馬怪人になり、ザーメンを出すこと以外考えられない存在になる |==|=|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 扉を潜ったが、なおも廊下が続いていた。外の廊下とは違い、薄暗く僅かにピンクの証明で照らされている、真っすぐの廊下だ。突き当たりにはカーテンが下りており、他に行ける場所は無さそうだ。 ゆっくりとカーテンに近付き、そっと中を覗き込む。 そこは、一瞬悪の組織のアジト内とは思えない空間が広がっていた。廊下のような怪しいピンクの照明に照らされた少し広いホールで、部屋の中央は少し床が高い、ステージのようになっている。他にも部屋の随所に小さいポールの立ったステージがあり、奥にバーのようなものまであるようだ。 パッと見ならば、如何わしいバーか何かだが、そのステージに立っているのが人間ではないことで、ここが悪の組織のアジトの中なのだと現実に引き戻される。 「ウーサウサッ! みんなー、盛り上がってるー?」 『ウッサー!』 それぞれのステージの上にいたのは、兎の怪人だ。毛色はそれぞれ違い、白やピンクが多く見える。それがハッキリ分かるのは、兎怪人達の格好が、肩まで覆い首元で繋がっているような黒いラバーグローブに鼠径部にまで届く黒いラバータイツ、白い襟に黒い蝶ネクタイしか着用していないからだ。隠すべき場所だけをむしろ隠していない……当然のように男性器は露出しているし、勃起してその存在を主張している。 (if:$status is "正常" and $soubi is not "ヒーロースーツ")[「ウサッ! 僕のところに来てくれたんだね!」 その内の一人、ピンク色の毛皮の兎怪人が舞台から飛び降りて、様子を伺っていたこちらに近付いてくる。慌てて下がろうとしたが、不意にカーテンの後ろから何かに押されてホールの中に入ってしまった。 「僕はリバース・バニー。見ての通りの、エッチな兎さんだよ♪」(set:$RBname to "リバース・バニー") どうやらいつの間にか他の兎怪人が後ろに控えていて、そいつらに進路を阻まれたようだ。武装もしていないし強引に逃げられるか考えるべきか。 「何も逃げなくたっていいじゃない。折角君も、えちえち兎ちゃんにしてあげようと思ったのに」 「誰がそんなものになるか!」 「ウサッ、恥ずかしがり屋さんなんだね! でもでも、君の意志は関係ないもんね!」 その言葉に、急激に嫌な予感がした。いや、そもそもここは敵地のど真ん中なんだ。どんな格好をしていても、相手は敵なのだ。(if:$tokubetuCF is 0 and $MRblueF is 1)[こいつがブルーのいる部屋の鍵を管理しているはずだから、なんとかしてそれを手に入れる必要があるが、あの軽装では手元にはないだろう。] 今の俺に出来るのは……。 (if:$EP >= 50)[[[攻撃して隙を作る(EP50消費)->リバース・バニー攻撃・裸]]](elseif:$EP < 50)[攻撃して隙を作る(必要EP50)] [[部屋から逃げ出す->リバース・バニー逃走・裸]]](elseif:$soubi is "ヒーロースーツ")[「あれあれ? ヒーロー君、もうスーツを取り戻しちゃったの?」 中央の舞台の上に立つ、全身ピンク色の毛の兎怪人が下りてきて、こちらに近付いてくる。他の怪人達とは違い、理性があり、何よりエナジーが多い。恐らく、兎怪人達のリーダーと言える存在(if:$RBname is "リバース・バニー")[、$RBname]なのだろう。 「困ったなぁ、僕じゃあ君を止められないなぁ……」 わざとらしくそう言いながら首を傾げる$RBname。とても困っているようには見えないが、単に相手が怪人だからだろうか。 「そうだなぁ……見逃してくれたら、イイコトしてあげるよ?」 「イイコト?」 「そ、とってもイイコト」 イイコトか……どんなことだろうか。こいつの格好を見ていると、不思議と頭の動きが鈍くなってくる。こう、ムラムラしてくるような……煽情的を通り越した、欲情を誘う服装をしているから、だろうか……。 「どうする?」 そう言って$RBnameは身を寄せてくる。俺は……。 [[イイコトをしてもらう->リバース・バニーヒーロースーツあり敗北]] (if:$tokubetuCF is 0 and $MRblueF is 1)[[[特別実験室のカードキーをくれと言う->リバース・バニーヒーロースーツカード貰う]]](else:)[[[電撃を放つ->リバース・バニーヒーロースーツカード貰う]]] ](elseif:$status is not "正常")[「ウササ? 誰かな?」 中央の舞台の上から、ピンク色の毛の兎怪人が下りて来る。ちゃんと理性があるように見えるが、幹部なんだろうか? (if:$RBname is "リバース・バニー")[こいつがリバース・バニーなのだろうか。] (if:$status is "鼠怪人化")[「あっ、鼠君か。丁度良い所に来てくれたね」 どうやら俺の事を雑魚戦闘員の鼠怪人だと思ったようだ。いや、見た目は完全にそうだから、否定のしようがないのだが。 「今から始めるところだったんだ。ゲストも来る頃だし、お酒の準備をしてね」 頼むのではなく、完全な命令。雑魚戦闘員はあらゆる雑用もしているようだ。ゲストというのが気になるが、今は従っておいた方がいいだろう。 「ちゅっ、チュゥ!」 危ない危ない、命令を受けたらちゃんと答えなくてはいけない。不幸中の幸いと言って良いのか分からないが、ヘルメットから受信して、俺の思考を侵食している電波から、必要な情報は読み取れる。多少ぎこちなかったから、疑われてしまうだろうか。 「……じゃあ、よろしくね♪」 一瞬妙な間があったが、気付かれなかっただろうか? とりあえず、命令通りバーの方へ行って、酒を用意しよう。 [[酒を用意する->リバース・バニーカード貰う怪人化]] ](else:)[「(if:$status is "鶏怪人化")[鶏君がどうしてここに? チキン君](elseif:$status is "牛怪人化")[牛君がどうしてここに? カウ君](elseif:$status is "馬怪人化")[馬君がどうしてここに? スタリオン君]が早々自由に外に出すとは思えないんだけど……」 ジッとこちらを見て、何かを思案する$RBname。首を傾げていたが、はたと何か思い至ったようで、ポンと手を叩く。 「もしかして、ヒーロー君かな?」 事実を言い当てられてしまい、心臓がビクンと跳ねるような錯覚を覚える。まずい、バレてしまった。言い訳をするのも難しい状況だ。今からでも逃げるか? 「うーん、困ったなぁ。もう怪人化しちゃってるんじゃ、僕には手が出せないからなぁ」 手が出せない? どういうことだ? 単純に考えれば、怪人化していると他の怪人にはならないということだろうか。(if:$MRmokuteki is 1)[$MRnameの言っていたゲームのことを考えれば、そうでなければ説明が付かない。] 「ねぇ、君はどうしてここに来たの? 迷って? それとも、何か目的があって?」 「それは……」 何故こんなことを聞いてくるんだ? だが、向こうから聞いて来るなら……。 (if:$MRtekizyohoF1 is 1)[[[特別実験室のカードキーを探している->リバース・バニーカード貰う怪人化]]](else:)[[[仲間のヒーローを探している->リバース・バニーカード貰う怪人化]]]]] |==|=|= ($menubar:) =||||= 扉を潜ったが、なおも廊下が続いていた。横幅の広めな廊下で、一見漆喰のように見える壁紙が張られている。触ってみたが、その下は金属のようだ。なんだか歪に思えるが、和室……のようなものだろうか。 そのまま進むと、和風のイメージとは裏腹に、分厚そうな金属扉が置かれている。(if:$soubi is "ヒーロースーツ")[重いは重いだろうが、ヒーロースーツのある今、開けること自体は難しくなさそうだ。](else:)[これは明らかに重そうだし、開けるのに多少苦労しそうだ。] (if:$MRblueF is 1 and $tokubetuCF is 1)[しかし、この部屋にブルーのいる部屋の鍵を持っている怪人がいる以上、尻込みしてはいられない。](else:)[しかし、こんな扉のある部屋にいる怪人を相手にしていいものか……。敵の情報もない以上、慎重に行った方がいいのではないだろうか。] 「うっ……」 扉に手を掛け少し押して開いた瞬間、物凄い臭いが鼻に飛び込んで来て、思わず眉を顰めた。(if:$SBroomRe is 1)[相変わらずあまりにも酷い臭いだ。正直もう嗅ぎたくないんだが……。](elseif:$SBname is "スティンク・ボア")[$MRnameは体臭がどうとか言っていたが、このあり得ない臭いが体臭なのか? いくらなんでも信じたくないが……。](else:)[一体何の臭いだ? 山奥の掃除の行き届いていない公衆トイレでもここまで酷くないだろう……。] どうする、このまま入っていいものだろうか……。 [[そのまま入る->スティンク・ボア邂逅]] [[引き返す->進行マス]](set:$SBroomRe to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= こいつの思い通りに事が運べば、間違いなく怪人にされることになる。 「させるか!」 何かしようとするリバース・バニーに向けて咄嗟に放電する。一瞬だけスタンガンを当てた程度のものだが、怪人相手でも隙を作るくらいのことは出来るだろう。 「ウサッ、いったーい!」 見るからに身体が無防備だからか、しっかり効果は出たようだ。これで一旦逃げることが出来る。 「あ、ちょっとー!」 何か言っているが無視して俺は来た道を戻り逃げ出す。どうやら追っては来ないみたいだ。ひとまず難を逃れることが出来た。 [[部屋を出る->進行マス]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 言っていることからしてろくでもない怪人だ。まともに戦えない以上逃げる他ない。 「あっれー? ヒーローが怪人相手に、背中見せちゃっていいのかなぁ?」 何か言っているが、気にしてなど……。 「えーい!」 「なっ、うわーっ!」 いきなり背後から何かが当たり、手足を締め付けに似た感覚に囚われてしまう。クソッ、逃げようとしても足が動かない……!? 「これは……!?」 足元を見れば、足全体が黒いものに覆われていた。見れば手も同じような、ラバー質の黒いものに覆われてしまっている。まさか、まさか、あいつと同じ格好に……!? 「ウッサー! こっちにおいで」 「!!」 さっきまでのハイテンションとは違い、兎怪人の艶めかしい声が聞こえてくる。すると足が、足に履かされた黒いラバータイツのようなものが勝手に動き出し、兎怪人達の方へと踵を返してしまった。 「さぁ、たっぷり愉しもうね」 [[舞台に上がる->リバース・バニー敗北]](set:$soubi to "逆バニースーツ") |==| =|= ($menubar:) =||||= 「さぁ、一緒に踊ろう♪」 そう言われてすぐに、手足が勝手に動き舞台に突き刺さるように立つポールを握り出す。一体何をさせられるんだ……?! 足もポールに近付き、俺の男性器がポールに触れる。金属製のそれに触れると、冷たいはずなのにどういうわけか熱を帯び始めてきた。 身の危険を感じて腰を引いて、なんとか性器を引き離す。手足を覆うラバーグローブとブーツが無理矢理動かして来ているだけだから、それに覆われていない部分は動かせるみたいだ。 「ウサッ、自分から腰を突き出すポーズするなんて、エッチなんだからぁ」 「な、ちがっ……!」 腰を離そうとして、いつの間にか手が掴んでいた位置が下がっていて、完全にリバース・バニーに尻を突き出す格好になってしまった。慌てて腰を戻そうにも、それはそれでポールに当たることになる。 「人間さんのお尻はツルツルで、これはこれでエッチなんだけどなぁ。でも、もーっとエッチにしてあげるね♪」 「ひっ……!」 尻の穴に、何かぬるぬるする柔らかいものが当たる。頭は動かせるからとそちらを見れば、リバース・バニーが俺の尻の割れ目に顔を埋めているのが見えた。毛が当たってくすぐったいというのは些細なことで、すぐに舌が動き出してアナルが刺激される。 「これくらいでいいかな? もう少しづつ身体も変わってるから、エッチな気分になってるんじゃない?」 「だ、誰が……」 言葉ではなんとか抵抗してみせるものの、リバース・バニーの舌が抜かれた時点で身体が火照り続きを期待してしまっている。クソッ、このままでは本当に……。 「ウサッ、それじゃあ一発、愉しんでね♪」 「んあっ……!」 舌で解された尻に硬いモノが捻じ込まれ、凄まじい快楽に身体が跳ねる。ヤバイヤバイヤバイ! こんなのダメだ、頭がおかしくなる……! 「君の中、なかなかいいね! いい兎怪人になれるよ!」 「そんっ、あああああ!」 激しく腰を振られ、決して小さくないチンポが俺の中で暴れ回り、俺のケツをぐちゃぐちゃにしていく。腰を打ち付けられる度に、快楽と、それとは違うムズムズした感覚が全身を覆うように広がる。 「気持ちっ、いっ、痛っ、えっ、あっ……!」 ムズムズしてきた箇所の毛穴が全開に開いて、そこからボワッと一気に毛が生えるような感覚。そして、頭が割れそうな痛みに苦しみながら、それでもアナルをめちゃくちゃにされる快楽に相殺されて、リバース・バニーに与えられる快楽を享受し続ける。 「ウサッ、可愛いお耳も生え始めて来たね♪ それじゃ、仕上げに一発、出しちゃうよ!」 一際強くチンポを捻じ込まれ、中にエナジーたっぷりの熱いザーメンが放たれる。お尻と頭に一瞬強い痛みが走ったものの、ザーメンを中出しされた快楽に打ち消され、小さな尻尾と長い耳が飛び出た。兎怪人に、なったんだ。 「アハッ、随分可愛くなったね♪ ほら、こっちおいで」 チンポが抜かれてその小さな手で俺の手を握り、リバース・ラビット様はその手を引いて舞台から降りて、部屋の奥にある大きな姿見の前に俺を立たせる。 そこには、全身を眩しい黄色の毛で覆われた、二足歩行の兎、兎怪人の姿があった。元は多少鍛えていて筋肉が付いていたはずだが、今は少し細身になっているようだ。所謂スリ筋になるかな。長い耳が頭の上からピンと伸び、自分のものとしてピロピロと動く。 ……改めてすごい恰好だ。両手両足はラバーグローブとタイツ、蝶ネクタイのみを身に着けて、見られて恥ずかしい部分だけを露出することで全裸よりもむしろエッチに強調されている。 「ほら、今の君はとってもエッチでしょ?」 「は、恥ずかしい……」 「恥ずかしくて、気持ちいいでしょ?」 恥ずかしくて……気持ちいい……こうやって鏡越しにリバース・ラビット様に見られるのが、気持ちいい……そう意識し始めた途端、俺のチンポが再びムクムクと大きくなっていく。恥ずかしい、でも、いや、だからこそ、気持ちいい……気持ちいいんだ……! 「ウサッ……!」 「うんうん、それじゃあ忠誠射精、しよっか♪」 「ウサッ! 僕、兎怪人は【ゾディアック】に忠誠を誓い、エチエチビッチ逆バニーボーイとして、怪人エナジーザーメンをお尻に溜めて、恥ずかし射精でエナジーを捧げ続けることを誓います♪」 ビクンと身体が跳ね、敬礼姿勢のまま手も触れずにチンポからザーメンを吐き出して、【ゾディアック】への忠誠を完了する。そんな無様をリバース・ラビット様に見られて、それが恥ずかしくて、気持ちよくて、ビクンビクンとチンポを揺らすのであった。 [[その後……->ゲームオーバー・淫乱バニーボーイ兎怪人化]] (set:$status to "ケツマンビッチ")(set:$name to "淫乱兎怪人")(set:$soubi to "逆バニースーツ")(set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1) |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 「その……ドスケベ兎っていうのは、どういうやつなんだ」 「ヒーローが真面目に恥ずかしがりながらドスケベ兎とかいうの、面白いな」 チュッチュッと笑いながら揶揄ってくる$MRname。不快だが今は情報が必要だ。グッと堪えるしかない。 「面白かったから教えてやるよ。ドスケベ兎こと、リバース・バニーのことをな」 リバース・バニー……どういう怪人なのだろうか。名前からすれば兎型の怪人なのだろうが、今までそんな怪人に遭遇したことはないし、報告もない。 「一言で言えば、クソビッチだな。三度の飯よりチンポって奴だ」 ……なんだ、それは? 本当に怪人なのか? いや、行動は異常だが……。 「そりゃそんな顔にもなるよな。けど事実だ。そんで、それを強要するための力もある。戦闘能力としちゃ大したことない(if:$status is "正常")[が、今のお前にとっては食らえば致命的だ。逃げるのに背を向けようものなら、恰好の的になる。そのまま行くんなら、せいぜいエナジーの残量に気を付けるんだな」 それというのがビッチなのだとすると、厄介過ぎるな。忠告は聞くべきか。 「スーツを探し出すか、もしくは……怪人になるか。手っ取り早いのはそのどっちかだな」 「……」 怪人になるなんて冗談じゃない……。出来るなら、ヒーロースーツを見付けよう。](else:)[な。今のお前の状態なら、あいつも手を出せないしな」 「手を出せない?」 「どういうことかは自分で考えな」 急に突き放してくるな。相手は怪人だ。気まぐれでも、おかしくはないか。] 「そんなところだな。せいぜいお仲間を取り戻すために、足掻くことだな」 [[もっと話を聞く->マスター・ラットの部屋]] [[部屋を出る->進行マス]](set:$RBname to "リバース・バニー")(set:$visitRBroom to 1)(set:$MRtokubetukaizinF to 1) |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 「猪オヤジっていうのは、どういう奴なんだ?」 「あー、あいつか……」 ヒーローである俺と話していてもそう見えなかったのに、$MRnameは露骨に嫌そうな表情を見せる。同じ怪人だろうに、存外組織として一枚岩ではないのか? 「名前はスティンク・ボア、悪臭猪の名前の通り、ドギツイ体臭の猪オヤジだ」 「た、体臭……?」 「おうよ。汗からエナジーを取ろうって設計したら、まぁある意味で成功したのはいいものの、めちゃくちゃ臭くなってな。臭気にエナジーがあるもんだから、それが許容されるは換気が最悪な部屋にいるはで、会いに行きたくない奴筆頭だな」 聞く限りでもかなり嫌な敵だ。ヒーロースーツがあるなら蹴散らせるだろうが、今の俺に出来るだろうか。 (if:$status is "正常")[「正直、今のまま行くのはオススメしないぜ。臭いから逃げるのは困難だからな」 臭いから逃げる……エナジーの込められた臭いなんて避けようがないものを、ヒーロースーツもないのに挑むのは無謀だ。スーツを見付ける必要があるか。](else:)[「まっ、今のお前なら臭いのさえ我慢すれば、カードキーを取ってくるのもなんとかなるだろ」 「そう、なのか?」 「ああ。なんでかは、自分で考えな」 急に突き放されたが、相手は怪人なんだ。気まぐれでもおかしくはないか。] 「そんなところだな。お仲間のために臭いのを我慢して、行けばいいんじゃないか?」 [[もっと話を聞く->マスター・ラットの部屋]] [[部屋を出る->進行マス]](set:$SBname to "スティンク・ボア")(set:$MRtokubetukaizinF to 1)(set:$visitSBroom to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= いやらしいピンクや紫の証明に照らされた、俺達兎怪人の舞台であるホール。 「ウーサウサッ! みんなー、盛り上がってるー?」 『ウッサー!』 中央のステージに立つピンクの兎怪人、リバース・バニー様のコールに俺を含めて兎怪人みんなが一斉に答える。 「さぁ、今日もみんなでエッチなご奉仕、ヤッて行こうね♪」 『ウッサー!』 ああ、お尻の穴がうずうずしてくる。早くこのアナルをめちゃくちゃにしてたっぷり中出しされたい……! 「あ、ボスぅ~、お早いですね♪」 リバース・バニー様の言う通り、巨躯の虎怪人、我らが【ゾディアック】のボス、キング・タイガー様が僕らのホールに現れた。エリート戦闘員である犬怪人達を引き連れている。今日は見たことのない、それぞれ赤と青の毛の犬怪人がいた。二人とも変わったボディスーツに身を包み、その股間部分がくっきりと勃起した状態で浮かび上がっている。 「ああ、今日はあれらの調整が終わったんでな。折角ならば早めに『再会』させてやろうと思ってな」 「ウッサー! さーっすがボス! 愛を分かってるね♪」 「ならば、分かっているだろう」 「ウサウサ、勿論分かってるとも♪ 君、こっちへ上がって来て」 指名を受けて、俺は中央の舞台に上がる。このホールで一番広く、一番視線を集めるそこは、ボスがいるならボスとリバース・バニー様の独壇場になるはずなのだ。 「今日君が相手するのはこの二人だよ」 「ほら、挨拶しろ」 「はい! 元敗北クソ雑魚ヒーローにして、現犬怪人戦隊の一人、レッド・ドッグだ! 今日はかつての仲間に奉仕されながら敗北射精しに来たぜ!」 「同じく元敗者の雑魚ヒーロー、今は【ゾディアック】に忠誠を誓う犬怪人、ブルー・ドッグです。かつての仲間を恥ずかしげもなく貪り敗北射精するために来ました」 二人の犬怪人がそう自己紹介してくれる。かつての仲間? ヒーロー? なんだか記憶が曖昧だ。自分はそんなものだったんだろうか? 今はもう、エッチのことしか頭にない。この二人が犬チンポで相手してくれることだけが重要だ。 「まずは俺が尻を貰うぜ!」 「では私は口を貰いましょうか」 そう言って二人はそれぞれ俺の前と後ろに立つ。体格も俺の方が少し小さい程度だから、ポールはいらない、このまま前後で奉仕しよう。 一度膝を着いて目の前の青毛の犬怪人の、勃起した犬チンポを覆うスーツに頬擦りする。すると股間部が開いて、先走りに濡れて蒸れる犬チンポが飛び出て来た。雄臭さが鼻を突き抜け興奮が加速して、すぐにパクッと犬チンポを咥えた。 「ワンッ……」 そして、ブルーの腰を両手で掴み、足を伸ばして自分の腰を上げて、レッドの方へとお尻を向ける。既に熱いモノが露出されていたようで、腰が強く掴まれグッとチンポが押し当てられて、穴に先が宛がわれる。 「挿れる、ぞ!」 「ンッ……!」 大きなモノが入り込み、一瞬痛みに声が出そうになるが、口にも犬チンポが存在し、噛まないようにグッと堪える。 ガンガンと前後から腰が振られ始め、チンポが俺を蹂躙してくる。ああ、気持ちいい! もう痛みたんてない! 犬チンポ、チンポいい! 俺は、兎怪人はそのために生きてるんだ! 「ワンッ、気持ちいいぜ! 一気に突っ込むぜ!」 「ンンッ!」 急に大きな圧迫感がお尻を押し広げてきたせいで、痛みと快楽が同時に襲い掛かる。犬チンポ特有の瘤が入ろうとしているんだ。力を抜いて、奥の奥までチンポを受け入れる。 チンポが完全に入り込み、前も後ろもだくだく先走りが零れ、射精の瞬間を今か今かと待ちわびている。 「うっ、出そうだ……! 俺、レッド・ドッグは、元ヒーローの仲間を、ぶち犯して気持ちよくなって、ヒーローのプライドを全てザーメンと一緒に、敗北射精で放出するぜ!」 「私、ブルー・ドッグは、元仲間であり友にチンポをしゃぶられ、はしたなく感じて全ての尊厳を敗北射精して、ザーメンと一緒に放ちます!」 二人が何か言っているが、俺にとってチンポが脈動し射精しようとしている事以外何の意味もない。舌を絡めて尻を締めて、二人のチンポにトドメを刺す。 「「ワオーンッ!」」 その鳴き声と共に、二人の熱いザーメンが喉の奥とお腹の奥に同時に注ぎ込まれる。熱い、気持ちいい、満たされる……。満たされ過ぎて溢れ出ていくかのように、俺のチンポからもザーメンが零れ落ちた。 「「ハッ、ハッ、ハッ……」」 二人とも舌を出して息を荒げて賢者タイムに浸っている。ブルーのザーメンを飲み干している間に、ブルーの唾液が頭にぽつぽつ落ちて来た。 「ぷはぁっ、まだまだ、元気だね♪」 出したばかりで多少萎えてるとはいえ、目の前の犬チンポは興奮が収まっていない様子。まだまだ出したり無さそうだけど、敗北射精とか言ってたしボスの手前一回だけかな? それは、残念だ。 「どう? ここまで出来上がってるのもいいものでしょ?」 「そうだな……これがヒーローだったと思えば、なかなかそそるものがある」 ボスが半ば蔑む目で俺を見下ろしていたのだが、ふっと口端を吊り上げる。何か分からないけど、ボスに気に入って貰えた、のかな? だったら、嬉しい。その馬鹿デカチンポを捻じ込んでくれれば、なお嬉しいんだけど、今は目の前のチンポをどうするのかの方が大切だ。 「お前達も出し足りないだろう。しばらくかつての仲間だった肉便器を犯して、ヒーローのプライドとやらを捨て去るといい」 「分かりました。レッド、変わって下さい」 「わぅ、気持ちいいが仕方ないか」 ずっと入りっぱなしだったレッドのチンポがずるりと抜かれた。ずっとそこにあった大きなものがなくなり、お尻の穴からザーメンが垂れ落ちているのを感じる。この瞬間もまたいいものだけど、もっと、もっとセックスしたい。チンポを捻じ込まれて無茶苦茶にされたい。 ブルーが後ろに立ち、レッドが、ザーメンに濡れたチンポが目の前にやってくる。まだまだ、今日の奉仕は終わらない。 --- 「ヒーローの末路が、逆バニーの肉便器とはねぇ。油断したのかなんなのか、よりにもよってあんなクソビッチに負けるかねぇ。エナジー源としては、垂れ流すもんだからたかが知れてるのがなんともなぁ……。ボスの欲が少しは満たせたようで、まだよかったのか? まっ、あのケツはなかなか……いや、極上だったな、うん。鼠共に使わせてやれないのが残念なくらいだ」 GAMEOVER:兎怪人になり、逆バニー肉便器として怪人のチンポに奉仕し続ける |==| =|= ($menubar:) =||||= 「イイコトって……」 「んもう、分かってるくせにぃ。ちょっとだけ、目を閉じててね♪」 そう言われるままに、目を閉じてしまう。いや、大丈夫だ。いざとなればヒーロースーツの力もあるのだから、少々の事ならば退けられるはず……。 「えーい!」 「なっ、うわーっ!」 急に何かが当てられ、身体にひんやりとした空気が触れる。性格に言えば、手足以外の部位だ。 「これは……!?」 足元を見れば、足全体が黒いものに覆われていた。見れば手も同じような、ラバー質の黒いものに覆われてしまっている。まさか、まさか、あいつと同じ格好に……!? 「ウッサー! こっちにおいで」 「!!」 さっきまでのハイテンションとは違い、兎怪人の艶めかしい声が聞こえてくる。すると足が、足に履かされた黒いラバータイツのようなものが勝手に動き出し、兎怪人達の方へと踵を返してしまった。ヒーロースーツがないせいで、向こうのエナジーの方が強く抵抗出来ない。 「さぁ、たっぷり愉しもうね♪」 [[舞台に上がる->リバース・バニー敗北]](set:$status to "ケツマンビッチ")(set:$name to "淫乱兎怪人")(set:$soubi to "逆バニースーツ")(set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1) |==|=|= ($menubar:) =||||= (if:$tokubetuCF is 0 and $MRblueF is 1)[「イイコトはいいから、特別実験室のカードをくれ」 「あら、誰から聞いたの? って、そんなこと言うのは鼠君だけか」 色っぽい雰囲気が一気になくなり、$RBnameは俺から離れる。バレてるぞ、$MRname。 「うーん……まぁ、おチンポ以外で痛いのは嫌だし、尋問なんてされたくないから上げるよ」 「いやに素直だな」 「言ったでしょ? 僕じゃ止められないって。イイコトに応じてくれてたら別だけどさ」 そう言って奥のバーのようなところの裏手に入り、そのカウンターの下から一枚のカードを手に持って戻って来た。 「はい、特別実験室のカード。これで開くところに、もう一人のヒーローがいるよ」 渡されたカードキーには、確かに特別実験室と書かれていた。これでブルーを助けられる。 「じゃあね、エッチなことしたくなったら、いつでも来てよ♪」 「二度と来るか」 本当ならこの場で倒してしまった方がいいのだろうが、今は一分一秒が惜しい。それに、抵抗しない相手を攻撃するのは、いくら怪人相手でも、ヒーローとしての性分に合わない。 ''特別実験室のカードキーを手に入れた''(set:$cardtokubetu to 1)(set:$RBclearF to 1) [[部屋を出る->進行マス]]](else:)[これは、何かの攻撃の可能性もある。怪人が無防備に近付いてくるなんて、おかしいだろう。 「離れろ!」 「ウサッ!」 咄嗟にエナジーを使い軽い電流を兎怪人に放つ。スタンガン程度のものだが、いきなり攻撃されて驚いたのか、大きく飛び退いていく。 「もう、何するのさ!」 「何するも何も、そっちが仕掛けて来たんだろうが」 「むぅ……誘惑には乗ってくれなかったかぁ。仕方ないなぁ」 (if:$tokubetuCF is 0)[そう言い、$RBnameは部屋の奥のバーカウンターの裏へと歩いて行く。逃げ出すような素振りには見えないが……。 「これが欲しいんじゃないの?」 そう言って何かのカードを見せてくる。このアジトのカードキーの一枚のようだが……。 「何処の鍵だ?」 「あれ? 知ってて来たんじゃないんだ。まぁいっか。持ってた方がいいもの、だよ」 わざわざこうして怪人のリーダー、幹部らしき怪人が持っているカードだ。重要なものなのは確かだろう。罠……の可能性もあるが、口振りからすると本当に重要な気がする。 「じゃあね、エッチなことしたくなったら、いつでも来てよ♪」 「二度と来るか」 本当ならこの場で倒してしまった方がいいのだろうが、今は一分一秒が惜しい。それに、抵抗しない相手を攻撃するのは、いくら怪人相手でも、ヒーローとしての性分に合わない。 ''特別実験室のカードキーを手に入れた''(set:$cardtokubetu to 1) [[部屋を出る->進行マス]](set:$RBclearF to 1)](elseif:$tokubetuCF is 1)[少しの間、わざとらしい考える素振りをする$RBname。何を企んでいるんだ? 「君と一緒に来たヒーローの居場所、教えてあげようか?」 「なっ……! 何処に……! いや、けどなんでそれを教える?」 「なんでかって言われると、そこのカードキー持ってる怪人が、あんまり好きじゃないから?」 あまり好きじゃないと来たか。揶揄っている様子はないが、信用していいものか……しかし、怪人ということもあって、こういう嘘はあまり付かない気がしないでもない。 「ま、そういうことだから。近くの降りる階段を下ったら、茶色い扉があると思うから、そこにいるよ。カードキーは自分で探してね」(set:$visitSBroom to 1)(if:$cardSB is 1)[ 「カード……これのことか?」 「ああ、もう見付けてたんだ。うん、それそれ」 猪マークの茶色いカードキーを見せてみたが、どうやらこれのようだ。ここのカードのことを考えればある程度予想が付く。](else:)[ そこもカードキーが必要なのか。ここに入るのにも必要だった以上、何処もそうなのか?] 「じゃあね、エッチなことしたくなったら、いつでも来てよ♪」 「二度と来るか」 本当ならこの場で倒してしまった方がいいのだろうが、今は一分一秒が惜しい。それに、抵抗しない相手を攻撃するのは、いくら怪人相手でも、ヒーローとしての性分に合わない。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$RBclearF to 1)] ] |==| =|= ($menubar:) =||||= (if:$status is "鼠怪人化")[バーには主にワインやシャンパン、カクテルの瓶が並んでおり、そのまま注いで出せるようになっているものばかりだ。作業するのがあの鼠怪人なのだとしたら、カクテルを作るようなことは出来ないか。 カクテルグラスにそれぞれ注いでいき、トレーに乗せていく。それをあの破廉恥な衣装を着た兎怪人達が持っていくのだ。 こんなところに客がいるのか? と思ったが、ゲストもまた怪人だった。犬の怪人と、そして一際大きな、虎の怪人の姿が目に入った。 「ウサッ、今日もたっぷり奉仕させてもらいます、ボスぅ」 「ああ」 どうやらあの虎がボスらしい。今まで前線に姿を見せたことが無かったから初めて見たが、2mを優に超える体躯が筋肉と虎柄の毛皮に覆われ、遠目に見ても威圧感のあるオーラを纏う存在だ。畏怖と同時に、敬服してしまいたい感覚に襲われる。 畏怖はともかく、敬服は俺が怪人にされたせい、だろう。そう思いたい。ともすれば、ヒーローであることなんて忘れて、今すぐにでもその眼前に跪いて忠誠を誓いたいと、どういうわけか思ってしまう。 っと、まずい。命令を淡々とこなしていないと怪しまれかねない。ただの色欲魔というわけでもないなら、迂闊なことはしない方がいい。兎の方にバレるならともかく、ボスにバレるのはまずいだろう。 (if:$tokubetuCF is 0)[「?」 ふと、グラスを探している時に、カウンターの中にカードキーがあるのを見付けた。その表面には『特別実験室』と書かれていた。(if:$blueF is 1)[これがブルーのいる部屋のカードだろう。今の内に取っておいた方がいいだろう。](else:)[何処の鍵か分からないが、持って行っておいた方が良い気がする。] ''特別実験室のカードキーを手に入れた''(set:$cardtokubetu to 1)](else:)[グラスを探しながら、目ぼしい何かが無いか探してみるものの、特に何もなさそうだ。] それからしばらくの間、気付かれないように酒を注ぎ続けていた。兎怪人達が代わる代わるボスや犬怪人達に滅茶苦茶にされているのは、とても見ていられなかった。恥ずかしさというより、犬怪人はともかく、虎怪人のボスのそんな姿を見ていると、自分も犯されたいと、何処かからそんな想いが湧き出てしまうのだ。 近くに来た、イって倒れた兎怪人を回収していた鼠怪人のヘルメットに電波を送り、俺のしていた酒の仕事を任せて、ひっそり部屋を後にした。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$RBclearF to 1)](else:)[(if:$MRtekizyohoF1 is 1)[「特別実験室の鍵を探している」 ここで嘘を吐いても仕方がない。正直に言って答えてくれるとは思えないが……。 「なるほど? どうしてここにあるって……鼠君だよねぇ、そんなこと教えちゃうのなんて」 おい、バレてるぞ、$MRname。だが、あまり気にしているようには見えない。 「んー……でも、いっか。別に僕が守るためにカードを預かったわけでもないし」 「ど、どういうことだ?」 「だって、そもそも君が拘束を解いて脱出するなんて思ってなかったから、適当に決めたんだもん」 そんなことでいいのか? 確かにこの兎怪人がきっちりした性格ではないのはなんとなく分かるから、全く有り得ないとは思わないが、杜撰過ぎる。 「ちょっと待っててね」 そう言って部屋の奥にあるバーカウンターの中を漁り、そこからカードを一枚手を取り戻って来た。 「はい、君のお求めのものだよ」 「……いいのか? 渡してしまっても」 「いらないなら……」 「いや、貰う」 半ば無理矢理カードを奪い取る形で、$RBnameからカードを貰った。これでブルーを助け出せる。この身が怪人になろうとも、ブルーを救い出せればまだ希望は繋がる。 ''特別実験室のカードキーを手に入れた''(set:$cardtokubetu to 1) 「じゃあね、エッチなことしたくなったら、いつでも来てよ♪」 「二度と来るか」 とにかくブルーを探そう。間に合えばいいが……。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$RBclearF to 1)](else:)[「ブルーを、仲間のヒーローを探している」 誤魔化した方がいいかとも思ったが、いい嘘は思い浮かばない。止められるなら逃げるしかないが……。 「ふぅん……」 ジッと俺の顔を覗き込み、値踏みをするような目で俺のことを見てくる。さすがに正直行き過ぎたか? 「怪人になっても仲間を助けたいなんて、愛だね!」 「あ、愛?」 こいつを見ていると、何か壮絶な勘違いをしているように見えるが……。 (if:$tokubetuCF is 0)[「それじゃあ、少し待っててね」 そう言って部屋の奥のバーカウンターの裏に入り、しゃがみ込んで何かを漁り始めた。なんだ? 何を持って来るんだ? 「はいこれ」 そう言い$RBnameは『特別実験室』と書かれたカードキーを渡してくる。このカードキーは一体……。 「この部屋に、君の探してるヒーローがいるよ」 「なっ……! なんで、そんなものを俺に……?」 「そりゃ勿論、君の愛に心を打たれたからさ! 例え獣に、怪人になろうとも助けたいなんて!」 やはり何か勘違いをしているが、黙っておこう。これでブルーを救出出来るなら、例えこの姿でも、勘違いされることになってでも助けなくては……。 ''特別実験室のカードキーを手に入れた''(set:$cardtokubetu to 1) 「じゃあね、君の愛が報われることを祈ってるよ」 「あ、ああ……」 若干の気まずさを覚えながら、俺はそそくさと部屋から出て行った。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$RBclearF to 1)](else:)[「残念だけどここにはいないし、部屋の鍵も僕は持ってないんだよね」 そう言い何か考えるように首を捻り、しばし考えた後に口を開く。 「近くの階段を下りたらところに、茶色くて猪の描かれた扉があると思うんだ。そこに君の求めるものがあるはずだよ」 「俺が求めるもの?」 「そう、君の探してるヒーローのいる部屋の鍵!」 「なっ……! どうしてそれを俺に……」 「そりゃ勿論、君の愛に心を打たれたからさ! 例え獣に、怪人になろうとも助けたいなんて!」 何か盛大な勘違いがあるようだが、情報は得られた。恐らく、あの態度だけ見れば騙しているということはないだろう。 「じゃあね、君の愛が報われることを祈ってるよ」 「あ、ああ……」 若干の気まずさを覚えながら、俺はそそくさと部屋から出て行った。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$RBclearF to 1)] ]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 部屋に入ってみると、いくつかのロッカーと二段、いや、三段のベッドがいくつか、それから物の散乱する机がある。休憩室だろうか? あの怪人達、休憩するのか? さすがに24時間365日動いていることはないか。 何かを物色することも出来るだろうし、或いは体力の回復のために休憩するのも手だろう。 俺は……。 [[探索する->休憩室家探し]] [[休憩する->休憩室休憩]](体力+50) [[先を急ぐ->進行マス]] |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 5) =||||= 俺は一度休憩を取ることにした。(if:$HP >= 100)[体力に余裕はあるものの、精神的には極限状態なのもあって、少し休みたくなってしまった。](elseif:$HP <= 100 and $HP >= 50)[多少傷を負ってしまっている今、体力の回復のために休んでもいいだろう。](elseif:$HP < 50)[ほとんど限界だ。休んでおかないと、何かあった時に手遅れになりかねない。] 近くのベッドに入り込み、俺は仮眠を取ることにした。(if:$blue is 1)[ 「ブルー、休んだ方がいい」 「……ですね。貴方が呑気だとは思いますが、このままですと倒れかねません」 ブルーもベッドに入り、仮眠を取ることにしたようだ。(set:$HPB to $HPB + 50)(if:$HPB > 100)[(set:$HPB to 100)]] 体力が50回復した。(set:$HP to $HP + 50)(if:$HP > 100)[(set:$HP to 100)] [[部屋を出る->進行マス]] |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 「こいつの、ブルーのヒーロースーツは何処にある」 「そいつのスーツは……そうだな、ちと厄介な奴が持ってるな」 「厄介な?」 「ああ、(if:$bluesuitF is 0)[グラトニー・ドラゴン。大飯食らいのデブドラゴンだが、戦闘能力は十分ある。(set:$GDname to "グラトニー・ドラゴン")(set:$visitGDroom to 1)](elseif:$bluesuitF is 1)[ペトリファイ・サーペント。イカれた変態蛇野郎だが、ある種凶悪な戦闘能力がある。(set:$PSarpname to "ペトリファイ・サーペント")](elseif:$bluesuitF is 2)[ピーイング・シープ。直接的な戦闘能力こそ乏しいが、ある意味厄介な力の持ち主だ。(set:$PSeepname to "ピーイング・シープ")(set:$visitPSeeproom to 1)]厄介なのは、そいつは怪人相手でも『手を出せる』ってところだ。万全の状態で戦わねぇと、目的はまず達成できない」 (if:$status is not "正常")[怪人相手でも? となると、今のままでは難しいか……。(if:$MRzyukatoki is 1)[$MRnameに教わった通りに怪人化を解く必要があるだろう。](else:)[なんとか怪人化から戻る手段がないものか……。]](elseif:$soubi is "ヒーロースーツ")[今ならヒーロースーツがある。体力さえ整っていれば、万全と言えるだろう。](else:)[ヒーロースーツはないし、ブルーもまた、そのスーツを取り戻すための戦いだ。何処かでヒーロースーツを見付けた方がいいか。] 「あいつの部屋は出口側だ。鍵は掛かってないだろうから、出口に向かって進んで扉を見付ければ会えるだろうよ。どんな扉かは、言わなくてもなんとなく分かるだろ?」 「ここと同じような、という認識でいいのか?」 「そういうことだよ」 それならば見付けられるだろう。急ぐか慎重に行くかはともかく、先へと進めば自ずと目的は達成されるということでいいのだろう。 「それじゃあ、せいぜいやられてこいよな」 [[もっと話を聞く->マスター・ラットの部屋]] [[部屋を出る->進行マス]](set:$MRbluesuitF to 1) |==|=|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1)(set:$GDescapeF to 0) =||||= 重苦しく巨大な扉の前に立つと、ゆっくりと扉が開いていく。(if:$MRbluesuitF is 1 and $bluesuitF is 0)[ここにはグラトニー・ドラゴンという怪人がいるはずだ。ブルーのスーツを取り戻すためには、そいつを攻略する必要がある。](else:)[何か、ただならぬ気配を感じる。本当に、この扉を開いても良かったのだろうか。] (if:$blue is 1 and $soubi is "ヒーロースーツ")[「ブルー、ここで待っていてくれるか? 危なくなったら逃げてくれ」 「そうですね……今の私では足手纏いですからね」 (if:$MRbluesuitF is 1 and $bluesuitF is 0)[「必ず取り戻してくる」 ブルーのスーツさえ取り戻せば、脱出も現実的なものになるだろう。この戦いは負けられない。](else:)[「必ず戻ってくる」 今のブルーでは強力な怪人と対峙したなら命の危機だ。ここに何があるかは分からないが、何もないということはないだろう。]](elseif:$blue is 1 and $soubi is not "ヒーロースーツ")[(if:$MRbluesuitF is 1 and $bluesuitF is 0)[「ここにブルーのスーツが……」 「しかし、これは……」 嫌な予感がヒシヒシと、扉の向こうからしてくる。こんな強力な怪人、【ゾディアック】にいたのか……。 「やはり、しっかりとした準備をしていった方が……」 「……そう、だな。先に俺のスーツを探そうか」 今は仕方がない。市民を守るためならばともかく、この緊急時に勝てない敵と対峙するべきではないだろう。 [[引き返す->進行マス]](set:$GDescapeF to 1)](else:)[「どう、する?」 「嫌な予感がヒシヒシとしますね……」 「だよな……」 理論的な思考が強く、直感力はそんなにないブルーですらこう言う以上、この先には強力な怪人がいるのだろう。今は引き返した方がいいだろう。 [[引き返す->進行マス]]](set:$GDescapeF to 1)](elseif:$blue is 0)[しかし、足を止めている暇もない。脱出の手立てがあるならば、なんでもしてみるべきだ。] (if:$GDescapeF is 0)[巨大な扉を潜り、部屋に入る。少しの間天井が高く幅の広い廊下を進んでいくことになる。なんだ? ここだけこのアジトの中で異様にサイズ感が大きい。これに見合う何かがいるのか……? 今まで【ゾディアック】のそんな怪人が現れたという記録は無かったが……。 廊下が終わり、広い空間に出る。 「はぁー、いい腹になってきたなぁ……」 そこには、巨大な蜥蜴のような生き物の蛇腹に抱き着き頬擦りする、青い皮膚、いや、鱗に覆われ、太い尻尾と二本の角を持つ人型の蜥蜴……いや、竜怪人とでも言うべきだろう。その背中には機能しているのか分からない翼が生えている。 頬擦りする方も腹が出ているが、それでも2m程度の人間大だ。対して頬擦りされている方は遥かに巨大で、頭は高い天井近くまで届いてしまっている。5mはあるだろうか。竜は竜なんだろうが……腹が異様に膨れ、足は短く太く、自力で立てそうにない。その股間に何かバルブの繋がる装置が取り付けられていて、その先のタンクに黄ばんだ液体が溜まっている。 「で、オイラ、グラトニー・ドラゴンの至福の時間を邪魔するのは、何処のどいつだぁ?」(set:$GDname to "グラトニー・ドラゴン") 先程までの恍惚の表情とは打って変わって、巨大竜の腹から離れて不機嫌そうにこちらを睨み付けてくる。緩んでいた顔と違い、竜と呼ぶに相応しい威圧感のある形相をしていた。 (if:$soubi is "ヒーロースーツ" and $bluesuitF is 0)[「よりにもよってヒーローが来やがったか。さては青い方のスーツを取り戻しに来たな?」 (if:$MRbluesuitF is 0)[青い方のスーツ? ということは、ここにブルーのスーツがあると? 勝手に喋ってくれて、良い情報が手に入った。こいつを倒せば、ブルーのスーツを手に入れられる。](elseif:$MRbluesuitF is 1 and $bluesuitF is 0)[$MRnameの言った通り、本当にここにあるようだ。気を引き締めなくては。おそらくこいつを倒さなければ、スーツを取り戻すことは出来ない。] 「どっちでもいいな。ヒーローが来た以上、俺の腹に入れるだけのことよ!」 何か不穏なことを言っているが、警戒すべきことが分かっているのはある意味有り難い。 「!?」 そう思った次の瞬間、$GRnameの身体が大きくなる。2mだったのが3m、4mと巨大になった。腹に入れる、というのはどうもそのままの意味のようだ。 「いくぜヒーロー! 潰されてくれるなよ!」 [[戦闘開始->グラトニー・ドラゴン戦闘ヒーロー]]](elseif:$soubi is "ヒーロースーツ" and $bluesuitF is not 0)[「よりにもよってヒーローが来やがったか。なんだかそそらない体型だなぁ」 睨み付けていた目が、明らかに値踏みするような目になり、一つ大きな溜息まで吐かれてしまった。しかし依然敵意はあるようで、戦闘は避けられないだろう。 「どっちでもいいな。ヒーローが来た以上、俺の腹に入れるだけのことよ!」 何か不穏なことを言っているが、警戒すべきことが分かっているのはある意味有り難い。 「!?」 そう思った次の瞬間、$GRnameの身体が大きくなる。2mだったのが3m、4mと巨大になった。腹に入れる、というのはどうもそのままの意味のようだ。 「いくぜヒーロー! 潰されてくれるなよ!」 [[戦闘開始->グラトニー・ドラゴン戦闘ヒーロー]]](elseif:$status is "正常")[「なんだ、人間? なんでここに……ああ、さてはヒーローだなぁ?」 機嫌の悪い様子でこちらを見て、更に嫌そうな顔をしていたが、不意にその顔が緩んだ。 「面倒だと思ったけど、いやいや、こんな美味そうなエナジーの塊、わざわざ逃す理由はないな?」 不穏な言葉を吐く$GDname。その不穏さが現実のものとなり、目の前の竜怪人がどんどん巨大になっていき、5mはあろう巨体になった。こんな相手、勝てるはずがない。 [[撤退する->グラトニー・ドラゴン捕食]]](elseif:$status is "鼠怪人化")[「あ? 鼠だぁ? 今は呼んでないぞ?」 こちらを見て、あからさまに不機嫌な様子になる$GDname。しかし急に肉に包まれた首を捻り、そしてハッとした顔になった。 「いやぁ、このエナジー量、ただの鼠じゃないなぁ? さてはヒーローだなぁ?」 ずばり言い当てられてビクンと身体が震えてしまう。まずい、今すぐ逃げた方がいいか? 「なら、別にどうしたっていいよなぁ?」 嫌な予感がして、すぐに撤退しようと動く。 [[撤退する->グラトニー・ドラゴン捕食]]](else:)[「お? (if:$status is "鶏怪人化")[鶏](elseif:$status is "牛怪人化")[牛](if:$status is "馬怪人化")[馬]じゃないか。なんでここにいるんだ?」 肉に包まれた首を捻り、こちらを凝視する$GDname。これは、気付かれるか……? 「……あいつが自分の配下を逃がすわけがない。ああ、そうだ。ここにあいつの配下が来るわけがない」 ニタリと嫌な笑みを浮かべる$GDname。その笑みに寒気がする。気味が悪いなどいう生半可な感情ではない。これは、もっと本能的な、被捕食者が捕食者に捕捉されたような、そんな寒気だ。 「(if:$status is "鶏怪人化")[鶏](elseif:$status is "牛怪人化")[牛](if:$status is "馬怪人化")[馬]の丸呑み。たまにはそんなご馳走を頂いたって、バチは当たらないだろ」 本能が逃げろと叫ぶ。その本能に従って踵を返そうとした時、竜怪人の姿がどんどん大きくなっていき、5mはあろう巨体へと変貌を遂げていた。 [[撤退する->グラトニー・ドラゴン捕食]]]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 「ふんっ!」 $GDnameの振り下ろされる拳を躱し、作戦を考える。相手は凄まじい巨体だ。生半可な攻撃では通用しないだろう。ゴンッと鈍い音がしていた辺り、あの巨体は幻覚の類ではないだろう。 となれば、生半可な物理攻撃で倒すのは困難だろう。エナジーを使っての攻撃の必要があるが、何処へ攻撃するかは考えるべきだ。丸々とした腹に、エナジーを乗せたパンチをぶつけるか、電撃を当てるか。或いは別の場所に電撃を当てるか。いくらヒーロースーツを着ているとはいえ、エナジーは有限だ。大きな一撃はそう何度も連続して打てない。 (link-reveal-goto:"腹へエナジーを込めてパンチする","グラトニー・ドラゴン攻撃")[(set:$GDattack to "腹パンチ")] (if:$EP >= 50)[(link-reveal-goto:"腹へエナジーの電撃を放つ","グラトニー・ドラゴン攻撃")[(set:$GDattack to "腹雷撃")] EP消費50](else:)[腹へエナジーの電撃を放つ エナジーが足りない(必要EP50)] (if:$GDattack is not "様子見")[(link-reveal-goto:"様子を見る","グラトニー・ドラゴン攻撃")[(set:$GDattack to "様子見")]] |==| =|= (set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 20)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "正常")(set:$name to "ライトニング・イエロー") (set:$sinkou to 0)(set:$time to 0)(set:$MRname to "鼠怪人")(set:$RBname to "兎怪人")(set:$SBname to "猪怪人")(set:$GDname to "竜怪人")(set:$PSarpname to "蛇怪人")(set:$PSeepname to "羊怪人")(set:$KTname to "虎怪人")(set:$nameB to "ブリザード・ブルー")(set:$HPB to 0)(set:$EPB to 0)(set:$soubiB to "なし")(set:$statusB to "正常")(set:$sinsyokuB to 0)(set:$HerosuitLim to 0)(set:$huantei to 0)(set:$item to 0)(set:$blue to 0)(set:$tokubetuCF to 0)(set:$bluesuitF to 0)(set:$gameover to 0) (set:$menubar to (macro:[(output:)[(if:$gameover is 0)[進行度:$sinkou] (if:$name is "ライトニング・イエロー")[(text-colour:yellow)[$name]](else:)[$name] ''体力'':$HP ''エナジー'':$EP ''装備'':$soubi ''侵食率'':$sinsyoku % ''状態'':$status (if:$blue is 1)[(if:$nameB is "ブリザード・ブルー")[(text-colour:blue)[$nameB]](else:)[$nameB] ''体力'':$HPB ''エナジー'':$EPB ''装備'':$soubiB ''侵食率'':$sinsyokuB % ''状態'':$statusB] (if:$gameover is 0)[ ''所持品'' (if:$cardhokan is 1)[収集物保管室のカードキー] (if:$cardtokubetu is 1)[特別実験室のカードキー] (if:$cardMR is 1)[灰色のカードキー] (if:$cardRB is 1)[ピンク色のカードキー] (if:$cardSB is 1)[茶色のカードキー] (if:$zyukayaku is 1)[獣化薬【A】]] (b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(link-reveal:"リセット")[(restart:)]]]])) ($menubar:) =||||= HP(set:$HP to 100) EP(set:$EP to 100) 侵食率(set:$sinsyoku to 20) 装備(set:$soubi to "なし")(input-box:bind $soubi,"X=",1,"なし") 状態(set:$status to "正常")(input-box:bind $status,"X=",1,"正常") 名前(set:$name to "ライトニング・イエロー")(input-box:bind $name,"X=",1,"ライトニング・イエロー") ブルーの同行(set:$blue to 0) ブルーの装備(set:$soubiB to "なし")(input-box:bind $soubiB,"X=",1,"なし") ブルーの状態(set:$statusB to "正常")(input-box:bind $statusB,"X=",1,"正常") 進行度(set:$sinkou to 0) 時間経過(set:$time to 0) 特別実験室のカードの持ち主(0:兎、1:猪)(set:$tokubetuCF to 0) ブルーのスーツの持ち主(0:竜、1:蛇、2:羊)(set:$bluesuitF to 1) 不安定化状態(set:$huantei to 0) (set:$blueded to 1) 行先[[]] |==| =|= ($menubar:) =||||= (if:$GDdefeat is 0)[逃げ出し後ろを向いて、急いで廊下へと出ようとする。しかし巨大な扉が閉じられていて、廊下に出ることさえ叶わなかった。 ] 「ぐっ……!」 背後から、$GDnameの手が迫りそのまま捕まってしまう。すぐに潰れて身体がぐちゃぐちゃにならなかったのは不幸中の幸いか。しかし、その後の事が奴の言葉通りであれば、何一つ幸いではない。 (if:$status is "正常" or "鼠怪人化")[「腹は膨れないだろうけど、このエナジーは最高に美味そうだ」](else:)[「ああ、美味そうだ。肉もエナジーも、たっぷり愉しまなくちゃなぁ!」] 全容を見ることが出来ないほど巨大な顔の前に運ばれ、そのまま大きな口が開かれる。逃げ出そうと暴れても、抜け出すことは叶わなかった。 無情にも、あっさりと口の中に放り込まれてしまった。光は閉ざされ、粘着く唾液と妙に生暖かく柔らかい舌の肉壁に包まれ、気を失いそうな程の口臭に襲われる。 今にも吐きそうだったが、いきなり腹側にあった肉壁、舌が持ち上がり、口膣に背中が押し当てられて巨大な舌に舐められる。 (if:$status is "鼠怪人化" or $soubi is "雑魚戦闘員スーツ" or $soubi is "ヒーロースーツ")[「んぐっ、スーツのゴムの味ばかりだな……」](elseif:$status is "正常")[「んぐんぐ、人間もなかなか……」](else:)[「んー、やっぱり噛まずともいい味が出るなぁ」] 一瞬声が出て光が見えたが、そんな細やかな希望を勝ち取れるような状態ではなかった。それからはもう、口の中で巨大な舌で転がされ弄ばれ、粘液塗れにされて体力も精神も追い詰められる。 (if:$status is "正常" or "鼠怪人化")[「さて、そろそろ腹の中にご招待だ」](else:)[「このまま噛み砕いて味わってもいいが、このエナジー量なら腹の中にご招待してやった方がいいな」] すぐ近くから直接聞こえてくるその声に、消えかけていた意識が覚醒する。今も十分捕食されていると言える状態だが、腹の中に落ちれば、そのまま消化されることになる。生きたまま身体を溶かされる恐怖に、死の恐怖に震え、それでもなんとか抵抗しようという意志で舌にしがみつこうと手に力を加える。 しかし、その手が肉壁を掴むことはないまま、無情にもあっさり奥へと押し込まれ、肉壁の管を落ちていくばかりだ。 ようやく何かにぶつかり落下が終わる。ということは、ここは胃袋ということになるのだろうか。一切の光のない中で、ただ唾液と何か酸っぱい臭いがするばかりだ。明かりもない。体力も、エナジーさえも、あまり残っていない……。 「あっ……」 気付けば、唾液とは別の液体が降り注ぎ身体を濡らしその液体に沈みつつあった。これは……胃酸だろうか。このまま、俺は溶かされて、死ぬのか……? ダメだ、意識が遠退く……。 [[意識を手放す->グラトニー・ドラゴン再誕]](set:$status to "肥満竜化")(set:$soubi to "なし")(set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$blue to 0) |==| =|= ($menubar:) =||||= 不思議な感覚だ。とても安心出来て、暖かくて、気持ちいい……真冬の日の布団の中にでもいるようだ。でも、だからこそ、起きなくてはいけない。 眠い……でも、起きないと。目を開いているはずなのに、暗くて、狭くて、何か硬いものに囲まれている。こんこんと頭を打ち付けてその硬いものを壊す。硬くはあったけど、脆くもあったようで、打ち付けていく度に罅が広がっていく。 硬いものが割れて、目に光が飛び込んでくる。随分久し振りに光を見たような気分で、思わず目をまた閉じてしまう。 「おお、やっと孵ったか、寝坊助めぇ」 その言葉を聞いて、ゆっくりと目を開けると、そこには青い鱗の竜怪人の姿があった。竜怪人、グラトニー・ドラゴン様……。 「ほぉ、お前は黄色い鱗なんだな」 グラトニー・ドラゴン様は、俺のお腹に優しく触れて下さる。お腹に触れられるのが、なんだかとても気持ちいい。 「今は細っこいが、これからだ。早速ご飯にしような!」 そのままグラトニー・ドラゴン様に手を引かれる。途中俺よりも遥かに大きくお腹の出ている竜怪人も二人いて、白い蛇腹しかまともに見えない程大きかった。 「さぁ、これを咥えるんだぞ」 広い部屋の高い天井から、長いチューブが下りて来ていた。言われた通り俺はそれを咥える。すぐそこに何か、美味しそうなものの匂いがした。 チューブの中身を吸う。離乳食のようなドロドロとした何かがチューブから出てきた。美味しい。凄く美味しい。どんどん食べてしまう。噛み締めることなくごくごく飲むように食べる。 ずんずんお腹が重くなっていく。でも、食べるのを止められない。止めたくない。止めることは許されない。食べて食べて食べて……。 苦しい程食べた頃には、寸動だったお腹がボコッと出ていた。それでも食べるのを止められない。限界に来た時点で、食べた端から身体に吸収されているように感じる。 「それじゃあ、たっぷり食べて、どんどん太ってくんだぞ」 「あむっ、あい……」 グラトニー・ドラゴン様の命令を聞いても聞かなくても、食べることを止められない。食べて、食べて、食べて、エナジーを……。 [[その後……->ゲームオーバー・太膨竜怪人化]](set:$status to "暴食")(set:$name to "太膨竜怪人")(set:$HP to 1000)(set:$EP to 500)(set:$sinsyoku to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$gameover to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= ごきゅ、ごきゅ 今日も、ご飯を食べ続ける。ほとんどはチューブから出てくるご飯で、時々生の食材を食べることもあった。今はもう、天井の方が地面より近いくらい大きくなったから、もっぱらチューブからのご飯ばかりだ。 今や首の存在自体が分からないほど肉が付いて、全てが半端なく太く大きくなった。腕と足も勿論、一番顕著なのはお腹だろう。贅肉で何段にも、というわけではなく、丸いお腹がデンと出ている。その上に胸の肉が乗っかっている状態だ。体長も、既に頭が天井近くまで大きくなっている。 最早歩行は出来ない。座ったまま肉に阻まれて足が地面に着かないのだ。でもいい。俺は、竜怪人は食べることが存在意義なんだ。いや、少し違うか。 「ん゛ん゛ーっ!」 股間に取り付けられた機械が動き始める。俺がご飯を食べて蓄えているエナジーを、ザーメンとして吐き出して【ゾディアック】に捧げるための機械だ。体長が大きくなったのに合わせてスリットに収まっているチンポも大きくなっている。しかし足は勿論、手も届かなくて、誰かの手を借りなくては刺激することもままならない。 「おお、黄色は丁度今から搾精かぁ!」 いいタイミングでグラトニー・ドラゴン様が視察に来て下さる。ただ機械で刺激を与えられても、射精出来ることには出来るが、グラトニー・ドラゴン様の手をお借りした方が、より効率良く射精出来るのだ。 「んー、良いお腹に育ったなぁ」 グラトニー・ドラゴン様は俺の育った腹に飛び付いて、全身を使って腹に頬擦りしたり揉みしだかれたりする。チンポへの直接的な刺激も勿論気持ちいいが、この丸々と育った腹を触られるのが何よりも気持ちよくて、グラトニー・ドラゴン様にお腹を堪能して頂いている方が、圧倒的に容易く、そして多くザーメンを、エナジーを放出出来るのだ。 「あ゛、あ゛あ゛……」 低く野太い、咆哮のような喘ぎ声が俺の口から零れた。既にほとんどまともな言葉が発せなくなっていたが、気持ちよければ喘ぎ声は出る。 「張りも弾力も申し分ない。最高の腹に育ってくれたよお前は」 グラトニー・ドラゴン様自身のお腹を押し当てながら、竜怪人にとって最高の誉め言葉を頂いて、興奮が高まる。刺激もピークに達して、太いチンポが脈打つ。 「お゛お゛お゛……!」 そして、ついに射精の時を迎える。身体が大きい分出るザーメンの量も尋常ではなく、一度出始めるとなかなか止まらない。射精している間も、グラトニー・ドラゴン様が俺の腹を優しく撫でてくださり、尚の事射精が止まらなくなる。 数分の間、ずっと精液が止まらなかった。巨大なタンクはいっぱいになり、溢れてしまわないように繋がっている予備のタンクにもザーメンが溜まっている。後で鼠達が小分けにして運んでいくが、それはどうでもいい。 「んぐっ……」 射精を終えて、チューブを咥える。チューブと言っても最初の頃のものとは違い、今のチューブは身体に合った巨大さで、俺の太い手で掴んでも潰れたりはしない。 「いい子だ。これからもご飯をエナジーに変換して、その腹を維持し続けるんだぞ」 ポンポンとお腹を叩きながら、グラトニー・ドラゴン様がそう言って下さる。竜怪人として、これからもグラトニー・ドラゴン様の命令通り、ご飯をエナジーに変換する機構として、今日もまたご飯を食べ続けるんだ……。 --- 「かくして元ヒーローの作り出すザーメンはエナジー供給に大きく貢献し、そのザーメンは侵略兵器のエナジー源として、大いに利用されることとなった。ザーメンで動く侵略兵器といえば滑稽だが、これによって世界征服が進むのはなお滑稽だ。 しかし竜怪人かよ。ただの食料をエナジーに変えられるってのはいいが、数が増えると維持が大変になって本末転倒なんだよな。大量に出るからいくらか食料分にもエナジーを回してるみたいだが……心なしか、最近鼠達に腹の肉が付いてる気がするんだよな……。 っていうか、俺も太ってないか……? ちとまずいな、こりゃ……」 GAMEOVER:竜怪人となり、太膨肥育されてエナジーザーメンを吐き出し続ける |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= (if:$GDattack is "腹パンチ")[「はぁ!」 エナジーを込めて電撃を纏わせ、グラトニー・ドラゴンの丸い腹に向けて放つ。 「おっぐぅ……! ふんっ!」 「がっ……!」(set:$HP to $HP - 50) 拳が突き刺さり、その丸い腹がへこんだものの、すぐにその腹が反発して戻り、思いっ切り吹き飛ばされて壁に背中から激突してしまう。クソッ、硬いだけならまだしも、その弾力で跳ね返されてこうなるとは……ダメージが入っているのかさえ分からない。 「どうした、この程度かぁ?」 (if:$HP <= 0)[ぐっ……まずい、意識が遠退く……こんな、ところで……。 [[倒れる->グラトニー・ドラゴン捕食]](set:$GDdefeat to 1)](else:)[ダメージはあるが、まだやれる。どうするか……。]](elseif:$GDattack is "腹雷撃")[「ライトニング・ストライク!」(set:$EP to $EP - 50) 両手に雷をチャージして、それを思いっ切り放つ。一番近くて至近距離で当てられる腹目掛けて放たれた雷。普通の鼠怪人であれば一撃で葬れるような威力の一撃だ。 だが……。 「うおっ、ちょっと痺れたぞ!」 ダメージと呼べるダメージが入っていないようで、当然のように反撃に拳が振り下ろされる。辛うじて回避出来たが、このままではエナジーがいくらあっても足りない。何か別の手段が必要だろうか。](elseif:$GDattack is "様子見")[「なんだぁ? 来ないならこっちから行くぞ!」 相手の動きを見てから攻めるべく様子見していると、案外すぐに動いてその腕を振り下ろしてくる。攻撃方法自体は単純ながら、防ぐのは不可能だ。何処か弱点があればいいが……。 「なっ……!」 振り下ろされた手が、そのままこっちに伸びて来て、俺の胴体を掴んでくる。咄嗟に躱そうにも後ろがなく、そのまま捕まってしまった。 「ぐっ……」 「へへっ、捕まえたぞ」 苦しい……そのまま掴み上げられて、巨大化した$GDnameの顔の前まで持って来られてしまった。 「ヒーローは、さぞ美味いんだろうなぁ!」 まずい、このままでは食われてしまう……! (if:$EP >= 50)[(link-reveal-goto:"ライトニング・フォース!","グラトニー・ドラゴン攻撃")[(set:$GDattack to "捕まり電撃")]](else:)[ライトニング・フォース! エナジーが足りない(必要EP50)] [[まだ様子を見る->グラトニー・ドラゴン様子見続き]]](elseif:$GDattack is "捕まり電撃")[「ライトニング・フォース!」 自分の身体から周囲に雷を放ち、握る手に電撃をゼロ距離で当てる。 「うおっ!」 全く効かないということはなく、$GDnameは思わずといった様子で手を放す。なんとか助かったと言えるが……。 「……っ!」 さすがに高さが高さだ、スッと着地というわけには行かなかった。とはいえ、向こうも攻撃に転じれなかったようで、膠着の内に僅かな時間が過ぎた。 次はどうする……。] (if:$GDdefeat is 0)[(link-reveal-goto:"腹へエナジーを込めてパンチする","グラトニー・ドラゴン攻撃")[(set:$GDattack to "腹パンチ")] (if:$EP >= 50)[(link-reveal-goto:"腹へエナジーの電撃を放つ","グラトニー・ドラゴン攻撃")[(set:$GDattack to "腹雷撃")] EP消費50](else:)[腹へエナジーの電撃を放つ エナジーが足りない(必要EP50)] (if:$GDattack is not "様子見")[(link-reveal-goto:"様子を見る","グラトニー・ドラゴン攻撃")[(set:$GDattack to "様子見")]]] |==| =|= ($menubar:) =||||= (if:$EP >= 50)[まだだ、ここに、決定的なチャンスがある。もがいて抵抗して、狙いを気付かれないようにしよう。 「へっへっへっ、もがいたって無駄だぁ!」 大きな口が開かれ、頭から口の中に持っていかれる。口が開かれているだけで強烈な悪臭がするが、ここがあいつの武器であり、弱点だ。 口に放り込まれるために、手が離れる。今だ! 「ライトニング・フォース!」 口の中で、全身から雷を放出する。鱗や熱い脂肪に阻まれて通らない攻撃も、直接身体の中に雷撃を放てば、さすがに効くだろう。 「あばばばばばっ!」 効果は十分にあったようで、ぐらりと揺れてその巨体が倒れていくのを口の中で感じる。口を開いて仰向けに倒れるようで、身体が元に戻り始めたところで離脱した。 倒れていた$GDnameの身体は、元に戻り、丸々とした腹を出して仰向けに倒れて気絶していた。黒い煙を口から吐き出していて、今なら妨害されることはないだろう。 (if:$bluesuitF is 0)[(if:$MRbluesuitF is 1)[この部屋にブルーのスーツがあるはずだ。何処だろうか……。ひとまず奥を探してみることにしよう。 「あった……」 案外すぐにスーツは見付かり、部屋の奥にこれ見よがしに強化ガラス越しに見えるロッカーに入れられていた。ヒーロースーツが無ければ開けるのが大変なものだが、今スーツがある状態であれば容易に開けられる。 罠もあったがそれも解除し、無事スーツを取り出すことが出来た。これでブルーにスーツを渡せる。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$havebluesuit to 1)(set:$clearDBroom to 1)](else:)[部屋を探すと、奥に表面が強化ガラスになっているロッカーを見付けた。俺のスーツが入っていたものと同じものだ。案の定、その中には青いスーツが入っていた。 罠もあったがそれも解除し、無事スーツを取り出すことが出来た。(if:$blue is 1)[これでブルーにスーツを渡せる。](else:)[これでブルーがいれば、スーツを渡せるのだが……。] [[部屋を出る->進行マス]](set:$havebluesuit to 1)(set:$clearDBroom to 1)]](else:)[一通り部屋を探索してみたものの、目ぼしいものは何もなかった。 あったとすれば、『(if:$bluesuitF is 1)[蛇](elseif:$bluesuitF is 2)[羊]のところに青いののスーツがある』というメモだけだった。何故こんなメモが残っているのか分からないが、恐らくブルーのスーツのことだろう。覚えておいた方がいいかも知れない。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$clearDBroom to 1)]](else:)[まだ、足掻くチャンスは残されている。エナジーはないが、口の中で暴れ回ればどんな巨体でもダメージがないなんてことはないはずだ。 「へっへっへっ、もがいたって無駄だぁ!」 大きな口が開かれ、頭から口の中に持っていかれる。口が開かれているだけで強烈な悪臭がするが、ここがあいつの武器であり、弱点だ。 口の中に放り込まれる。臭くて粘着く唾液が絡みついて来るが、なんとか暴れ回ろうとする。 「んぐんぐっ、んんぐぅ」 「……っ!」 しかし、舌に対して攻撃してもなんの手応えもなく、それどころかその下に持ち上げられて口の上側に勢いよく叩きつけられて、軽い鞭打ち状態になる。 それから舌で弄ばれ、体力も、エナジーも奪われていく。まだ抵抗出来るはずなのに、どんどん力が抜けていく。 「ああ、美味いエナジーだ。さぁて、そろそろ腹の方にご招待と行こうか」 すぐ近くから直接聞こえてくるその声に、消えかけていた意識が覚醒する。今も十分捕食されていると言える状態だが、腹の中に落ちれば、そのまま消化されることになる。生きたまま身体を溶かされる恐怖に、死の恐怖に震え、それでもなんとか抵抗しようという意志で舌にしがみつこうと手に力を加える。 しかし、その手が肉壁を掴むことはないまま、無情にもあっさり奥へと押し込まれ、肉壁の管を落ちていくばかりだ。 ようやく何かにぶつかり落下が終わる。ということは、ここは胃袋ということになるのだろうか。一切の光のない中で、ただ唾液と何か酸っぱい臭いがするばかりだ。明かりもない。体力も、エナジーさえも、もう残っていない……。 「あっ……」 気付けば、唾液とは別の液体が降り注ぎ身体を濡らしその液体に沈みつつあった。これは……胃酸だろうか。このまま、俺は溶かされて、死ぬのか……? ダメだ、意識が遠退く……。 [[意識を手放す->グラトニー・ドラゴン再誕]](set:$status to "肥満竜化")(set:$soubi to "なし")(set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$blue to 0)] |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 「これでやっと、足を引っ張らずに済みますね」 ブルーが自分のスーツを広げて、冗談交じりにそう言う。冷静で頭が切れるのはいいのだが、こういうところで自分の存在意義とでもいうのか、ヒーローとして活躍しているかどうかなど、そういうものに拘っている傾向にある。目立ちたがり屋というわけではなく、責任感が強すぎるんだ。 すぐに両足を青いスーツに通して、両手も通す。そして青いヘルメットを被り、見慣れたヒーローの姿に近付く。後は…… 「変身、ブリザード・ブルー」 スーツの胸元のエナジークリスタルに手を当てて、そこにエナジーを流し込みエナジーを増幅させ、ヒーロースーツを着用者に最適化させて、身体にピッタリとスーツが張り付くように装着される。ブルーの身体はどちらかといえば華奢な方だから、そんなにボディラインが目立たない。股間の膨らみも小さい。それを恥ずかしいと取るか、それともモッコリしない分恥ずかしくないと取るかは、難しいところだ。 「これで、脱出に大きく前進、ですね」 「ああ。しかし、レッドは何処にいるんだ……」 「未だに見付かりませんからね」 後はレッドを連れて帰れれば、当初の目的も果たせる。このまま二人で怪人達を倒してこのアジトを破壊するという選択肢もなくはないが、未だその規模は分からない。エナジークリスタルの力でエナジー自体の再生力は高いとはいえ、無限ではないのだ。 [[先に進む->進行マス]](set:$soubiB to "ヒーロースーツ") |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= 「まずはこれを飲むんですね……」 獣化薬【A】のラベルの張られた瓶を、訝し気に見ているブルー。犬怪人になっていても、それは分かる。 「……躊躇していられませんか」 意を決したように、上を向いて一気に薬を口の中に流し込む。マズルが長く瓶の薬は飲み辛そうだが、零すことなく飲み干せたようだ。 「むしろ、薬よりこちらの方が問題かも知れませんね……」 自分のスーツを広げて、非常に嫌そうにしている。これから、このスーツの裏地を舐めなくてはならないと考えれば、ブルーは嫌がるよな……俺だって抵抗がある。レッドだったら、気にしないんだろうが。 「うっ……自分の臭いのはずなのに、違和感が強いですね……」 恐る恐るスーツに鼻を近づけると、薬瓶を見ていた時よりも更に嫌そうな顔をしてスーツを顔から離した。あの怪しい薬よりも自分の身体の臭いの方が嫌だというのは、どれだけ身体を怪人に作り変えられているのかが良く分かる。 「……躊躇っていては、本当に怪人になってしまいますね」 自分の手の臭いを音が出る程吸い、心底嫌そうな顔で一気に舐める。犬の姿なのもあってペロペロと舐める光景そのものには大した違和感はない。最初こそ嫌そうな顔をしていたのだが、段々と舐めることに躊躇が無くなったのか、ペロペロと舐めていた。 「……っ!」 急に、ブルーはスーツを落として、その場に蹲る。苦しそうに呻き声を上げるブルーの身体が変化が始まった。全身の毛がパサパサと抜けていき、肌色の肌が現れていく。長いマズルも、頭の耳も、尻尾も嫌な音を立てながら引っ込んでいき、毛のないマネキンのような人間が現れる。 そして、頭から青い髪の毛が、眉毛が、脇毛が、男性器の毛が生え、耳が頭の横から改めて生えてくる。元々ブルーは薄毛だから、脇と男性器の毛はほんのり程度のものだ。 「はぁ、はぁ……イエロー……」 「ああ、大丈夫だ。元に、人間に戻った」 「よか、った……です。ここまで苦しい思いをして、戻れなかったら最悪ですからね……」 「少し休んだ方がいい」 「いえ、その必要はありません。スーツを着てしまった方が、楽でしょうし」 「そうか、それもそうだな」 ヒーロースーツはエナジーを増幅させるための装置であり、長期活動の為に自己治癒能力を高める機能もある。着用時に多少エナジーを流し込むのに疲れはするが、結局回復するのが早いのは、スーツを着用した方が効率がいいだろう。 [[ブルーの着用を見守る->ブルースーツ着用]](set:$huanteib to 1)(set:$statusB to "なし")(set:$sinsyokuB to 0) |==| =|= ($menubar:) =||||= (set:$EP to 0)「すまない、レッド……! リミット・ブレイク! アルティメット・ライトニング!」 エナジー・クリスタルに掛けられた制限を解除し、ヒーロースーツを通して放てる限界のエナジーを振り絞り、レッドと、虎怪人を巻き込むように稲妻を乱打する。レッドも、あわよくばボスである虎怪人を始末出来れば、それでいい。 「キング・タイガー様ぁ!」 レッドは咄嗟に虎怪人の間に入り込み、エナジーの炎を放出して雷を受け止める。通常であれば炎で雷が防げるはずもないが、エナジーによるものはエナジーによって防ぐことが出来るのだ。とはいえ、咄嗟に展開したものと、限界を超えた一撃では差が大きい。 「わおおおおおん!!!」 それでも、身体を張って何度も何度も雷を受け止め、虎怪人の、キング・タイガーの盾となって声を上げるレッド……いや、レッドだった犬怪人。もしかしたら、あの策謀とは無縁のレッドでも、何かの作戦で付き従っているという藁にも縋る思いは砕かれることになった。 ドサッ 雷を打ち尽くしたと同時に、犬怪人はその場に倒れる。煙を上げ、半分炭化しているような状態だ。(if:$blueded is 1)[ブルーに続いて、レッドまで……。](else:)[レッド……。] 「まさか、人間でありながらここまでとは……」 (if:$blueded is 1)[「……お前だけは、絶対に……」 心が、黒く染まっていく。エナジーが、穢れていくのを感じる。でもいい。そんなことはもうどうでもいい。力が、手に入るなら、俺は……。 ''【その願い、応えよう】'' 「これは……!」 内なる心の声に応え、失っていたエナジーが、何処からか湧き出てくる。俺の闇に染まった心からか、もっと別の、大きな意志からか。 エナジークリスタルが黒く染まっていく。力の代償に、心が闇に染まっていく。今はこの力を以ってして、目の前の怪人を殺すこと以外に、なんの価値もない。 「ダーク・ライトニング・ストライク」 黒く染まった雷が右手から放たれ、虎怪人、キング・タイガーに直撃する。反応はしていたようだが、それも間に合っていなかったようだ。 「ぐっ……! 馬鹿な、これほどの力が……!」 キング・タイガーは大きく飛び退き、雷を受けて出来た火傷痕を抑える。その表情は先程までの余裕のある表情とは違い、虎の頭ながら焦りが見える顔になっていた。 「これが、星の答えだと……!」 「ダーク・ライトニング・フォース」 溢れ出るエナジーをそのまま放出し黒い雷に変え、逃げ出そうとするキング・タイガーに向けて多量の雷を解き放つ。ただ純粋な殺意を込めて、目前に転がる犬怪人と同じく、いや、それ以上の消しにするために。 「ぐおぉぉぉ……!」 一撃受けて痺れ痙攣する身体に向けて幾重もの雷が当たり続ける。逃れる術なく焼かれ続け、全てのエナジーを吐き出した時には、キング・タイガーは倒れた。 「これ、で……」 身体から力が抜け、そのまま正面に倒れてしまう。力が入らない。全てが、空っぽになってしまったような、そんな感覚に襲われる。 目の前には、焼け焦げた犬怪人の顔があった。こうなってしまっても、まだ、レッドだと、分かる……。あの犬怪人も、犬ながらブルーだと分かったんだ。 ああ、二人共、こんな俺を許してくれるだろうか。許してくれるならば、どうかそっちで、待っていてくれ……。 [[その後->ゲームオーバー・キングタイガー討伐全滅編]](set:$gameover to 1)(set:$HP to 0)(set:$EP to 0)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "なし")(set:$sinsyoku to 0)](else:)[「はぁ、はぁ……!」 「その力、我が使命のための力となってもらおうか」 その瞬間、虎怪人が俺に肉薄し、拳が腹に突き刺さった。痛みが走ったと思った瞬間には、身体が凄まじい速度で吹き飛び、そのまま壁に激突する。 「カハッ……!」 エナジーを失った状態で受けた強烈な一撃に、俺の意識は遠のいていった。 そんな……レッド……。 [[その後……->ゲームオーバー・犬怪人エンドレッド死亡版]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "犬怪人化")(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1)] |==| =|= ($menubar:) =||||= クソッ、ダメだ……(if:$blueded is 1)[ブルーのみならず、レッドまで殺すなんて、俺には出来ない……。](else:)[俺には、仲間を殺すことはできない……。] 「ガッ……!」 躊躇した一瞬の内に、炎で加速した拳が腹に突き刺さる。そのまま壁に激突して、重いダメージを負ってしまった。いくらヒーロースーツを着ていても、レッドの一撃は、あまりにも重すぎた……。 「決着は付いたな」 「はい! これで、イエローも犬だワン!」 意識が遠退いていく。俺、も……。 (if:$blueded is 1)[[[その後……->ゲームオーバー・犬怪人エンドブルー死亡版]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "犬怪人化")(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1)](else:)[[[その後……->ゲームオーバー・ブルーに敗北]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "犬怪人化")(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1)] |==| =|= ($menubar:) =||||= ダメだ、戦力差は絶望的だ。エナジーの増したレッドに勝つのさえ難しいだろうに、あのエナジー量のボスまで相手に出来ない。ここは一度退いて、応援を要請しなくては……。 エナジーを込めて、走り出す。出口はもう見えているんだ。身体強化して走り抜ければ、レッドでも追いつかない……。 「ガッ……!」 だが、踏み出した瞬間、凄まじい衝撃が側面から走り吹き飛ばされる。そのまま壁に激突して、そのまま床に倒れてしまう。この虎怪人、あまりにも強い……。 「まさか逃げ出すとは……人類の守護者がこのザマとはな」 冷徹に、侮蔑の目を向け見下してくる虎怪人。何を言われても、逃げなくては……。 「貴様には犬の価値もない。だが、殺すくらいならば最大限に利用させて貰おう。敵に背を向ける貴様には似合いの恥辱をくれてやる」 「……っ!」 倒れ込む俺の腹を蹴られ、その衝撃に意識を失った……。 [[その後……->ゲームオーバー・マゾ猿公開凌辱]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "マゾ奴隷")(set:$sinsyoku to 100)(set:$name to "ドM猿怪人")(set:$gameover to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= 『''怪人化シーケンス100%完了。犬怪人化完了しました''』 そのアナウンスと共に、意識が戻る。目が覚めたばかりで、頭がぼんやりとしている。まだ、目を開けながら寝ているかのようだ。 カプセルが開いたのを確認して、俺は立ち上がりカプセルから出る。 「お、やっーと起きたワン!」 待っていたのは、赤毛をベースにマズルの下から首は白い犬怪人だ。身体は赤をベースに黒で炎が燃えるような模様が手足に描かれたボディスーツを着ている。その胸の中心には、黒ずんだ赤のクリスタルが装着されている。 「ほら、まずはこれ着ろワン!」 そう言って、赤い犬怪人、レッド・ドッグが黄色いボディスーツを拡げて手渡してくる。二人の着ているスーツと似ているが、手足の稲妻模様が白く、胸元のクリスタルも黄色い。 レッド・ドッグ? 何故俺はこいつの名前を知っているんだ? 隣に……あれ、誰もいない? いや、なんでそう思ったんだ……。 取り敢えず言われた通りボディスーツに足を入れ、手を通す。ピッチリしたものではないのもあるのだが、何処かこう、しっくりこない。そもそもこれは俺のものだったのだろうか? そんな気がするんだが……。 「どうしたワン? イエロー・ドッグ」 イエロー……ドッグ……それが、俺の名前なのか。なんで名前を忘れていたんだ? 何かがおかしいような……そうでもないような……。 「まだ頭が冴えていないみたいだワン! よし、俺が見本を見せてやるワン!」 そう言い、レッド・ドッグはビシッと体側をしたかと思えば、右手で敬礼する。 「自分、レッド・ドッグは、ブレイジング・レッドというヒーローを名乗り、我らが【ゾディアック】に逆らい、世界征服を妨害した元罪人ですワン! キング・タイガー様にボコボコにされて完敗して、犬怪人にして頂き改心しましたワン!」 そう、高らかに敗北宣言を行うレッド・ドッグ。ヒーロー? 【ゾディアック】? 何か、靄が晴れて来たような……そうだ、俺には、やるべきことがあるんだ。あるんだワン。 俺もレッドに倣い、右手で敬礼する。 「自分、イエロー・ドッグは、ライトニング・イエローを名乗りヒーローという不届き者として【ゾディアック】に歯向かってしまいましたワン! しかもかつての仲間で救出対象だったレッドに敗北して、犬怪人にしていただきました! これからは心を入れ替えて、キング・タイガー様の理想の世界を実現するために全てを捧げることを、ここに敗北射精を以って誓いますワン! ワオーン!!」 敬礼したまま、フル勃起したチンポからザーメンをスーツの中にまき散らす。エナジーを帯びた精液を浴びて、俺の着ている汚らわしいヒーロースーツを、怪人のエナジーが巡っていく。ああ、愚かな人間だった頃の残滓のエナジーが、怪人のエナジーに塗り替えられていくワン。それが、自分が人間だったという忌々しい痕跡が消えていくことが、射精の快感よりも気持ちいいワン。 「おお、さすがイエローだワン! 良い敗北射精だったワン! 目覚めの一発って感じだワン!」 「すまないワン、やっと目が覚めたみたいだワン」 今の敗北宣言が全てだワン。元ヒーローという忌まわしき存在を、我らが偉大なる【ゾディアック】の寛大な処置によって犬怪人にして頂き、しかも組織に敗北した惨めな元ヒーローを、エリート戦闘員という栄誉ある役目に就けて下さったのだワン。 「これでまた、俺達仲間だなワン!」 「ワン!」 でも、なんだろう、何か、足りないような、そんな気がしてならない……。 [[任務に向かう->ゲームオーバー・犬怪人エンドブルー死亡2]](set:$name to "イエロー・ドッグ")(set:$soubi to "怪人スーツ")(set:$HP to 200)(set:$EP to 200)(set:$status to "絶対忠誠") |==| =|= ($menubar:) =||||= 「燃え盛れワン! ブレイジング・フォース!」 「降り注げワン! ライトニング・フォース!」 俺達の初めての任務は、俺達が征服を邪魔していた都市を、俺達の手で破壊して侵略するというものだワン。俺達の悪行の罪を自らの手で雪ぎ挽回し、組織への真の忠誠を示す機会を頂いたのだワン。今はエナジーを全開にして破壊活動を行い、作戦を進めているワン。 「そこまでだ!」 そして、作戦通り俺達の前に、ヒーローが現れる。緑色に白で手足を撒くように渦巻き模様の描かれたスーツにヘルメットを被った人間と、同じく白に黄色で十字が手足に描かれたスーツにヘルメットの人間。緑がストーム・グリーン、白がホーリー・ホワイト。いずれも俺達の元仲間だワン。 「ワン! 獲物が自分から来たワン!」 「そのための作戦だワン」 そして、これから俺達の仲間になるんだワン。後輩だし俺達程ベテランはないが、エナジーを使いこなせるヒーローには変わりないワン。雑魚戦闘員で相手するには荷が重すぎるワン。 「レッドさん達のスーツのデザインパクッて、なんのつもりだ!」 「何言ってるワン? 俺がそのレッドだワン!」 「そんな嘘には騙されないぞ!」 「いや……グリーン、嘘じゃないみたいだよ……」 犬怪人になる前からキャンキャン喚くグリーンに対して、最年少のホワイトが冷静に、しかし恐怖の臭いを漂わせてそう指摘する。ホワイトは特にエナジー操作に長けていて、エナジーである程度人を見分けることが出来るほどエナジーに敏感なんだワン。 「そんな! だって、そんなはず……」 「あの犬怪人達から、確かに先輩達のエナジーを感じるんだ」 「じゃあ、先輩達は犬怪人に……」 「そうだワン。そして、これからお前達も俺達に負けてアジトに連れて行かれて、犬怪人になって敗北射精することになるワン!」 「つうわけだから、ちょっと大人しくしてもらうワン! ブレイジング・ブラスト!」 レッドから放たれる、火球の弾丸の連弾。それと同時に足から炎を吹き出しながら、空中に飛び上がった。 「……っ! そ、そうはいかない! グリーン! しっかりして!」 「クッソーッ! ストーム・フォース!」 グリーンが感情任せに竜巻を巻き起こし、レッドの放った炎を竜巻が掻き消す。さすがにあんなのに当たるようでは、製造班にするところだったワン。 「ライトニング・スト……!」 「ホーリー・ショット!」 雷撃を放とうとしたが、それに対してホワイトからレーザーが放たれ、俺の攻撃よりも早くそのレーザーが腕に当たる。咄嗟に躱して腕で済んだが、これでは出力の高い雷撃を放つのに時間が足りないワン。 「ワオーンッ!」 レッドが炎を放ち空を飛び、風を起こすグリーンに迫り攻撃しようとする。以前よりもエナジーが増した今、あの竜巻の中でもレッドは動けるはずワン。 「ブレイジング・ナックッ……!」 竜巻が急に収まり、流れに逆らおうとしていたレッドは勢いのままビルの壁に激突してしまう。 「ライトニング……!」 援護すべく一撃放とうとしたが、やはりホワイトに邪魔されてしまう。ホワイトのエナジーは破壊力こそそこまでない力だが、光の力ということもあってとにかく早い。こうなれば距離を詰めてさっさと倒すワン。 「っ! それなら……!」 一瞬、ホワイトが俺から目を逸らして、すぐにこちらに目を向けてくる。何を企んでいるか知らないが、この莫大なエナジーを込めた雷撃を纏わせたパンチで、バリアを張られてもそれごと貫いてしまえばいいワン。 「ホーリー・バリア!」 「ストーム・フォース!」 ホワイトに届く直前に、足元から竜巻が吹き上がり、地面から足が離れる。まずい、誘われたワン……! 「ホーリー・フォース!」 「ライトニング・フォース!」 打ち上げられ、避けられる場所のない状態で、ホワイトから強力な光のレーザーが放たれる。雷の力では防御が困難だワン。となれば、無理矢理エネルギーをぶつけて相殺するしかないワン。 エナジーがぶつかり合い、光の奔流が走る。空中でエナジーの爆発が起こり、打ち上げられていた俺は大きく吹き飛び地面に叩きつけられた。これは、本当にまずいワン……任務が、達成できないワン……。 「レッド・ドッグ……!」 「イエロー・ドッグ、全力で行くワン……!」 そうだ……最優先は、街の侵略の邪魔する存在を、排除することだワン。敗北は、敗走は許されないワン。なら……! 「ブレイジング・フォース!」 「ライトニング・フォース!」 身体はふらつくが、持てる限りのエナジーを放出して、全身から全方位に向けて雷を放つ。レッドも炎を周囲に放ち、エナジーがぶつかり合い強力な力に変わる。このまま放出を続ければ、大爆発が起こるワン。俺達も無事では済まないが、ヒーロー達も無事では済まないワン。 「止めないと……!」 「ホワイト、逃げないと!」 「逃げたら、この街が無くなっちゃうよ! 僕達はヒーローだ、グリーン。僕達は、ヒーローなんだ……!」 「……ああもう!」 二人のヒーローが、俺達の前に立ちはだかる。既に膨れ上がり爆発寸前のエナジーに立ち向かう。 「ホーリー・バリア!」 「ストーム・フォース!」 俺達の周囲にエナジーの半球のバリアが張られ、グリーンが俺達の間に竜巻を放つ。全力のエナジーが俺達のエナジーを渦巻き掻き消そうとしてくる。しかし、もう遅いワン。混ざり合うエナジーが爆発を起こす。 目の前が光に包まれ、そのまま吹き飛ばされる。思ったよりもすぐに背中にぶつかったのは、ホワイトの張ったバリアだろう。エナジーがバリアの中で渦巻き、俺達の身体を雷と炎で焼き焦がす。 熱いワン……意識が遠退くワン……レッド……グリーン……ホワイト……。 ブルー……ああ……やっと、俺も、そっちに……。 --- 「かくしてヒーローを失い、守る者達の居ない都市はなす術なく陥落し【ゾディアック】の地下アジトは地上に進出して、街の人間達は一人残らず怪人へと変わり、小さな怪人王国が誕生しましたとさ。これから人類の敵となった【ゾディアック】に、世界は支配されて怪人の世界が実現してしまうのか!? とはいえ、純粋なエナジーを扱える戦力もない今、この天下もそう長くはないだろう。エナジー兵器を使えこそすれど、果たして新たに生まれるヒーローに立ち向かえるかと言われれば……。 しっかし、仲間を殺していなけりゃ自分が死ぬこともなかったろうにな。それとも、ヒーローとして、怪人の手先になるよりも死ぬ方が、本望だったんだろうか。そりゃあ、いくらなんでも難儀な話だな……」 GAMEOVER:犬怪人イエロー・ドッグとなり、かつての仲間達と共に命を落とす |==| =|= ($menubar:) =||||= 「いぎっ、あがああああああ!!」 カプセルの中に閉じ込められ拘束され、獣化薬を注入されていた。両手両足を拘束され、ヒーロースーツは剥ぎ取られエナジーを吸収されて動けず、激痛の中身体が変化していくのを、抵抗出来ず叫ぶことしかできない。 身体が変化していく。とは言っても、大きく変化することはなく、全身の毛穴が開きそこから毛が生えてくる。その感覚がないのは、顔と手足、それから尻。 変化して行く度に、信じられない痛みが走る。(if:$huantei is 1)[一度怪人化した時よりも遥かに痛い。]にも拘わらず、その変化は決して大きくなく、ただただ苦しみを与えるために何かに変えられているようだ。 「うぐっ……ああああああ!」 それと同時に、頭に思想を無理矢理刻み込まれている。 ''自分は【ゾディアック】の忠実なる奴隷であり、組織の底辺の雑魚戦闘員よりも更に下の最底辺性処理マゾ奴隷です。ケツを叩かれ掘られて、惨めに喘ぎ射精し、人類に敗北宣言するための存在です。'' 無理矢理頭の中を書き換えられるというよりも、ただただその言葉を、性質を刻まれるばかりで、不完全な洗脳が続く。痛みと洗脳で余計なことはほとんど考えられずに抗うことしか出来ないが、それでも意図して洗脳を不完全にしているとは感じる。 変化が終わっても、責め苦は終わらない。むしろ、より苛烈になっていく。変わらずカプセルに閉じ込められたまま四肢を繋がれ、電流を流されることもあれば、尻に異物を捻じ込まれ責め立てられ、痛みと、にも頭に拘わらず刻み込まれた快楽を浴びせられることもあった。 どれだけ責め立てられたことだろう。三日? 一週間? 一ヶ月? 時間の感覚が狂い、もはや永遠とも一夜とも分からなかった。 「さてと、初仕事だぜ。っと、その前に自分の現状を知っていた方がいいか」 ようやく外に出されたかと思えば、''マスター・ラット様''はそう言い、鏡を見せられる。そこにいたのは、全身を黄色い毛に覆われていた。顔と手足は毛に覆われておらず、その顔はまだ、俺の、ライトニング・イエローと分かる顔をしていた。 「さしずめ猿怪人、ってところか。我らがボスが人間嫌いだから今まで造らなかったけど、憎しみは大義を持つ怪人さえも醜くしちまうのなぁ」 猿……言われてみれば、確かに猿だ。顔がそのまま人間だからそう見えなかったが、猿だと言われれば猿だ。 「おら、とっとと歩きな」 鏡を見ていたところに、''マスター・ラット様''から後ろから尻に蹴りを入れられる。明らかに毛に阻まれず、直接蹴られたような痛みがあった。 「んーっ!」 ボールギャグを噛まされ、手足を広げられ手術台のようなものに拘束され、何処かへ運ばれていく。どんどんアジトの中を進んでいき、とうとうアジトの外に出る。そのまま護送車のような車に運び込まれ、また何処かへと移動する。 一体何処へ連れて行こうというんだ? このまま街へ出ていくとでも……? ガタガタとした道を下り、段々と舗装された道に出たのか揺れは収まる。本当に街へ向かっているのか? だが、だとしてもどうして街へ……? もがいてみてもまるで力が入らず、俺の足掻きは徒労に終わった。エナジーを使おうとしても、まるで何処かで塞き止められているかのように止まってしまっている。 ようやく車が止まった。どうも外が騒がしい。人の声……だろうか。何か違和感があるが……。 車のバックドアが開き、台に固定されたまま外に出される。久しく外の光を見ることもなかったせいで、随分眩しく感じた。ここは……。 「なっ……」 場所は街の中心と言ってもいいスクランブル交差点、そのど真ん中だった。人の姿はなく、周囲には怪人しか存在していなかった。それだけで分かる。俺達は、ヒーローは負けたんだ。 「っし、カメラの準備は出来てるな」 ''マスター・ラット様''がそう言い、大きな、テレビ局で使われている、向けられ慣れたカメラを動かしている。そして、交差点のど真ん中に、大き目な舞台のようなものが設置されていた。まるで、前時代的な処刑台かのようだ……。 「我らがボス、いつでも始めていいぜ?」 「ああ、そうしよう」 腹の底に響くような、威圧感のある声が後ろから聞こえたかと思えば、頭を掴まれ持ち上げられる。ギリギリと頭に穴が開くんじゃないかと思う痛みに苛まれながら舞台の上に運ばれ、その上に叩きつけられるように置かれた。 「人類諸君。これより我が前より逃げ出した、元ヒーローの今の姿を見せよう」 「ぐえっ!」 倒れ込む俺の背中を思いっきり踏みつけて、''キング・タイガー様''が言葉を紡ぐ。 「この猿が、元ライトニング・イエローだ。この顔に見覚えがある人間も多いだろう」 背中を踏まれたまま、髪の毛に当たる毛を掴まれカメラに顔を向けられる。まさか、この様をこの街どころか、国中に……!? 「この元ヒーローは、あろうことが我が前に対峙したにも拘わらず、我に背を向け逃げ出すという、ヒーローの風上とは思えぬ恥晒しの行為をしでかした者だ」 「ちがんひぃっ……!」 カメラが向けられているのもあり、反射的に否定しようとしたが、それも尻を思いっ切り蹴られ出てしまった嬌声に止められてしまう。嬌声……!? 痛みは確かに感じているのに、どうしてこんな強い快感を!? 「これよりこの恥知らずの処刑を行う。この人類の恥に相応しい、恥辱に塗れた処刑だ」 処刑!? いや、怪人に支配されたこの状況であれば、それも当然か。しかし、恥辱に塗れたとは……? 「まずは雑魚戦闘員共、この猿に自分の立場を分からせてやれ」 「チュウ!」 民衆のように群がる怪人達の中から数匹、黒い雑魚戦闘員のスーツを着た鼠怪人達がステージの上へと上がって来る。見慣れた姿とも言えるが、スーツに覆われているもののはっきりとした形の''チンポ''が浮き上がっていた。 欲しい……あの''チンポ''が欲しい……。 って、なんだ?! この思考は。クソッ、無理矢理刻み込まれた思考がふと出てしまったのか? 「チュウ!」 「んひぃ!」 尻に異物が、雑魚戦闘員のチンポが捻じ込まれ、痛みと快楽に変な声が出てしまう。どれだけ卑しいと、嫌悪感を抱こうとも、身体に、脳に直接刻み込まれた快楽に抗うことは叶わない。 「ひぎっ、いぎぃっ……!」 「おうおう、早速ヤベェ面晒してんなぁ!」 カメラを向けている''マスター・ラット様''がそう囃し立てる。それを聞いて必死に表情を固めようとしたものの、雑魚戦闘員が腰を振る度に表情がぐちゃぐちゃになる。ダメだ、耐えなくては……たとえ敗北者だとしても、ヒーローの矜持を守らなくては……。 「チュ、チュー!」 そう思っている内に、雑魚戦闘員が射精したようで、腹の中に熱いものが注ぎ込まれる。その瞬間感じたくもない快楽が全身を駆け巡り、自分のチンポが硬くなっていく。 「次だ」 「チュウ!」 雑魚戦闘員のチンポが抜けたかと思えば、すぐに別の雑魚戦闘員が後ろに立ち、チンポを挿入してくださる。思考がどんどん侵食されていく。脳に刻まれた、偽りの本能に心まで犯されていく。カプセルの中にいた時とは比にならないほど強烈に頭の中がかき乱され、自分というものが確実にヒーローから、人間からマゾ猿怪人に変わっていく。 次々に''鼠怪人様''が自分の中にザーメンを注いでくださる。幾度も注がれ、腹がパンパンに膨れ上がり、ザーメンだけで孕んだかのようだ。こんな辱めを受けたのに、何処からか来る多幸感に包まれている。 「ヒーローとしてはおろか、怪人としてさえ醜悪な様だ」 「うぶっ……!」 急にザーメンの溜まる腹部に向けて、強烈な痛みと衝撃が走る。キング・タイガー様の足が、自分の腹へと蹴り入れられ、突き刺さっていたのだ。腹に穴が開くかと思う蹴りに、ザーメンが口から、鼻から、尻からも噴き出てしまう。気を失ってもおかしくない一撃だったが、身体の改造が功を奏してか、強烈な快楽が意識を引き留めた。 「さて、そろそろこの余興を終わらせようか。犬怪人戦隊、上がってこい」 『はい!』 その声と共に、四人の犬怪人様が舞台に飛び乗る。それぞれ赤と青、緑と白のスーツを着た犬怪人で、それぞれボディスーツと同じ毛の色の犬怪人だ。このエナジーは……。 「この犬怪人達のスーツにも、見覚えがあるだろう。そうだ、こいつらもこのマゾ猿の仲間だったヒーロー共だ。我々はこの街を完全に掌握し、ここに元ヒーロー達の敗北宣言を以ってして我らの勝利を宣言する。レッド、代表としてお前がそれを犯し、敗北射精せよ」 『はい!』 それぞれがカメラに向けて立ち、レッドが自分の後ろに立ち、尻を掴み上げる。既にチンポはフル勃起していて、躊躇なくそのチンポが押し当てられた。欲しい……もう、プライドなんてどうでもいい。 「自分、レッド・ドッグは、ブレイジング・レッドというヒーローを名乗り、我らが【ゾディアック】に逆らい、世界征服を妨害した元罪人ですワン! 今ここにこの臆病者の性処理肉便器をぶち犯して、敗北射精をキメて敗北宣言するワン!」 「自分、ブルー・ドッグは、かつてはブリザード・ブルーという【ゾディアック】に逆らうヒーローでしたワンが、むざむざ罠に掛かり成す術なく敗北し、犬怪人にして頂きましたワン。全国放送の場にはしたなく勃起したチンポを晒し【ゾディアック】への忠誠を示し、ここに敗北射精の元に敗北宣言しますワン」 「自分、グリーン・ドッグは、ストーム・グリーンというヒーローだったけど、レッド・ドッグとブルー・ドッグ、そしてキング・タイガー様に完全敗北して犬怪人になったワン! 真の仲間達と一緒に、このクソ雑魚戦闘員以下の面汚しのカスに敗北射精して、敗北宣言するワン!」 「自分、ホワイト・ドッグは、ホーリー・ホワイトを名乗っていたヒーローだけど、レッド・ドッグ、ブルー・ドッグ、それからキング・タイガー様にやられて、グリーン・ドッグと一緒に犬怪人にしてもらったワン。チンチンとエッチと敗北射精が大好きな犬怪人として、この底辺猿に敗北射精して、敗北宣言するワン!」 四人の犬怪人様達が一斉に敗北射精して、レッドの大量のザーメンが自分の腹を再び満たす。他の犬怪人様のザーメンが降り注ぎ、鼠怪人達とは比にならないほど濃いザーメンの臭いで満ち溢れる。ああ、自分も、自分も……! 「自分、雑魚戦闘員よりも最底辺のクソマゾ奴隷猿怪人は、かつてはライトニング・イエローという名のヒーローでしたが、キング・タイガー様を前に恐れをなして逃亡しようとしたものの無様にも失敗し、この腑抜けの臆病者を相応しい存在に変えて頂きました! これからはヒーロー敗北の象徴として、我らが【ゾディアック】の肉便器兼サンドバックとして生きることを、ここに敗北射精を以って誓いますぅ!」 自らの口から敗北射精を宣言した瞬間、栓をされていたように射精出来なかったチンポから、堰を切ったようにザーメンが噴き出し、ザーメンの水溜まりを作っていく。 プライドもズタボロにされて全てを奪われて、ようやく猿怪人として完成して、快楽と幸福に満たされていく……。 --- 「かくしてヒーローだったそれは本人の宣言通り肉便器兼サンドバックとして、主に元ヒーローだった犬怪人達に弄ばれることとなった。組織はというと、ヒーローを全滅させて戦力に取り込み、街を一つ支配して勢い付いて、元ヒーロー共のエナジーを使って侵略兵器を拡張して、更に領土を増やすつもりだ。 このままキング・タイガーによって人類が消滅してしまうのか。こうなると乗っかるしかないが……案外ヒーローがあのザマじゃあ、本気で世界を支配しちまうかもな?」 GAMEOVER:最底辺マゾ猿怪人になり、組織の肉便器兼サンドバックとなる |==| =|= ($menubar:) =||||= 『''怪人化シーケンス100%完了。犬怪人化完了しました''』 そのアナウンスと共に、意識が戻る。目が覚めたばかりで、頭がぼんやりとしている。まだ、目を開けながら寝ているかのようだ。 カプセルが開いたのを確認して、俺は立ち上がりカプセルから出る。 「ああ、やっと起きましたワンね」 待っていたのは、青毛をベースに白い毛のある犬怪人がいる。身体はボディスーツに包まれていて、そのスーツは青をベースに手足に黒で雪の結晶のようなものが描かれている。胸元には黒ずんだ青のクリスタルが装着されていた。 「まずはこれを着てくださいワン」 そう言って、青い犬怪人、ブルー・ドッグが黄色いボディスーツを拡げて手渡してくる。ブルー・ドッグの着ているスーツと似ているが、手足の稲妻模様が白く、胸元のクリスタルも黄色い。 ブルー・ドッグ? 何故俺はこいつの名前を知っているんだ? 隣に……は、誰もいない。一人だ。 取り敢えず言われた通りボディスーツに足を入れ、手を通す。ピッチリしたものではないのもあるのだが、何処かこう、しっくりこない。そもそもこれは俺のものだったのだろうか? そんな気がするんだが……。 「どうしたんですワン? イエロー・ドッグ」 イエロー……ドッグ……それが、俺の名前なのか。なんで名前を忘れていたんだ? 何かがおかしいような……そうでもないような……。 「まだ頭が冴えていないみたいですワン。仕方ありませんワン、私が見本をお見せしましょうワン」 そう言い、ビシッと体側をしたかと思えば、ブルー・ドッグは右手で敬礼する。 「自分、ブルー・ドッグは、かつてはブリザード・ブルーという【ゾディアック】に逆らうヒーローでしたワンが、むざむざ罠に掛かり成す術なく敗北し、犬怪人にして頂きましたワン。これからは【ゾディアック】の犬怪人エリート戦闘員として、忠誠を尽くしますワン」 ブルー・ドッグはそう宣言を行う。ヒーロー? 【ゾディアック】? 何か、靄が晴れて来たような……そうだ、俺には、やるべきことがあるんだ。あるんだワン。 俺もブルー・ドッグに倣い、右手で敬礼する。 「自分、イエロー・ドッグは、ライトニング・イエローを名乗りヒーローという不届き者として【ゾディアック】に歯向かってしまいましたワン! そして偉大なるキング・タイガー様に当然の敗北を期して、犬怪人にして頂きました! これからは心を入れ替えて、キング・タイガー様の理想の世界を実現するために全てを捧げることを、ここに敗北射精を以って誓いますワン! ワオーン!!」 敬礼したまま、フル勃起したチンポからザーメンをスーツの中にまき散らす。エナジーを帯びた精液を浴びて、俺の着ている汚らわしいヒーロースーツを、怪人のエナジーが巡っていく。ああ、愚かな人間だった頃の残滓のエナジーが、怪人のエナジーに塗り替えられていくワン。それが、自分が人間だったという忌々しい痕跡が消えていくことが、射精の快感よりも気持ちいいワン。 「やっと目を覚ましたんですワンね。いくら雑魚ヒーローだったとはいえ、犬怪人になったのですから敗北射精くらいしっかりして貰わないと困るワン」 「すまないワン、やっと目が覚めたみたいだワン」 今の敗北宣言が全てだワン。元ヒーローという忌まわしき存在を、我らが偉大なる【ゾディアック】の寛大な処置によって犬怪人にして頂き、しかも組織に敗北した惨めな元ヒーローを、エリート戦闘員という栄誉ある役目に就けて下さったのだワン。 「これでまた、仲間ですワン」 「ワン!」 「では、早速任務に向かいますワン」 なんだろう、何かが足りないような、そんな感覚がある。これは、なんだろう……。 [[任務に向かう->ゲームオーバー・犬怪人エンドレッド死亡版その2]](set:$name to "イエロー・ドッグ")(set:$soubi to "怪人スーツ")(set:$HP to 200)(set:$EP to 200)(set:$status to "絶対忠誠") |==| =|= ($menubar:) =||||= 「凍り付けワン! ブリザード・フォース!」 「降り注げワン! ライトニング・フォース!」 俺達の初めての任務は、俺達が征服を邪魔していた都市を、俺達の手で破壊して侵略するというものだワン。俺達の悪行の罪を自らの手で雪ぎ挽回し、組織への真の忠誠を示す機会を頂いたのだワン。今はエナジーを全開にして破壊活動を行い、作戦を進めているワン。 「そこまでだ!」 そして、作戦通り俺達の前に、ヒーローが現れる。緑色に白で手足を撒くように渦巻き模様の描かれたスーツにヘルメットを被った人間と、同じく白に黄色で十字が手足に描かれたスーツにヘルメットの人間。緑がストーム・グリーン、白がホーリー・ホワイト。いずれも俺達の元仲間だワン。 「ワン! 獲物が自分から来たワン!」 「そのための作戦ですワン」 そして、これから俺達の仲間になるんだワン。後輩だし俺達程ベテランはないが、エナジーを使いこなせるヒーローには変わりないワン。雑魚戦闘員で相手するには荷が重すぎるワン。 「ブルーさん達のスーツのデザインパクッて、なんのつもりだ!」 「何言っているんですワン? 私がそのブルーですワン!」 「そんな嘘には騙されないぞ!」 「いや……グリーン、嘘じゃないみたいだよ……」 犬怪人になる前からキャンキャン喚くグリーンに対して、最年少のホワイトが冷静に、しかし恐怖の臭いを漂わせてそう指摘する。ホワイトは特にエナジー操作に長けていて、エナジーである程度人を見分けることが出来るほどエナジーに敏感なんだワン。 「そんな! だって、そんなはず……」 「あの犬怪人達から、確かに先輩達のエナジーを感じるんだ」 「じゃあ、先輩達は犬怪人に……」 「そうだワン。そして、これからお前達も俺達に負けてアジトに連れて行かれて、犬怪人になって敗北射精することになるワン!」 「少し大人しくしてもらいましょう。ブリザード・コフィン」 ブルーによって冷気の渦が巻き、二人を凍らせようとする。 「……っ! そ、そうはいかない! グリーン! しっかりして!」 「クッソーッ! ストーム・フォース!」 冷気が竜巻に巻き上げられ、一瞬攻撃は防げたように見えた。しかし渦巻く冷気はそのまま凍り付き、竜巻状の氷の棺ができるだけワン。 「ホーリー・バリア!」 純然なエナジーの、半球の障壁が展開されて、氷の棺、いや、巨大な柱の中にありながらも、バリアによって出来た隙間に避難されたワン。 純然なエナジーの、半球の障壁が展開される。竜巻の凍り付いた氷の柱が出来たが、バリアによって出来た隙間に避難されたワン。 「やはりそう来ますワンね。イエロー、やっちゃってくださいワン」 「ワン! ライトニング・ストライク!」 ブルーの攻撃を防いでいる間にエナジーを全力で溜め込んでおいたものを放出し、氷とバリアを貫くワン。そもそも雷の力は~~レッド~~よりも強力ワン。ん? 今、誰と比較したワン……? 「うわああぁぁぁ!」 「ぐうぅ……エナジーが、以前よりも強く……」 「そうさ、俺達は犬怪人になって強くなったワン!」 バリアを壊され雷に打たれ地面に倒れる二人を見下ろす。このまま持って帰えれば、任務達成ワン。 「レッド、助けて、レッド……」 「レッ……ド……?」 レッド……? なんだ、誰のことを言っているんだ? 他にヒーローが? いや、でも俺達は四人……五人だった……? 俺、ブルー、目の前に転がるグリーン、ホワイトの他に……。 そういえば、リーダーは……? 俺達のリーダーは……。 「うぐっ……!」 「イエロー? どうしたのです、こんな時に……」 「違うっ、いや、でも……!」 俺達には、リーダーがいたはず。~~レッド~~……頭の中から意図的に消されている存在が、いる。そうだ、消されたんじゃない、消したんだ。レッド、俺が、殺した……。 「ワオオオオオオオオン!!!」 「うっ、うわぁあああ!」 「イエロー! 止まりなさっ……!」 感情が、エナジーの放出が止められず、周囲に無茶苦茶な雷を放ってしまう。そうだ、なんで忘れていたんだ。俺は、大切な仲間を手にかけてしまったんだ。 放電はしばらく続き、周囲のビルを破壊し、傍にいたブルーも焼き焦がしてしまう。ああ、また一つ罪を重ねてしまった。俺は、仲間を……殺してしまった……。 「……」 もう、組織には戻れない。俺は、仲間を殺してしまったのだから。いつの間にか敵の姿も見えない。帰れない。帰ってはいけない。でも、俺は、何処へ行けば……。 --- 「かくしてイエロー・ドッグが【ゾディアック】へと帰ってくることはなかった。二人のヒーローは生還し、かろうじて【ゾディアック】の侵攻を食い止めているが、都市が【ゾディアック】のものになるのも時間の問題だろうか。 しかし、あいつは本当に何処へ消えたのか。スーツの追跡機能も壊れたようで、何処へ行ったのやら……犬としての帰巣本能さえ壊れたのか、本当に戻ってくる気配がない。未だ生死不明で、洗脳が解けたのか、それとも怪人として彷徨っているのか……とにかく、不憫としてならないな」 GAMEOVER:犬怪人イエロー・ドッグとなり、主無きまま何処かを彷徨い続ける |==| =|= ($menubar:) =||||= 三人のヒーローを犠牲に、【ゾディアック】のボス、キング・タイガーは死んだ。今やその力によって纏められていた組織だが、結局やることはなんら変わらずのまま、己が欲望のためにエナジーを作り続けていた。 だが、そんな組織、長くは続くはずもない。そもそもあの虎がいなければ、俺は自由だ。わざわざ鼠共を管理して怪人どもを世話してやる理由がないんだ。そうなりゃエナジーの運用さえままならず、食料も尽きる。 後はどうにもならなくなった奴らが外に出て、単独の怪人として暴れ出すことになる。さすがに幹部連中がエナジーで強化されれば、物理攻撃だけでも脅威になる奴らもチラホラいて、多少の被害は出たようだ。 とはいえ、正直全員が束になったとしても、キング・タイガーより脅威度が低いまである存在だ。残っていたヒーローにあえなく討伐され、【ゾディアック】という悪の組織は事実上壊滅した。 俺はというと、鼠共を連れて逃げ出した後、人里離れた場所に逃げ延びていた。怪人が出現してからというもの、田舎の方で放棄された町村なんてものはいくらでもあるから、新天地探し自体は問題なかった。 「さて……」 問題は、連れて逃げてきた鼠共だ。ろくな意志がないから衣住はともかく、100少々の鼠達を養うとなると大事だ。アジトのエナジー抽出変換器を使っていた時なら無理矢理小麦を栽培出来ていたが、今はそれもままならない。 仕方なしに抽出変換器の制作を急ぎつつ、畑を耕させてたりしながら、狩猟採取の自給自足をする羽目になった。一匹二匹、いやそれこそ十匹二十匹くらいならまだなんとかなっただろうが、この数は多すぎた。 「いたぞ!」 過疎地とはいえ大量の怪人を野放しにしているほど、人間側も、ヒーロー側も甘くない。ましてや弱い怪人だ。勝てる戦いならば大手を振って攻め込んでくるに決まっている。それが人間ってやつだ。 俺だってただでやられてはなるものかと、一斉に鼠共をけしかけ、ヒーローを倒そうとした。しかし、いくら怪人といっても、なんの特殊能力のない鼠共には、エナジーを使いこなすヒーローを止めることは出来なかった。 「ああ、ここで終わりか。お前らが殺した鼠怪人達も、元は人間だったってのに、躊躇ってのを知らないんだな」 そんな負け惜しみが、ヒーローを前にした俺の、最期の言葉となった。 END:ヒーロー三人の犠牲にて、【ゾディアック】殲滅完了 |==| =|= ($menubar:) =||||= 「うっ……わ、私、は……」 「ブルー!」 急に頭を抱え、悶え苦しむブルー。なんだ? あいつは何もしていないはずなのに……。 「滅ぼされし獣達の王、キング・タイガーの名の元に命ずる。人間としての全てを忌むべき過去とし放棄し、崇高なる種たる犬怪人に生まれ変わり、王に忠誠を誓うがいい」 「うぐっ……私は、人間……だった……忌まわしい……過去……」 「違う! 俺達は人間だ、ヒーローだ! 心を強く持つんだ、ブリザード・ブルー!」 「否、お前の名前はブルー・ドッグ。我が精鋭戦闘員たる犬怪人だ」 俺が呼び掛けても全然反応せずぶつぶつと言葉を続けていたが、キング・タイガーの言葉一つでわなわな震えていた身体が止まる。 「わ、わおおおおおん!」 そして、ブルーは天に向かって大きく犬の遠吠えを上げる。断ち切った、と思いたかった。だが、ヒーローとしての勘が、悪に敗北したのだと直感させる。 「ブルー・ドッグ、敗北射精にて忠誠を宣言せよ」 「はいワン。自分、ブルー・ドッグは、かつてはブリザード・ブルーという【ゾディアック】に逆らうヒーローでしたワンが、たった今かつて人間であった、ヒーローであった忌むべき過去を捨て、犬怪人にして頂きましたワン。これからは【ゾディアック】の犬怪人エリート戦闘員として、忠誠を尽くしますワン。今、その証に敗北射精しますワン!」 ビシッと右手を額に当ててキング・タイガーに向けて敬礼し、言葉通り男性器を勃起させて犬のペニスが飛び出たかと思えば、ビクンと震え凄まじい勢いで精液が飛び出る。そんな……あのブルーが、こんなにあっさり堕ちるなんて……。 「よし。それでは最初の任務だ。レッド・ドッグと共に、そこのヒーローを無力化せよ」 「はいワン」 「はいワン!」 ブルーと、キング・タイガーの側に控えていたレッドも敬礼してそう返事し、俺に敵意を向けてにじり寄ってくる。二人を倒す? いや、この状況なら、キング・タイガーを倒した方がまだ、希望がある。あの怪人の親玉さえいなければ、もしかしたら二人も……。 「ライトニング・フォース!」 不意打ちでなければ避けられるだろうからと、一瞬で出し切れるエナジーを全力で込めて、キング・タイガーに向けて放つ。不意の一撃が直撃すれば……。 しかし、その雷の一撃は、キング・タイガーの前に現れた氷の壁に当たり防がれてしまった。この場でそんなことが出来るのは、ただ一人だ。 「そう来ると思いましたワン」 「キング・タイガー様に不敬だワン、イエロー」 「ガハッ……!」 気付けば俺の近くまで来ていたレッドの拳が、俺の腹に突き刺さっていた。ヒーロースーツの上からだとしても、炎によって加速されたレッドの拳を受ければ、それは致命的な一撃になる。 凄まじい速度で壁に叩きつけられ、意識が一気に吹き飛び掛ける。辛うじて残る意識を、保つことで精一杯で、既に目が霞んでいた。 「レッ……ド……ブ……ルー……」 「イエロー、しばらく眠るワン。目が覚めた時には、ちゃんと本当に目を覚ますワン」 ブルーのその言葉を最後に、俺は意識を手放した。 [[その後……->ゲームオーバー・ブルーに敗北]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "犬怪人化")(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1) |==|=|= ($menubar:) =||||= (set:$EP to 0)「すまない、レッド……! リミット・ブレイク! アルティメット・ライトニング!」 エナジー・クリスタルに掛けられた制限を解除し、ヒーロースーツを通して放てる限界のエナジーを振り絞り、レッドと、虎怪人を巻き込むように稲妻を乱打する。レッドも、あわよくばボスである虎怪人を始末出来れば、それでいい。 「キング・タイガー様ぁ!」 レッドは咄嗟に虎怪人の間に入り込み、エナジーの炎を放出して雷を受け止める。通常であれば炎で雷が防げるはずもないが、エナジーによるものはエナジーによって防ぐことが出来るのだ。とはいえ、咄嗟に展開したものと、限界を超えた一撃では差が大きい。 「わおおおおおん!!!」 それでも、身体を張って何度も何度も雷を受け止め、虎怪人の、キング・タイガーの盾となって声を上げるレッド……いや、レッドだった犬怪人。もしかしたら、あの策謀とは無縁のレッドでも、何かの作戦で付き従っているという藁にも縋る思いは砕かれることになった。 ドサッ 雷を打ち尽くしたと同時に、犬怪人はその場に倒れる。煙を上げ、半分炭化しているような状態だ。 「まさか、人間でありながらここまでとは……」 「はぁ、はぁ……!」 「その力、我が使命のための力となってもらおうか」 その瞬間、虎怪人が俺に肉薄し、拳が腹に突き刺さった。痛みが走ったと思った瞬間には、身体が凄まじい速度で吹き飛び、そのまま壁に激突する。 「カハッ……!」 エナジーを失った状態で受けた強烈な一撃に、俺の意識は遠のいていった。 ああ、そんな……レッド……ブルー……俺は……。 [[その後……->ゲームオーバー・犬怪人エンドレッド死亡版]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "犬怪人化")(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1) =|= ($menubar:) =||||= クソッ、ダメだ……俺には、仲間を殺すことはできない……。 「ガッ……!」 躊躇した一瞬の内に、炎で加速した拳が腹に突き刺さる。そのまま壁に激突して、重いダメージを負ってしまった。いくらヒーロースーツを着ていても、レッドの一撃は、あまりにも重すぎた……。 「決着は付いたな。そっちも寝かせておけ」 「はい! これでイエローもブルーも、犬だワン!」 その瞬間に、レッドがブルーに肉薄し、そのまま俺の隣に倒れる。 意識が遠退いていく。俺、も……ブルー、も……。 [[その後……->ゲームオーバー・ブルーに敗北]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "犬怪人化")(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= 「違う……! 本当に星が人類を憎むならば、人にエナジーを与えたりはしない……!」 そうだ、俺は、俺達はヒーローだ。ヒーローという存在がいるのだ。本当に星が人類を害だと思っているのなら、エナジーを扱える人類がいるはずもない。 「……そうです。人の醜さも、愚行も、見るに堪えない時も確かにあります。けれど、たとえ蔑まれようと妬まれようと、人類の守護者としてその責務を全うします」 「愚かな……しかし、それが答えならば、我は人類の守護者を打ち倒し、星を救おう。レッド・ドッグ」 「はいワン! 【ゾディアック】の、キング・タイガー様の敵は俺の敵ワン!」 異様な威圧感を放つキング・タイガーと、拳を構えてやる気まんまんのレッド。レッドも敵に回すのは骨が折れそうだが……。 「ブリザード・ウォール」 ブルーが突然巨大な壁を作り出し、キング・タイガーとレッドの間に壁ができるようにする。 「こちらは引き受けます。大変でしょうがお願いします!」 「任されよう!」 「ふん、一度敗北しておいて、その自信は何処から来るのか」 「正義の心だ……!」 [[戦闘開始->最終イベント・キング・タイガー戦]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 「俺は……何を、守っていたんだ……?」 「イエロー……」 自然と、涙が零れていた。俺は、こんな人類を守るために戦っていたのか? 愚かで、醜くて、守るに値しない人類を……。 「理解してもらえただろうか」 「……ああ」 「イエロー、貴方……」 「ブルーだって、いや、ブルーの方が、人々の身勝手を憂いていただろう」 ヒーローは、いつだって勝利を当然のものとされている。例え勝利しても、やれ人的被害だ建造物的被害だと、常に心無い言葉ばかりが飛び交う。もちろんそれが全てではないのだが、それが無意味にさえ思えるほど、辛辣な言葉が多い。 今回レッドが連れ去れた時は、更に酷かった。どうしてヒーローが怪人に後れを取っているんだ。たるんでるんじゃないか。ヒーローのくせに。この給料泥棒。ブルーほど気にしてはいないが、レッド程無神経にもなれなかった。どうして早く助けないんだ、怪人なんかに手こずるなんて。仲間が大切なんじゃないのか。 ふざけたことを。すぐに飛び出したかったのは、他ならない俺達の方だ。それでも戦いの疲弊もあったから一夜だけ休んで、勝算が全く立たない状態でここまで来たんだ。何故そんなことを言われなければならない。 「……そうですね。私ももう、人類の守護者であることに疲れてしまいました……」 「てことは、二人も俺の仲間になるんだな!?」 「ははっ、レッドは、こんな時でも能天気だな」 「だって、また仲間になれるんだぞ? そんな嬉しいことないだろ!」 完全に洗脳されているはずなのに、レッドは何も変わっていないようにそう言う。いや、もしかしたら案外、レッドも洗脳されたわけではなく、受け入れたのかも知れないな。 「では、中に戻るとしよう。可能な限り苦痛のない方法で、生まれ変われるようにしよう」 [[その後……->ゲームオーバー・闇堕ち犬怪人化]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "犬怪人化")(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= 『''怪人化シーケンス100%完了。犬怪人化完了しました''』 そのアナウンスと共に、眠りから覚めた。 カプセルが開いたのを確認して、俺は立ち上がり自分の入っていたカプセルから出る。 意識はハッキリしている。まず自分の姿を確認したいところだ。失敗したとはアナウンスからして思えないが、どうなったのかは知りたい。 『''怪人化シーケンス100%完了。犬怪人化完了しました''』 隣で同じアナウンスが聞こえてくる。これはおそらく、ブルーのものだろう。 「おや、もう起きていましたか」 カプセルから出て来たブルーの姿は、当然人間のものではなかった。綺麗な青色の毛に覆われ、腹から股下から太もも、首の下は白い毛の身体に、犬の頭。狼のようにシュッとした顔をした、あの時見たレッドと同じ犬種だろう犬だ。カプセルから出たばかりだから当然といえば当然だが、生まれたままの姿だ。ただ、不思議とそんなに恥ずかしさはない。まだ、ほんの少し抵抗はあるが、気になるほどではなかった。 「姿を確認したいな」 「そうですね……ああ、ご丁寧に姿見を用意していてくれているようですよ」 「あ、本当だな」 見ればすぐ右手に大きな姿見があったではないか。そこに映る姿を見れば、金髪のような黄色い毛にブルーと同じような配色で白い毛のある犬怪人の姿があった。やはりレッドとブルーと同じく、マズルのシュッとした、見ようによっては狼にさえ見える顔をしている。しかしこうして並んでみると、全然違うように感じるし、ブルーはブルーだと分かる顔をしていた。俺の顔も、俺のものだと分かる。 『目を覚ましたならば、すぐにメインホールへ来い』 キング・タイガーの声でアナウンスが流れる。メインホールの場所は自然と分かった。 俺達は服も着ないままに、言われたメインホールへと足を運ぶ。怪人達、主に幹部や戦闘員が集い話し合いや指令が行われる場となっている。そこには既に大量の鼠怪人の戦闘員達と、九人のそれぞれ種族の違う怪人幹部達。そしてレッドとキング・タイガー様。 「来たな。こちらへ上がってこい」 言われて鼠怪人達をかき分けて行く、ことになるかと思ったが、スッと左右に広がり鼠怪人達が道を開ける。堂々とそこを通り、キングの待つ舞台の上に向けて歩いていく。 「いい姿になったな。醜悪な人間よりも、ずっといい姿だ」 「光栄です」 ブルーは胸に手を当て恭しく頭を下げる。普段ならば威圧感のあるキング・タイガーの目は優しく、恐怖を感じない。受け入れて新たな主を迎えられることに、喜びを感じる。 「お前達を我らが同胞として受け入れる儀式だ。まだ残っている人間としての意識を、忠誠射精と共に吐き出すのだ」 「「はい」」 俺達は、二人同時にビシッと敬礼する。 「俺、ライトニング・イエローは、今日この瞬間より人間を辞め、精鋭戦闘員犬怪人、イエロー・ドッグとして生まれ変わり、キング・タイガー様の使命の下に人類総怪人化の尖兵となることを誓います」 「私、ブリザード・ブルーは、今この時より人間としての生を終え、精鋭戦闘員犬怪人、ブルー・ドッグとして新たな生を歩み、キング・タイガー様の使命に賛同し人類怪人化の尖兵となることをここに誓います」 ほぼ同時に宣誓を行い、言葉の最中に犬チンポを勃起させ、宣誓を完了すると共に射精する。その瞬間、キング・タイガー様の言う通り精液と共に自分が人間であったという事実が消えていく。怪人と人間の間にある、常識の齟齬が消えていく。裸の恥ずかしさや、人間に対する同族意識が消えて行った。むしろ、嫌悪感さえ覚えてくる。 「良くやった。レッド・ドッグ、二人にあれを返してやれ」 「はいワン! ほら、二人とも受け取れワン!」 側に控えていたレッド・ドッグが後ろ手に持っていたものを俺達の前に突き出してくる。それは、人間の臭いのする、ヒーロースーツというやつだった。それを見て思わず顔を顰める。確かにこれは元々は俺のものだったのだろうが、今そこからするのは他人の臭いにしか感じない。 「それを着て、人間の痕跡を上書きしろ。忌むべきものだが、スーツはともかくこのエナジークリスタルという代物は、早々替えが効かない」 「そうですワンね……人間側もこれ一つ作るのに、随分資金を投入していますワンね」 ヒーローがエナジーを自在に操るためのエナジークリスタルだが、綺麗な結晶の見た目をしているが、その実核には精密機械が埋め込まれており、それが個人によって変わるものになっているため量産不可能なのだとか。クリスタル自体も希少素材で、スーツも特別性でかなり金が掛かっているらしいワン。 「分かりましたワン」 やはり少し忌避感があるものの、キング・タイガー様の命令である以上応えるのが犬怪人だ。背中の開かれた部分からまず足を遠し、その後に手を通す。そのままではぶかぶかだが、エナジーを通すと自然と体にフィットする形に変わり、スーツがぴっちり身体に張り付く。射精したばかりの勃起犬チンポが擦れて気持ちいい。 「ワン」 「ワン!」 再び敬礼して、俺達は一緒に射精する。精液が飛び出ることはなく、代わりにエナジーの塊のザーメンがスーツに干渉し、エナジークリスタルにも干渉し、怪人のエナジーで黒く染まっていくワン。あっという間に不快な臭いは上書きされて、犬の、自分の臭いで染まっていき、安心感があるワン。 「これからはレッド・ドッグと共に、犬怪人精鋭戦闘部隊として励むがいい」 「「ワンッ!」」 [[しばらく後……->ゲームオーバー・闇堕ち犬怪人化その2]](set:$name to "イエロー・ドッグ")(set:$soubi to "怪人スーツ")(set:$HP to 200)(set:$EP to 200)(set:$status to "忠誠") |==|=|= ($menubar:) =||||= あれから一週間。今まで以上に自らを鍛えつつ、組織にエナジーを捧げていたワン。その成果もあって、侵攻に必要なエナジーが予定よりもずっと早く溜まったワン。 かつて五人のヒーローが守っていた街は、今や二人の年端もいかない子供のヒーローが守っていた。幼くともエナジー操作能力に長け、大人のヒーロー顔負けの強さがあったワン。しかし、それでも二人しかいなければ限界があるワン。計画的な大規模侵攻となればなおのことだワン。 「い、いやだっ、ヂュウウウウウウ!」 「おごぉ、ふごぉおおお!」 「こ、コケコッコーーーー!」 鼠戦闘員達に適正のある人間を簡易基地に連れてこさせ、適切な怪人へと変え、適正のない人間はその場で鼠怪人へと変えて、新たな兵として元居た鼠戦闘員達の補助に回らせている。 「う、うわぁあああ!」 叫び声を上げるのは、何も一般人だけではなく、人間が怪人になるのを目の当たりにした幼いヒーロー達も、声を上げていた。変化に対する恐怖心、という面もあるだろうが、今まで自分が戦っていた、殺していた怪人が人間から変わったものだったという事実が、受け入れがたいのだろうワン。 「あ、ああ……」 「ホワイト! ど、どうしたんだよ! お、お前が、そんな焦るなんて……」 「だって、だって……エナジーが、もう、違うんだよ……あれは、あれじゃあ……」 ホーリー・ホワイトは純粋なエナジーを操る力を持つヒーローだワン。それゆえ、エナジーの変質も見えるために、見た目以上の変化を感じてしまったのだろう。そして、一つの想像が頭に過ったのだろうワン。 「元には戻らない。そう、その通りだワン」 「なっ、犬怪人!? しかも三体も……!」 「……嘘……なんで……」 「ホワイト、構えて……」 「なんで、先輩達が……」 「は……?」 ボディスーツを見れば分かりそうなものだが、グリーンは俺達が俺達だと分からなかったようだワン。 「グリーン、ホワイト、迎えに来たワン! お前らも犬怪人になるワン!」 「なっ……! ふざけんな!」 「ふざけてなんていませんワン。君達が人間の悪意に侵される前に、救い出すワン」 「クソッ、先輩みたいな喋り方しやがって……!」 「グリーン、違う……あの犬怪人達は、先輩そのものなんだよ……」 「そ、そんな……ク、クッソォー!」 グリーンは戦う決意をし、すぐに戦闘になったワン。しかし、ただですら三対二の時点で数さえ負けていたのに、実力も、経験も、エナジー量も、どれも負けているヒーロー達に、勝ち目はなかったワン。 瞬時に制圧し、二人をヒーロースーツを着せたまま拘束し、街の中心を陣取る簡易基地へと連行する。鼠戦闘員達と同じように獣化薬を持ち出しその場で獣化させても良かったのだが、その場合の方法からして大きな隙を晒すことになるため、戻った方が都合がいいワン。 「うっ、ううっ……」 「良くやった。どうする、カプセルに入れてやってもいいが」 「いや、この二人には期待していますワン。より高純度なエナジーで変化させてやりたいですワン」 「だよな! その方が強くなるだよなワン?」 「ああ、そうだ。ならば……マスター・ラット」 「はいよ。そこに寝かせろ」 意識のない二人を、俺達がそれぞれ近くの診察台に乗せると、マスター・ラットはキング・タイガー様から注射器を預かり、二人にそれぞれ獣化薬を注射していく。獣化薬はキング・タイガー様のエナジーを元に、他の怪人達のエナジーから作られるワン。他の人間にはこの簡易基地でも作っている量産品を使っているが、あの注射器はキング・タイガー様のエナジーが直接込められているワン。だから今、二人のヒーローにも、キング・タイガー様のエナジーが巡り、その御心も流れ込んでいるはずだワン。 「あぐっ……こんっ、な……」 「あ、ああ……」 グリーンは苦しそうにもがくが、ホワイトは静かに横たわり目を閉じたまま、涙を流していた。純粋なエナジーを扱う力を持つ分、エナジーを通して伝わる感情、感覚に対する感受性が強いのだろう。 「って、どうするワン? 三人で二人だと、中途半端だワン」 「この際効率は気にしなくともいいですワン。一人一人、私達全員の精を注ぎ込みましょうワン」 「そうだなワン。その方がいいワン」 ヒーローがいなくなった今、そんなに急ぐこともない。後の侵攻は鼠戦闘員達に任せればいい。 「まずは、グリーンからワン。誰が尻に入れるワン?」 「レッドじゃないかワン? もうギンギンになってるワン」 「え? あ……二人を仲間に迎え入れられると思うと、我慢できないワン!」 すぐにレッドは行動に移り、診察台に横たわるグリーンの向きを九十度変え、腹が診察台に乗るように配置する。その間も自分のいきり立つ股間をグリーンの尻に、互いのスーツ越しながら押し付けていた。 「うっ、な、何を……」 「安心しろワン、ちゃんと気持ちよくしてやるワン!」 「へ? いぎっ……!」 スーツに包まれたままだったレッドの股間部から犬チンポが飛び出て、そのままグリーンのスーツを貫いてその尻へと無理矢理犬チンポの先っぽを捻じ込む。まだ幼い、尻の穴を排泄にしか使ったことのない子供にとって、今は痛みばかりのはずワン。早いところ変化を早めてやらなくてワン。 「ほら、これを咥えるワン」 「うぐぅ……!」 俺もスーツから犬チンポを取り出し、グリーンの小さな口へと無理矢理捻じ込むワン。口いっぱいになるものだから歯が当たってるワンが、それもすぐなんとかなるはずだワン。 「少しの辛抱だワン。いっぱい先走りを飲んで、犬怪人の因子を受け入れるワン」 既に俺の犬チンポはギンギンで、先走りが零れているワン。朦朧とした意識の中で口を完全に塞がれているグリーンには、吐き出すなんてこと出来ないワン。いっそ苦しい時間が続くくらいなら、潔く変化を終えてしまった方が幸せワン。 「ん、んんっ……!」 俺も早く射精してやりたいワン。そうすれば、すぐにでも変化させられるのにワン。キング・タイガー様も近くにいるのだから、忠誠射精すればいいワンか……? 「ふぅ、俺、イエロー・ドッグは、かつてはライトニング・イエローを名乗る人間だったが、キング・タイガー様の御心を知り、心の醜い人間達を見限り、犬怪人として生まれ変わらせて頂きましたワン。これからは星の救済のために人類を獣へと変える力となることを誓うワン……!」 犬怪人の遺伝子に刻まれた、その忠誠の喜びだけで俺は精を吐き出してしまうワン。グリーンの口の中に精を放ったことで、すぐに頭が変化していくワン。人間の耳は縮み、代わりに尖った犬の耳が頭の上から二つ伸び、俺の犬チンポを咥える小さな口は伸びて、マズルとなって俺のチンポを包むワン。 レッドも射精したようだワン。ブルーも準備できたようで、俺はグリーンの口からチンポを抜いて、ブルーと代わったワン。ブルーもすぐに精を注ぎ込んで、グリーンはそれを一心不乱に飲み干していたワン。もう、抵抗の意志はないようだワン。 「わ、わう……」 「あぁ、グリーン……」 グリーンに精を注いでいた間に、ホワイトは意識を取り戻してしまったようだ。グリーンの変化に恐怖を感じているのだろうか、目が虚ろなままワン。 「……先輩達も、こうやって犬に変えられたんですか」 「そうとも言えるし、けどお前が思っているのとは違うワン。俺は、キング・タイガー様の御心を、そして、星の嘆きを知って、自ら人間を捨てることを選んだワン」 ブルーもそうだ。レッドは……おそらく俺の知るレッドであれば、抗ったのだろう。それでも今は大切な仲間だし、変わらずリーダーでいて欲しいワン。 「そう、なんだ……」 ホワイトは、変わらず虚ろな目をしていた。言葉を反芻しながらも、何処か遠くを、遥か遠くを見ているようだったワン。 「……分かった。あの声を聞いたら、もう、人間のために戦いたくなくなる……」 「じゃあ、今度はイエローが尻に挿れてやれワン!」 しんみりした空気なんて関係ないと言わんばかりのレッドだワン。変化した後の調整もあるから、早い方がいいのは確かワン。 「お尻に……? さっきも、グリーンに何を……!?」 ホワイトは、これから具体的に何をされるか分かっていなかったようだワン。それも仕方ないワン。ホワイトはまだ中学生だワン。性教育を受けていても、男同士の性行為を知らなくても無理もないワン。 レッドと同じようにホワイトの尻へと俺の犬チンポを当てて、ホワイトのヒーロースーツにエナジーを流し込んで変形させ、尻だけを晒させる。エナジークリスタルを通してエナジーを流すことでスーツを変形させてフィットさせる機能を応用すれば、こんなこともできるワン。 「痛っ……! な、何……!?」 「少しの間、我慢するワン」 まだ人間のホワイトにとって、初体験な上に解していない尻穴では痛みしかないだろうワン。先程射精したばかりでいくらか精液が残っているから、少しでも早く変化して痛みから解放してやりたいワン。せっかく受け入れてくれたというのに、痛みによる歓待はあんまりだワン。 「ホワイト、これを咥えなさいワン」 「えっ、それチンんんっ……!」 反対側にいたブルーが、半ば無理矢理犬チンポをホワイトの口に挿入する。すまないワン。これも、ホワイトが早く俺達の仲間になるためワン、と心の中で謝っておいたワン。 「ん、んんっ……!」 俺もブルーもゆっくりと腰を動かし、自分の犬チンポに刺激を与えるワン。心の中でキング・タイガー様への忠誠を唱え、心を昂らせて二度目の射精を促すワン。 「ワン、出すワン……!」 少しして、本日二度目の射精をしてホワイトの中にエナジーを込めた精液を放出したワン。気持ちいいとかそういう快楽は抜きに、一刻も早く変化させてやりたい気持ちが強いワン。 「あぐっ、ワオォン!」 ブルーも出したようで、ホワイトは口から精液を垂らしながらも一吠えして急速に変化していくワン。マズルが伸び、耳が伸び、純白の可愛らしい犬の顔になっていたワン。 「これで、やっとみんな仲間に戻れたワン! 二人とも、歓迎するワン!」 --- かくして都市は完全に制圧され、五人のヒーローが完全な犬怪人となった。侵略兵器の簡易基地を中心に都市を作り変え、元々の地下アジトを拡充したエナジー生産施設と防衛施設を造り上げた。労働力なら都市にいた人間の多くが鼠になったおかげでかなり余裕があったから、無理なく進んだ。さすがに俺の処理能力も限界を迎え、何人か意思を持たせてもらい処理を分散できるようになり、少しは余裕が出て来た。 さすがに人間側もこの大規模化した悪の組織を放っておくことは出来なかったようだが、大量破壊兵器さえ防ぐホワイト・ドッグのバリアに手も足も出ず、犬怪人戦隊達の攻勢を凌ぐことも出来ず、次々に周囲の街を侵略し、他のヒーローやヒーロー候補も取り込み、このまま国土全ての人間を怪人に変えるのも時間の問題だろうな。 このまま行けば世界征服も現実のものになりそうだ。海を越える手段も、そんなに難しくはない。エナジー生産量も増え続けるのだから、適正を無視して全員鼠に変えるミサイルでも打ち込めばいい。 そうして人類が全て怪人になれば、後は緩やかに絶滅を待つばかりだ。雄しかいない怪人に、新たな命は生まれない。そうして文明を持つ生物は消え、星はようやく休息へと至れるのだ。そうなるならば、それはそれでいい、か。 END:世界征服の末、星の休息 |==| =|= (set:$EP to $EP + 25)($menubar:)(set:$KTATK to (random:0,2)) =||||= (if:$KTHP <= 0)[「がぁあああ!」 叫び声を上げ、とうとうキング・タイガーが倒れる。確かな手応えがあった。俺は、勝ったんだ。 「そちらも、終わったようですね」 「ああ……」 「まだ、だ……!」 「!!」 既に地に伏して動くこともできないはずのキング・タイガーが腕を振る。しかし、衝撃はのようなものが飛んでくることもなく、ただ飛んできたのは血だけだった。 「我が、遺伝子を……」 「何を……?」 (if:$huantei is 0)[ドクンと、心臓が大きく跳ねる。 [[なんだ……?->キング・タイガー戦・キング・タイガー化]]](else:)[べたりと飛んできた血が付くが、何ともない。なんだろう、悪あがきだったのか……? 「そうだ、ブルー!」 [[ブルーの方を見る->最終イベント・キング・タイガー勝利]]] ](elseif:$HP <= 0)[「ぐっ……」 体力が限界を迎え、俺は膝を折る。もう、身体を動かせない。目が霞む。 もう、ダメだ……。 [[意識が途絶える->ゲームオーバー・ブルーに敗北]](set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$status to "犬怪人化")(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1)(set:$Defking to 1)] (else:)[エナジーが25回復した。(if:$EP > 100)[(set:$EP to 100)] (if:$KTHP > 80)[キング・タイガーは堂々と立ち構えている。まだまだ余裕があるようだ。](elseif:$KTHP <= 80 and $KTHP > 40)[キング・タイガーは少々ダメージを負っているものの、まだ堂々と立っている。](elseif:$KTHP <= 40 and $KTHP > 20)[キング・タイガーはダメージを負い、毛もいくらか焦げている。全力で攻撃すれば或いは倒せるかも知れない。](elseif:$KTHP <= 20)[キング・タイガーは息も絶え絶えだ。もうすぐ倒せるだろう。] 俺は…… (if:$EP >= 25)[[[攻撃する->キング・タイガー戦・通常攻撃]](消費EP25)](else:)[攻撃する(EP25必要)] (if:$EP >= 100)[[[全力攻撃->キング・タイガー戦・全力攻撃]](消費EP100)](else:)[全力攻撃(EP100必要)] (if:$EP >= 50)[[[防御する->キング・タイガー戦・防御]](消費EP50)](else:)[防御する(EP50必要)] [[様子を見る->キング・タイガー戦・様子を見る]](EP50回復) ] |==| =|= (set:$EP to $EP - 25)($menubar:) =||||= 「はっ!」 エナジーを雷撃に変えて放つ。 (if:$KTcharge is 1)[「何っ!?」 しかし、雷よりも早くキング・タイガーは動き、俺の脇へと来ていた。 「ガハッ……!」 拳が綺麗に入り、身体が吹き飛ぶ。ヒーロースーツの上からだというのに、なんて威力だ。この攻撃は極力受けない方がいい。 40ダメージ受けた [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]](set:$HP to $HP - 40)(set:$KTcharge to 0)](elseif:$KTATK is 0)[「ぐっ……!」 雷は当たったものの、構わず突っ込んで来たキング・タイガーの拳がこちらにも届きダメージを負うことになった。 10ダメージ受けた [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]](set:$HP to $HP - 10)(set:$KTHP to $KTHP - 10)](elseif:$KTATK is 1)[「何っ!?」 こちらの攻撃が来るのを読んでいたようで、雷を躱されてしまう。そして、そのままこちらに攻撃を仕掛けてきた。 「ぐっ……!」 拳が当たり、ダメージを受ける。咄嗟に躱して大ダメージは避けられた。 10ダメージ受けた [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]](set:$HP to $HP - 10)](elseif:$KTATK is 2)[キング・タイガーは動かず雷が直撃する。何やら、次の行動に備えているように見える。 [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]](set:$KTHP to $KTHP - 10)(set:$KTcharge to 1)] |==| =|= (set:$EP to $EP - 100)($menubar:) =||||= 「はぁあああ! ライトニング・フォース!」 持てるだけのエナジーを放出し、全身から乱暴に雷を放つ。 (if:$KTcharge is 1)[「はっ!」 その雷の嵐の中をキング・タイガーは凄まじい速度でこちらに殴りかかってくる。 そのまま拳が届き、吹き飛ばされてしまう。向こうにもダメージが入ったが、痛みを感じる。 20ダメージ受けた [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]](set:$HP to $HP - 20)(set:$KTHP to $KTHP - 20)(set:$KTcharge to 0)](elseif:$KTATK is 0)[「ぐぅっ……!」 攻撃しようとしていたキング・タイガーだったが、雷の嵐によって退けられる。大きなダメージを与えられたようだ。 [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]](set:$KTHP to $KTHP - 40)](elseif:$KTATK is 1)[「ぐぅっ……!」 構えてこちらの出方を伺っていたキング・タイガーだったが、雷の嵐に身を晒す。大きなダメージを与えられたようだ。 [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]](set:$KTHP to $KTHP - 40) ](elseif:$KTATK is 2)[「ぐぅっ……!」 動かずいたキング・タイガーだったが、雷の嵐に身を晒す。大きなダメージを与えられたようだが、何かを仕掛けてきそうだ。 [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]](set:$KTHP to $KTHP - 40)] |==| =|= (set:$EP to $EP - 50)($menubar:) =||||= エナジーをヒーロースーツに纏わせ、身構える。 (if:$KTcharge is 1)[「はっ!」 凄まじい速度で俺の目の前に来て、腹へと拳が突き刺さる。 「くっ……」 幸い、身構えていたおかげでダメージを大きく減らせた。 10ダメージ受けた [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]](set:$HP to $HP - 10)(set:$KTcharge to 0)](elseif:$KTATK is 0)[拳が飛んできたものの、身構えていたおかげでダメージはない。 [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]]](elseif:$KTATK is 1)[「……」 キング・タイガーはこちらの出方を伺っていた。防御することを読まれたか、攻撃が来ると踏んでいたか。 [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]]](elseif:$KTATK is 2)[「……」 キング・タイガーはグッと力を込めている。次は大きな攻撃が来るかもしれない。 [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]]] |==| =|= (set:$EP to $EP + 50)(if:$EP > 100)[(set:$EP to 100)]($menubar:) =||||= エナジーを回復するべく、俺は様子見をする。 (if:$KTcharge is 1)[「はっ!」 「ガハッ……!」 一瞬で姿が消え、様子を見ていても見切れず拳が腹に突き刺さる。まずい、これは、致命的なダメージだ……。 80ダメージを受けた [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]](set:$HP to $HP - 80)(set:$KTcharge to 0)](elseif:$KTATK is 0)[「うぐっ……」 キング・タイガーの拳が当たる。ぼーっとしていたわけではないが、対応出来なかった。 20ダメージを受けた [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]](set:$HP to $HP - 20)](elseif:$KTATK is 1)[「……」 キング・タイガーは身構えこちらの出方を伺っていたようだ。幸いだった、と言っていいのか。 [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]]](elseif:$KTATK is 2)[「……」 キング・タイガーは力を溜めている。今ならまだ体制を整えられる。 [[次へ->最終イベント・キング・タイガー戦]](set:$KTcharge to 1)] |==|=|= ($menubar:) =||||= 「何、が……!!」 身体が、熱い。なんだ、これは……? 心臓が早鐘を鳴らす。それと共に、身体が膨れ上がる。着ているスーツが、キツ苦しくなってきた。 我はキング・タイガー。獣達の王にして、この星の人間達を獣に変え、星を救う者なり 急速に思考が侵食されていく。俺は、~~ライトニング・イエロー~~だ……。 「イエロー、どうしたんです……!?」 「あがっ……なんっ……!」 メキメキと骨が軋み砕けるような音がする。急速に身体が壊れ、再生していく。身体はますます膨張し、ついにはスーツが破れてしまう。いや、身体ばかりか、頭の中まで変わっていく。精神が、魂が、獣に、虎に変わっていく。違う、飲まれては……ならない……。 「俺、は……」 力が漲る。ただ一つ、俺の中に残ったのは、雷のエナジーだけ。侵食され切らず、エナジーは混ざり二つの力の合わさったものとなった。 「イエ、ロー……?」 「……ふぅー……」 息が漏れ、身体の周りに雷が走る。身体が、気持ちが昂る。声を上げ、精を吐き出したい。しかし、それは恥ずべきことでは……? いや、そんなはずはない。獣にそれを恥じる道理はない。 「があぁぁぁぁぁ!!!」 性器に急速に血が巡り、天に向かって咆哮すると共にザーメンを撒き散らす。突き抜ける快感は、本能に刻まれたものにして、今までの生涯で最高の快楽であった。 頭がスッキリした。自分が何者で、何をすべきかハッキリと分かった。 「俺は、キング・タイガー。獣達の王にして、星の救済者だ」 「イエロー、そんな……!」 「ブリザード・ブルー、俺の使命のため、星の救済のため、その力を使って貰おう」 既にレッド・ドッグとの戦闘でエナジーも疲労も限界のブリザード・ブルーに向けて、雷撃を放ち身体を痺れさせる。いくらヒーローと言えど、エナジーがなければ所詮は只人とそう変わらない。 手足を氷漬けにされて床に縫い付けられている状態のレッド・ドッグの氷を、雷で破壊する。まだ意識はあったようで、レッドは慌てて起き上がった。 「キング・タイガー様……? いや、でも、イエローワン?」 「俺がキング・タイガーだ。その頭に、鼻に刻んでおけ」 「んふっ……!」 首を傾げるレッド・ドッグの後頭部を掴み、先程射精したばかりのチンポへと頭を、鼻を押し当てさせる。王の臭いくらい覚えさせなければ、獣達の主など務まらない。 「わふぅ……これが、キングの臭いワン……」 少し嗅がせるだけで済ませるつもりが、レッドが恍惚の表情で鼻息荒く俺のチンポを嗅いでいたせいで、引き剥がすタイミングを逃してしまった。今日この瞬間くらいは許してやろう。 「わぅ……ハッ! キング・タイガー様の臭い、ちゃんと覚えたワン!」 そのまま自慰に走るかと思い始めたところで、レッド・ドッグは我に返ったように立ち上がり、ビシッと敬礼する。股間もスーツがはち切れんばかりに勃起し、最大限に忠誠心を示していた。 「では戻るとしよう。こいつを仲間にしてやるためにも」 俺は倒れるブルーを担ぎ上げ、外の光から背を向けて【ゾディアック】のアジトへと戻った。 [[その後->ゲームオーバー・新たなるキングタイガー化]](set:$HP to 1000)(set:$EP to 1000)(set:$name to "キング・タイガー")(set:$soubi to "王のスーツ")(set:$status to "唯我独尊")(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= 俺が新たな王となり、俺自ら街へと侵攻した。目的は、残る二人のヒーロー、グリーン・ストームとホーリー・ホワイトの捕獲。犬怪人となったレッドとブルーに行かせても良かったが、あの二人は若いながらも力のあるヒーローだ。油断はしない。 「はぁ、はぁ……」 「グリー、ン……もう、ダメ……」 そして今、ホワイトの張るバリアを雷を宿した拳で砕き、二人を地に伏せさせる。守るためのエナジーも底を尽き気を失った二人を攫い、アジトに戻った。 もはや救助者も、そればかりか街を守る者さえいない。丸一日時間を掛けて、二人の少年ヒーローを、犬怪人へと変化させた。それぞれ緑と白、そして全身純白の犬怪人に変わった。どちらも元の年齢の通り、幼さの残る顔をしている。今、その二人に元着ていたヒーロースーツを着せ、俺の前に立たせ敬礼をさせている。 「ワン! 自分、グリーン・ドッグは、昨日までストーム・グリーンという人間のヒーローワンで、怪人を倒す悪い奴だったワンけど、キング・タイガー様のおかげで犬怪人戦闘員にしてもらいましたワン! これからは【ゾディアック】のためキング・タイガー様のため、この力を奮うと誓いますワン!」 「ワン! 自分、ホワイト・ドッグは、ホーリー・ホワイトというヒーローでしたワンが、先日キング・タイガー様自らの手で倒され敗北して、名誉ある精鋭戦闘員である犬怪人へと変えていただきましたワン! これからは【ゾディアック】の一員として、怪人達を守ることを誓いますワン!」 幼い身体に対して大きな犬チンポをいきり立たせ、スーツに浮き上がらせながら敬礼して忠誠の言葉と共に敗北射精をする。怪人のエナジーでスーツとエナジークリスタルが書き換わり、白かった部分が黒く変わる。ホワイトのスーツは白かった部分が黒く、黄色の十字の部分が白に変わっていった。 「それでは、歓迎の意を込めて、二人で舐めるがいい」 玉座に座り、スーツからチンポだけを解放して、股を広げて見せ付ける。犬達の誰よりも大きく立派な虎チンポを前に、犬達は生唾を飲み込む。精通さえ危うい子供だったグリーンとホワイトさえもだ。 「「はい!」」 すぐに嬉しそうに尻尾を振りながら近付き跪き、それぞれが俺の太腿に両手を置いて身を乗り出し、ペロペロと俺のチンポを舐め始める。男の味など知るはずもなかった子達だが、それが生まれついての好物だったかのように、恍惚の表情で舐めている様は、無様ながら愛おしい。 「んぷっ、わふぅ……」 「わん、わぅ……」 「うう、羨ましいワン! グリーンもホワイトもずるいワン!」 「後で相手してやる。今は足でも舐めていろ」 「ワン! ありがとうございますワン!」 不満を言うレッドに、少々冷たく当たってしまったと思ったが、レッドはおろか近くでモジモジしていたブルーもその言葉に飛び付き、それぞれが片足ずつ床に這い蹲って舐め始めた。絶対的忠誠心と忠誠に対する絶大な快楽を併せ持っている以上、こうなるのは必然なのだが。 「ハッハッハッ」 性器を刺激され興奮し、俺の虎チンポが飛び出て勃起し、先走りが垂れる。グリーンとホワイトは息を荒げながらそれを積極的に舐め取り、更に俺の息子を刺激する。いつの間にかレッドとブルーも玉の裏を舐めていた。 「んっ、出すぞ。俺のエナジーをしっかり受け取れ……!」 エナジーの込められた精液が込み上げ吹き出し、犬達に精液が降り注ぐ。 『わおおおん!』 そして、強い雄の臭いとエナジーに酔い、四人とも触れられてすらいないにも関わらず精を吐き出す。 そのまま倒れて俺の足元に四人が寄り掛かる。舌を垂らし恍惚の表情をしている。それでも、幸せそうだ。かつての仲間だが、今は忠実な臣下にして愛おし子達だ。 この子達を、いや、全ての怪人達を守らなくては……そのためには……。 [[その後……->ゲームオーバー・新たなるキング・タイガーその2]] |==| =|= ($menubar:) =||||= キーンコーンカーンコーン 学校のチャイムの音が鳴る。 『生徒の皆は、速やかに体育館に移動しろ』 小学校の放送としてはかなり威圧的な言葉だが、誰も疑問に思わないまま生徒達は廊下に並び、小学生とは思えないような統率された動きで目的地へと向かう。 「ついに卒業だな。お前、なれるなら何になりたい?」 「僕は兎がいいなぁ」 「兎かぁ。俺、竜になりたいんだよなぁ」 「竜ぅ? お前、その体系で?」 「分かんないじゃん、今の体系はあんまり関係ないって……」 「ほら、もう体育館に付くから喋らない」 「はーい」 異常ではあるが、子供の声で将来の夢を語るような口ぶりで話している。 少し時間が進み、体育館に生徒全員が集まる。それそのものは普通だが、小学校ながら生徒達は皆男子であり、一様に黒一色のボディスーツを着ていた。それだけで、ここがただの小学校ではないことが分かるだろう。 「これより卒業式を執り行う。F-01から順に登壇せよ」 「はい!」 服装の異様さと比べて普通の体育館の舞台に一人の生徒が上がった。普通ならば卒業証書を渡してくれる校長のいる場所には虎怪人と、脇に鼠怪人が二人立っている。 「F-01、お前は鼠怪人だ」 「はい!」 虎怪人の宣告に元気よく答えた少年の両脇に鼠怪人二人が立ち、それぞれスーツの上から両腕に注射を行う。その瞬間から少年の身体が変化し、その頭は人間のものから灰色の毛で覆われた鼠のものへと変わっていく。 「F-01、これからは鼠怪人として全てを捧げることを誓います!」 変化が終わると共に少年だった鼠怪人は敬礼しながら壇上で射精する。これで少年は人間としての生は終わり自らの意志など二度となく【ゾディアック】で死ぬまで働き続けるのだが、当の少年は少々悔しいながらも誇らしく、嫌がることなど一切なかった。 「次、F-02」 「はい!」 こうして壇上に呼ばれ、一人ずつどの怪人になるかを校長に宣告され、実際にその怪人にされた後に忠誠射精をする。この卒業式とは人間からの卒業式なのだ。 そもそも、ここは学校という表現をしたが、本質は人間牧場なのである。生まれて何も知らないままの人間の子供が、【ゾディアック】の怪人の素体となるべく怪人に育てられ、こうして人間から怪人になる施設なのだ。飼育されている間に【ゾディアック】への絶対的な服従を教育され、エナジーをなるべく高めるよう訓練を行い、規定値に達した子供は適正と合わせてエナジー製造班となり、そうでない者は雑魚戦闘員鼠怪人となるのだ。 「F-11、おめでとう、お前は竜怪人だ」 「はい! ありがとうございます!」 他の少年達と比べてスーツの上からでも分かるほど腹の出た子は、心の底から喜びの言葉を放つ。それに対して、鼠怪人になった子も、これから怪人になる子達も、心からの拍手を送る。エナジー製造班になれることは、何よりも名誉なのだ。 他の子達と同じように注射を打たれると、まだ残されていた髪の毛は抜け落ち、皮膚からは緑色の鱗が生えてくる。元々太っていたものの、それが更に一回り大きくなり、スーツが今にもはち切れんばかりにパンパンになった。 「F-11、これからは竜怪人として一生食べ続けてエナジーを作り続けます!」 その言葉と共に、鼠怪人達と同じように忠誠射精する。 その後もエナジー製造班となる子が生まれるたびに拍手が起こり、生涯エナジーを作るだけの存在になることへの祝福が行われる。 「以上、82人の人間卒業を認める。これからは怪人として、生涯我らが【ゾディアック】に忠誠を誓い、エナジーを捧げ続けるのだ!」 『はい! ありがとうございました!』 最後には全員が元の位置へと並び、再度忠誠射精を行う。こうしてまた新たな怪人達が生まれたのだった。 --- キング・タイガーが変わったことで、本来の目的とは大きく異なる行動を始めた。いや、最初こそ侵攻し人間を怪人に変えていくという目的を果たしていたのだが、国をほぼ掌握したところで、事態は大きく変わった。 人間を人間のまま捕縛し、人間を繁殖させて人間牧場を作る。本来生殖出来ず未来のない怪人の子孫繁栄の手段を作り出したのだ。短期の計画ではなく、非常に長期の計画となったのだ。 いずれ全ての人類を怪人に変えることがあっても、キング・タイガーが継承されこのシステムが継承され続けるのであれば、この星は怪人の星となるだろう。進化も退化もなく、ただエナジーを作り出し、システムを維持し続けるだけの、無為の生命活動を繰り返す生命体の覆う星へと。 しかし俺に何が出来るかと言われると、今のキング・タイガーを変える手段は持ち合わせていないのだ。こんなおぞましい方法を思い付き実行出来たのは、元人間だったせいだろうか。ああ、こんなことならば滅ぼされた方が、マシだったのではないか? もう、手遅れだけどな。 GAMEOVER:キング・タイガーとして、怪人王国【ゾディアック】を建国し人間牧場を作り出す |==| =|= ($menubar:) =||||= 「イエロー、大丈夫でした、か」 「ああ、どうにかな。そっちは……」 レッドの手足が凍り、足が地面に縫い付けられ動けない状態になっている。手足以外から炎を出すのが苦手なのは、怪人になっても変わらない、か。 「うぐっ、ああ……キング・タイガー様! キング・タイガー、様……? キング・タイガー……!?」 最初こそ悲壮感が見て取れたが、何かに気付いたかのように目を見開いたかと思えば、頭を抱えようと凍らされた手を必死に動かそうとしている。まさか、洗脳が解けたというのか? 元凶らしき怪人は倒したのだから、それもあり得るが……。 「俺は、俺、は……!」 (if:$kaizyoyaku is 1)[(if:$havekaizyoyaku is 1)[「イエロー、レッドに解除薬を!」 ブルーは珍しく焦った様子で俺に手を伸ばしてそう言ってくる。この洗脳が怪人化に由来するものであれば、確かに薬を打って獣化が解除されれば元に戻るかも知れない。 [[薬を打つ->最終イベント・レッドに薬打つ]] [[使わない->最終イベント・薬打たない]]](else:)[「レッド! 落ち着いてください! 今元に戻しますから……!」 そう言いながら、ブルーはホルダーから注射器を取り出す。 [[見守る->最終イベント・レッドに薬打つ]]]](else:)[「……まずいな。すまん、レッド」 このまま暴走しかねないと判断し、気絶させるべく雷を放つ。身体が痙攣して、立ったまま気絶した。ブルーとの戦いで消耗していたし、悶絶して隙だらけだったからこそ、残ったエナジーでも気絶させられた。いくら怪人になったからと、仲間を見捨てることは出来ない。 消耗は激しい。今から他の怪人を殲滅する余裕は全くない。怪人化してしまったとはいえレッドを連れて帰れるならば行幸だろう。ボスが全ての実権を持つタイプの組織ならば、当面脅威にもならないはずだ。 そう自分を納得させて、レッドを担いでへとへとの状態で、俺達は【ゾディアック】のアジトから出て、ようやく外の光を拝むことが出来た。 [[その後……->ノーマルエンド・犬レッド救出]]](set:$gameover to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= あれからなんとか外に出て救援を要請しつつ、【ゾディアック】のアジトのある山を降りていった。さすがに途中で疲労も限界になり、迎えのヘリが来るまで開いた場所で待つことにした。 救助に来た隊員達に説明をして、犬怪人化してしまったままのレッドもなんとか連れて帰れることになった。疲労が回復すれば【ゾディアック】のアジトにあった獣化薬を手に入れて、それを解析すれば、レッドも戻せるのではないかと踏んでいた。 しかし、休息のために丸一日経ってアジトのあった場所へ向かうと、その入り口は崩落していた。なんとか瓦礫をどかして中に入ると、そこに怪人達の姿はなかったのだ。エナジー源はいくらか残っていたが、獣化薬のあった部屋は完全に爆破され、その製法に繋がるものは何も残されていなかった。 「レッド……」 「くぅん……」 しばらく経ったが、ヒーロー協会の技術を以ってしてもレッドを元に戻すことは困難なようで、今も研究施設で過ごしている状態だ。幸いキング・タイガーがいなくなったおかげか暴れるようなことはなくなったものの、犬の性質が強かったり、かと思えば尋常ではなく性欲が強いせいで毎日のように発散させている。 今もブルーがレッドの頭を撫で、レッドはブルーの膝の上に頭を乗せて腹を見せている。ブルーからすれば、こんな状態のレッドでも放ってはおけないのだろうが、それを思うといたたまれない気持ちになってしまう。 一応、【ゾディアック】は討伐したという形にはなるだろう。怪人達の行方が分からないのは不安ではあるが、当分は大きく動くこともないだろう。犠牲はあったものの、全てを失ったわけではない。まだ、希望がないわけでもないのだから……。 END:【ゾディアック】首領キング・タイガー討伐完了 |==|セーブするスロットを選択してください (set:$returnroom to last of (history:)) (b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[セーブA](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(link:"セーブ")[(if:(save-game:"SlotA"))[(if:(saved-games:) contains "SlotA")[セーブしました(set:$statusA to $status)(set:$soubiA to $soubi)(set:$sinkouA to $sinkou)(set:$savenameA to "状態" + "「$statusA」" + "装備" + "「$soubiA」" + "進行度"+"「$sinkouA」")(save-game:"SlotA",$savenameA)(set:$savedA to 0)]]]](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(if: (saved-games:) contains "SlotA")[(print:"SlotA" of (saved-games:))](else:)[なし]](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(link:"ロード")[(load-game: "SlotA")]] (b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[セーブB](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(link:"セーブ")[(if:(save-game:"SlotB"))[(if:(saved-games:) contains "SlotB")[セーブしました(set:$statusB to $status)(set:$soubiB to $soubi)(set:$sinkouB to $sinkou)(set:$savenameB to "状態" + "「$statusB」" + "装備" + "「$soubiB」" + "進行度"+"「$sinkouB」")(save-game:"SlotB",$savenameB)(set:$savedB to 0)]]]](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(if: (saved-games:) contains "SlotB")[(print:"SlotB" of (saved-games:))](else:)[なし]](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(link:"ロード")[(load-game: "SlotB")]] (b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[セーブC](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(link:"セーブ")[(if:(save-game:"SlotC"))[(if:(saved-games:) contains "SlotC")[セーブしました(set:$statusC to $status)(set:$soubiC to $soubi)(set:$sinkouC to $sinkou)(set:$savenameC to "状態" + "「$statusC」" + "装備" + "「$soubiC」" + "進行度"+"「$sinkouC」")(save-game:"SlotC",$savenameC)(set:$savedC to 0)]]]](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(if: (saved-games:) contains "SlotC")[(print:"SlotC" of (saved-games:))](else:)[なし]](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(link:"ロード")[(load-game: "SlotC")]] (b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[セーブD](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(link:"セーブ")[(if:(save-game:"SlotD"))[(if:(saved-games:) contains "SlotD")[セーブしました(set:$statusD to $status)(set:$soubiD to $soubi)(set:$sinkouD to $sinkou)(set:$savenameD to "状態" + "「$statusD」" + "装備" + "「$soubiD」" + "進行度"+"「$sinkouD」")(save-game:"SlotD",$savenameD)(set:$savedD to 0)]]]](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(if: (saved-games:) contains "SlotD")[(print:"SlotD" of (saved-games:))](else:)[なし]](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(link:"ロード")[(load-game: "SlotD")]] (b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[セーブE](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(link:"セーブ")[(if:(save-game:"SlotE"))[(if:(saved-games:) contains "SlotE")[セーブしました(set:$statusE to $status)(set:$soubiE to $soubi)(set:$sinkouE to $sinkou)(set:$savenameE to "状態" + "「$statusE」" + "装備" + "「$soubiE」" + "進行度"+"「$sinkouE」")(save-game:"SlotE",$savenameE)(set:$savedE to 0)]]]](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(if: (saved-games:) contains "SlotE")[(print:"SlotE" of (saved-games:))](else:)[なし]](b4r:"solid")+(b4r-colour:white)[(link:"ロード")[(load-game: "SlotE")]] (link-goto:"戻る","$returnroom") =|= ($menubar:) =||||= カプセルに触れる。全力でエナジーを放出すれば、ヒーロースーツが無くたって、なんとかなるはずだ……! 「エレクトロ・コントロール!」 必殺技というには地味過ぎる、電子機器を制御する技。敵の兵器の無力化や、緊急時にクレーンなんかを動かしたりと便利なのは便利だが、雷を放つのに比べれば圧倒的に地味だ。 『''エラーが発生しました。シーケンスを中断します''』 強制的にエラーを起こして、俺の時と同じように中断させる。思ったよりすんなり行ったようで、ひとまず安心した。身体から力が抜けて倒れそうだが、後はカプセルを開けば……。 「けほっ……」 「ブルー!」 カプセルが開き、咳き込むブルーの声が聞こえてくる。そこには(if:$time < 25)[裸ではあるものの、ちゃんと人間の姿をした、青髪に青い瞳の優男が、苦しそうな表情で横になっていた。 「ブルー……大丈夫か……!?」 なんとか間に合ったようで、ホッとした。後はブルーのスーツを見付ければ、脱出はすぐだろう。 「うっ……イエ、ロー……?! か、怪人!?」 「あ……」 そうか、今の俺は怪人なんだ。とはいえ、助けたのは事実だし、声で俺だと判断したようだから、説得は出来るだろう。 「お、落ち着いてくれ。俺は、確かにイエローだ。今は、こんな姿になってしまったが……」 「……そう、ですか。ということは、まだアジトの中なんですね」 「ああ。俺は、怪人にされる前に、意識を取り戻して、エナジーを解放して強引に脱出出来たんだ。その後アジトを彷徨っている時に、怪人になってしまったんだが……」 「そう、ですか……イエロー、大丈夫ですか……?」 「ああ、大丈夫だ……見た目はこんなだし、今のでエナジーは、完全に無くなってしまったけどな」 「なんて無茶を……ですが、おかげで助かりました」 自力で立ち上がろうとしたブルーだったが、体がふら付き倒れそうになる。なんとか踏みとどまってくれたが、支えにいくのも困難だ。 「少し休もう。俺も、休む必要がある」 「そうですね……落ち着くまで休みましょう」 俺達は適当にその辺に座り、体調が落ち着くまで待つことにした。(set:$time to $time + 1) 「そろそろ行くか」 「イエロー、レッドは……」 「いや、まだ見付からない。それどころでも、なかったのもあるが……」 「そう、ですよね。すみません、配慮に欠きました」 「いいんだ。レッドが心配なのは当然だ。俺だって、あのバカリーダーをさっさと見付けてしまいたい」 「……ですね。無茶は出来ませんが、それでも急ぎましょう」 「ああ」 ブリザード・ブルーを救出しました。以降はブリザード・ブルーのステータスが表示されます。現在ブリザード・ブルーは体力もエナジーもほとんどありません。攻撃されると危険です。ライトニング・イエローにも守る手段がない現状、戦闘は極力避けた方がいいでしょう。 [[先を急ぐ->進行マス]](set:$HPB to 10)(set:$EPB to 10)(set:$soubiB to "なし")(set:$statusB to "正常")(set:$sinsyokuB to 20)](else:)[青い毛並みに顎の下から首、腹や腕、脚の裏側が白く、尖った耳に長いマズルに黒い鼻。恐らくは狼、いや、犬の怪人が苦しそうな表情で横になっていた。 「ブルー、大丈夫か……?」 やはりもう、怪人になってしまっていたか……せめて、まだ洗脳まで完了していなければ、脱出の余地はあるはずだ。 「うっ……仲、間……」 「ブルー! ブリザード・ブルー! 俺だ、ライトニング・イエローだ……!」 「ブリザード・ブルー……そうだ、僕は、ヒーローだ……怪人じゃ……!?」 上半身を起こし頭を抱えようとした時に、自分の手が見えた、見えてしまったのだろう。ブルーは否定の言葉を止めてしまう。恐らく、嫌でも状況は理解してしまっただろう。 「そ、そんな、僕は……僕は、怪人に……」 「落ち着け、ブルー。お前はまだ、完全に怪人になったわけじゃない。俺だってそうだ。心は、ヒーローのままだ。そうだろう?」 「……はい。いくらか頭の中を弄られているようですが、理性もありますし、記憶も大丈夫です」 ひとまずは安心……とは言えないが、最悪な状況ではないか。なんとか脱出してヒーロー協会の研究室で元に戻して貰える可能性はあるだろう。 「……イエロー、僕は、何の怪人にされたんでしょうか」 「おそらくは、犬怪人だろう」 犬怪人とは、俺とブルーとレッドで一度交戦している。他の雑魚戦闘員の鼠怪人とは比べ物にならないほど強く、エナジーを使いこなし俺達のように現象を起こす力を持っていた。強いエナジーを持つ人間を犬怪人に変えていたのであれば、ブルーが変えられたのも納得できる。俺も、あのままだったらこうなっていたのかも知れない。 「犬、ですか……それならこの感覚の鋭さも、納得ですね。エナジーも……」 ブルーは何ともなしに右手を広げ、そこから白い冷気を放つ。思ったよりも簡単にエナジーの放出が出来ているようだ。 「問題なさそうですね。喜んでいいかは、複雑ですが……」 「使えるものは使おう。四の五の言っていられるような状況ではないんだ」 「ですね。いざとなったら僕が戦いましょう。しかし……イエローは、(if:$status is "鼠怪人化")[鼠](elseif:$status is "牛怪人化")[牛](elseif:$status is "馬怪人化")[馬](elseif:$status is "鶏怪人化")[鶏]ですか……」 「その……怪人化されそうで、そこからは逃れたんだが……アジトを彷徨っている内に、怪人になってしまって……」 「そうでしたか……とはいえ、今は私も怪人の身体ですから、何か言うのも違いますね。行きましょうか」 ブルーはごく当然のように立ち上がり、自分の足で歩いて行く。細身の優男だったブルーだが、心なしか毛皮の上からでも分かるような筋肉が付いているように見える。怪人化して根本的な身体能力が向上しているのだろうか。 ブリザード・ブルーを救出しました。以降はブリザード・ブルーのステータスが表示されます。現在ブリザード・ブルーは犬怪人に変貌してしまいました。体力やエナジーに問題はないばかりか、ライトニング・イエローよりも戦えるでしょう。しかし、ふとした拍子に怪人化の悪影響が及ぶ可能性があります。注意しておきましょう。 [[先に進む->進行マス]](set:$HPB to 100)(set:$EPB to 100)(set:$soubiB to "なし")(set:$statusB to "犬怪人化")(set:$sinsyokuB to 50)] (set:$blue to 1)(set:$EP to 0) =|= ($menubar:) =||||= 意を決して扉を開き中に入る。 『どすこい!』 入ってすぐにそんな声が聞こえて来た。それと共に、ドスンという床を踏み鳴らす音が聞こえる。 扉を開けた瞬間から襲い掛かる臭気に思わず目を背けてしまい何が起きているのか見えなかったが、意を決して音のする方を見ると、そこには相撲の土俵があった。円になるよう縄が配置され、床には砂が敷かれている。やたらと蒸し暑く、それ以上に鼻を摘まんでも意味を成さない臭さが充満してる。 「まだまだぁ! もう一本じゃい!」 『ふごぉ!』 そして、土俵の上では茶色い毛の太った怪人の集団が、四股を踏んでいた。先頭でこちらから顔の見える怪人からして、豚……いや、小さな牙からして猪だろうか。雑魚戦闘員達と同じような黒いボディスーツを着ているが、ボディスーツの上からなのか相撲の廻しを穿いている。 唯一ボディスーツを着ていない猪怪人は、廻しだけを身に着けている。先頭で声を出している辺り、あれが(if:$SBname is "猪怪人")[猪怪人のリーダーなのだろう。](elseif:$SBname is "スティンク・ボア")[スティンク・ボアなのだろう。] (if:$MRblueF is 1 and $tokubetuCF is 1 and $SBname is "スティンク・ボア")[$MRnameの話からするとこのあり得ない臭いはあいつらの体臭ということになる。いくらそういう能力の怪人とはいえ、気を失いそうな臭いになるものなのか……。](else:)[それにしても、この悪臭は一体何処から来るんだ? まさか、あいつらの体臭だとでもいうのだろうか……確かに汗臭さと言われればそうだが……。] (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[「ふごぉ! まさか『ひぃろぉ』かぁ!」 こちらの存在に気付いたようで、$SBnameは自らもしていた四股を止めこちらに詰め寄ってくる。その巨体が動き腹が揺れる度に強烈な臭いがこちらに近付いてくるのが分かる。 これは、止めた方がいいだろうか。単純に不快感が強いし、この臭いが能力のそれならば近付かれるのはまずい気がする。 [[攻撃する->スティンク・ボア攻撃]] [[距離を取る->スティンク・ボア迫られる]]](elseif:$status is "正常")[「ふごぉ! 侵入者かぁ!」 こちらの存在に気付いたようで、$SBnameは自らもしていた四股を止め、何故か嬉しそうにこちらに詰め寄ってくる。その巨体が動き腹が揺れる度に強烈な臭いがこちらに近付いてくるのが分かる。 これは、なんとかした方がいいだろうか。単純に不快感が強いし、この臭いが能力のそれならば近付かれるのはまずい気がする。 [[攻撃する->スティンク・ボア攻撃]] [[距離を取る->スティンク・ボア迫られる]]](elseif:$status is "鼠怪人化")[「ふごぉ? 鼠がどうしたんじゃあ?」 こちらの存在に気付いたようで、$SBnameは怪訝そうにこちらを見て首を傾げる。鼠怪人は何処にでもいるのかと思っていたが、さすがにこんなところに……いや、幹部の部屋に勝手に入ることはないか。 「うぅむ……まぁ丁度ええか。よし、お前ら休憩じゃ!」 『ふごぉ!』 四股を踏んでいた猪怪人達が一斉に声を上げ、四股踏みを止める。 [[様子を見る->スティンク・ボア怪人化カード貰う]]](else:)[「ふごぉ? なんで(if:$status is "牛怪人化")[牛](elseif:$status is "鶏怪人化")[鶏](elseif:$status is "馬怪人化")[馬]がここにおるんじゃ? あいつが部屋から出すかぁ?」 これは、まずかったか? いくら怪人同士とはいえ、仲間に見えなくては……。 [[様子を見る->スティンク・ボア怪人化カード貰う]]] |==| =|= ($menubar:) =||||= (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[「近寄るな、ライトニング・フォース!」 「おぼぉあああ!」 思わず手を翳して雷を放ってしまう。あまりの臭さに身体が危険信号を発していたようだ。まだ土俵の上で四股を踏んでいたはずの他の猪怪人達にも雷は当たり、気絶しているようだ。さすがにやり過ぎたか……? (if:$MRblueF is 1 and $tokubetuCF is 1)[とにかくこんな臭い場所には一秒もいたくない。早く目的のカードキーを探して、外に出ることにしよう。 パッと見渡してみたものの、この部屋は案外狭く、そして土俵以外にほとんど何もなかった。天井から大きなパイプのようなものがいくつか出ており、そこから湿度を保つための微細なミストが出ているくらいのものだった。 他にはと探していると、どうやら奥に扉があるようだ。入口の重厚な扉とは違い、簡素なものだ。ここから部屋を出るにはその二つの扉しかない以上、そちらを見てみるしかない。 部屋に入ってみると、何やら見慣れない装置があった。パッと見の印象は巨大なドラム式洗濯機といったところだろうか。しかし明らかに洗濯機とは思えない、見慣れない機構が取り付けられている。 詳しく調べるべきかと思ったが、どうやら目的のものはここの部屋にあったようで、近くのテーブルに置いてあった。他は使い古された変色した廻しと足袋があるくらいで、この部屋も十分臭いしさっさと出てしまおう。 ''特別実験室のカードキーを手に入れた''(set:$cardtokubetu to 1)(set:$SBclearF to 1) 『清掃を開始します』 廊下に出た途端、天井から物凄い勢いでシャワーが降り注ぎ、俺の身体を濡らす。一瞬何事かと思い混乱したが、身体に染み付いていそうなあの強烈な臭いが落ちていくのを確かに感じる。 『清掃を完了しました』 一分くらいそのシャワーは続き、とりあえず手を嗅いでも気絶するような臭いがしなかったことに安堵しながら、ようやく俺はこの悪臭の部屋から出ることが出来た。 [[部屋を出る->進行マス]]](elseif:$MRblueF is 1 and $tokubetuCF is 0)[さて、倒してみたはいいものの、$MRnameによるとここにカードキーはないということだ。本当はすぐに出たいが、嘘の可能性もあるし、一応調べてはみるか……。 パッと見渡してみたものの、この部屋は案外狭く、そして土俵以外にほとんど何もなかった。天井から大きなパイプのようなものがいくつか出ており、そこから湿度を保つための微細なミストが出ているくらいのものだった。 他にはと探していると、どうやら奥に扉があるようだ。入口の重厚な扉とは違い、簡素なものだ。ここから部屋を出るにはその二つの扉しかない以上、そちらを見てみるしかない。 部屋に入ってみると、何やら見慣れない装置があった。パッと見の印象は巨大なドラム式洗濯機といったところだろうか。しかし明らかに洗濯機とは思えない、見慣れない機構が取り付けられている。 やはり何もなさそうだ。まさかあの使い古されたであろう廻しや足袋の中を調べるわけにもいかないだろう……あんなもの近付いたら、今度こそ気を失いかねない。 『清掃を開始します』 廊下に出た途端、天井から物凄い勢いでシャワーが降り注ぎ、俺の身体を濡らす。一瞬何事かと思い混乱したが、身体に染み付いていそうなあの強烈な臭いが落ちていくのを確かに感じる。 『清掃を完了しました』 一分くらいそのシャワーは続き、とりあえず手を嗅いでも気絶するような臭いがしなかったことに安堵しながら、ようやく俺はこの悪臭の部屋から出ることが出来た。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$SBclearF to 1)](else:)[本当は臭すぎてすぐに出たいところだが、怪人は倒したし部屋を捜索することにしよう。 パッと見渡してみたものの、この部屋は案外狭く、そして土俵以外にほとんど何もなかった。天井から大きなパイプのようなものがいくつか出ており、そこから湿度を保つための微細なミストが出ているくらいのものだった。 他にはと探していると、どうやら奥に扉があるようだ。入口の重厚な扉とは違い、簡素なものだ。ここから部屋を出るにはその二つの扉しかない以上、そちらを見てみるしかない。 部屋に入ってみると、何やら見慣れない装置があった。パッと見の印象は巨大なドラム式洗濯機といったところだろうか。しかし明らかに洗濯機とは思えない、見慣れない機構が取り付けられている。 (if:$tokubetuCF is 1)[詳しく調べるべきかと思ったが、どうやら目的のものはここの部屋にあったようで、近くのテーブルに置いてあった。他は使い古された変色した廻しと足袋があるくらいで、この部屋も十分臭いしさっさと出てしまおう。 ''特別実験室のカードキーを手に入れた''(set:$cardtokubetu to 1)(set:$SBclearF to 1) 『清掃を開始します』 廊下に出た途端、天井から物凄い勢いでシャワーが降り注ぎ、俺の身体を濡らす。一瞬何事かと思い混乱したが、身体に染み付いていそうなあの強烈な臭いが落ちていくのを確かに感じる。 『清掃を完了しました』 一分くらいそのシャワーは続き、とりあえず手を嗅いでも気絶するような臭いがしなかったことに安堵しながら、ようやく俺はこの悪臭の部屋から出ることが出来た。 [[部屋を出る->進行マス]]](else:)[やはり何もなさそうだ。まさかあの使い古されたであろう廻しや足袋の中を調べるわけにもいかないだろう……あんなもの近付いたら、今度こそ気を失いかねない。 『清掃を開始します』 廊下に出た途端、天井から物凄い勢いでシャワーが降り注ぎ、俺の身体を濡らす。一瞬何事かと思い混乱したが、身体に染み付いていそうなあの強烈な臭いが落ちていくのを確かに感じる。 『清掃を完了しました』 一分くらいそのシャワーは続き、とりあえず手を嗅いでも気絶するような臭いがしなかったことに安堵しながら、ようやく俺はこの悪臭の部屋から出ることが出来た。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$SBclearF to 1)]]] (else:)[「近寄るな!」 俺は思わず今あるだけの力で雷を放出する。 「おぼぉあ! し、痺れるやないかぁ!」 その場で痙攣する$SBname。しかし、気絶させることすらできないようだ。こうなったら今のうちに逃げて……。 「お、お前ら四股止めぇ! そいつに突っ張りじゃ!」 『ふごぉ!』 四股を踏んでいただけの猪怪人達が、一斉にくるりとこちらに向き、摺り足でこちらに迫ってくる。ヒーロースーツの無い今、あの巨体に押し潰されるだけでも脅威だし、何より臭いが迫ってくるのに忌避感が強い。 なんとか逃げ出そうと扉を開けようとしたが、分厚く重い扉を引くには重く、開く前に猪怪人達に迫られてしまう。 「うぐっ……!」 思わず吐き出そうになるような臭いと共に、汗による湿り気と肉厚な身体が襲い掛かる。逃げ出すことの出来ないまま扉から引き剥がされ、デブ猪の集団に土俵まで運ばれてしまう。 「ふぐぅ、痛かったじゃろうが」 そして、出口側にいた$SBnameが立ち上がり、こちらを見てくる。しかし言葉と裏腹に、$SBnameから怒りの感情は見て取れなかった。むしろ、どういうわけかニタニタ笑っている。 「しかぁし、ここへ来たからには、たっぷり、たぁっぷり楽しませちゃるでぇ!」 そう言い、$SBnameは何をするのかと思えば、急に廻しを外し始める。嫌な予感がして逃げ出そうにも、両腕を猪怪人達に抑えられ、力を入れても振り払えない。 「や、やめっ……!」 嫌な予感通り、$SBnameは脱ぎたてで湯気の出る廻しを持って、それを俺に、俺の顔に近付けてくる。臭い、臭すぎる。こんなもの、直接当てられたら……! 「うぶっ……!」 なんとか首を動かしても無意味に終わり、さっきまで$SBnameの股間を覆っていた廻しが顔全体を覆ってしまう。 さっきまで鼻が慣れたくなくてもまだ慣れる可能性があったが、これは無理だ。最早臭すぎて何の臭いか判別できない。ただ臭いばかり。汗、砂埃、尿、精液、チンカス、菌、廻しそのもの。 今すぐ離さなくてはならない。鼻を閉じなくてはならない。臭いを取り込んではならない。頭の中で鳴り響く警鐘に反して、どういうわけか鼻は大きく開き、臭すぎる空気を取り込んでしまっている。 [[空気を吸い込む->スティンク・ボア敗北]]] |==| =|= ($menubar:) =||||= (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[あまりの臭さに耐えかねて、俺は一度離れようと大きく離脱し、部屋から出ようとした。 「なっ……!」 しかし、扉が開かない。確かに重い扉だったが、この感覚は明らかに鍵が掛かっている。いつの間に閉められていたんだ!? クソッ、ならやるしか……。 「ぶえっ……!」 振り向いた瞬間何かが飛んできて、ヘルメットの正面へとへばりつく。臭い、あまりにも臭い。なんだこの茶色い物体、まさか足袋か? ヘルメット越しなのに、さっきまでとは比較にならない強烈な臭いに頭が眩む。 「……っハッ! な、こいつら、離せ……!」 一瞬意識が飛んでいたようで、気付けばむさ苦しい猪怪人の集団に詰め寄られてしまっていた。そいつらの臭いでまた意識が遠退きそうだが、それどころではない。既にヘルメットに手を掛けられてしまっている。 「ライッ……! うぶっ……!」 エナジーを放出するのが僅かに遅れ、ヘルメットが取れてしまう。その瞬間今まで防げていた臭いが一気に飛び込んできて、集中力が乱れて力が発揮できなかった。 「よぉやったお前ら!」 「何ぶえっ!」 なんとか力で両手を振り払ったその瞬間、何かが視界を覆い、この世のものとは思えない臭いが鼻に飛び込んで来た。 最早臭すぎて何の臭いか判別できない。ただ臭いばかり。汗、砂埃、尿、精液、チンカス、菌、廻しそのもの。 今すぐ離さなくてはならない。鼻を閉じなくてはならない。臭いを取り込んではならない。頭の中で鳴り響く警鐘に反して、どういうわけか鼻は大きく開き、臭すぎる空気を取り込んでしまっている。 [[空気を吸い込む->スティンク・ボア敗北]]](else:)[あまりの臭さに耐えかねて、俺は部屋を出ようと踵を返して扉に手を掛けた。 「なっ……!」 しかし、扉が開かない。確かに重い扉だったが、この感覚は明らかに鍵が掛かっている。いつの間に閉められていたんだ!? まずい、なんとか開けなくては……。 「ぶへへ、今更逃げようなんてそうはいかんぞぉ」 声がして後ろを見ると、そこには先程まで四股を踏んでいた猪怪人の集団がすぐそこまで迫っていた。 「クソッ、離せ!」 あっという間にボディスーツに身を包んだ猪怪人の集団に捕まり、土俵の上に運ばれてしまう。 「いいぞお前ら、そのままにしておけぇ」 両脇から猪怪人達に抑え込まれる中、目の前の$SBnameが何を思ったのか廻しを脱ぎ始める。おい、その完全に変色して汚い茶色をした廻しを脱いでどうするつもりだ? ま、まさか……。 「や、やめろ……!」 「ぶひっ、遠慮せんでいいぞぉ。わしの股間でたっぷり蒸らした廻しを堪能せい!」 湯気立つ廻しを持ち、じりじりとこちらに近付いてくる$SBname。いくら身を捩っても怪人に抑えられては逃げるに逃げられない。 「ぶぇっ……!」 顔の全てをこの世のものとは思えない汚物が覆う。早臭すぎて何の臭いか判別できない。ただ臭いばかり。汗、砂埃、尿、精液、チンカス、菌、廻しそのもの。 今すぐ離さなくてはならない。鼻を閉じなくてはならない。臭いを取り込んではならない。頭の中で鳴り響く警鐘に反して、どういうわけか鼻は大きく開き、臭すぎる空気を取り込んでしまっている。 [[空気を吸い込む->スティンク・ボア敗北]]] |==| =|= ($menubar:) =||||= (if:$status is "鼠怪人化")[何が始まるのかと様子を見ていると、ラバースーツを着た猪怪人達は急に廻しを脱ぎ始めた。なんだ? 休憩で何故脱ぐ? 「ほれ、さっさと廻しを集めんか」 ……は? 廻しを、集める……? 身震いするような言葉が、$SBnameの口から出てくる。まさか言葉通りの意味なのかと、信じたくなくて俺はヘルメットから仕事内容を照会する。 なになに……猪怪人の汗の染み付いた廻しを回収し、専用の抽出機に放り込むこと。 ……今すぐ逃げたい。しかし、ここで逃げれば俺がヒーローであることがバレてしまうだろう。幸い怪人になったおかげか、おぞましく臭い中だが気を失うことはなさそうだ。猛烈に嫌だが、やるしかないだろう。 「ちゅ、チュー……」 とりあえず返事だけしておき、脱ぎ捨てられた廻しを持つ。ボディスーツのグローブに覆われた手で持っているはずなのに、嫌過ぎる湿り気を感じ、きつすぎる臭いもあって全身の毛が逆立つようだ。一つだけでこれとは……。 出来るだけ身体に触れないように、手だけで持つようにしながら廻しをまとめ、それを奥の部屋へと運ぶ。一番臭いの酷そうなボスのものがないだけまだマシ……。 「おお、ワシのも持っていけ」 だったのだが、横を過ぎる途中で廻しを脱いで一番上に乗せてくる。脱ぎたてで一番きつい臭いのする廻しに頭が眩みそうになり、危うくこの世の地獄に頭を突っ込むところだった。 奥の部屋に入ってみると、何やら見慣れない装置があった。パッと見の印象は巨大なドラム式洗濯機といったところだろうか。しかし明らかに洗濯機とは思えない、見慣れない機構が取り付けられている。 どうやらこれが猪怪人の廻しに滲み込んだ汗を、エナジーを抽出する機械のようだ。送られてきたデータにも、これだと記載されている。 さっさと機械に放り込んでしまおう……しばらく手どころか身体から臭いが取れないかも知れないと思うと、若干陰鬱だ。 洗濯機のような丸い窓を開き、そこに廻しを放り込む。汗だけ取ってなるべく汚れをそのままにするというよく分からない機械のようで、近くの籠には明らかに汚れたままのはずだが乾燥している廻しらしき布の集まりがあった。 どうやらこの替えを持っていくまでが仕事のようだ。(if:$MRblueF is 1)[その前にカードキーを探しておくとしよう。](else:)[その前にこの部屋を探索しておこう。] (if:$tokubetuCF is 1)[(if:$MRblueF is 1)[カードキーはすぐに見付かった。机に適当に置いておいてもいいものなのだろうか……まぁ、すぐ見付かったならそれでいい。](else:)[部屋を細かく探すまでもなく、机の上にカードキーがあった。『特別実験室』と書かれている。何処の鍵か分からないが、重要なものではないだろうか。] 特別実験室のカードキーを手に入れた(set:$cardtokubetu to 1)](else:)[パッと部屋を見回してみたものの、目ぼしいものは何もなさそうだ。こんなに苦労した割に骨折り損のくたびれ儲けとは……仕方ない、切り替えよう。] 「おう、ちゃんと次も持ってきたんじゃな。お前ら、さっさと廻しをせい!」 『ぶほぉ!』 俺の持ってきた籠から適当に廻しを手に取っていく猪怪人達。誰かのものという認識はないのか……? 確かに雑魚戦闘員の鼠怪人なら個体差みたいなものはないから分かるが……$SBnameは幹部だろうに、配下と同じものを着用するのか。 「ようし、稽古再開じゃ! どすこい!」 『どすこい!』 再び四股を踏み始めた猪怪人達をしり目に、俺はそそくさと部屋を出た。 『清掃を開始します』 廊下に出た途端、天井から物凄い勢いでシャワーが降り注ぎ、俺の身体を濡らす。一瞬何事かと思い混乱したが、どうやらこの部屋から出る時にはアジトに臭いが出ないよう雑ながら臭いが落ちるよう消臭剤入りのシャワーを浴びせるようだ。 『清掃を完了しました』 一分くらいそのシャワーは続き、とりあえず手を嗅いでも気絶するような臭いがしなかったことに安堵しながら、ようやく俺はこの悪臭の部屋から出ることが出来た。 [[部屋を出る->進行マス]]](elseif:$status is not "正常")[「あぁ、お前、ひぃろぉじゃろ!」 ドキッと心臓が跳ねる感覚に襲われる。いや、バレない方が変なのは変なのだが、これはまずいだろう。今すぐ逃げなくては……。 「むぅ、既に(if:$status is "牛怪人化")[牛](elseif:$status is "鶏怪人化")[鶏](elseif:$status is "馬怪人化")[馬]になっとるとは……これではワシの子分に出来んな」 出来ない? (if:$MRmokuteki is 1)[$MRnameの話からすれば、怪人達は俺を取り合ってゲームをしているはずだ。既に怪人化していては手が出せないのだろうか。] 「どうせ手は出せんが、ただ奴にくれてやるのも癪じゃな……」 顎に手を当て何かを考える$SBname。一体何を考えているんだ? 敵意のようなものは感じないが……ここにいていいのか? 逃げた方がいいだろうか……。 (if:$tokubetuCF is 1)[「よし、ちょっと待っとれ」 そういい$SBnameは奥の部屋へと入り、すぐに出てきた。 「ほれ、これを持っていけ」 「これは……」 $SBnameの手には、『特別実験室』と書かれたカードキーがあった。(if:$MRblueF is 1)[これは、ブルーのいる場所のカード? 確かにここに来たのはこれを探してだが、なんで渡してくるんだ?](else:)[特別実験室? 名前からして、何か重要な施設のある部屋のようだが……なんで渡してくるんだ?] 「お前の仲間のいる部屋の鍵じゃ。持っていけ」 「なんで……」 「いらんならやらんぞ」 「いや、そうは言ってないが……」 ひとまず気が変わられても困るから、カードを受け取っておくことにした。何か裏があるのではと思ったが、カードはすんなり俺の手に渡った。 「ワシらはキング・タイガー様に絶対の忠誠を誓っとるんじゃが、それぞれがそれぞれの役目を好き勝手やっちょるし、仲なんていいもんじゃない。あやつら、ワシの事を鼻つまみ者扱いするんじゃ」 ……それは、洒落で言っているのだろうか。文字通り臭いからそう見られているだけでは……。 「そら、もう行けぃ。今のお前を弟子には出来ん」 「あ、ああ……」 しっしと手で払われてしまい、俺はそそくさと部屋を出ることにした。 特別実験室のカードキーを手に入れた。(set:$cardtokubetu to 1)](else:)[「とはいえ、ワシに出来ることは……そうじゃな、この辺りに桃色の扉があるんじゃ。そこにおる兎が、お前の仲間のいる部屋の鍵を持っとるぞ」 「なっ……なんでそんなことを……」 「ワシらはキング・タイガー様に絶対の忠誠を誓っとるんじゃが、それぞれがそれぞれの役目を好き勝手やっちょるし、仲なんていいもんじゃない。あやつら、ワシの事を鼻つまみ者扱いするんじゃ」 ……それは、洒落で言っているのだろうか。文字通り臭いからそう見られているだけでは……。 「そら、もう行けぃ。今のお前を弟子には出来ん」 「あ、ああ……」 しっしと手で払われてしまい、俺はそそくさと部屋を出ることにした。(set:$visitRBroom to 1)] 『清掃を開始します』 廊下に出た途端、天井から物凄い勢いでシャワーが降り注ぎ、俺の身体を濡らす。一瞬何事かと思い混乱したが、身体に染み付いていそうなあの強烈な臭いが落ちていくのを確かに感じる。 『清掃を完了しました』 一分くらいそのシャワーは続き、とりあえず手を嗅いでも気絶するような臭いがしなかったことに安堵しながら、ようやく俺はこの悪臭の部屋から出ることが出来た。 [[部屋を出る->進行マス]]] (set:$SBclearF to 1) |==| =|= (set:$sinsyoku to 50)($menubar:) =||||= 肺が腐りそうな臭いに侵されていく。頭が真っ白になる。思考が壊れる。嗅ぎたくないはずなのに、鼻の穴が、鼻自体が広がっているようだ。 「ふっ、はぁ、はぁ……」 急に視界が晴れる。どうやら、廻しから解放されたようだ。廻しでなくとも、汚臭のする空間で臭いと思っていたはずの空気を思いっ切り吸い込む。 「ぶひっ、良い鼻になったもんじゃ」 まともに動けずにいたところに、$SBnameの指が俺の鼻に触れて押される。良い鼻、に……? なんだか、鼻の大きさが、おかしい……。まさか、怪人の、豚の、猪の鼻に……!? 「ぶへへっ、その鼻になったらもう手遅れじゃ。ほぉら、もっと嗅ぎたいじゃろ?」 「そ、そんなわけ……」 ない。と言いたかったのに、広げられた廻しから目が離せない。汚れ切って、少し離れていても臭いがしそうなそれから、目が離せない。嗅ぎたいはずなんてないのに、勝手に鼻が鳴ってしまう。 「そうかそうか、こんなのより、直がええか!」 「あ……」 パサリと落ちていく汚れた廻しに、思わず声が出てしまう。惜しい。嗅ぎたい。あり得ない思考が、不意に過る。違う、あんなもの、もう嗅いではいけない。でも……。 「ほれ、まずはここじゃ」 「んぶっ!」 洗脳に抗っていたら、後頭部を掴まれ無理矢理湿り気のある毛に押し付けられる。一瞬何処かと分からなかったが、$SBnameの脇のようだ。 脇だと認識した瞬間、廻しとはまた違う種類の強烈な体臭と腋臭が襲い掛かる。変化してしまった鼻は閉ざすことを知らず、むしろしっかり開いて勝手に臭いを取り込んでしまう。 臭い。不快な湿り気に覆われ、人間とは違う獣臭さまで混じった悪臭。その奥に感じる、強いフェロモン。 フェロモンを感じた瞬間、明確に身体の変化を感じる。元あった耳が縮みなくなり、頭の上から耳が飛び出る。口の中で歯が伸び、小さいながら牙が出来る。より鼻が突き出て、鼻の孔が広がる。 さらに腹が膨らみ、全身の毛穴が開き、ぶわっと短い毛が一斉に生えてくる。ただ脇と胸と陰毛だけがやたら濃い。(if:$soubi is not "なし")[身体が大きくなるのと共にスーツが破けて、身体が外気に晒される。] 「ぶへへっ、元ヒーローの悪臭猪怪人、一丁上がりだぁ」 脇から解放されたものの、頭がくらくらする。俺は、猪怪人……悪臭猪怪人……。 「違う、俺は、ヒーロー……」 「違わん違わん。ワシの身体を嗅ぎたくて嗅ぎたくて堪らん奴が、ヒーローなわけないじゃろ」 「嗅ぎたい……嗅ぎ、たい……?」 嗅ぎたい……あの臭さは堪らない。もっと嗅いでいたい。脇も、もっと臭い場所も……。目が、その下半身へと向く。 「ほぉ、もっとええとこがいいんじゃな。自由に嗅げ」 自由に……自由……に……あれを、嗅げる? $SBnameの、臭い立つ股間を……。あれを嗅いだら、もう、戻れない……戻る……? 何に? 俺は……もう、猪怪人なのに……。 膝を折り、平べったい自分の鼻を$SBnameの股間に近付ける。まだ直接引っ付けていないのにも関わらず、とてつもない臭いが鼻を通り抜けて頭を貫き、臭いはずのそれが至高のものに感じる。もっと嗅ぎたい。直接嗅ぎたい。肺の空気も何もかもをこの臭いと空気で満たしたい。 直接鼻を付ける。気付けばそれだけでチンポがギンギンに勃起して、この臭いに確かに興奮しているのを示している。どうして今まで忌避していたんだろう。こんなにも臭くて幸せなのに。 「おっ、おおっ……」 臭いを嗅がれて$SBnameは興奮しているのか、先走りがどくどく流れ出て、更に臭くなっていく。その臭いに俺も興奮して、自分のチンポからも先走りが零れ落ちる。ああ、やばい、既にこの臭いだけで頭が真っ白になって、ザーメンが出てしまいそうだ。 「臭い、すごっ……」 「ぶへへっ、すっかり臭いの虜じゃな。ええでええで、そのままイッちまえ!」 「ぶひっ!?」 ぐるんと視界が回り、土俵に背中から着く。その直後、汗臭く蒸れた臭い、尻が迫って顔を全て覆う。そして、チンポに刺激が走る。 強烈な臭いと圧迫感、そしてチンポへの刺激で、俺はあっさりザーメンを吐き出してしまった。ザーメンと一緒に全ての理性が飛び出たような、そんな気がした。 「ぶへっ、あっさりイッたの。ほれほれ立つんじゃ」 $SBnameの、スティンク・ボア様の言葉に、頭が真っ白になりながらも俺は立つ。本能的に近くにいる他の猪怪人から廻しを受け取り、手伝われながらも廻しを穿く。それから足袋も穿きスティンク・ボア様の前に立つ。 「ほれ、お前はなんじゃ?」 「ぶひっ! 自分、猪怪人は【ゾディアック】に忠誠を誓うッス! これからはこの部屋でずっとくっさい廻しを穿いて汗臭稽古して悪臭を捧げる続けるッス! どすこい!」 腰を落として大きく四股を踏み、忠誠射精して廻しを汚す。これからどんどんこの廻しを汚して股間も、脇も足も、全身隈なく臭くして、悪臭猪怪人として稽古に励むッス。 (set:$status to "脇足股間汚臭")(set:$name to "悪臭猪怪人")(set:$soubi to "汚廻し")(set:$HP to 150)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1) [[その後……->ゲームオーバー・悪臭猪怪人力士化]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 「なんだ?」 「あの解除薬についてです。一つしかない以上、どちらかが持っていなくてはいけないでしょう」 「確かにそうだな」 このまま俺が持っていてもいいだろうが、ブルーに預けておく方が、安全かも知れない。俺はどこか抜けていると言われることも多いし、防御能力としてはブルーの方が強い。戦闘になって割れるくらいなら、ブルーに預けておくのも手か。 「私が持っておいてもいいと思いまして。どうでしょう」 そうだな……。 [[ブルーに預ける->最終イベント前・ブルーに預ける]] [[自分で持っておく->最終イベント前・自分で持っておく]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 「そうだな、ブルー、預かっておいてくれ」 「分かりました。大切に保持しておきます」 そう言いブルーは注射器を受け取り、ヒーロースーツのベルトに武器などを携行するためのホルダーに収める。 「では、今度こそ行きましょう」 [[先に進む->最終イベント・ブルー同行]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 「いや、俺が持っておこう」 「そうですか?」 「ああ。これをマスター・ラットに渡されたのは俺なんだ。怪人の意志について言うのも変だが、その意志を尊重したい」 ブルーに預けておいた方が合理的ではあるが、これを託されたのは俺なんだ。俺が最後まで責任を持とう。 「……そうですね。貴方のそういう拘りが功を奏した結果がその薬なのですから、最後まで貫くのも悪くないでしょう」 「ああ。気を遣ってくれてありがとう、ブルー」 「ええ。では、改めて行きましょうか」 [[先に進む->最終イベント・ブルー同行]](set:$havekaizyoyaku to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= (if:$havekaizyoyaku is 1)[俺はすぐにホルダーから解除薬の注射器を取り出して、暴れるレッドに注射を打つ。](else:)[ブルーはすぐに暴れるレッドに解除薬の注射を打った。] 「うぐっ……あっ……ううっ……!」 今にも暴れそうだったレッドだったが、種別の違う苦悶の声を上げる。一瞬なんの変化もないかと思ったが、徐々にその体に変化が訪れる。頭の上から伸びた三角耳が縮んでいき、横から人間の耳が生えてくる。マズルが縮み、顔の毛がほぼ全て抜け落ちていき、人間の顔へと戻っていった。 「レッド? レッド、分かりますか? 私が、分かりますか?」 「うっ……うう……」 まだ虚ろな目で呻くばかりで、目の焦点も合っていない。無理もないか。体の変化もさることながら、心の変化もある分追いつかないだろう。 「……ブルー……?」 茫然とした様子のままだが、目の前のブルーのことを認識できたようだ。 「レッド! ああ、良かった……」 珍しく感情むき出しで、ブルーはレッドを強く抱きしめる。レッドはまだ少し茫然としているものの、ゆっくりとブルーを抱き返した。 まだ体の上手く動かないレッドを二人で抱えて、俺達は【ゾディアック】のアジトを後にした。当初の目的だったレッドを救出し、悪の組織の親玉も倒した。残りの構成員達まで倒せるような体力も気力もないから、今はこのままにしておこう。解除薬をくれたマスター・ラットを、そのまま殺すというのも忍びないしな……。 そんな思いを抱きながら、俺達はアジトから無事脱出することに成功した。 [[その後……->ノーマルエンド・レッド獣化解除]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 「落ち着け、ブルー。この薬は一つだけしかないんだ」 「ですから、レッドを……!」 「この薬を本部で解析してもらって複製出来れば、レッド以外も、怪人に変えられた全員を救えるかも知れないんだぞ」 そうだ、落ち着かなくてはならない。マスター・ラットは、有効活用しろと言っていた。あの皮肉屋な性格を考えれば、レッドを救うことを真っ先に考えると読んで渡したのだろう。 でも、それではダメだ。救える人々をむざむざ見捨てて助けられても、レッドだって嫌なはずだ。 「……そう、そうでした。私は、目の前のことばかり……」 「いいんだ。お前にとって、それだけレッドは特別で……」 「わぉおおん!」 「っと、レッド、今は大人しくしていてくれ」 俺は電撃をレッドに当て、暴走する前に気絶させる。連れ帰ってどれだけ抑えられるか分からないが、皆を救う選択をした以上は、しばらくレッドにはそのままでいてもらうしかない。キング・タイガーを倒したことで、洗脳が少しでも収まるといいが……。 全ては本部の解析次第になってしまうが、それでも人々を救う可能性があるならば、俺はそれに掛けたい。そう思いながら、レッドを担ぎ重い足を必死に動かして、ついにアジトから脱出した。 [[その後……->エンディング・グッドエンド]] |==| =|= ($menubar:) =||||= あれからなんとか外に出て救援を要請しつつ、【ゾディアック】のアジトのある山を降りていった。さすがに途中で疲労も限界になり、迎えのヘリが来るまで開いた場所で待つことにした。 救助に来た隊員達に説明をして、犬怪人化してしまったままのレッドもなんとか連れて帰れることになった。幸いにもヘリに乗せて本部に輸送するまで目を覚ますことはなく、暴れることもなかった。 獣化解除薬を本部の研究所へと提出し、複製を依頼した。これが複製出来ればレッドはもちろん、怪人に変えられた人々も元に戻せるはずだ。マスター・ラットが本当に解除薬を渡していれば、だが……いや、あれだけ助けてもらったんだ。相手が怪人であろうと信じよう。 一週間後。薬の複製は無事完了し、第一号として怪人化したレッドに投与されることになった。 「うっ……お前ら……」 「「レッド!」」 「「レッドさん!」」 面会可能になった直後に、俺とブルー、グリーンとホワイトですぐに詰め掛けていた。無理もない。ブルー程特別でも、グリーンとホワイトほど強い憧れがあるわけではないにせよ、大切な仲間であり、俺達にとっては欠かせないリーダーだ。そのリーダーがこうして人間に戻れたことを喜ぶのは当然だろう。 「今、なんと?」 「【ゾディアック】のアジトには俺一人で行く。皆で行けば警戒されるだろう」 「ですが……」 「あの薬は本物だったんだ。だとしたら、マスター・ラットはそう悪い奴じゃないと思う。皮肉屋で口は悪いが、なんだかんだ俺の、俺達のことを助けてくれたのは、他ならないマスター・ラットだしな」 「……分かりました。貴方のそういう直感は信じられます。レッドは私が窘めておくので、気の済むように行ってきてください」 「ああ」 そんなやり取りの後、アタッシュケースいっぱいの獣化解除薬を持って、俺は再び【ゾディアック】のアジトへと訪れた。 アジトの入口は扉こそ閉ざされているものの、以前と変わらずそこにあった。重そうな鉄扉だが、あの時開いていたのはやはり……。 そう考えている内に、扉が一人でに開く。入ってこい、ということか。 俺はそのままアジトへと入り、真っ直ぐあの灰色の扉、マスター・ラットの部屋へと向かう。道中何度も鼠怪人達とすれ違ったが、俺の方を見るのだが襲い掛かってくることはなく、そのまま通り過ぎていくばかりだった。 記憶を頼りにしばらく歩き、ようやく灰色の扉の前に辿り着いた。カードキーは一応持ってきておいたから、それを通してみる。 ビーッ あの時と同じく、扉が開く。俺は警戒せずに扉を潜った。 [[部屋に入る->エンディング・グッドエンド2]] |==| =|= ($menubar:) =||||= あれからなんとか外に出て救援を要請しつつ、【ゾディアック】のアジトのある山を降りていった。さすがに途中で疲労も限界になり、迎えのヘリが来るまで開いた場所で待つことにした。 「「レッドさん!」」 「ああ、二人とも、心配掛けたな」 街に残してきたストーム・グリーンとホーリー・ホワイトの二人も、レッドの帰還を泣きながらだったが喜んでいた。レッドは俺達のリーダーで、年下の二人にとっては憧れの存在だ。 そのレッドの帰還は市民にも歓喜をもたらした。とはいえ、被害者が帰って来たわけではないため、どうにも煮え切らない雰囲気が僅かながらにあるのを感じてしまう。 疲労が回復して、俺達は改めて【ゾディアック】のアジトへと向かい、獣化薬、あるいは解除薬を探して解析するつもりだったのだが、アジトの入り口は崩落していた。なんとか瓦礫をどかして中に入ると、そこに怪人達の姿はなかったのだ。エナジー源はいくらか残っていたが、獣化薬のあった部屋もマスター・ラットの部屋も完全に爆破され、その製法に繋がるものは何も残されていなかった。 怪人にされた人々も見付けられないまま、助けられたのはレッドだけだった。少しモヤモヤするものの、レッドが助けられたのは良かったんだ。 「レッド……」 「ブルー!」 こうしてこの二人が後輩のいない裏でイチャイチャしている光景を守れたのも、良かったんだ。戻ってからはレッドが無遠慮に抱き着いて頬擦りしている。犬の尻尾が揺れているのが見えるかのように、激しいスキンシップになっていて、変化の影響が残っているように感じるな。 まぁ、ブルーはそれでも嬉しそうだからそこはいい。後輩には見られていないから、それもいい。トレーニングを怠っているわけでもないから、問題があるとするならば俺がその激しいイチャイチャに少しだけうんざりするくらいのものだ。 『怪人が出現しました。ヒーローは至急出動してください』 「っと、出動だな。二人共、イチャイチャしてないで準備しろ」 「イ、イチャイチャなんて……はい、分かりました……」 「おう! それじゃあ……」 「変身! ブレイジング・レッド!」 「変身! ブリザード・ブルー!」 「変身! ライトニング・イエロー!」 そう俺達三人同時に宣言すると、普段着からヒーロースーツへと変身を遂げる。今から俺達はヒーローだ。怪人を倒し、これ以上被害者を増やさないためにも、これからも俺達はヒーローとして人々を守るために戦い続けるんだ。 END:ブレイジング・レッドの帰還 |==| =|= ($menubar:) =||||= 「よう、その顔見る限り、しっかりと有効活用出来たんだな」 相変わらず汚い部屋には、これまた変わらずラバースーツの上から白衣を羽織った灰毛の鼠怪人、マスター・ラットがいた。 「ああ。ここに、貰った薬を複製したものがある」 俺は持ってきたアタッシュケースをマスター・ラットに見せる。どの程度鼠怪人達がいるか分からないが、全員ダメでもここにいてくれるならまた持ってくるか、それこそ後のことを考えれば、本部に連れて来てもらえばいいと思っている。 「そうか、さすがは本部だ。やっぱあそこの施設なら、エナジー込みの薬でも、一週間もあれば複製出来ちまうんだな」 マスター・ラットはアタッシュケースの中から一つ注射器を取り出して、何処か憂い気な目をしてその注射器を眺めていた。今の物言いだと、マスター・ラットは……。 「マスター・ラット、あんたは元々、本部の研究員だったのか?」 「さすがに分かるか。つっても、異端の研究者として追放された身だけどな」 「異端の?」 「そうさ。エナジーの淀みについて研究をしていたんだ。知ってるか? 怪人の生まれ方」 「怪人の……確か、何処かに現れるエナジーの淀みに人が触れて、怪人化するんだったか」 「ああ、大方それで合ってる。キング・タイガーのような純粋なエナジーの淀みだけで生まれる怪人は稀だ。そういう奴はすさまじく強力な怪人になるな」 怪人の強さにそんな違いがあるのか。人間を介さない方が強い……というより、単純にそれだけ膨大なエナジーを持って実体化しているからか。 「しかし、それなら何が異端なんだ? 淀みの研究なら、本部でもしているんじゃないのか」 「ああ、消し方なんかはな。俺がしていたのは、淀みの内から怪人を調整すれば、いわば正義の怪人が作れるんじゃないかって研究だ」 「なっ……!」 なるほど、思ったよりも異端の研究をしていたようだ。どんな理由があろうとも、怪人を作ろうなんてことをすれば、追放もやむを得ないだろう。 「まっ、結局それは失敗に終わったんだけどな。淀みには明確な思想が、星の意志が介在していて、俺の影響なんてせいぜい性嗜好と、俺の事を親と思ってか、完全に洗脳出来なかったくらいのもんさ」 「星の意志、か……」 「なんだ、あれだけ啖呵切ったってのに、気にしてるのか?」 「ああは言ったが、気にしないのは無理だ」 「ふぅん。まっ、いいんじゃねぇのか。何も考えずに命を懸けるような奴より、よっぽどヒーローらしいヒーローだろ」 「……」 俺は思わず黙ってしまった。いや、確かにマッドサイエンティストなところまであったが、悪い奴だとは思っていなかったが、そんな素直に褒めるようにも思っていなかった。 「な、なんだよ……ったく、ただ俺と話に来たわけじゃねぇだろ」 「あ、そ、そうだな。これでどの程度戻せる」 「そうだな……鼠以外には足りてるな。幹部連中に注射を刺すのは骨が折れるだろうけど、程度はあれどあいつらは単独でも充分害になるからな。このまま施設を止めちまったら外に出ちまって、大なり小なり被害が出る」 「キング・タイガーがいないのに、他の怪人達は正気に戻ってないのか?」 「んまぁ、幹部連中は大なり小なりそういう欲望があって怪人化してるからな。淀みに触れて怪人になったのとそう変わらない状態なんだよ」 「そうなのか」 レッドは正気に戻っていたから、てっきり体は怪人化したままなものの精神は戻っているものだと思っていたが、そうはいかないか。 「アフターケアなんかのことは本部にでも任せとけ。まぁまぁやばい後遺症を負いそうなのもいるが、怪人として死ぬよりはいいと思って、薬を持ち帰ったんだろうしな」 「どうであれ、生き延びるに越したことはない。死んでしまっては何も残らない」 「死ぬより苦しいとは……ってのはその答えなら野暮か。んじゃ、早速注射して回るとするか」 [[移動する->エンディング・グッドエンド3]] |==| =|= ($menubar:) =||||= それからマスター・ラットと一緒にアジト内を回り、幹部達の部屋を回り怪人達に解除薬の注射を打って回る。 最初に家畜部屋という、出口とは真反対側にある区画へと行った。鶏に牛、馬の怪人がいる部屋だ。マスター・ラットがそれとなく近付き普通に注射を打って人間の姿へと戻していった。卵を産む鶏も、胸から乳の出る牛も、それが例え男が素体だったとしてもまだ分からなくもない。しかし、完全に巨大な男性器と化した馬に関しては、さすがに驚愕し、自分もああなっていたかもしれないと戦慄した。 「さぁて、まずこれがどうにかなるか……」 マスター・ラットもさすがに不安だったようで、その巨大な性器に注射して薬を注入する。不思議な光景だったが、巨大な男性器から人が分離し、そのまま男性器が縮み元に戻っていった。良かった……これはさすがに救えないかと諦めそうだった。 それから比較的攻撃性の少ないという兎の部屋へと行き、性行為をせがまれながら注射を打っていく。猪の部屋には入らなくていいと言われて、マスター・ラットだけで済ませた。出てきたマスター・ラットと元に戻った人間から僅かに悪臭がしていて、本当に強烈な臭いのようだ。 問題になりそうな、明確に攻撃性があり獣化薬なしでもこちらに干渉する力のある竜、蛇、羊の部屋は大変だった。我が強く注射なんて打たれたくないと言うものだから無理矢理抑えて打つことになった。被害者の人数自体はそう多くなくて、どうにかこうにか元に戻すことに成功した。 「ほとんどなくなったな」 「だな。さてと、問題はこの大量の人間をどう人里まで運ぶかだが……」 「鼠怪人達に運んでもらえばいいんじゃないか? そうすれば、本部で鼠達も治療できるし」 「合理的ではあるんだが……お前以外が大量の怪人が進行してくるのを受け入れられるか?」 「あっ……」 「全く、どうして肝心なところで抜けるんですか」 「ブ、ブルー? どうしてここに……」 出口で色々考えていたところに、ブルーが入ってきた。一人で行くと言っていたはずなんだが、どうして……。 「貴方の事ですから、元に戻した人間をどうするかまで根回しをしていないと思いましてね。しかし鼠に運んで、ですか……貴方は人間に戻らないんですか、マスター・ラット」 「今戻っちまったら、数百いる鼠共の制御が切れるぞ。別に何もしないだろうが、何もしないとそれはそれで色々面倒だろ」 「今はそうでしょう。では、鼠怪人も皆人間に戻った後はどうするのです?」 「……まぁ、ケジメとして打つのはいいが、生憎自殺願望はないし、そいつに死ぬよりはいいなんて言われちまったからな」 「ど、どういうことなんだ?」 一体なんの話をしているんだ? ブルーは何かを遠回しに言っているようだったし、マスター・ラットも何か察しているようだし……。 「この薬はキング・タイガーのエナジーを中和するもんだ。俺はもう、長く怪人であり過ぎたから、打ったらまぁ、消滅することになるな」 そうだったのか……決して万能な薬というわけじゃないんだな。 「ま、所詮負けた組織の残党だ。俺の生き死には俺が決められるような状況でもねぇ」 「ひとまず、本部には鼠怪人が大挙しても問題がないよう手は回してありますから、イエローの案で行きましょう」 「マジかよ。政治力のあるヒーローなんているんだな」 「生憎と、私しかそういうことに頓着しないのでね。こういう役回りは必然ですよ」 「い、いつもすまない……」 「謝るようなことではありませんよ。で、いいんですかね、マスター・ラット。提案こそしましたが、貴方の機嫌もですが、全鼠怪人を一斉に動かせるので?」 「ちっと大変だが、これが最後だし、全力でやるさ」 マスター・ラットは本気なようだ。その気になれば物量で押してそのまま逃げ出すのはそんなに難しくないだろうに、そうしていないのだから本気で鼠怪人にされた人達も助ける気があるんだ。いや、戻れない怪人とはいえ、元はヒーロー協会本部の研究者なら、正義感はあるのか? [[本部へ->エンディング・グッドエンド4]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 街に戻ると、既に避難勧告が出ていたようで、誰一人その姿を見ないまま本部まで行けてしまった。ヒーロー協会本部はヒーローの装備を作ったり、エナジーについて研究する研究施設と、ヒーロー達のためのトレーニングや慰安のための施設のある施設だ。そしてもう一つ、大きな施設が併設されている。 その施設は国内随一の大病院だ。そこにまず百人近くいた怪人化を解かれた人達が搬送された。さすがに鼠怪人達を一斉に元に戻すことも出来なく、しばらく本部に怪人が大量にいるという、状況によっては最悪なことになっていた。 マスター・ラットが手遅れなら、最古参の鼠怪人もまずいかも知れないと長年怪人にされていた鼠怪人達から優先して治療していくことになった。驚いたことにマスター・ラットは体格程度の差しかない鼠怪人の、元のパーソナルデータを全て覚えていたため、順序はすんなり決まって治療は進んでいった。 薬の生産と治療は続き、二週間後には全員人間に戻すことに成功した。ここまで上手く人々を救えたことなんて、ヒーロー協会発足以来初ではないかと言われるほどの出来事だ。淀みに触れて怪人になった人はもちろん、大抵の場合は被害者が出てしまう中で、こんな大勢の被害者がいたのに全員救えたのは、奇跡に近い。 そんな最悪の被害人数にして最良の結果を残した事件は、世間的には終幕を迎えた。 --- ヒーロー協会本部。その研究施設の地下には、エナジーについて研究する施設が存在している。ヒーローの扱うエナジーは勿論、怪人を構成するエナジーも研究している部署だ。地下にあって表に出なさ過ぎて胡散臭いだのなんだの言われているな。 「今日、新人が来るぞ」 そこで研究していたある日、無愛想な同僚がそう言ってくる。ここにいると時間を忘れちまうな。 「なんだ、もうそんな時期か」 「いずれ顔見せすることになるんだ。先に会っておいてくれないか?」 「んーっ、そうだな。ちょっくらからかってやるか」 一旦伸びをして、デスクから立ってから一応白衣を整えて、同僚に着いていく。今は危ない観測対象はいないから大丈夫だろう。 「ここがエナジー研究科ですか……!? え、怪人!?」 「おー、良い反応じゃねぇか」 新人が来る度に、この新鮮な反応が出るのも、まぁ無理もない。ヒーロー協会の地下施設とはいえ、堂々と怪人が存在しているのだから。 俺はあれから、処分されることなくなんと古巣へと戻ることになった。元は実験台として残されるという形だったのだが、ある程度倫理的に問題ない研究は済んでしまい、持て余すのもなんだからと、昔ここにいた頃のようにエナジー研究をすることになったのだ。どうせ表には出られないからと、もうこの地下に生活スペースを作って研究者生活を送っている。 「こ、これはどういうことなんです……?」 「見ての通り俺は怪人だ。けど、しっかり理性はあるし、ここで研究もやってる」 「そ、そんなことってあるんですか? 実験中に淀みに触れちゃったとか……?」 意外とギャーギャー騒ぐことなく、冷静に話ができるようだ。学者は正義感の前に、まず目の前の事象に向かうべきだよな。 「あながち間違っちゃいないな。俺の事はそうだな……ドクター・ラットとでも呼んでくれ」 END:最悪の事件を最良の結果で終わらせ、唯一の怪人は生き延び科学者としてエナジー研究の第一人者となった |==| =|= ($menubar:) =||||= 『どすこい! どすこい!』 湿気に満ちた稽古部屋で猪怪人達が一斉に四股を踏み、砂を巻き上げ汗を掻き続ける。ただひたすらに、掻いても掻いても臭いの衰えない汗を掻き続け、廻しに汗を沁み込ませるために。そして、より臭い悪臭猪怪人になるために。 「どすこい! どすこぉい!」 一際強く四股を踏んで、周りの汗臭さと揺れと擦れの刺激で、廻しに臭いザーメンをぶちまける。べっとりとしたものが股間に広がるが、既に汗だくなものだから、べたつきなんて気にならない。 「よぉし、お前ら休憩じゃあ!」 『ぶひぃっ!』 スティンク・ボア様の号令で、自分達猪怪人達は一斉に四股を止める。エナジーを生産することは怪人の至上の使命だが、そのためには飲食が必要不可欠だ。 鼠達が運んできたちゃんこ鍋を、猪怪人一同裸で囲んで食べる。味はどうでも良くて、腹を膨らませて身体を熱くしていき、その間も汗を掻いて廻しに汗を沁み込ませていく。 「ふぅ、食った食ったぁ! よしお前らぁ、廻しを脱げぇい」 その命令を受けて、汗がたっぷり沁み込んだ廻しを猪怪人皆で一斉に脱ぎ出す。股間の臭いが稽古場に充満してきた。稽古の終わりに出したザーメンの臭いが特に臭い。皮に覆われた人間型のチンポが、飯前に出したばかりだというのにビクビクと反応してしまう。 「ケツの稽古、始めぇ! わしの相手はお前じゃあ」 「ぶひっ!」 スティンク・ボア様にケツを触られご指名を頂く。おお、今日はスティンク・ボア様に稽古して貰えるなんて、猪怪人にとって名誉だ。 肉厚な尻肉を広げて、くっさい尻の穴をスティンク・ボア様に見せ付ける。身体は何処も臭いから、当然ケツの穴も臭い。 「おふっ!」 スティンク・ボア様の鼻が尻穴に当たり、生温い鼻息が掛かり思わず声が出る。スティンク・ボア様に自分の臭いを嗅がせているという事実に興奮してきた。 「ふごふご、ええ臭さになっとるわい」 お褒めの言葉と一緒に、穴に舌が入り込んでくる。幾度も稽古を受けた尻の穴はすぐに緩くなった。次は……。 「ほれ、わしのを味わえ」 「ぶひっ!」 スティンク・ボア様の舌が離れる。そして腰を突き出し、その皮に覆われたチンポを見せ付けてくる。それを固くするという名目で臭いを堪能すべく、口の中に含む。吸いつき皮を剥いた瞬間、人間であれば卒倒するような強烈で最高の臭いが口から鼻を通り抜け、自分のチンポもバキバキに主張し始める。 「よぉし、そこまで。後はケツの稽古じゃ」 このまま堪能して一発出してしまいたいくらいだったが、スティンク・ボア様の言葉は絶対だ。大人しく恥垢塗れのチンポを口から離して、口臭の酷い涎と先走りが混じりこの世のものとは思えない臭いのするそれを名残惜しみながら、再度ケツの穴を広げる。 「どすこい!」 掛け声と共に、一気にチンポがケツに入り込んでくる。常に毛皮の上から汗で湿る腹肉と尻肉がぶつかり合い、勢いよくパンッと音が鳴る。出ている腹とは裏腹に、素早くピストンして尻穴をグリグリえぐり続ける。 「お゛っ、お゛っ……!」 「うっ、出すぞおぉ!」 一際大きな声が土俵に響き、臭くて熱いザーメンが中へとぶちまけられる。それと共に、とっくに限界だった自分の皮に覆われたチンポもザーメンを吐き、ドロッと皮から纏まって土俵に落ちた。 「よぉし、ケツの稽古終わりじゃあ。廻しを締め直して、汗かき稽古再開じゃ!」 『ぶほぉ!』 一度エナジーを吸い尽くされ臭いだけが残った、誰が穿いていたかも分からない廻しを穿き、更に臭気を混ぜ合わせ臭くしていくのだ。 『どすこい!』 --- 「はぁ、よりにもよってヒーローの末路が、あの失敗作に等しい悪臭猪怪人とは……いくら敵対しているとはいえ、あんな末路はあんまりだろ。あいつらエナジー生産量もいまいちだし……臭いで拷問する機会もそうないしな。 全く、鼠共の嗅覚も味覚も遮断してやらないと、完全に洗脳してるのに仕事にならないなんてな。こんなことならつまらん賭けなんてしなければ良かったか」 GAMEOVER:猪怪人となり、悪臭力士怪人として稽古を続ける |==|=|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1)(set:$PSeepescapeF to 0) =||||= 悪の組織のアジトに似付かわしくない、ファンシーな扉の前に立つと、ゆっくりと扉が開いていく。(if:$MRbluesuitF is 1 and $bluesuitF is 2)[ここにはピーイング・シープという怪人がいるはずだ。ブルーのスーツを取り戻すためには、そいつを攻略する必要がある。](else:)[こんな扉だというのに何か、ただならぬ気配を感じる。本当に、この扉を開いても良かったのだろうか。] (if:$blue is 1 and $soubi is "ヒーロースーツ")[「ブルー、ここで待っていてくれるか? 危なくなったら逃げてくれ」 「そうですね……今の私では足手纏いですからね」 (if:$MRbluesuitF is 1 and $bluesuitF is 2)[「必ず取り戻してくる」 ブルーのスーツさえ取り戻せば、脱出も現実的なものになるだろう。この戦いは負けられない。](else:)[「必ず戻ってくる」 今のブルーでは強力な怪人と対峙したなら命の危機だ。ここに何があるかは分からないが、何もないということはないだろう。]](elseif:$blue is 1 and $soubi is not "ヒーロースーツ")[(if:$MRbluesuitF is 1 and $bluesuitF is 2)[「ここにブルーのスーツが……」 「しかし、これは……」 嫌な予感がヒシヒシと、扉の向こうからしてくる。こんな強力な怪人、【ゾディアック】にいたのか……。 「やはり、しっかりとした準備をしていった方が……」 「……そう、だな。先に俺のスーツを探そうか」 今は仕方がない。市民を守るためならばともかく、この緊急時に勝てない敵と対峙するべきではないだろう。 [[引き返す->進行マス]](set:$PSeepescapeF to 1)](else:)[「どう、する?」 「嫌な予感がヒシヒシとしますね……」 「だよな……」 理論的な思考が強く、直感力はそんなにないブルーですらこう言う以上、この先には強力な怪人がいるのだろう。今は引き返した方がいいだろう。 [[引き返す->進行マス]]](set:$PSeepescapeF to 1)](elseif:$blue is 0)[しかし、足を止めている暇もない。脱出の手立てがあるならば、なんでもしてみるべきだ。] (if:$PSeepescapeF is 0)[部屋に入ってみると、やはり悪の組織には似付かわしくない、子供部屋のような様相だ。何か柔らかい材質の、パズル柄のカラフルなマットが敷かれており、天井にいくつも動物のメリーが飾られている。赤ん坊用だろう、木の格子柵のベッドもあり、いよいよ何故こんな部屋が悪の組織の部屋にあるのか……。 「私の可愛い子羊達よ、今日もいっぱいおしっこ出せたかな?」 しかし、部屋の内装以上に、そこにいる存在達の方が更に異常だ。まず目に付くのは言葉を話す、白いモコモコとした毛が頭髪のように生え、二つの巻角を持つ羊の頭に、どういうわけか長いエプロンをした怪人が、数人の小さな羊の頭をした怪人達にそう語りかけている。小さな怪人達は赤ん坊なのか、白いおむつをしていた。 『メェー!』 返事の代わりに羊の鳴き声が帰ってくる。他の怪人を育てている……のか? それにしては、部屋の扉を閉めていなかったり、何よりあの大人の羊怪人、他の怪人と比べて異様な気配を纏っている。あんな見た目だが、ここへ入る時に感じた気配の主だろう。 「さて、私ピーイング・シープの部屋へようこそ」(set:$PSeepname to "ピーイング・シープ") 視線を上げ、こちらに目を向けてくる羊怪人、ピーイング・シープ。一見穏やかな目をしているが、羊特有の横に伸びる黒目も相成り怪人らしい怖さがある。 (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[(if:$bluesuitF is 2)[「おや、ヒーローがここまで辿り着きましたか。となれば、もう一人のヒーローのスーツを取り戻しに来たのでしょうね」 (if:$MRbluesuitF is 0)[もう一人のヒーローのスーツ? ということは、ここにブルーのスーツがあると? 勝手に喋ってくれて、良い情報が手に入った。こいつを倒せば、ブルーのスーツを手に入れられる。](elseif:$MRbluesuitF is 1 and $bluesuitF is 2)[$MRnameの言った通り、本当にここにあるようだ。気を引き締めなくては。おそらくこいつを倒さなければ、スーツを取り戻すことは出来ない。]](else:)[「おや、ヒーローがここまで辿り着きましたか。あまり期待していませんでしたが、ここに来たからには可愛がってあげなくてはいけませんね」 敵意こそ感じないものの、ただならぬ気配はそのままだ。油断はできない。] 「さて、貴方にも永遠の安らぎの時を与えてあげましょうねェ」 [[戦闘開始->ピーイング・シープ戦闘]]](elseif:$status is "正常")[「おや、人間ですか? ああ、そういえばヒーローが脱走していたんでしたね」 怪人とは思えないほど、優しい目をこちらに向けてくるピーイング・シープ。羊特有の横に伸びる黒目に確かな歪さがあるはずなのに、それを感じさせないものがある。 「ここに来たからには、貴方に安らぎを与えなくてはいけませんねェ」 その言葉と共に、ガラガラと音が聞こえる。なんだ、この音は……頭が、ボーっとしてくる……。 なんとか、逃げなくては……。 [[撤退する->ピーイング・シープ催眠]]](elseif:$status is "鼠怪人化")[「おや? まだ鼠を呼んだ覚えは……」 こちらを怪訝そうに見るピーイング・シープ。あの目が細められて恐怖を感じてしまう。鼠怪人、雑魚戦闘員になってしまったせいだろうか……。 「いいえ、このエナジー量は……例のヒーローですか。ここに来る前に怪人になってしまうとは……思った以上に愚かだったようですねェ」 うっ、何も言い返せない……変装出来るかもで戦闘員のスーツを着るなんて、馬鹿なことだと分かってもいいはずだというのに。 「まぁ、いいでしょう。鼠だろうと構いません。私が安らぎを与えましょう」 その言葉と共に、何故かガラガラの音が聞こえてくる。なんだ、これ……頭がボーっとしてきた……。 ダメだ、ここから、逃げなくては……。 [[撤退する->ピーイング・シープ催眠]]](else:)[「おや? (if:$status is "鶏怪人化")[鶏](elseif:$status is "牛怪人化")[牛](if:$status is "馬怪人化")[馬]怪人がどうしてここへ……」 訝し気にこちらを見るピーイング・シープ。これは、さすがに気付かれるか……? 「ああ、ヒーローですか。そうですよねェ、家畜組は特に自分の配下を部屋から出さないですから、脱走なんて有り得ないですよねェ」 まずい、あっさりバレてしまった。しかし、何故かピーイング・シープの目は優しいものへと変わっていた。 「とはいえここへ来れる理性があるなら、まだ完全ではない、と。でしたら、問題ありませんねェ」 その言葉と共に、何故かガラガラの音が聞こえてくる。なんだ、これ……頭がボーっとしてきた……。 ダメだ、ここから、逃げなくては……。 [[撤退する->ピーイング・シープ催眠]]]] |==| =|= ($menubar:)(set:$PSmeriy to 0) =||||= 「さぁ、どうします?」 戦闘態勢を取ったものの、相手は丸腰にしか見えない。手に子供をあやすガラガラだったか、そんなものを持っているくらいのもので、どう来るか分からない。 さっさと攻撃してしまった方がいいか。拳にせよ電撃にせよ、攻撃自体は容易だろう。しかし見た目に反して強力なエナジーを持った相手だ。迂闊に攻撃してどんな手痛い反撃を受けるか分かったものではない。慎重に様子見するのも、一つの選択肢だろうか。 (link-reveal-goto:"エナジーを込めてパンチする","ピーイング・シープ攻撃")[(set:$PSeepattack to "パンチ")] (if:$EP >= 50)[(link-reveal-goto:"エナジーの電撃を放つ","ピーイング・シープ攻撃")[(set:$PSeepattack to "雷撃")] EP消費50](else:)[エナジーの電撃を放つ エナジーが足りない(必要EP50)] (if:$PSeepattack is not "様子見")[(link-reveal-goto:"様子を見る","ピーイング・シープ攻撃")[(set:$PSeepattack to "様子見")]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 「逃げる必要なんてありませんよ」 なんとか振り返ろうとしたはずなのに、その言葉に足が止まってしまう。なんだ、これは……これが、ピーイング・シープの能力なのか……? 「少しの間、そこに立っていればいいんです」 逃げなくてはいけない。そう思っているはずなのに、頭には同時に言葉に従おうという気持ちが現れてくる。無理矢理踏み出そうとするも、拘束された足を無理矢理動かしているような気分だ。 何かが後ろから飛んできて、お尻に柔らかいものが当たる感触がある。首だけ振り返り何が当たったのかを見れば、白い何かが引っ付いていた。これは……羊毛? なんでそんなものがと思っている内に、その羊毛が何故か増殖するように広がっていき、前側も包み込んでしまった。それがパンツのような形になったかと思えば、羊毛だったはずのものが変化していき、羊毛とは打って変わってツルツルなものになる。というかこれは……。 「おむつ?!」 そう、おむつだ。小さな羊怪人達の穿いている白いおむつと同じものだ。こんな悪ふざけに特化したような能力を持つ怪人なんかが、何故いるんだ。(if:$soubi is not "なし")[何故か着ていたものがなくなり裸にされているし……。] ガラガラガラガラ また、ガラガラの音が聞こえてくる。ピーイング・シープの振っているガラガラを見てしまう。ピーイング・シープのしているエプロンの、ぐるぐるを見てしまう。 頭がぼーっとする。何も考えられない。微睡みの気持ち良さがずっと続いている……力が抜けていく……気持ちいい……股が、温かくなって……。 「え?」 股間の違和感に思わず声が出てしまう。さっきの気持ちよさが嘘のように不快感へと変わってしまった。嫌な予感がして恐る恐る頭を下げてついさっき穿かされたおむつを見る。前面は薄黄色く染まっていて、そこにデフォルメされた羊のキャラクターの顔が浮かび上がっていた。 「ふふふっ、いっぱいおしっこ出来て、えらいですねェ」 いつの間にか近くに来ていたピーイング・シープの手が俺の頭を撫でている。ああ、気持ちいい……じゃない! 手を払おうとして、ふと何かがおかしいことに気付く。俺より、確かに背が低かったはずの羊怪人だったが、今は見上げるような状態になっている。 「な、何が……」 「少しは可愛らしくなりましたよ」 目の前のピンクと水色の渦巻き模様だったエプロンがどういうわけか鏡のように俺の姿を映し出す。しかし、そこに映っていた俺の姿は、明らかにおかしい。(if:$status is "正常")[金髪の人間であることには変わりないのだが、明らかに頭身が下がっている。完全に、子供になってしまっている。](elseif:$status is "鼠怪人化")[小さなトサカのような金髪のある、鼠怪人であることには変わりないのだが、明らかに頭身が下がっている。これは、子供の怪人だろうか。](elseif:$status is "鶏怪人化")[黄色いふわふわの毛に見える羽毛に包まれた、トサカもない鳥、ひよこの怪人の姿になっているのだ。子供にされた、のだろうか。卵のある感覚が全くなくなっている。](elseif:$status is "牛怪人化")[白黒のホルスタイン柄の牛怪人なのはそのままだが、明らかに頭身が下がっている。これは、子供の怪人だろうか。胸は平坦になっていて、乳は出そうにない。](elseif:$status is "馬怪人化")[栗毛の馬怪人なのはそのままだが、明らかに頭身が下がっている。これは、子供の怪人だろうか。あの異常な巨根は見る影もなく、おむつに収まっている。] 「さて、おしっこでいっぱいのおむつを替えようねェ」 何か、ある意味では当然ながら、当然ではおかしいことを言われる。おむつを、替える? 漏らしたのだから替えるのは当然だろうが、なんでよりにもよって怪人に!? 「おや、逃げてはいけませんよ。風邪を引いてしまいますから」 すぐに走ろうと思ったものの、あっさり捕まってしまい軽く抑え付けられてしまう。床が柔らかいから痛くないが、この後のことを考えると羞恥で頭が熱くなる。 仰向けに倒され片手でお腹を抑えられ、もう片方の手で起用におむつのテープを剥いで、前側を開かれる。むわっとアンモニア臭の強い小便の臭いがここまで漂ってきた。そちらをチラッと見てしまうと、身体と同じように小さくなってしまった、皮に覆われた男性器が目に入ってしまい、羞恥心で顔が真っ赤になるのが分かる。 「いっぱい出しましたねェ」 さっと取られた小便でびっしょり濡れたおむつの内側を見せ付けられる。あれを、自分が出したのかと思うと、更に恥ずかしくなってきてしまった。もう羞恥が限界を迎えている。 [[目を閉じる->ピーイング・シープ羊着ぐ敗北]](set:$soubi to "おむつ")(set:$EP to $EP - 50)(if:$EP < 0)[(set:$EP to 0)] |==| =|= ($menubar:) =||||= 「さぁ、綺麗にしたところで新しいおむつですよ」 ピーイング・シープの手には真新しいおむつが握られていた。なんとか抵抗しようと足をバタバタさせてはみたものの、そんなもの意に介さずにおむつを尻に敷かれて前を閉じられてしまう。本気で抵抗しようにも、子供の身体になってしまったからか、全然力が出ない。エナジーの放出さえままならない。 (if:$status is "正常")[「ああ、毛皮がない人間には、そのままでは寒いでしょう」](else:)[「このままでは所在がハッキリしませんし、こうしましょう」] そう言うとピーイング・シープは自分の羊毛を軽く摘まんで抜き取り、それを俺の方へと飛ばしてくる。俺は避けようとはしたものの、仰向けで身体があまり動かないのもあってまともに動けなかった。 お腹に当たった羊毛がどういうわけか膨らみ俺の身体を覆うように広がっていく。既にピーイング・シープに抑え付けられていないが、暴れても離れないモコモコの羊毛に身体全体を覆われてしまった。羊毛とはいえ直接肌に触れているせいか、くすぐったい。 おむつの時のように羊毛が変化して、身体に沿うように形が変わる。身体に触れるくすぐったさが幾分なくなり、まるでヒーロースーツを着ているように全身を覆っている。違うのは、頭の上まで覆われていることだが……。 「随分可愛くなりましたねェ」 またエプロンが鏡面のように見え、そこに今の姿が映し出される。もがいている内に尻もちを着いた状態になっていたのはいいとして、パッと見で羊の着ぐるみを着ているような状態になっていた。頭は小さな三角の羊角が付いた、顔だけ出ている被り物を被せられており、身体の大部分は白いモコモコに覆われている。両手は黒い蹄を模したミトンに覆われており、親指とそれ以外に別けられていた。 「それじゃあミルクを飲みましょうねェ」 そう言うピーイング・シープの手には、哺乳瓶が握られていた。さも当然のように出されて目の前に飲み口を向けられるが、怪人から何かを飲まされるなんて露骨に危険なこと出来るはずがない。 なのに、気付けば反射的に口に咥えていて、あまつさえそれが当然のように吸っていた。過剰に甘い味が口の中を埋め尽くしていく。美味しい。欲しい。もっと、もっと……。 「ふふっ、良い飲みっぷりですねェ」 その言葉で、既に自分がミルクを全部飲み干していることに気付いてしまった。美味しかったが、怪人から渡されたものだ。間違いなく何かが……。 「いっ……!」 急に、強烈な尿意が襲って来る。限界まで我慢したような尿意がいきなり来て、すぐほんのちょっと零れてしまった。なんとか止めたけど、これではすぐ……。 「あっ……」 思っていたよりも、ずっと早く限界を迎えて、股間が温かくなっていく。よりにもよって敵の怪人に漏らしているのを見られて、今すぐ消えてしまいたいほどの羞恥心を感じているはずなのに、放尿が気持ちいい。止められない、止めたくない……。 びちゃびちゃになって不快なはずなのに、それさえ少し気持ちよく感じてしまう。下の方からむわっとしたアンモニア臭が込み上げて来て、鼻に入り込んでくる。不思議なことに、忌避感は全然なかった。 頭がぼんやりする。身体から力が抜けて、動けない。何かが、変だ……まるで、エナジーを限界まで絞り出したような、そんな……。 「ん……?!」 視界の端にモコモコ羊毛が入ったかと思えば、それが視界の全てを覆ってしまい顔に張り付いてくる。顔だけでなく、全身がまた羊毛に包まれるような感覚になってしまう。今度は何が起こっているんだ……? 覆っているのは羊毛のはずなのに、それに押し潰されそうな圧迫感が襲う。そのまま潰されるのではないかと思ったその時、不意に圧迫感が消えた。なんだ? 何かが変だ。違和感がある。さっきまで確かに着ていた感覚があったのに、それがなくなっている。 顔に手が触れる感触がする。すると顔から羊毛が抜け落ちていき、視界が開けた。目の前には羊の顔が、ピーイング・シープの顔がある。どうやら顔を覆うほどの羊毛が生えていたようだ。 いや、なんで顔に羊毛が生えていたんだ? 「素晴らしい! 最高に可愛らしくなりましたねェ」 ピーイング・シープが立ち上がれば、目の前にはぐるぐる模様のエプロンが見え、それがまた鏡面のように俺の姿を映し出す。そこに映っていたのは、子羊だった。周りにいる子羊の怪人達と同じようで、しかし完全に全身が羊毛に覆われているのは違うところだ。 そうだ、違和感の正体がようやく分かった。もう、着ぐるみを着ているのはなく、着ぐるみと同化して怪人化してしまったんだ。(if:$status is "正常")[(if:$huantei is 1)[既に怪人化は解除していたのに、再度獣化薬を使わずに怪人にされてしまうなんて……。]](else:)[既に怪人だったというのに、更に怪人化させられるなんて……。](if:$MRbluesuitF is 1)[$MRnameの言っていたのはこういうことだったんだ。] 「さぁ、仕上げと行きましょうねェ」 ピーイング・シープの手が俺の股間に触れ、股間周りの羊毛を取り除いていく。下半身の羊毛が粗方取り除かれ、ついでと言わんばかりに腕の羊毛も取り除かれ、顔と身体のお腹辺りまでの羊毛以外はなくなった。 「下は取り除かなくては、おしっこがちゃんとおむつに出せませんからねェ」 俺からたくさん抜け落ちた羊毛がピーイング・シープの手に集まり、それがおむつに変わる。そのままそのおむつを穿かせてもらう。穿かせてもらう? 何か、変なような……。 「これでよしっと。さて、もう一杯ミルクを飲みましょうねェ」 再び哺乳瓶の口を俺の口へと入れられる。俺は自然と哺乳瓶を吸いミルクを飲んでいた。甘くて美味しいミルクを飲むのが止まらない。必死に吸い出して、あっという間にミルクはなくなってしまった。 「あっ……」 飲み終えて少しもしない内に、股が温かくなる。おしっこが出ちゃった。気持ちいい。色んなものが、抜けていくような気がする。何か、大切なような、そうでもないような……。 「しっかり出せましたねェ。さ、おむつを替えましょう。一番汚いものの出たおむつですから、早く変えなくてはいけませんからねェ」 すぐにおむつは取られ、おしっこで汚れた股間は綺麗にされて、また新しいおむつをしてもらう。 「年齢と記憶の塊なんて今すぐ処分したい、穢れたものですが……鼠を呼んでおきましょう」 すごく嫌そうな顔で、ピーイング・シープの見ている丸められたおむつには、おねしょサインに人間の顔が書かれていた。それが誰の顔かも分からない。何か、頭の中からぽっかりと抜け落ちてるような気がする。 「心配しなくていいんですよ。何も考えず、ただ私の言葉を信じればいいのです」 大きな手が頭を撫でる。ぽっかりとなくなったものに、すっと言葉が埋まっていく。 「私は君のパパ。君は私の可愛い子羊怪人。ミルクを飲んでおむつにおしっこをするのが、子羊の幸福」 ピーイング・シープ様はパパ……僕は、子羊怪人……おむつにおしっこするのが、幸福……。 空っぽが埋まって、僕が何者か分かった。パパに撫でられるのが幸せで、気が緩んでおしっこがまた出て来た。 [[その後……->ゲームオーバー・おもらし子羊怪人化]](set:$status to "幼児化")(set:$name to "おもらし子羊怪人")(set:$HP to 10)(set:$EP to 200)(set:$sinsyoku to 100)(set:$soubi to "おむつ")(set:$gameover to 1) |==| =|= ($menubar:) =||||= 「んっ……メェ……」 目が覚めた。今日もおむつがたぷんたぷんになってる。 「おはよう、私の可愛い子羊達よ。今日もいっぱいおしっこ出せたみたいだね」 『メェー!』 パパの言葉にみんなが応える。大きなベッドでみんなで並んで寝ているから、みんなのが集まっておしっこの臭いが少しする。 「まずはおむつを替えていこうねェ」 一人一人のおむつを取ってから、パパは丁寧におちんちんを拭いていく。ぐじゅぐじゅのおむつをしてることは嫌じゃないけど、早くパパにおむつを替えて貰いたい。早くエナジーを捧げたい。 「最後はキィくんだよ」 黄色のキィくん。それがパパのくれた僕の名前。 「うん!」 最後になった僕は、やっとその時が来たのが嬉しくてつい声を出してしまう。真っ黄色になったおむつが開かれ、おしっこの臭いが僕にまで届く。スルスルとおむつが取り除かれ、おちんちんを綺麗にしてもらう。そして真新しいおむつを穿かせてもらえた。 「さ、朝ご飯の時間ですよ」 『メェー!』 みんなのおむつを集めてから、パパは哺乳瓶を用意してくれる。一つずつ手渡していき、僕のところでなくなった。やった! 今日は僕だ! 「さぁキィくん、君は特別なミルクだよ」 一足先にパパに抱き上げられて、ベッドから降ろされる。自分で立って待っていると、エプロンが持ち上げられてその中に入れられた。 目の前にあるパパのちんちんを咥える。朝に一人だけ、ちんちんから特別にパパの特製ミルクを飲ませてもらえるんだ。 ちゅぱちゅぱとパパのちんちんをしゃぶって、ちんちんからしょっぱいのを吸う。これをいっぱい飲むとパパの特製ミルクが出てくるんだ。あまくておいしい、パパの特製ミルク……。 「メェ……上手ですよ、キィくん」 エプロン越しだけど、パパに頭を撫でられる。それに釣られて更にちゅぱちゅぱ吸い付く力が強くなる。ああ、幸せ……。 「さぁ、たっぷり飲みなさい……!」 パパのちんちんから熱い特製ミルクが出て来て、僕の口いっぱいに広がる。あまくておいしくて、幸せで……。 気付けばまた股が熱くなっていく。嬉しくて、幸せで、おしっこが出ちゃった。 「おやおや、もう出したんだねェ。いい子いい子、しっかり出し切るんだよ」 エプロンから出してもらってから、パパの手で直接頭を撫でて貰った。それが嬉しくて、身体が震えながら更におしっこが出てくる。朝たぷんたぷんになるまでおしっこしてたのに、まだ出てくる……。 気付けば、おむつは立っていると重く感じるくらいたぷんたぷんになってた。 「さぁ、おむつを替えましょうねェ」 パパはそのまま重たくなったおむつを取ってくれて、きれいにしてから新しいおむつを穿かせてくれる。 他のみんなもベッドから降りてきて、今日もみんなで遊ぶ。みんなと言っても僕含めて四人だけど。柔らかい積み木で遊んだり、鬼ごっこしたり、ごっこ遊びをしたり。パパも遊んでくれることもあって、ずっと楽しい時間が続く。 「あっ……」 パパがいない間に、おしっこが出ておむつにおしっこが染み込んでいく。いつ替えてもらえるか分からないから、僕達は次の遊びをすることにした。 「んっ……」 床に寝転がった僕の前に、他の子のおしっこをたっぷり吸ったおむつの前面が迫る。そのままおしっこ臭いおむつが僕の顔を覆い、その子は僕のおむつへと顔を押し当てる。鼻いっぱいにおしっこのツンとする臭いが広がって、興奮してきた。 スンスンとおむつの臭いをじっくり嗅ぐ。僕達の貢献の証。それを確かめ合うこの遊びは楽しい。 「おや、もうそんな時間でしたか。みんな、おむつを替えますから、集まってくださいねェ」 『メェー!』 パパと、みんなと遊んでおしっこして【ゾディアック】にエナジーを捧げられて、僕は幸せだ。 --- 「かくして元ヒーローのしょんべんから、非効率ながらエナジーは供給され続けることとなった。スケジュールが変わるほどの変化はなかったものの、確かにエナジー生産量は上がった。 どちらかというと、成果が大きかったのはしょんべんと一緒に流れ出た、ヒーローの記憶と能力の方だ。これがあれば俺の可愛い鼠雑魚戦闘員達に、ヒーローの有していた戦闘記録を叩き込むことで個々の戦力が格段に上がった。来るべき侵略の時も大いに役立つだろう。 しかし羊怪人か……一生ガキのままあいつに可愛がられてしょんべん漏らすだけの存在ね。ピーイング・シープは怪人の本能で飽きることなく世話を続けるだろうから、まぁ超過剰危険労働者のヒーローには、釣り合う休憩かもな」 END:子羊怪人となり、パパの子供としておむつにおもらしし続ける |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= (if:$PSeepattack is "パンチ")[何かをさせる前に動いてしまおうと、俺はピーイング・シープに飛び掛かる。丸腰だしそう簡単に防げないはずだ。 「ダメー!」 踏み込んだその瞬間、おむつをした小さな羊怪人が割って入ってくる。相手が怪人とはいえ、小さな子供の見た目なのもあって、躊躇して止まってしまう。(if:$MRmokuteki is 1)[怪人とはいえ元は人間だ。その上子供とあっては、手を出し辛い。(set:$PSmeriy to $PSmeriy + 1) (if:$PSmeriy is 1)[シャラッ なんだ? 一瞬何か音がしたような……。](elseif:$PSmeriy is 2)[シャラララッ 音が大きくなっている。何かがおかしい。敵前だというのに、頭が、ぼんやりしてくる……。](elseif:$PSmeriy >= 3)[シャラララララ 上を向く。天井には、あらゆる動物の人形が吊るされ回っている。さっきからする音は、あの巨大なメリーからしていたんだ……。(set:$PSeepdefeat to 1) 頭がぼんやりする。身体が動かない。目を逸らさなくてはいけないというのに、抵抗出来ない……。 温かい……股間がどんどん重くなっていく。身体が何か柔らかいものに包まれていく。ぴっちりのそれとは違う、温かいものに……。 「え……?」 視界に白いものが見えて、ようやく異変に気付けた。俺の身体が、モコモコの羊毛に覆われていたのだ。足の端から手先、それどころか頭を覆うように。既に顔しか羊毛に覆われていない部分はない。 慌てて顔の近くの羊毛を掴もうと動くも、その瞬間に強烈な尿意に襲われ、反射的に股間を抑えてしまう。だけど止まらない。敵の前で、おしっこを漏らしてしまう。 おしっこと一緒に、エナジーが抜けていく。そのせいか、ヒーロースーツの形が失われている。触れている感触が、全身モコモコしたものへと変わってしまう。そのもこもこは、とうとう顔の全てまで覆ってしまった。 全身から更に力が抜けていく。エナジーというエナジーを奪い取られ、他のものもどんどん抜けていく。年齢、経験、記憶、人間として、大切なもの……。 全てが終わった時、身体のバランスがおかしくて、僕は尻もちを着いていた。床が柔らかくて痛くない。 「はい、これで見えるかな」 顔を撫でられると、視界が開ける。目の前には、羊怪人の顔があった。怪人が立ち上がると、目の前には渦巻模様のエプロン。そのエプロンの渦が更に歪んだかと思えば、鏡のように像を映す。そこには、座っている小さな羊怪人の姿があった。 これは……僕? 「さぁ、おむつを替えましょうねェ」 さも当然のようにピーイング・シープは、何故かそこにあった、僕のしているおむつを取る。一体どれだけおしっこを吸ったのか分からない、おっきくなったおむつ。僕、あんなにおしっこしてたんだ……。 丁寧におむつをしていた股間周りを拭かれる。小さくなって皮に包まれたちんちんを拭かれても身体は反応しなかった。 「毛も綺麗にしましょうねェ」 そう言ってピーイング・シープは僕の手足を撫でて羊毛を取ってくれる。半袖のシャツを着ているような状態で羊毛が残って、寒くないし蒸れなくて嬉しい。 たくさん集めた僕の羊毛がおむつに変わる。そのままそのおむつを僕に穿かせてくれた。 ガラガラガラ 「私は君のパパ。君は私の可愛い子羊怪人。ミルクを飲んでおむつにおしっこをするのが、子羊の幸福」 ガラガラの音とパパの声が頭に響き、染み込んでいく。僕は子羊。おむつにおしっこして、エナジーを捧げる子羊怪人。それが、僕の幸福。 [[その後……->ゲームオーバー・おもらし子羊怪人化]]]] ](elseif:$PSeepattack is "雷撃")[「ライトニング・ストライク!」(set:$EP to $EP - 50) 両手から雷撃を放ち、ピーイング・シープを狙う。 「おっと」 雷の一撃だったが、ピーイング・シープに避けられてしまう。とはいえそこそこ無理な体勢で避けているから、余裕ということはないだろう。(set:$PSraigeki to 1)(set:$PSmeriy to $PSmeriy + 1)](elseif:$PSeepattack is "様子見")[何を仕掛けて来るのか分からない以上、一度しっかりと様子見をしておいた方がいいか。こいつは一体どういう怪人なんだ……? ガラガラガラ 耳障りなガラガラの音が響く。ピーイング・シープの手には確かにガラガラが握られていて、それを軽く振っている。 いや、こんなガラガラの音で何をするつもりなんだ……? …… 渦巻柄のエプロンから目が離せない。頭がぼんやりする。その異常に気付いた時、ようやくエナジーによる干渉を受けていたことに気付いた。 「なっ……!?」 気付けば股間に違和感がある。何かに覆われているようだ。見れば、綿のような白くてモコモコとした毛の集まりがあった。これは、羊毛? こんなものがどうして……。 一瞬の思考の内にその羊毛らしきものは変化する。形は白く大きなパンツにも見えるものだが、羊毛ほど膨れてはいないが、パンツというには膨れ過ぎている。これは……。 「おむつ……!?」 思わず声に出たその瞬間、またあのガラガラの音がする。さっきこの音を聞いて意識が飛んだことを考えれば、すぐに対処しなくてはまずい。 「ラいっ……!」 そう思いピーイング・シープの方を見て、一歩踏み出した瞬間、凄まじい尿意と共に尿が尿道を駆け上がり、ヒーロースーツの中に零れ出てしまう。なんとか食い止めようと力を入れるも、それで止まったのは一瞬で、嫌な温もりがヒーロースーツに広がったかと思えば、明らかに感覚が変わりぐじゅぐじゅのものに覆われた感触に変わった。 まさか、そんなはずはない。ヒーロースーツを着ていたはずなのに、今も、身体を覆っているはずなのに、どうしておむつを穿かされている場所だけ、ボディスーツを着ている感触がないんだ。 「おや? さすがにエナジーの保護が効いていますねェ。でしたらこうしましょう」 シャラララララ 今度はガラガラとは違う音がする。何処だ? 何処からこんな音が聞こえる……。 ぼんやりと、天井を見上げる。そこには巨大なメリーが回っていた。鼠、牛、虎、兎、竜、蛇、馬、羊、鶏、犬、猪……様々な動物の人形が空を走るように回っている。 目を逸らさなくては。耳を塞がなくては。分かっているはずなのに、身体が動かない。頭が働かない。この部屋に来た時点で、既に罠の中だったんだ……。 温かい……股間がどんどん重くなっていく。身体が何か柔らかいものに包まれていく。ぴっちりのそれとは違う、温かいものに……。 「え……?」 視界に白いものが見えて、ようやく異変に気付けた。俺の身体が、モコモコの羊毛に覆われていたのだ。足の端から手先、それどころか頭を覆うように。既に顔しか羊毛に覆われていない部分はない。 慌てて顔の近くの羊毛を掴もうと動くも、その瞬間にまた尿意に襲われ、反射的に股間を抑えてしまう。だけど止まらない。もうとっくにおむつの許容量なんて超えているはずのおむつにまだ小便が出てしまう。 エナジーが抜けていく。そのせいか、ヒーロースーツの形が失われている。触れている感触が、全身モコモコしたものへと変わってしまう。そのもこもこは、とうとう顔の全てまで覆ってしまった。 全身から更に力が抜けていく。エナジーというエナジーを奪い取られ、他のものもどんどん抜けていく。年齢、経験、記憶、人間として、大切なもの……。 全てが終わった時、身体のバランスがおかしくて、僕は尻もちを着いていた。床が柔らかくて痛くない。 「はい、これで見えるかな」 顔を撫でられると、視界が開ける。目の前には、羊怪人の顔があった。怪人が立ち上がると、目の前には渦巻模様のエプロン。そのエプロンの渦が更に歪んだかと思えば、鏡のように像を映す。そこには、座っている小さな羊怪人の姿があった。 これは……僕? 「さぁ、おむつを替えましょうねェ」 さも当然のようにピーイング・シープは僕のしているおむつを取る。一体どれだけおしっこを吸ったのか分からない、おっきくなったおむつ。僕、あんなにおしっこしてたんだ……。 丁寧におむつをしていた股間周りを拭かれる。小さくなって皮に包まれたちんちんを拭かれても身体は反応しなかった。 「毛も綺麗にしましょうねェ」 そう言ってピーイング・シープは僕の手足を撫でて羊毛を取ってくれる。半袖のシャツを着ているような状態で羊毛が残って、寒くないし蒸れなくて嬉しい。 たくさん集めた僕の羊毛がおむつに変わる。そのままそのおむつを僕に穿かせてくれた。 ガラガラガラ 「私は君のパパ。君は私の可愛い子羊怪人。ミルクを飲んでおむつにおしっこをするのが、子羊の幸福」 ガラガラの音とパパの声が頭に響き、染み込んでいく。僕は子羊。おむつにおしっこして、エナジーを捧げる子羊怪人。それが、僕の幸福。 [[その後……->ゲームオーバー・おもらし子羊怪人化]](set:$PSeepdefeat to 1)] (if:$PSeepdefeat is 0)[次はどうする……。 (link-reveal-goto:"エナジーを込めてパンチする","ピーイング・シープ攻撃")[(set:$PSeepattack to "パンチ")] (if:$PSraigeki is 1)[(if:$EP >= 50)[[[もう一度電撃を放つ->ピーイング・シープ討伐]](set:$EP to $EP - 50)](else:)[エナジーの電撃を放つ エナジーが足りない(必要EP50)]](else:)[(if:$EP >= 50)[(link-reveal-goto:"エナジーの電撃を放つ","ピーイング・シープ攻撃")[(set:$PSeepattack to "雷撃")] EP消費50](else:)[エナジーの電撃を放つ エナジーが足りない(必要EP50)]] (if:$GDattack is not "様子見")[(link-reveal-goto:"様子を見る","ピーイング・シープ攻撃")[(set:$PSeepattack to "様子見")]]] |==| =|= ($menubar:) =||||= もう一度電撃を放とうと力を溜めて、放つ直前だった。 「おわっ!」 足元に子羊怪人が突撃して来て、狙いが大きくぶれて天井に雷を放ってしまう。痛みはないが、エナジーを使った攻撃を外してしまったのは痛い……。 「なっ……!」 ガシャーン! ピーイング・シープが上を見上げて驚愕していたのが見えたかと思えば、天井から何かが降って来た。様々な動物の人形が散らばっており、ピーイング・シープはそれに押し潰されて気を失っていた。 他の子羊達はピーイング・シープの元へと駆け寄り、慌てふためいている。こちらのことはもう気にしていないようだ。今のうちに部屋を探すとしよう。 (if:$bluesuitF is 2)[(if:$MRbluesuitF is 1)[この部屋にブルーのスーツがあるはずだ。何処だろうか……。ひとまず奥を探してみることにしよう。部屋があるようだし。 「あった……」 その部屋に入ると、案外すぐにスーツは見付かった。ベビー用品の並ぶ部屋の奥に、強化ガラス越しに見えるロッカーに入れられていた。ヒーロースーツが無ければ開けるのが大変なものだが、今スーツがある状態であれば容易に開けられる。 罠もあったがそれも解除し、無事スーツを取り出すことが出来た。これでブルーにスーツを渡せる。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$havebluesuit to 1)(set:$clearPSeeproom to 1)](else:)[奥にあった部屋を探すと、表面が強化ガラスになっているロッカーを見付けた。俺のスーツが入っていたものと同じものだ。案の定、その中には青いスーツが入っていた。 罠もあったがそれも解除し、無事スーツを取り出すことが出来た。(if:$blue is 1)[これでブルーにスーツを渡せる。](else:)[これでブルーがいれば、スーツを渡せるのだが……。] [[部屋を出る->進行マス]](set:$havebluesuit to 1)(set:$clearPSeeproom to 1)]](else:)[一通り奥にあった部屋を探索してみたものの、目ぼしいものは何もなかった。おむつにミルクにおもちゃに……あっても仕方ない。 あったとすれば、『(if:$bluesuitF is 1)[蛇](elseif:$bluesuitF is 0)[竜]のところにブルーのスーツがあります』というメモだけだった。何故こんなメモが残っているのか分からないが、文字通りブルーのスーツのことだろう。覚えておいた方がいいかも知れない。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$clearPSeeproom to 1)] |==| =|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1)(set:$PSneakescapeF to 0) =||||= どういうわけか石造りに見える扉の前に立つと、ゆっくりと扉が開いていく。(if:$MRbluesuitF is 1 and $bluesuitF is 1)[ここにはペトリファイ・スネークという怪人がいるはずだ。ブルーのスーツを取り戻すためには、そいつを攻略する必要がある。](else:)[何か、ただならぬ気配を感じる。本当に、この扉を開いても良かったのだろうか。] (if:$blue is 1 and $soubi is "ヒーロースーツ")[「ブルー、ここで待っていてくれるか? 危なくなったら逃げてくれ」 「そうですね……今の私では足手纏いですからね」 (if:$MRbluesuitF is 1 and $bluesuitF is 1)[「必ず取り戻してくる」 ブルーのスーツさえ取り戻せば、脱出も現実的なものになるだろう。この戦いは負けられない。](else:)[「必ず戻ってくる」 今のブルーでは強力な怪人と対峙したなら命の危機だ。ここに何があるかは分からないが、何もないということはないだろう。]](elseif:$blue is 1 and $soubi is not "ヒーロースーツ")[(if:$MRbluesuitF is 1 and $bluesuitF is 1)[「ここにブルーのスーツが……」 「しかし、これは……」 嫌な予感がヒシヒシと、扉の向こうからしてくる。こんな強力な怪人、【ゾディアック】にいたのか……。 「やはり、しっかりとした準備をしていった方が……」 「……そう、だな。先に俺のスーツを探そうか」 今は仕方がない。市民を守るためならばともかく、この緊急時に勝てない敵と対峙するべきではないだろう。 [[引き返す->進行マス]](set:$PSneakescapeF to 1)](else:)[「どう、する?」 「嫌な予感がヒシヒシとしますね……」 「だよな……」 理論的な思考が強く、直感力はそんなにないブルーですらこう言う以上、この先には強力な怪人がいるのだろう。今は引き返した方がいいだろう。 [[引き返す->進行マス]]](set:$PSneakescapeF to 1)](elseif:$blue is 0)[しかし、足を止めている暇もない。脱出の手立てがあるならば、なんでもしてみるべきだ。] (if:$PSneakescapeF is 0)[廊下を進み、その先の扉は、どういうわけか少し苔むしているようだ。どうなっているんだ? この先に、何があって、どんな怪人がいるんだ……。 石の扉に触れて押すと、案外すんなり扉は開く。まるで誘い込まれているようだ。 そこはパッと見、庭だった。足首くらいの高さの草が茂り、ところどころに木が生えている。中庭、といえばそうなのだろうが、天井には照明が見えるため、部屋は部屋なのだろう。そもそもまだここは地下のはずだ。 しかし、そのまだあり得る光景は大した問題ではない。問題なのはこの庭の真ん中にある池だ。池、と表したが、その池に溜まるのは白濁液だ。そして、その池の周囲には、精巧過ぎる人間の石像が並んでいる。灰色でなければ人と見間違えてもおかしくはない。様々なポージングをしているが、どれも男性器を勃起させた状態のものだ。 そして、その池の傍に、緑色の鱗に身体の覆われた、巨大な蛇がいた。胴長なのは動物と変わらないが、しっかりとした両腕が存在している。 「シュルル、誰だい? ここがペトリファイ・スネークの庭だって分かって入ってるのかい?」 石像を眺めていた蛇の顔がこちらに向く。ペトリファイ・スネーク。それがこの怪人の名前か。 (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[「おやぁ? 誰かと思えばヒーローじゃない。まさか本当に逃げ出しているなんてねぇ」 こちらを見て、薄い二股の舌をチロチロとしながら、値踏みする目を向けてくるペトリファイ・スネーク。 (if:$bluesuitF is 1)[「どうせ相方のスーツを探しに来たんでしょ?」 (if:$MRbluesuitF is 0)[相方のスーツ? ということは、ここにブルーのスーツがあると? 勝手に喋ってくれて、良い情報が手に入った。こいつを倒せば、ブルーのスーツを手に入れられる。](elseif:$MRbluesuitF is 1 and $bluesuitF is 1)[$MRnameの言った通り、本当にここにあるようだ。気を引き締めなくては。おそらくこいつを倒さなければ、スーツを取り戻すことは出来ない。] 「ふぅん、なかなかいい男じゃない。アタシのコレクションにしてあげるわ」 「お断りだ」 俺は構えて、ペトリファイ・スネークに対峙する。 [[戦闘開始->ペトリファイ・スネーク戦闘]]](else:)[「わざわざアタシの庭に来るなんて、見る目があるじゃない」 何を意図した言葉か分からないが、少し背筋に嫌なものが走る。見た目で性別は分からないが、恐らく声質は雄のはずだが……。 「ふぅん、なかなかいい男じゃない。アタシのコレクションにしてあげるわ」 「お断りだ」 俺は構えて、ペトリファイ・スネークに対峙する。 [[戦闘開始->ペトリファイ・スネーク戦闘]]]](elseif:$soubi is "なし")[「あらぁ、人間じゃない。ここまで逃げて来たなんて、運がいいのか悪いのか」 背筋がゾッとする。蛇に睨まれた蛙、ではないが、そんな感覚に襲われる。やはり嫌な予感は当たるもので、こいつは相当強力な怪人だ。 「そんな顔しないでいいじゃないの。これからたっぷり愉しい時間が待っているのに」 この状況でそんな言葉が出てくるなんて、十中八九楽しいのは怪人側だ。今ならまだ逃げられる。走って引き返せば、池の対岸からは追って来るまで時間があるはず。(if:$blue is 1)[ブルーがいるのは気掛かりだが……。] [[逃げ出す->ペトリファイ・スネーク石化]]](elseif:$status is "鼠怪人化")[「鼠ちゃんが何か用かしら? まだ、呼んだ覚えはないのだけど」 訝し気にこちらを見るペトリファイ・スネーク。これは、バレていないか? なら、まだなんとか……。 「あの子達はおバカではあるけど迷ったりはしないから……うふっ、ヒーローってことね」 まずい、あっさり気付かれた。このままここにいては何をされるか分からない。すぐに逃げなくては……。 [[逃げ出す->ペトリファイ・スネーク石化]]](else:)[「あらぁ? どうして(if:$status is "鶏怪人化")[鶏](elseif:$status is "牛怪人化")[牛](if:$status is "馬怪人化")[馬]ちゃんがアタシのところに?」 首を捻りながらもジッとこちらを睨むように見てくるペトリファイ・スネーク。これはさすがに……。 「あの子が自分の子を外に出すはずがないし……あは、ヒーローってことね」 まずい、気付かれた。このままここにいては何をされるか分からない。すぐに逃げなくては……。 [[逃げ出す->ペトリファイ・スネーク石化]]] ] |==| =|= ($menubar:) =||||= 「ヂュッ……」 廊下に出て、あたふたする鼠達を焼き殺す。所詮は雑魚戦闘員だ。全力でエナジーを解放するまでもない。 鼠の部屋から一番近かったのは、家畜組と称されていた怪人の部屋だ。行きがけに雑魚戦闘員共を殺し、まず鶏怪人の部屋に辿り着いた。 「コケッ! ヒーローがなんでここに……!」 そこは鶏小屋だった。臭い。鶏怪人が小さなスペースに詰められ、卵を産んでいる。その中で唯一スペースにいない鶏怪人。こいつが幹部の一匹だろう。 怪人相手に言葉を交わす理由はない。 「ライトニング・フォース」 「コケーーーッ!」 手を翳して雷を放つ。鳴き声が悲鳴のように聞こえるが関係ない。怪人は殺すだけだ。 少しして、焼け焦げた死体が一つ出来上がる。他の怪人は親玉が死んだにも関わらず、卵を産み続けているだけで、こちらを攻撃してくる気配はない。 敵意が無かろうが、怪人は怪人だ。どうせ元に戻れないなら、殺してしまった方がいい。 「ライトニング・フォース」 狭いスペースに閉じ込められた鶏共を一匹一匹駆除していく。何度も雷を放っているが、不思議とエナジーが枯渇する気がしない。 そのまま部屋から出て、近くの牛小屋へと入る。 「モォ、なんで……」 「ライトニング・フォース」 正面にいたホルスタイン柄の牛怪人目掛けて雷撃を放ち、焼き殺す。身体が大きいせいか少し時間が掛かってしまった。無抵抗の相手でこれでは、まだまだ力が足りない。 部屋は牛舎のように仕切られており、そこには胸部と性器に搾乳機の付けられた牛怪人が並べられていた。鶏達と同じくボスらしき怪人が殺されていても気にせず、搾り取られる快楽に狂っているようだ。 「ライトニング・フォース」 同じように一匹一匹、牛怪人達を駆除していく。遮蔽物が無ければ一撃で済むのだが、溢れるエナジーのおかげで節約をする必要がない。 部屋を出て、次の馬の部屋へと入る。 「ヒヒンッ、一体誰……」 「ライトニング・フォース」 性器のやたら大きな馬怪人に向けて雷を放つ。焼き殺すまでの時間が少し縮んだ。エナジーを消費しているはずなのに、むしろエナジー量は増えてさえいるようだ。 部屋の中を見る。ここも馬がいるのかと思ったが、何やら部屋の様子がおかしい。到底あり得ないような光景がそこにはあった。巨大な、人の大きさほど男性器が精液を放っているのだ。 「ライトニング・フォース」 これが怪人なのか怪人の能力なのか分からないが、エナジーを放って貯蔵している以上は何にせよ破壊しておく必要がある。数もそう多くないし、手間にもならない。 部屋の中に生き残りがいないのを確認してから、俺は次の部屋へと向かう。 [[ピンク色の扉を開く->ダークヒーロールート・兎]](set:$EP to 200) |==| =|= ($menubar:) =||||= 兎の模様の描かれた扉を無理矢理開き、中に入る。(if:$RBclearF is 1)[ここには$RBnameがいる。ただの淫乱だが怪人は殺さなくてはならない。](else:)[模様からして兎の怪人だろう。油断はしない。] そこは淫猥な店のような雰囲気を醸し出す空間だ。はしたない恰好をした兎怪人達がステージで踊っている。 (if:$RBclearF is 1)[「あれ? また来たの? っていうか、閉めてたはずだけど……」](else:)[「あら? ヒーロー? 来ちゃったんだ……」] 「ライトニング・フォース」 話し掛けてきた$RBnameに向けてすぐに放電する。しかし先の怪人達とは違い、寸でのところで雷から飛び退き回避されてしまう。 「な、何するのさ!」 「怪人は殺す。それだけだ」 「え、なんっ……あああああああ!」 一瞬恐怖に歪む顔が見えた気がした。が、もう一度放った雷に当たり悲鳴を上げ、やがて口から煙を吐き出しその場に倒れる。出力が低かったからか、消し炭にはならなかった。 「ひっ!」 その光景を目の当たりにした他の兎怪人達は、慌ててその場から逃げ出し部屋を出ようとする。この部屋の怪人にはまだ知能が残っているようだ。だが、それがなんだ。むしろ危険度が高いくらいだ。 「ライトニング・フォース」 この部屋は開けている分、広く放電すれば全ての兎怪人達に電撃を当てられる。一匹も逃がすことなく、部屋にいた兎怪人は殲滅出来た。 一瞬、$RBnameの悲鳴がリフレインする。だが、罪悪感はない。怪人を殺すのは当然のことだ。それが、ヒーローだ。 ふとエナジークリスタルを見ると、うごめく影が見えた。嫌なものだが、力になるもの。今は、それだけで十分だ。 俺は外に出て、近くにあった下り階段を降りた。 [[茶色の扉を開く->ダークヒーロールート・猪]] |==| =|= ($menubar:) =||||= 茶色い、猪模様の描かれた扉をこじ開ける。廊下を進み、もう一枚の重い扉をこじ開ける。(if:$SBclearF is 1)[またこの不快な臭いを嗅ぐ羽目になるとは……これも怪人を殲滅するためだ。](else:)[臭い。あまりにも臭い。しかし、臭い程度で止まるわけにはいかない。怪人を殲滅するためならば、不快感など押し殺す。] 中は更に不快な湿気と臭いが充満している、相撲の土俵のある部屋だ。廻しをした猪怪人の集団が不快な臭いの元凶だ。 (if:$SBclearF is 1)[「なんじゃあ? やっぱりワシの弟子になりに来たんか?」](else:)[「なんじゃあ? ヒーローがワシに弟子入りに来たんか?」] ラバースーツに廻しという異質で滑稽な恰好をしている猪怪人と違い、裸に廻しと幾分まともな恰好をしていながら、最も悪臭の強い存在だ。 「ライトニング・フォース」 臭いにエナジーが籠っている以上、手早く殺す必要がある。鈍重だろうから躱される事はないだろう。 「うごぉおおお!」 やたら太い声で叫びを上げ、そこら辺で焼いた怪人とは違い耐久力はあった。だが、特に反撃もされず、しっかり焦げた猪にすることが出来た。 他にいた猪達も雷で焼き殺し、部屋の奥も確認して生き残りがいないのを確かめ、俺は臭い部屋から出て行く。 外に出て、しばらく見付けた鼠を片っ端から駆除していき、青い扉を見付けた。 [[青い扉に入る->ダークヒーロールート・竜]](set:$EP to 300)(set:$sinsyoku to 50)(set:$sinsyokuDHR to 1) |==|=|= ($menubar:) =||||= 「シュルルッ、愉しませて頂戴な」 舌をチロチロさせながら、余裕の態度でとぐろを巻くペトリファイ・スネーク。大きな体の蛇である以上、それだけでも戦闘力のある存在だが、何を仕掛けてくるのか分からない以上、警戒した方がいいだろうか。 どうする。すぐに攻撃するべきか。直接殴るにせよ、雷撃を放つにせよ、早い方がいいか? 或いはしっかりと警戒をして、様子見をするべきか。 (link-reveal-goto:"エナジーを込めてパンチする","ペトリファイ・スネーク攻撃")[(set:$PSneakattack to "パンチ")] (if:$EP >= 50)[(link-reveal-goto:"エナジーの電撃を放つ","ペトリファイ・スネーク攻撃")[(set:$PSneakattack to "雷撃")] EP消費50](else:)[エナジーの電撃を放つ エナジーが足りない(必要EP50)] (if:$PSneakattack is not "様子見")[(link-reveal-goto:"様子を見る","ペトリファイ・スネーク攻撃")[(set:$PSneakattack to "様子見")]] |==|=|= ($menubar:) =||||= 「あらぁ、逃げられると思ってるの?」 振り向こうとした。しかし、身体が動かない。何故だ? 何故身体が動かない……。 「シュルル、ほら、アタシの目を見なさい」 そう言われて、急にペトリファイ・スネークの目から目を離せなくなった。そうなると、なおさら身体が動かない。自分の意志で、ピクリとも身体が動かせなくなってしまった。 (if:$soubi is not "なし")[「まずはその邪魔のを脱ぎなさい」 そう命令されて、身体が勝手に動き出して、着ていた雑魚戦闘員のスーツを脱いでしまう。] 「どんなポーズがいいかしら。そうねぇ……」 いきなり身体が勝手に動き、拳を握り両手を上げ、L字になるよう曲げる。そして力瘤を作るように力を入れさせられる。なんで、こんな簡単に操られるなんて……。 (if:$status is "正常")[「良いわぁ。鍛えられた肉体。ボスは人間の何もかもを毛嫌いしてるけど、アタシは見た目は好きよ。そうねぇ、足ももっと強調したポーズがいいわね」 ジロジロと舐めるような視線を向けられていたかと思えば、足を開いてスクワットでもするかのように脚を曲げ腰を下ろしてしまう。足を調整して大きく開いた状態から少しだけ開いたガニ股状態にされ、腰を突き出すような姿勢を取らされる。 「ああ、良いわ良いわぁ。程々に無様で……ああ、一番大切なことを忘れていたわね」 「なっ……!」 今度は何をさせられるのかと思ったら、急に俺の男性器が勃起しだす。触っても、ましてや別の刺激もないのに、こんなところまで操られるなんて……。 「さ、次ね」](elseif:$status is "鼠怪人化")[「でも、鼠ちゃんじゃちょっと魅力が足りないわねぇ……」 そう言い小さく溜め息を吐かれてしまう。確かに鍛え抜いた肉体は明らかに変化し、起伏のほとんど無い身体になってしまっている。 ](elseif:$status is "鶏怪人化")[「うーん、違うわねぇ。鶏ちゃんじゃあ大切なものが出ないから、こうしなくちゃいけないわね」 上げていた腕を下ろされ、足を少し開いてスクワットのように足を曲げる。そして、両の羽で自分の総排泄孔を拡げさせられる。まるで自分から見せ付けるようなポーズをさせられていると思うと、屈辱的だ。 「そうそう、これで出すのには問題ないわね。さ、次ね」](elseif:$status is "牛怪人化")[「うーん、こういうのもいいけど、そうねぇ……牛ちゃんの魅力としてはこうかしら?」 上げていた腕を下ろされ、今度はその腕を大きくなった胸に当てられる。そのまま下乳を持ち上げるようにしつつ、肥大化した乳首を摘まむ。足はガニ股になり、男性器が勃起してしまう。やばい、乳首を摘まんでいるせいで気持ちいい。 「良いわね、牛ちゃんといえば乳だもの。さ、仕上げよ」](if:$status is "馬怪人化")[「これはこれで良いわねぇ。でも、ちょっと不便ねぇ」 上げていた腕を下ろされ、自身の巨大な馬チンポを両手で握り、ガニ股にされる。やばい、握った刺激で射精しそうだ。でも、出ない。そのまま腹にくっついていたバキバキのチンポを引き離すように動かされる。 「これで良いわね。さ、次ね」] その言葉が聞こえ、しかしペトリファイ・スネークは動かない。しかし、その目が光る。身体を動かされる以上に、これ以上何が……。 「!?」 足の感覚が重くなる。動かせない、ではない。まるで石にでもなったかのように……!? 「少しだけ見せて上げるわ。あなたが石になるその様をね」 石になる。一瞬首を動かせ足を見れば、俺の足のあるはずの場所には灰色の石が見えてしまった。周囲にある石像達と同じような、石と同じ……。 幻覚じゃない。これが、この怪人の力なのか……! 分かったところでもう、どうにもならない。 徐々に固まっていき、股まで石化してしまう。しかし、足が完全に石化しても、性器は固まらない。石化した場所の感覚はなくなり、足がなくなっているかのようだ。 腹が、胸が、腕が、手が、首が固まる。残ったのは、性器と顔だけだった。 「さ、て、と、仕上げの時間よ」 精液の池を回り込み、ペトリファイ・スネークが肉薄してくる。もう、完全に石像にするまでそうないはずなのに、これ以上何を……。 「いぎぃっ!」 ペトリファイ・スネークの尻尾が、俺の(if:$status is "鶏怪人化")[鳥マンに入り込んで来る。](else:)[チンポに巻き付き擦られる。]やばい、耐えられない……! 「いっ……くぅ……!?」 射精すると思った。なのに、イケない。イケなくて分かった。性器が、石化したのだ。これが、仕上げだというのか……? 「ああ、いい顔ね。その表情、最高よ」 その瞬間、全ての感覚が消える。とうとう、頭まで石になってしまったようだ。 [[……->ペトリファイ・スネーク敗北]](if:$status is "正常")[(set:$status to "石化")](elseif:$status is "鶏怪人化")[(set:$status to "鶏石像化")](elseif:$status is "牛石像化")[(set:$status to "牛石像化")](elseif:$status is "馬怪人化")[(set:$status to "馬石像化")](elseif:$status is "鼠怪人化")[(set:$status to "鼠石像化")](set:$soubi to "なし") |==|=|= ($menubar:) =||||= …… 何もかもなくなるものだと思っていたが、死んだわけでもなく、脈動一つない硬い体で完全に動けなくなっているだけになっていた。 「ふふっ、ただの石になったと思ってるのかしら?」 何? どういうことだ? 「ラットちゃんに聞かなかったかしら? アタシ達はエナジーを生み出すために造られた怪人なのよ?」 (if:$MRmokuteki is 1)[確かに、$MRnameはそう言っていた。](else:)[そうだったのか? ]しかし、それだと……。 「それなのに、アナタをただの石像になんてしちゃうわけないじゃない」 ペロリと、性器を舐められる感触がある。感触が? あの石になった瞬間からイク寸前だったのに何も感じていなかったのに? 「ココの感覚を戻して上げるわね」 その言葉が聞こえた瞬間、今まで何も感じていなかったはずの身体に、石の身体全体に神経でも通ったかのように、肌に空気の触れる感覚が戻る。 だが、そんなものは些細な刺激で、性器に襲い掛かって来ていたその強烈な刺激が再び走り始める。 「アタシの石化は、固まったその時をずっと繰り返し続けるのよ」 解放されない快楽の中で、絶望的な言葉が聞こえてくる。そんな、これがこれからずっと続くと? 嫌だ。イキたい! 「でも安心して? ちゃんとイケるから」 その言葉の瞬間、凄まじい勢いで性器から白濁液が精液の池へと向けて放出される。間違いなく射精した感覚があり、頭が真っ白になりそうな快楽に襲われるが、身体が震えることさえ出来ない。 「シュルルッ、やっぱりヒーローなだけあって、いいエナジーねぇ。これでアナタも、ザーメン噴水ね」 垂れ落ちるザーメンを舌で舐めとりそう言うペトリファイ・スネーク。射精したのに、イキそうな感覚がずっと続いている。これからずっとこの快楽に襲われ続けると? ダメだ、既に頭が真っ白になりそうなのに……。 「ちゃんと大切にしてあげるわ。タイトルでも付けようかしら。そうねぇ、『無様なヒーロー』なんて、安直だけどいいんじゃないかしら?」 無様なヒーロー……今の俺の事を示すのに、これほど合致している言葉もない。もう、ヒーローとしての価値さえない。これからはこの快楽の奔流に襲われ続けて、ただ精を吐くだけの、物でしかない。 [[その後……->ゲームオーバー・精液噴水石化像]](set:$name to "無様なヒーロー")(set:$HP to 0)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$soubi to "なし")(set:$gameover to 1) |==| =|= (if:$status is not "石化")[(set:$name to "石化蛇怪人")(set:$status to "忠誠")(set:$EP to 200)(set:$HP to 100)(set:$sinsyoku to 100)]($menubar:) =||||= あれからどれだけの時間が経っただろうか。何も出来ずにただ快楽に苛まれ続け、イク瞬間以外に何も変化のない時を過ごしていた。 また、ザーメンが込み上げてくる。石の身体になってしまっては我慢なんて当然出来ないから、出るままに出すしかない。 イクッ……! 一際強い快楽が走ると、男性器から大量のザーメンをまき散らして、目の前の精液の池に放つ。ザーメンと一緒にエナジーも抜けてしまうも、石の身体にもはや疲労はない。膝を折ることも倒れることも出来ない。 「シュルル、今日も順調に出してるわねぇ」 後ろから、ペトリファイ・スネークの声が聞こえてくる。ここはペトリファイ・スネークの庭園なのだから当然といえば当然だろう。あれから、何処かへ動かされることもないまま、俺はここに設置されたままだ。 (if:$status is "石化")[「さて、名残惜しいのだけどアナタは移動になったわ、ヒーローちゃん」 移動? 移動って、なんだ? 別の場所でエナジーを吐き出させられるのか? 「さぁワンちゃん達、持って行って上げて頂戴」 ペトリファイ・スネークがそう言うと、足と肩を持って運ばれる。視線が動かせず、ずっと天井が見えるような状態だ。 「おっ、来たんだな。それじゃあそこに設置しろ」 「ワンッ」 おかれたのは、足を嵌め込めるように穴の開いた台座のようだ。石像になったせいか、妙に馴染む……いや、馴染んではいけない。 「さてと、そんじゃこれを付けてっと」 何かが勃起したまま固まった性器に何かが取り付けられる。そちらを見ることが出来ないが、管が伸びているのは見えた。石化した俺の役目なんて精を吐き出すくらいのものだから、そうさせられるのだろうが……。 「んで、こっちも付けてと」 石化して今まで一度も感じることの無かった、異物感。これは、尻に何かを入れられたのか? そこから何か、熱いものが流れ込んで来る。 「さぁ、試運転と行こうか」 その言葉が聞こえた瞬間、延々続く快楽が凄まじく跳ね上がり、いきなり射精してしまう。ザーメンは取り付けられた機器にすぐ吸い込まれ、性器にザーメンが触れている感触はほとんどなくなる。 「……よし、エネルギー量は想定通り。そんじゃ、トンでくたばらない生体エナジーエンジン、起動と行こうか」 物凄く不穏な言葉と共に、今までよりもずっと強い快楽が石の身体を駆け巡る。疲労は確かに無いが、無いがこれはまずい……。 すぐにまたザーメンが飛び出てしまう。今までだって固定された快楽に苛まれながら、何度も何度もザーメンを吐き出していたが、こんなに連続して行うことなんてなかった。 機械の駆動音がする。けど、そんなことは些細なことで、尻から補給されたものがすぐに出るような勢いでザーメンを吐き出し続けている。 「テスト完了っと。十分エナジーが溜まったら出発だな」 もはや真っ白になるような頭も石のはずなのに、意識が途切れることなく苛まれ続ける快楽に危機感を通り越してしまった。ただ、出したい。もう表情も変わることのない顔も、本当ならぐちゃぐちゃになっていただろう。 何度出したかなんてとっくに分からなくなった頃、周囲から声が聞こえて来た。もはや周りの声なんてどうでも良かったはずなのに、その声にほんの僅かな理性が呼び戻されることになってしまった。 「ラ、ライトニング・イエロー!? そ、そんな……」 そちらを見ることは出来なかったが、声は確かに後輩ヒーローのものだった。ああ、今、俺は後輩にこんな無様な姿を見られているのか……。 そう思うと、またザーメンが出てしまう。 「いいエナジー源だろ? 安心しな、お前は犬になるんだ」 --- かくして元ヒーローのザーメンエネルギーによって、簡易前線基地は動かされ、二人のガキのヒーローの守る街へと侵攻し、ものの見事に都市は陥落した。一人ヒーローは取り逃がしたものの、概ね作戦は成功、かつてヒーローの守っていた街は、今や怪人の街と化した。 作戦が終わり、元ヒーローの石像は街の中心に飾られ、今日もザーメンを吐き出している。小便小僧のごとくザーメンを吐き出す噴水広場が出来ている。別にヒーローを嘲笑するためではない。最も【ゾディアック】に貢献する、究極のエナジー供給者として、称えられるためにだ。 まっ、本人にはそんなこと分からないし、俺からすればただの嫌がらせにしか見えないが。『無様なヒーロー』なんて、あの蛇がタイトルのプレートを付けてやがるからな。 GAMEOVER:ザーメン噴水となり、【ゾディアック】にエナジーを捧げる模範の像となる](else:)[「アナタ達の提供してくれるエナジーが、【ゾディアック】の勝利に貢献しているわ。おかげで、キング・タイガー様が私をお褒めになって下さったのよ」 【ゾディアック】に……。それも、悪くないか。いや、違う。俺は……俺は……。 「ふふっ、アナタも怪人なのだから、もっと【ゾディアック】に貢献したくないかしら?」 怪人……違う……違う……? そう、だ。俺は確かに怪人の石像だ。なら、怪人、なのか……? 「アタシ、こんな力だから眷属がいないのよね。けど、アナタなら眷属にしてもいいと思ったの」 その言葉と共に、ピシリという何かが割れる音がする。何かが変わる。身体の感覚が、変わっていく。足が、無くなる。だけど、身体全体は柔らかくなっているような……。 ピシッピシピシッ 俺の外側で何かが砕ける。砕けているのは、俺の身体だったものだと、なんとなく分かった。 頭が砕けて無くなったところから、俺は細長い体で這い出る。それが当たり前の事だったが、何か変だ……? 「シュルルッ、いいわぁ、生まれ変わったアナタ、今までよりずっと可愛いわよ」 目の前には蛇の、ペトリファイ・スネーク様の顔がある。ペロリと長い舌が、自分の肌に触れる感触が違う。毛皮ではない、鱗……? 今、俺の身体は、ペトリファイ・スネーク様のような鱗に覆われている? 「アナタは蛇怪人。これからはアタシの代わりに、【ゾディアック】の怪人として戦うのよ」 ペトリファイ・スネーク様の目から、目が離せない。言葉が頭に染み込んで来る。俺は蛇怪人……【ゾディアック】の怪人……ペトリファイ・スネーク様の目を通して、俺の存在意義が流れ込んで来る。 「さぁ、アナタが何者か、宣言なさい?」 「シュルルッ、俺は石化蛇怪人、イエロー・スネーク! ペトリファイ・スネーク様の忠実なる眷属として、【ゾディアック】の為に戦うことをここに誓います!」 スリットから飛び出し、二本になったヘミペニスから精液を吐き出し、忠誠射精して石像から生まれ変わった。 --- かくして元ヒーローは石化蛇怪人という極悪な怪人へと生まれ変わり、同じく元ヒーローのエリート犬怪人二人と共に、自分達の守っていた都市への侵攻を開始した。 エナジーを使うとはいえ、目が合えば相手を石に変えてしまう力は極悪で、犬達に守らせながらっもヒーロー二人をあっさり陥落させた。二人のヒーローも連れていかれて間もなく、犬に変えられることになった。 あいつの性質上眷属が生まれることになるとはなぁ……戦力としては上々なんだが、人間のまま残るのは、ボスの目的としては複雑だろう。それでも成果は褒めなくてはならないのは、難儀な限りだ。 GAMEOVER:石化蛇怪人イエロー・スネークとして嫌な敵となる] |==|=|= ($menubar:) =||||= 巨大な青い扉を開き、明らかに天井の高い廊下を進む。この先にいる怪人は巨大なのだろう。怪人は全て殺すが、危険になり得るなら優先順位は高い。 中も先程まで歩いていた廊下や他の怪人の部屋とも違い、天井が高く、そして予想していた通り、巨大な怪人がいた。爬虫類の何かだろうが、身体は太っているというよりも最早膨れ上がり、自力での歩行など到底不可能に見える。しかし、ただの肥満体ならともかく、この高さ5mは優にあろう天井に頭を着かんばかりの巨体は凄まじいものがある。 ……一見すればただの質量の大きな存在だが、その分殺すのに手間が掛かりそうだ。しかし、怪人は殺さなくてはならない。例えどんなものであろうとも。 「ライトニング・フォース」 エナジーをしっかりと溜めてから、特大の雷を巨大な爬虫類に向けて放つ。予想通りあまりにも巨大なためになかなか殺し切れなかったが、どうにか殺せたようだ。 一瞬雷が黒く見えたが、焦げ跡でも見間違えただろうか。 「ヒーロー! お前ぇ!」 部屋の奥から別の青い蜥蜴……というには角や機能するのか分からない翼からして竜怪人と言った方が適切だろう存在が来る。普通のサイズかと思えば、急に巨大化し、先程殺した竜怪人とほとんど変わらないサイズへと膨れ上がった。 しかしただ大きくなったばかりではなく、その拳をこちらに振り下ろしてくる。単純な質量による暴力は、直撃すれば間違いなく危険だろう。鈍重というほどでもないようで、回避こそ出来るが余裕はない。 もう一度全力のライトニング・フォースを放つ必要がある。前までだったら不可能と判じていたことだが、今なら少し待てば出来そうだ。 床が砕ける程の重い一撃を、自らの身体に電流を走らせ身体強化して躱し続け、その間に必要なエナジーは溜まった。 「ぜぇ、ぜぇ、なんで、当たらない……」 「終わらせる。ライトニング・フォース」 両手から、極太の雷を放つ。さすがに巨体全てを覆い尽くすほどではなかったが、それでも威力は十分だったようで、その丸い腹に直撃した雷は竜怪人の全身を駆け巡り、時間は掛かってしまったが黒焦げに出来た。 今までより、身体に宿るエナジーも、エナジーの回復量も格段に上がってきている。不思議だ。今までこんなこと、なかったはずだというのに。 (text-colour:black)[『殺せ』] 何かが聞こえた気がする。何でもいい。他の怪人も、始末しなくては。 俺は部屋を出て、次の部屋を探すことにした。 [[白い扉の部屋へ向かう->ダークヒーロールート・羊]](set:$EP to 500)(set:$sinsyoku to 70) |==|=|= ($menubar:)(set:$time to $time + 1) =||||= (if:$PSneakattack is "パンチ")[「はぁ!」 何かをされる前に、手に雷を纏わせて、ペトリファイ・スネークに飛び掛かりパンチを放つ。 「あら、情熱的ね」 しかしその身体は意外と俊敏に動き、一瞬で回り込まれてしまう。 「ぐっ……!」 「いらっしゃい、ヒーローさん」 そのまま身体に巻き付かれ、身体を締め上げられる。このままでは気を失うどころか、その前に骨が砕けてしまいかねない。 どうする……。(set:$PSneakdefeat to 1) (link-reveal-goto:"顔を狙って殴る","ペトリファイ・スネーク攻撃")[(set:$PSneakattack to "顔パンチ")] (if:$EP >= 50)[[[全身から放電する->ペトリファイ・スネーク撃破]] EP消費50](else:)[全身から放電する エナジーが足りない(必要EP50)]] (elseif:$PSneakattack is "雷撃")[「ライトニング・ストライク!」(set:$EP to $EP - 50) 相手は蛇だ。近付くと締め付けられかねないから、遠距離で雷を放って、体力を削った方がいいだろう。 「もう、痛いじゃないの!」 ほんの少し当たったものの、思ったよりもペトリファイ・スネークの動きはずっと素早く、掠る程度にしか当てられなかった。上手く当てられれば倒せそうだが、ただ撃っただけでは難しそうだ。](elseif:$PSneakattack is "様子見")[未知の怪人が相手だ。相手の出方を伺って、しっかり攻撃を見定めた方がいいだろう。 ジッと目を逸らさないように、しっかりとペトリファイ・スネークの目を注視する。 「あらぁ、そんなに情熱的に見られると、困っちゃうわぁ」 向こうもこちらの出方を伺っているのか、大きく動いてこない。 「良いわねぇ、最高の作品になるわよ、アナタ」 気味の悪い喋り方と言葉に思わず身を退く。いや、退こうとした。 「なっ……!」 身体が動かない。なんだ? 何もされていないはずなのに、どうして動けない!? 「シュルルッ、いくらヒーロースーツを着ていても、何も効かないなんてことはないみたいね」 クソッ、やはり何かされていたようだ。しかし、何もされていないようにしか感じないのに、身体の感覚が無いようにさえ思えてくる。実際拘束されているというよりも、身体が動かせずに身動きが出来ない。 「そうねぇ、折角ヒーローなんだから、良いポーズにしなくちゃ」 その瞬間、俺は両腕を上げて直角に曲げ、両手に力瘤を作る。足はガニ股になり、腰を突き出すような姿勢を取ってしまう。 「ど、どうなって……」 「ああ、良いわぁ。その表情、最高よ」 なんだ……? 顔が、動かない。動かないというより、感覚が完全になくなった。 「シュルルッ、最高の出来ね。残りも、石にしてあげるわ」 石に?! 顔の感覚がなくなって、目もろくに見えないせいで状況は分からないが、この動かせなさは本当に石に、なって……。 身体の感覚が消えていく。腕も、腹も、足も、全て石になってしまったのか、身体の感覚がなくなってしまった。こんな形で、負けてしまうなんて……。 「あら、アタシとしたことが、これじゃあただの置物だわ」 全て終わってしまったのかと思ったが、何か変な感覚が襲い掛かってくる。何処かが濡れているような……股間が湿っている? 段々、その濡れているという感触から、ヒーロースーツに包まれている感覚へと戻って来た。 「本当は完成した作品を手直しなんてしたくないけど、仕方ないわね」 ヒーロースーツに何か力が込められ、引っ張られる。平時であればヒーロースーツはエナジーによって強化されているから、破れるはずがないのだが……。 ビリッ あっさりヒーロースーツが破れ、男性器が空気に晒される。バカなと思ったが、そこ以外が石になってしまったのであれば、ヒーロースーツにエナジーが流れていないのも当然か。 「ほら、早く勃ちなさいな?」 露になった性器を擦る刺激が襲い掛かってくる。人間の手とは違い、鱗が細かいイボのような役割を果たし、ただ規則的に摺られているだけなのにあっという間に勃起してしまう。これが一体何に……いや、手直し? まさか、このまま石にするつもりなのか?! 声が出ないが、悶絶してしまう程の快感に身体が震えそうなのに、身体は一切動かない。まずい、このままでは敵の前で無様に射精してしまう。 「はい、そこまでよ」 しかし、射精の寸前で性器は固まってしまう。出そうなのに、出ない状態に固定されてしまったようだ。 「心配せずとも出させて上げるわ。これからずっと、ずーっとね」 その言葉と共に、固まったはずの男性器から、凄まじい量の精液が目の前の白濁液の池に飛び散る。ゾクゾクする背筋も石になってしまったはずだが、全身が震えるようだ。 俺はこのままずっと石のままなのか……? こんなところで……。 [[その後……->ゲームオーバー・精液噴水石化像]](set:$PSneakdefeat to 1)(set:$status to "石化")(set:$HP to 0)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1)(set:$name to "無様なヒーロー")](elseif:$PSneakattack is "顔パンチ")[俺は締め上げられながらも、ペトリファイ・スネークの顔に拳を振り回して当てる。 「ちょっと、なんてことするのよ!」 「グッ……!」 締め付ける力が更に強くなり、息が苦しくなる。ただ怪人を逆上させるだけの結果になってしまったか……。 「このまま絞め殺したい気分だけど、それはダメなのよね」 尻尾の先が首に巻き付き、息が苦しくなる。まずい、このままでは意識が……。 「シュルルッ、こういう顔も良いわね」 「カハッ……」 空気を求め口を開き、息が零れる。もう、ダメだ……。 …… 身体が動かない。身体の感覚がない。俺は、死んだのか? けど、一切身体は動かせないが、意識だけがある。 「随分変わった形になっちゃったわねぇ……まぁいいわ。仕上げをしましょう」 微かに聞こえる、ペトリファイ・スネークの声。その直後、何もなかった感覚に、一点だけ感覚が戻る。よりにもよって、股間の、男性器だが。 ヒーロースーツに覆われていたはずの股間が、外気に晒される。ヒーロースーツが何故破れた? あれはそう簡単に破れたりしないはずなのに。 声は出せないが、思わず声が出そうになるほどの快感に、悶えられないのに悶えそうになる。男性器を何かに擦られ、その強い刺激が原因のようだ。 まずい、他の何も感じないせいもあって、すぐにでも出てしまいそうだ……! 「はい、そこまでよ」 だが、実際にはそうはならず、出る直前で男性器は完全に固まってしまい、イク瞬間がずっと続くような状態になってしまった。なんだ、一体どうなっているんだ? 俺は、どうなってしまったんだ? 「シュルルッ、そういえばアナタ、気絶してたから何も分からないわよね」 気の狂いそうな快楽の中、何も見えなかった目が、微かに見えるようになる。ここは……一体……?! 「見えるわよね? それが今のアナタの姿よ」 目の前には、大きな姿見が置かれていた。それはいい。そこに映っていたのは、俺の姿ではあった。俺の形をした、石像だった。必死に息をしようと口を開け苦悶の表情を浮かべ、ペトリファイ・スネークの尻尾を引き剥がそうした手と突き上げた拳、開かれた足に勃起した性器。そんな、台座に置かれた石像だ。 信じられないが、しかし今の自分の状態を考えれば、自分がこの石像なのだと、嫌でも理解してしまう。 「シュルルッ、正直どうかと思ったけど、これはこれでいい作品になったわぁ」 見えてもどうにもならない。ただ永遠に続く快楽に身悶え一つ出来ないまま、ずっとこのままなんだろうか……。 [[その後……->ゲームオーバー・精液噴水石化像]](set:$PSneakdefeat to 1)(set:$status to "石化")(set:$HP to 0)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1)(set:$name to "無様なヒーロー")] (if:$PSneakdefeat is 0)[次はどうする……。 (link-reveal-goto:"エナジーを込めてパンチする","ペトリファイ・スネーク攻撃")[(set:$PSneakattack to "パンチ")] (if:$EP >= 50)[(link-reveal-goto:"エナジーの電撃を放つ","ペトリファイ・スネーク攻撃")[(set:$PSneakattack to "雷撃")] EP消費50](else:)[エナジーの電撃を放つ エナジーが足りない(必要EP50)] (if:$PSneakattack is not "様子見")[(link-reveal-goto:"様子を見る","ペトリファイ・スネーク攻撃")[(set:$PSneakattack to "様子見")]]] |==| =|= (set:$EP to $EP - 50)($menubar:) =||||= 巻き付かれはしたが、今なら至近距離で雷を当てるチャンスだ。この一瞬に全てを掛けて、全力で攻撃するしかない。 「ライトニング・フォース!」 叫びと共に全身から四方八方に雷を放つ。それが余すことなくペトリファイ・スネークに当たり、蛇怪人を感電させる。 「シャアアァ!」 鳴き声のような悲鳴のような、そんな声を上げるペトリファイ・スネーク。巻き付くその力は緩み、その場から逃げようとしているようだが、身体が痺れて動けないようだ。 そのままライトニング・フォースを浴び続け、ペトリファイ・スネークは口から黒い煙を吐き出し倒れた。 「ふぅ……なんとかなった、か……」 思ったよりしっかり雷が通って助かった。まだ死んではいないだろうが、今はトドメを刺すまではいいか。(if:$MRmokuteki is 1)[これでも元人間であれば、殺すのは寝覚めが悪い。] (if:$bluesuitF is 1)[(if:$MRbluesuitF is 1)[この部屋にブルーのスーツがあるはずだ。何処だろうか……。ひとまず奥を探してみることにしよう。部屋があるようだし。 「あった……」 その部屋に入ると、案外すぐにスーツは見付かった。意外と生活感のある部屋で、大きなベッドがあったり、シャワールームが見える。服の類を収めるようなものはなさそうだが。 ブルーのスーツは強化ガラス越しに見えるロッカーに入れられていた。ヒーロースーツが無ければ開けるのが大変なものだが、今スーツがある状態であれば容易に開けられる。 罠もあったがそれも解除し、無事スーツを取り出すことが出来た。これでブルーにスーツを渡せる。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$havebluesuit to 1)(set:$clearPSneakroom to 1)](else:)[奥にあった部屋を探すと、表面が強化ガラスになっているロッカーを見付けた。俺のスーツが入っていたものと同じものだ。案の定、その中には青いスーツが入っていた。 罠もあったがそれも解除し、無事スーツを取り出すことが出来た。(if:$blue is 1)[これでブルーにスーツを渡せる。](else:)[これでブルーがいれば、スーツを渡せるのだが……。] [[部屋を出る->進行マス]](set:$havebluesuit to 1)(set:$clearPSneakroom to 1)]](else:)[一通り奥にあった部屋を探索してみたものの、目ぼしいものは何もなかった。存外生活感のある部屋だが……特徴もそんなにない。主な生活圏はさっきの庭園なのだろう。 あったとすれば、『(if:$bluesuitF is 2)[羊](elseif:$bluesuitF is 0)[竜]のところにもう一人のイケメンのスーツがあるわ』というメモだけだった。何故こんなメモが残っているのか分からないが、恐らくはブルーのスーツのことだろう。覚えておいた方がいいかも知れない。 [[部屋を出る->進行マス]](set:$clearPSneakroom to 1)] |==|=|= ($menubar:) =||||= ふざけた装飾の施された白い扉を開き、中に入る。更におかしなことに、託児所か何かに見える空間が広がっていた。これが怪人のアジトなのか? しかし、間違いなく怪人はいた。小さな、白い毛の羊の怪人。怪人の子供? それとも子供が怪人にされたのか……どちらでもいい。怪人は殺すだけだ。 「止まりなさい」 その言葉と共に不快な音を鳴らしてくる、大きな羊怪人もいた。保育士でも気取っているのかエプロンをしていて、一見すれば怪人に見えない可能性さえある。だが、この部屋に満ちる不快なエナジーを凝縮したようなエナジーを、音と共にこちらに放ってきている以上、明確な敵だ。 「ふんっ」 身体全体を覆うようにエナジーの膜を作り、怪人からのエナジーによる干渉を弾く。戦闘力自体は見たところ無いようだが、音だけで洗脳まで出来るだろうこの力は厄介だ。早急に終わらせる。 「ライトニング・フォース」 部屋全域を覆うように雷を放ち、全ての怪人を狙う。 「止めっ……!」 小さな怪人を庇うように、大きな羊怪人がこちらに背を向け抱きかかえる。本当に子供だとでも? だとしても、関係ない。怪人は殺す。殺さなくてはならない。 雷が収まる頃には、庇った羊怪人も、その庇われた子供も、黒焦げの死体に変わった。 バチリと手に走る雷は、確かに黒かった。 (text-colour:#212529)[『殺せ』] 内なる声が、僅かに聞こえてくる。これがどんなものであろうとも、今は従ってやる。俺の目的のために、怪人を殺すために。 部屋の中を探し生き残りがいないことを確認してから、俺は外に出て次の部屋へと向かった。 [[緑色の扉を開く->ダークヒーロールート・蛇]](set:$EP to 700)(set:$sinsyoku to 80) |==|=|= ($menubar:) =||||= どういうわけか石で作られた緑色の扉を開き、中に入る。 部屋の中に庭園が広がり、中央に青臭い液体の溜まる池、更にその周囲には人間の形をした石像が並べられている。 「シュルルッ、アナタが大暴れ中のヒーローね」 そして、この部屋の主は蛇怪人のようだ。長い胴と顔を見て蛇と判断したが、足は無いが両手はある。 出会ったその瞬間に、いきなり不快なエナジーが飛んでくる。目線だけでエナジーを介した攻撃が出来るのは非常に厄介な存在だ。気付けなければ、エナジーを弾けなければ、恐らくそこらの石像と同じ末路を辿っていたことだろう。 「怪人は殺す」 「ちょっ、ちょっとアナタ、そんなエナジーを放つなんて……この石像達は見ての通り、全員人間なのよ!?」 「だからなんだ。怪人の為にエナジーを作る存在は、怪人と同義だ」 言われなくとも分かっていたことだ。確かに中に人間のエナジーを感じる。だが、エナジーを放出するための機関にされているのも分かる。ならば、躊躇する必要はない。怪人に与するくらいならば死んだ方がいい。 「ライトニング・フォース」 容赦なく部屋全体に黒い雷を放ち、蛇怪人も石像も巻き込んでいく。石像は砕け散り、逃げ場もないのに逃げようとした蛇怪人も、幾度も雷を撃たれて黒焦げの死体になった。 エナジー量が増えて、随分楽に怪人が殺せる。エナジー量の多い怪人もかなり殺して来た。もう、そんなに残りの怪人も多くないだろう。 (text-colour:red)[殺せ] だが、まだ怪人はいる。内なる声が収まらない。まだ、怪人を殺さなくては……。 [[先へ進む->ダークヒーロールート・虎]](set:$EP to 999)(set:$sinsyoku to 99) |==|=|= ($menubar:) =||||= 残っていた鼠怪人達を始末しながら、出口へと向かう。まだ、莫大なエナジーを持つ存在がいる。後はあれらを殺すだけだ。 「貴様、なんだそのエナジーは……」 「イエ、ロー……?」 出口の近くにいたのは、巨躯の虎怪人と、赤毛の犬怪人だ。あの犬のエナジー、変質しているがレッドのものだ。あれはレッドだったものというわけか。虎の方が感じ取った莫大なエナジーの元のようだ。あれがボスか。 (text-colour:red)[殺せ] 「ライトニング・フォース」 話すことなんて何もない。怪人は殺すだけだ。 「くっ……!」 「うおおお! ブレイジング・フォース!」 犬怪人が前に立ち、炎を放ち無理矢理雷と相殺して来ようとしてくる。雷で炎を打ち消すようなことは普通起こらないだろうが、どちらもエナジーの産物故にかぶつかり合いが生じる。 爆発が起こり、犬怪人は吹き飛び壁に打ち付けられる。そのまま殺すには至らなかったが、今は煙に乗じて凄まじい速さで突撃してくる虎怪人の対処だ。 「ライトニング・ストライク」 エナジーを一点に集中して、極太の雷を虎怪人に向けて放つ。何かに変えてエナジーを放出することなく、既にエナジーを纏わせて雷を迎え打ってくる。これだけのエナジー量の雷とぶつかり合えるだけのエナジーがあるのは、あれだけの数の怪人の首領なだけある。 「ガッ……!」 だが、負けない。俺は、怪人を殺すんだ。 迫る虎怪人を押し返し、そのまま雷を直撃させる。しばらく雷で焼いたものの、一度で殺し切れなかった。 「何故、だ……何故、星は、こんな人間、に……」 「お前達が人間を憎むように、怪人を憎む人間がいる。それだけだ」 無念を持って散ったヒーローの声が。ある日突然怪人に全てを奪われた民達の声が。ずっと殺せと言って来るんだ。 「ライトニング・ストライク」 もう一度雷を放ち、今度こそ死ぬまで雷を流す。今度こそ、黒焦げになり虎怪人は死んだ。 「あ、ああ……キング・タイガー様……」 まだ生きていた犬怪人の声がする。怪人から聞こえるというのに、最早懐かしさを覚える声。これで最後だ。最後なんだ。果たさなければ、ブルーに申し訳が立たない。 「……ブルーに、よろしくな」 (text-colour:red)[[[レッドを殺す->ダークヒーロールート・エンディング]]](set:$EP to "■■■")(set:$HP to "■■■")(set:$sinsyoku to "■■■")(set:$name to "■■■■■■■")(set:$soubi to "■■■■■■■")(set:$status to "■■■") |==|=|= ($menubar:) =||= ブルーさんとイエローさんが【ゾディアック】のアジトへ向かい、二日が経った。 既に二人も捕まった可能性があると判断され、僕達も偵察へ駆り出されることになった、その日の朝だった。 「……」 「えっ、イエ……ロ……」 緊張から朝早く起きて、人のいない道を散歩していたところに、ライトニング・イエローの顔をした人がいたのだ。ただ、とても同一人物には見えない憔悴の仕方に、本人とは思えない、あまりにも冷たい目、そして真っ黒のヒーロースーツ。何より、あの優しいながらも鋭いエナジーが、どんな怪人よりも濁った、底なしの黒いエナジーになっていたんだ。 「……」 「イエロー……なんですか?」 「……ああ」 短い答えだけど、どうやら本人には間違いないようだ。でも、何なんだろう、このエナジー……。 「あの……」 「【ゾディアック】の怪人は殲滅した」 「えっ?! あの、ならお二人は……」 「……残念だが、二人共死んだ」 「あ……」 衝撃的な答え。でも、僕がショックを受けてはいられない。だって、イエローさんはずっと一緒に戦ってきた仲間を失ったんだ。だとしたら、エナジーの淀みも、そのせいなのかな……。 「って、すぐに基地に戻りましょう! すごく疲れてるでしょうし、その、ヒーロースーツも何かおかしいですし……」 「……そうだな」 すぐにイエローさんを連れて基地に戻り、休んで貰うことにした。あの黒いスーツも案外普通に脱げて、一安心だった。でも、あのエナジーの黒さは、そういう類のものに影響されているわけではなく、本人のもののようだ。 検査したものの、医療的には異常はなく、疲労が見られるから一日休んだ方がいいと言われただけだった。技術班にもヒーロースーツの変化はよく分からないということで、何があったのかは明日聞くということになった。 けど、翌日、ライトニング・イエローの姿は何処にもなかった。あの真っ黒になってしまったヒーロースーツとエナジークリスタルだけを持ち出して、基地から消えてしまったのだ。 基地は騒然とした。既に二人のヒーローを失ってしまったというのに、更にヒーローを失うことになったのだ。この基地にはもう、僕とストーム・グリーンと、幼いヒーローしかいないことになる。 でも、イエローさんの心象を考えれば、当然なのかもしれない。もう、ヒーローを続けたくない。そんな風に思っても、仕方ない。そう思っていた。 だけど、数日後、別の町で怪人が出現したと同時に、黒い稲妻が走りその怪人を倒したというニュースが流れて来た。顔も確認出来なかった、謎のヒーロー。だけど、僕には分かった。あれは、イエローなのだと。 その後も度々怪人が現れる場所に、その謎のヒーローは現れ、怪人を容赦なく葬っていった。いつしか黒い稲妻、ライトニング・ブラックと、そう呼ばれるようになった。 END:ダークヒーロー |==|=|= (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[(set:$EP to 100)](else:)[(set:$EP to $EP + 5)(if:$EP > 100)[(set:$EP to 100)]](if:$blue is 1)[(if:$soubiB is "ヒーロースーツ")[(set:$EPB to 100)](else:)[(set:$EPB to $EPB + 5)(if:$EPB > 100)[(set:$EPB to 100)]]]($menubar:) =||||= パスコードを入力してください (input-box:2bind $siryoupass,"X=",1) [[入力する->資料室パス入力]] [[戻る->進行マス]] ヒント:グッドエンドにおける、マスター・ラットの名前 |==|=|= (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[(set:$EP to 100)](else:)[(set:$EP to $EP + 5)(if:$EP > 100)[(set:$EP to 100)]](if:$blue is 1)[(if:$soubiB is "ヒーロースーツ")[(set:$EPB to 100)](else:)[(set:$EPB to $EPB + 5)(if:$EPB > 100)[(set:$EPB to 100)]]]($menubar:) =||||= (if:$siryoupass is "ドクター・ラット"or"ドクターラット"or"Dr.Rat"or"DoctorRat")[パスコードが一致しました。 [[資料室へ->資料室メニュー]]](else:)[パスコードが違います。 [[戻る->資料室パスコード]]] |==|=|= (if:$soubi is "ヒーロースーツ")[(set:$EP to 100)](else:)[(set:$EP to $EP + 5)(if:$EP > 100)[(set:$EP to 100)]](if:$blue is 1)[(if:$soubiB is "ヒーロースーツ")[(set:$EPB to 100)](else:)[(set:$EPB to $EPB + 5)(if:$EPB > 100)[(set:$EPB to 100)]]]($menubar:) =||||= 資料室へようこそ。資料室ではエンディングを閲覧することが出来ます。 ''ゲームーバー'' [[鼠雑魚戦闘員化->資料室:鼠雑魚戦闘員化]] [[リーダー鼠怪人化->資料室:リーダーラット化]] [[産卵鶏怪人化->資料室:鶏怪人化]] [[搾乳牛怪人化->資料室:牛怪人化]] [[搾精馬怪人化->資料室:馬怪人化]] [[淫乱兎怪人化->資料室:兎怪人化]] [[悪臭猪怪人化->資料室:猪怪人化]] [[太膨竜怪人化->資料室:竜怪人化]] [[おもらし子羊怪人化->資料室:羊怪人化]] [[石化蛇怪人化->資料室:蛇怪人化]] [[精液噴水化->資料室:精液噴水化]] [[犬怪人化(レッド、ブルー生存)->資料室:犬怪人青赤]] [[犬怪人化(ブルー死亡)->資料室:犬怪人青]] [[犬怪人化(レッド死亡)->資料室:犬怪人赤]] [[犬怪人化(闇堕ち忠誠)->資料室:犬怪人闇]] [[ドM猿怪人化->資料室:猿怪人化]] [[王虎怪人化->資料室:虎怪人化]] ''エンディング'' [[バッドエンド->資料室:バッドエンド]] [[ノーマルエンド1、レッド犬怪人化継続->資料室:ノーマル1]] [[ノーマルエンド2、レッド生還->資料室:ノーマル2]] [[グッドエンド->資料室:グッドエンド]] [[ダークヒーローエンド->資料室:ダークヒーローエンド]] [[ゲームに戻る->進行マス]] |==|=|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:0 エナジー:0 装備:なし 侵食率:20% 状態:正常 =||||= 「がっがああああああ!!!」 意識を失って目を覚ました時、俺は両手両足を全裸で拘束され、男性器に機械を取り付けられていた。尻に何かを挿れられ動かされ、乳首も機器に摘ままれ電流が流されている。 容赦なく性感帯を刺激され、射精を促され続ける。何度目か分からない、苦痛と、壊れそうな程の快感に襲われ、精液とエナジーを容赦なく搾り取られ続けていく。 「チューッチュッチュッ! ほらほらほら!! 雑魚戦闘員にも負けるクソ雑魚ヒーローが! せいぜい出涸らしになるまで、エナジー吐き出しやがれ!!」 すぐ近くで乱暴な口調でそう言ってくる、鼠の怪人の言葉を聞く余裕もないほどに、刺激が強く頭が真っ白になりそうだ。ダメだ、俺はヒーローだ。よりにもよってこんなものに屈しては……。 「いぐっ、あがあああああああ!!!!」 もう何度目か分からない射精。最初は我慢しようとしていたが、最早我慢しようとして出来るような状態にはない。もう精液は出ていないし、エナジーも既に枯渇している。本来であれば死んでいてもおかしくないだけ射精しているが、まだ身体を動かす気力が一切ない疲労感だけで済んでいた。だけ、とは到底言えないのだが……。 「あっ……うっ……」 「エナジーは多いか……たぁいえ、折角ヒーローってんで期待してたのによぉ、エナジー少ない雑魚に負けるようじゃあ、雑魚戦闘員がお似合いだって言われちまってんぜ?」 霞む視界で、鼠怪人が動いて近くの端末を操作し始める。するとカプセルの扉が閉められ、真っ暗になってしまった。そして腕にブスリと刺さる痛みが走る。今更痛みに苦しむような状態ではないが。 『''怪人化シーケンスを再開します。獣化薬投入プロセスを開始します''』 「俺自身のエナジーで怪人にしてやるよ。せいぜい、使える雑魚になってくれよ?」 「いっ、あがっ……!」 注射を打たれる独特の液体の流れを感じ、皮膚がムズムズとする感覚に襲われ、強烈な痒みが来る。暗くて目視が難しいが、急速に腕から毛が生えて来て、それがどんどん広がっていく。 「ヂュッ……!」 毛が広がり、腕の形も変わり、肩まで来た毛皮の侵食が顔へと広がった時、性刺激で敏感になった身体にはあまりにもキツい痛みが走る。顎が、口が、目が、鼻が、耳が変形していく。顔の変化が著しく、頭がぐちゃぐちゃになるような痛みに声も上げられない。 尻の方から何かが突き抜けてくる。きっと、尻尾だろう。そこにはゾワゾワはなく、毛が生えない。手の平と足の裏にも毛が生えていない。それが、むしろ違和感に変わっていく。どうしてだろうか。獣というのは、全身に毛が生えているものでは? 「ヂュゥ……」 「チュッチュッ、良い感じに頭ん中が溶けたな」 『''怪人化シーケンス70%完了。続いて思考処理プロセスを実行します''』 怪人化シーケンス? 思考処理プロセス? 分からない。考えられない。思考が鈍すぎて、頭から言葉を引っ張り出せない。 何かが頭を覆う。ガッチリと引っ付いて、耳と口元だけが出た状態になった。直後、ビリビリと頭に電流が流れて、目の前にチカチカと光が明滅する。 『''【ゾディアック】にエナジーを捧げ続けよ。【ゾディアック】のために全てを賭して働け。【ゾディアック】に絶対なる忠誠を''』 声が、言葉が、直接頭に刻み込まれていく。自分のアイデンティティを上書きするように、ヒーローの誇りや人類の守護者の存在意義が、【ゾディアック】の理念や忠誠へと書き換えられていく。 『''我ら鼠怪人は、エナジーを捧げ続ける栄誉の役目を果たせない、卑しき最底辺の下等兵である。【ゾディアック】のためにエナジーを捧げる者達のための全ての雑務を行い、エナジーを捧げる素体を集め、少ないエナジーを溜め込み少しはマシなエナジーを自らも捧げる存在である。忠実に命令を遂行し、その完遂を喜びとして生きる者である''』 自分の種族が、生きる意味さえも、書き変わっていく。恐怖は一瞬で、何一つ抗えないまま、俺は、自分は、鼠怪人としての知識と存在意義を刻み込まれていく。もう、戻れない。いや、違う。これが自分なんだ。【ゾディアック】の忠実なる下級戦闘員、鼠怪人。区別も番号もない、ただの鼠怪人。 『''怪人化シーケンス100%完了。鼠怪人化完了しました''』 「さすがに二度目の抵抗は無かったか。折角のヒーローが残念だ。せいぜい素体集めに役立って、【ゾディアック】に尽くしてくれよ?」 カプセルの蓋が開いて、少しだけ明るくなる。頭に着いているそれが視界を狭めているが、大した問題はない。 「そら、お前の新しいスーツだ。こいつを着て、忠誠を誓いな」 鼠怪人が、いや、自分の直属の上司である、唯一名を持つ鼠怪人、マスター・ラット様が、黒いラバースーツを手渡して下さる。鼠怪人は組織の命令に忠実だ。言われた通りにラバースーツを開き、開かれた背中から足を通して手を通して、マスター・ラット様に背中を閉じて頂く。 「チュゥ……」 すると、陰茎と睾丸の根本がそれぞれ輪のようなもので締められ、スーツの股間部分がギュッと締め付けられて、勃起した陰茎と睾丸が強調される。 自然と右手が上がり、その手で敬礼する。 「チュウ! 【ゾディアック】に鼠怪人の一人として、絶対のチュウ誠を誓うチュウ!」 (set:$EP to 100)(set:$HP to 100)(set:$soubi to "雑魚戦闘員スーツ")(set:$sinsyoku to 100)(set:$name to "鼠怪人")(set:$status to "絶対忠誠") [[任務を遂行する->資料室:鼠雑魚戦闘員化その2]] |==| =|= 鼠怪人 体力:100 エナジー:100 装備:雑魚戦闘員スーツ 侵食率:100% 状態:絶対忠誠 =||||= 闇夜に紛れて、命令通り素体を確保するべく、他の鼠怪人達と共にアジト近隣の町へと繰り出していた。 転送装置で下水道へ出て、そこから這い出て素体にする人間の男達を捕獲する。【ゾディアック】の任務であり、日々のルーティンワークだ。大半はエナジーの少ないハズレだが、時々当たりがいるし、鼠も増えて拉致効率も上がるからいいと言われている。 疑問は要らない。命令を遂行するのが鼠怪人の役目だ。 夜の町に出ている人間は随分少なくなった。警戒しているのだろうが、人間のする警戒は夜間外を出歩かないだけ。住処に籠っていれば平気だと信じているようだ。 「く、来るなばばばばば……!」 マンションの壁を登り、一人で住む男を狙いベランダから侵入し、今20代の男の前に対峙していた。騒がれてしまうと撤退しなくてはならないから、すぐに電気銃を打ち込んで痺れさせて気絶させる。エナジーを使う電気銃だから自分専用だ。 『一匹、運び出してくれ』 鼠怪人のヘルメットで繋がっているネットワークに一つ通達する。すぐに一匹同じ格好の鼠怪人がベランダから入って来て、今気絶させた男を担いでいく。 更に上の階へとベランダから登り、一人、また一人と男を捕まえていく。これだけ捕まえても騒がしくならないで済んでいるから、任務の遂行がスムーズだ。ヒーローがいないから、騒がれても妨害はないだろう、ということだが。 一度にあまりにも多く拉致しても、変化させるのが間に合わないということで、両指が折れた辺りで今日は帰還することになった。自分達のグループ以外にも活動しているから、少ないということはないだろう。騒ぎがあったとネットワークに上がっていない。 「戻ったか。やっぱりお前は他の雑魚鼠戦闘員よりは役に立つな」 最後の一人を自分で抱えて実験室に連れて行ったら、マスター・ラット様にそう言ってもらえた。マスター・ラットは自分達鼠怪人の長だ。鼠怪人でありながら高い知性とエナジーを有し、【ゾディアック】の幹部の一人という高い地位を持つ御方だ。 「お前は今日、栄誉ある奉納の日だ。【ゾディアック】に貢献出来るよう、せいぜいエナジーをたっぷり出してくるんだな」 「チューッ!」 ビシッと敬礼して、一鳴きマスター・ラット様へ返事をしてから、マスター・ラット様に言われた通り、月に一度だけ行うことが許されている、鼠怪人にとって特別な奉仕を行うべく、指定の部屋へと移動する。 エナジー回収室の一つ、鼠怪人用のエナジー回収室に入る。鼠怪人の数自体は多いが、エナジーの放出が許されるのは一月に一度だけのためか、設備は少なく、使用中の鼠怪人はいるが待っている者もいない。 部屋に沢山ある円筒状のカプセルの一つに入り、着用しているヘルメットから使用の許可を乞うメッセージを送信する。 『''鼠用エナジー回収プロセスを開始します。対象者は待機しろ''』 待機命令の通りにカプセルの中で直立し、プロセスが実行されるのを待つ。 カプセルの天井から搾精用ノズルの付いたパイプが下りて来て、すぐにスーツの上から股間全体をガッチリと覆う。万一にも待機を命令された鼠怪人が暴れるようなことはないだろうが、そう簡単に外れないものだ。 スーツの下で物理的に射精を止めている、男根と睾丸を締める輪が解除され、チンポが自由になる。 「チュゥーーー!!!」 股間の密着部から強い性刺激が襲い掛かり、一ヶ月、この瞬間のために性欲を強められた状態で射精を禁止されていたチンポから、スーツを突き抜けるほど勢いよく大量の精液を吐き出す。それを余すことなく搾精機が吸い上げていく。 「チュゥーーー!!!」 二度目の射精。一ヶ月溜め込んだ全ての精液と、それに付随するエナジーを全て吐き出し切るまで、刺激と射精は続く。エナジー源となるための怪人にとって、それは単なるオーガズムによる快感とは違う、絶対的な幸福そのものだ。雑務による貢献しか出来ない雑魚戦闘員にとって、この瞬間だけは他の怪人同様【ゾディアック】に貢献することが出来る、生を感じる瞬間なのだ。 「チュゥー!!」 三度目の射精。多少の疲労感が出始めるが、そんなことは些末事だ。例え気を失うまで搾精されようとも、それこそ栄誉あるエナジーの奉納なのだ。 「チューッ!」 四度目。 「チューッ……」 五度目。 「チュ……」 六度目。もう、精液は出ない。エナジーも、枯渇している。待機命令を下されているから立っていられるが、それもそろそろ限界だろう……。 『''鼠用エナジー回収プロセスを終了します。対象者は速やかに退出せよ''』 どうやらしっかり空っぽになったようで、ノズルが外され身体が自由になる。再び男根と睾丸が拘束され、カプセルが開かれる。命令通りにふらふらながらカプセルの外に出て、そのまま部屋からも出た。 『''著しい体力の低下を確認。直ちに帰還し、睡眠による休息を取れ''』 ヘルメットに命令が届き、その命令の通りに一番近くの休憩室へと入る。巡回の雑魚戦闘員の使用する部屋だが、幸い今は他の鼠怪人はいないようだ。三段ベッドの一番下へと潜り込み、シーツを掛ける。 目を閉じて、すぐに意識が遠退き眠りに落ちた。明日から、またエナジーを溜めながら、エナジー源になる人間を回収する。その役目を果たし、【ゾディアック】に貢献するんだ……。 --- 「本当に勿体ない限りだ。よりにもよって鼠怪人、雑魚戦闘員とはねぇ……とはいえ、エリート戦闘員程では無いにせよ成果は出てるし、鼠じゃ有り得ないこのエナジーの濃さなら、存外悪くなかったかも知れねぇな。 せいぜい元敵対者に、死ぬまで奉仕し続けてくれよな、ヒーローさんよ」 GAMEOVER:他よりは使える鼠雑魚戦闘員として組織の駒として生きる [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:雑魚戦闘員スーツ 侵食率:60% 状態:鼠怪人化 =||||= 「何をした……!?」 「テメェの頭ん中を相応しいもんに変える準備だ」 脳に直接電気が流されて、思考に、記憶に干渉してくる。電気を操る力を持っているからこそ分かる。これはあまりにも危険だ。危険だと分かっていても、エナジーが上手く使えず、抵抗出来ない。 (text-colour:red)[''『【ゾディアック】にエナジーを捧げ続けよ。【ゾディアック】のために全てを賭して働け。【ゾディアック】に絶対なる忠誠を』''] 頭の中に直接言葉が、思考が、概念が刻み込まれていく。上手くエナジーが、能力が使えれば……エナジー……エナジーを捧げ……違う、俺は、ヒーロー……。 「おら、さっさと忠誠を誓いな」 「……っ!」 忠誠を示せ。敬礼せよ。頭の中に強く強迫観念のようなものが襲い掛かってくる。ダメだ、これに従っては……。 「ほぉ、大抵はこれだけで堕ちるのに、耐えるか。やっぱり、雑魚戦闘員じゃ勿体ねぇなぁ」 パチンと指が鳴らされると、ヘルメットから更に思考の奔流が押し寄せてくる。 (text-colour:red)[『''我ら鼠怪人は、エナジーを捧げ続ける栄誉の役目を果たせない、卑しき最底辺の下等兵である。【ゾディアック】のためにエナジーを捧げる者達のための全ての雑務を行い、エナジーを捧げる素体を集め、少ないエナジーを溜め込み少しはマシなエナジーを自らも捧げる存在である。忠実に命令を遂行し、その完遂を喜びとして生きる者である''』] 容赦なく頭の中身が書き換えられていく。違う。俺は、俺は~~ヒーロー~~だ……。 「俺、は……違う……~~ヒーロー~~だ……違う……」 「おーおー、これも耐えるのか……ああ、そうかそうか。考えてもみりゃあ、まだ変化の方が不完全なのか」 ''マスター・ラット''が、抗いもがくこちらに近付いてくる。マスター・ラット? この鼠怪人の名前が、既に頭に刻み込まれているのか? 自分の持っている常識に上書きされている。俺の上司は''マスター・ラット''のはず……違う。仲間は''雑魚戦闘員''……違う。俺は、''鼠怪人''……違う! ~~人間~~だ……! 「雑魚戦闘員の鼠怪人には勿体ねぇが、特別に俺の遺伝子を直に注いでやるよ!」 そう言いマスター・ラットは蹲って四つん這いになっていた俺の後ろに回り込み、スーツ越しに尻を触られる。頭の中を弄られ概念を書き換えられているせいか、不快感どころかマスター・ラットに触れられて喜んでさえいる。自分の感情ではないはずなのに、自分の感じたことだと、違和感がなくなりつつある。 スーツの形が僅かに変わり、尻にピッタリと引っ付いてくる。これ以上、何が起こるんだ……? 「ヂュッ……!」 グッと、尻の穴に何かが入ってくる。いや、分かっている。これは、マスター・ラット様のチンポだ。挿入されたものの何もしていないはずなのに不思議と痛みはなく、すんなりと硬いものが俺の中に入り込む。 「チュッ……! ああ、久し振りだ、この感覚……!」 マスター・ラット様が四つん這いの俺に覆い被さり、パンパンと腰を打ち付けて俺の中を蹂躙していく。その度に俺の中の何かが確実に変わっていく。性的快楽と共に、まだ抗えていたはずの思考の書き換えに、従順に順応していっている。 「ヂュッヂュゥ……!」 「ほら、俺の種を、遺伝子を受け取りな……!」 快楽で頭が真っ白になったところに、一際深くチンポが突き立てられて、熱いものが俺の中に注ぎ込まれていく。体の外側は、あまり変わらない。でも、内側から、何かが変わっていく。吐き出した精液と一緒に、何か大切だったはずのものが出て行く。構造が鼠怪人として最適になり、頭の中も、鼠怪人としての思考を受け入れるために組み変わっていった。 「ふぅ……これでこいつもただの雑魚戦闘員……勿体ねぇ、勿体ねぇよなそんなのよぉ。丁度電気のエナジーを持ったヒーローだぞ? 無駄にしちまうなんて、あんまりにも勿体ねぇ」 書き変わる思考に、何かが干渉してくる。凡庸でただの雑魚戦闘員で、個体のない存在の部分が、変わっていく。 「ちょいとルール違反になるけど、俺たちゃ怪人だ。ルールに縛られちまうのも、違ぇよなぁ」 バチリバチリと電気が流され、思考が更に上書きされていく。 「テメェは今この瞬間から鼠怪人、そうだな……リーダー・ラットってところか。俺の直属の配下にして、現状鼠怪人唯一の、雑魚じゃない戦闘員だ」 唯一の雑魚じゃない戦闘員……リーダー・ラット……マスター・ラット様の、直属の配下……。 「よし、俺に忠誠を宣言しな」 俺の中からマスター・ラット様のチンポが引き抜かれ、最初の命令が下される。疲労感はあるが、そんなことは些細なことだ。鼠怪人は忠実に命令を遂行し、その完遂が生きる喜びなのだから。 「チュウ! 自分リーダー・ラットは、マスター・ラット様の直属の配下にして唯一名を持つ戦闘員として、マスター・ラット様に絶対のチュウ誠を誓いまチュウ!」 立ち上がってビシッと敬礼をして、マスター・ラット様に忠誠を捧げる。そうだ、自分は【ゾディアック】に対してではなく、マスター・ラット様に忠誠を誓うのだ。それが結果として【ゾディアック】に対する忠誠になるだけだ。 [[その後……->資料室:リーダーラット化その2]] |==| =|= リーダー・ラット 体力:100 エナジー:150 装備:戦闘員スーツ 侵食率:100% 状態:絶対忠誠 =||||= 「くっ、なんだこの雑魚戦闘員! 他の奴の比じゃないくらい強い?!」 対峙している緑色のヒーロースーツを纏うヒーロー、ストーム・グリーンが悪態を吐く。引き連れていた他の鼠雑魚戦闘員達は風で吹き飛ばされて周囲の建物に打ち付けられて、現在行動不能状態だ。そうして勝ったつもりで油断していた隙に電撃を叩き込めたのだから、役立たずではない。 「こちらストーム・グリーン、ホワイト、応援を……!?」 既に周囲の電波は妨害、遮断済み。もう一人のヒーロー、ホーリー・ホワイトも、エリート戦闘員達と戦っているはずだから、連絡なしに応援が来ることはない。 「デバイス・ハック展開」 動揺から出来た隙を突いて、ごく小さな電気をストーム・グリーンに向けて放つ。本人には痺れもないようなものだが、ある種の電子機器に対して甚大なダメージを与え、制御を奪い取るものだ。 「クソッ、予想外だったけど、所詮は鼠一匹くらい、なんとかなる! ストーム・フォース!」 大量のエナジーに任せた、ヒーローの必殺技。それを放つためには、ヒーロースーツの補助が欠かせない。エナジーを増幅させ、安定させるための装置が無くては、エナジーは弱まるか、暴走するかだ。 竜巻を作り出して放つ、ストーム・グリーンの必殺技が放たれるはずだった。 「うわっ!」 しかしストーム・グリーンのいる場所に竜巻が発生し、本人が竜巻に打ち上げられる。そのまま高所からストーム・グリーンは落下し、道路に激突した。 「かはっ……!」 普通の人間であれば容易に死んでいるだろう距離からの落下だが、ヒーロースーツのおかげで生きている。可能であれば回収を命じられていた以上、敵とはいえ死ななくて正解だ。 「ライトニング・フォース」 「えっ……!?」 特別に装着して貰っているエナジー放出機構を使い、自分の中のエナジーを収束させて雷に変えて放出する。身体を痺れさせ、意識を奪うための一撃。ヒーロー以外には高出力で、人間を殺すことになるだろうが、ヒーロースーツの防備自体は失っていないため、気絶で済む。 「なんで、ライトニング・イエッ……!」 何か言いかけていたが、雷が直撃して身体をビクンビクンと跳ねさせ、ストーム・グリーンはそのまま気を失った。 早々に任務を完遂するべく、倒れている鼠怪人達のヘルメットに信号を送り、強制的に叩き起こす。疲労や打ち身はあるが、身体を動かせない損傷を受けている鼠はいないから、そのまま一緒に撤退しよう。 近くのマンホールを鼠怪人二匹で持ち上げ、そこへと気絶させておいた他の人間の雄も連れて下りていく。人間達に出現を気付かれないよう下水道にワープ装置を転送してあるのだ。 「おお、戻ったか、リーダー・ラット!」 転送装置の先でマスター・ラット様と、高身長の虎の怪人が待っていた。転送装置の設置されている広い部屋で、自分の後からも続々と鼠怪人達が男達を連れて戻ってくる。 「作戦は成功、しかも大物まで持って帰って来やがった! チュッチュッ、賭けは俺の勝ちだったみたいですぜ?」 「ふんっ、鼠以前に個体の力が強かったまでのこと。とはいえ、これで征服の手が大きく進んだのは事実だ。待遇は、お前の言う通りに変えてやろう」 そう言い、虎怪人は部屋から出ていく。【ゾディアック】の長だが、自分が忠誠を誓うのはあくまでマスター・ラット様だ。敵ではないが忠誠を尽くすべき相手でもない。 「よしよし、上出来過ぎるくらいだ。仕分けが終わったら、ご褒美にエナジーをたっぷり注いでやるからな」 ポンポンとマスター・ラット様に頭を撫でて頂ける。元よりやる気がないということは有り得ないことだが、迅速に役目を完遂する目的が出来た。 一般人をエナジー測定室へ、ストーム・グリーンを特別実験室に運搬し、ストーム・グリーンが途中で目を覚ましても事故がないように待機する。獣化薬を注入し、適性を確認した後怪人へと変化させる。鶏怪人への適正が犬怪人よりもかなり高かったため、ヒーローだがエナジー生成に回されることになった。 「っし、今日の役目は終わりだ。ほら、可愛がってやるよ」 マスター・ラット様の私室に呼ばれ、宣言通りエナジーを注いでもらうべく、セックスをするんだ。嬉しくて勃起したまま止められているチンポから先走りが零れているのを感じる。 あの時、マスター・ラット様に直接精とエナジーを注いで頂いた時から自分のスーツは改造されたままで、尻はいつでもマスター・ラット様のチンポを挿入できるよう尻にピッチリ引っ付いている。だから、本来ならすぐにでも挿入できる状態にあるのだ。 「ほら、まずは何するか分かってるだろ」 マスター・ラット様は四つん這いになる自分の顔に、マスター・ラット様の股間を押し当ててくる。すぐにスーツの形が変わりそこだけが溶けたかのように消えて、マスター・ラット様の生の男性器が飛び出してくる。細長い鼠の性器だ。 他の鼠怪人が決して晒すことのないそれはスーツの下で蒸れていて、洗ってもいないから強烈な臭いを発している。その臭いのがむしろ癖になって、マスター・ラット様の生のチンポを咥えてしゃぶることに抵抗はない。むしろ、これもご褒美の一環になっている。 「ふぅ、また上手くなってるじゃねぇか」 マスター・ラット様のチンポがガチガチになり、先走りが零れ出してくる。それも余すことなく舐め取り嚥下していく。チンポ臭さも強くなり、頭を動かして激しくしゃぶる。 「チュッ、出すぜ……!」 後頭部を押さえつけられ、熱い精液が口の中に放たれる。エナジーが含まれている精液は美味しく感じて、出続ける限り嚥下し、止まったところで尿道から吸出し余すことなく飲み干す。 「可愛い奴め。おら、そろそろ離しな」 たっぷり射精して、マスター・ラット様は多少息を荒げてそう言う。名残惜しいがマスター・ラット様の性欲は強く、他の鼠怪人達とは違い制約なく射精が許されているため、行為は続く。 「そんな顔すんな。今気持ちよくしてやるからよ」 ポンポンと頭を撫でられて窘められ、マスター・ラット様は自分の後ろに回り、背に伸し掛かる。ああ、これから獣の交尾が始まるんだ……。 「ヂュゥー!!」 マスター・ラット様のチンポが押し込まれ、自分の中に入り込んでくる。排泄に使われることがなく、最早第二の性器と化しているそこに挿入されても、痛みはなく他の鼠達が感じることのない快楽が全身に駆け抜けていく。 腰が振られ始め、パンパン打ち付けられる度にヘルメットから指令で来る電流とはわけが違う、強烈で自分という存在を全て蹂躙し焼き尽くすような電撃が走る。頭が真っ白になって、ただただマスター・ラット様に身を委ね貪られていた。 「チュゥッ、おら、たっぷりエナジーくれてやる! お前も、解放しろ……!」 深々と腰を打ち付けられ、精液を、エナジーを注ぎ込まれ、とっくに限界を迎えていた自分もまた、スーツのロックが解除された瞬間に、エナジーを吐き出した。意識が遠退きそのまま気を失いそうな快楽と疲労感が同時に襲い掛かり、意識を失い掛けた。 「おら、何気持ちよく寝ようとしてんだよ」 「チュッ、すみませんでした……」 いけない、まだ最後にやるべきことが残っている。意識がなくともいいことではあるが、マスター・ラット様のお手を煩わせるわけにはいかない。 うつ伏せで倒れるのをグッと堪えて、畳の上で仰向けになる。本来なら放出出来るようになっているスーツの股間部分に、スーツが変形しエナジーの含まれた精液が水風船のようになり溜まっているのだ。全ての怪人は、本質的にはエナジーを捧げるための存在だ。一滴たりとも無駄にするわけにはいかない。 「どうぞ、マスター・ラット様」 ふらつく身体を起こして立ち上がり、畳の上に座るマスター・ラット様の前に立つ。鼠怪人のエナジーは、本来全て組織に捧げるものだが、こうしてマスター・ラット様と交わり性行為で精とエナジーを放出しているため、自分のエナジーは全てマスター・ラット様に捧げているのだ。 マスター・ラット様が大きく口を開けて精液の水風船を咥え、そこからじゅるじゅると精液を飲んでいく。マスター・ラット様が自分の精液を、エナジーを飲んでくれているという事実に、再び興奮してしまう。勃起した時点でまたロックが掛けられるが、それでも興奮が収まることはない。 「ふぅ……お前のエナジーは本当に美味いな」 「ありがとうございます……!」 ああ、マスター・ラット様にエナジーを頂き、捧げて喜んでもらえることが出来る。自分はなんて幸せな鼠怪人なんだ。他の鼠怪人達にも享受して欲しいような、自分だけの特別であって欲しいような、複雑な気持ちだ。 「今回の功績で、鼠達の待遇も良くなる。全部お前のおかげだ」 精液を飲み終え自分のスーツの形を元に戻して下さり、立ち上がってまた俺の頭を撫でて下さる。今度は、ゆっくりしっかりと。嬉しい。心が満たされる。 「これからも、俺の右腕として頑張れよ」 「チュウ! リーダー・ラット、このエナジーが尽き果て身が朽ちるまで、マスター・ラット様にお仕えします!」 そう、誇らしく敬礼し、永遠の忠誠を示すのであった。 --- 「まぁ、俺の目的としては悪くない結果に落ち着いた、か。鼠の王にはなれど、世界の王は、荷が重いし、結果的には正解かもな。なんだかなんだ、可愛い犯せる右腕がいるのも、悪くねぇしな。 これからも愛液とエナジーを交換しあおうな、リーダー・ラット」 GAMEOVER:雑魚戦闘員の隊長として、鼠怪人達の主の右腕として生きる [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:0 エナジー:0 装備:なし 侵食率:50% 状態:鶏怪人化 =||||= 下手な動きをして怪しまれるのは避けたい。ひとまずは従っておくことにした。 戦闘員達に連れて来られた部屋には、『''産卵室''』と書かれていた。産卵……? 確かに、鶏怪人ではあるが……まさか、卵を産まされるのか……? 扉が開かれ、中に入ることになる。すぐに、丸きり鶏小屋の臭いがして来た。 「なんだ鼠共、今……コケッ? どうして俺の可愛い鶏が外に……」 狭く薄暗く、左右から羽ばたく音の響く部屋に満たされた部屋の真ん中に、声の主がいた。白い羽根に覆われ、赤い大きな鶏冠を持つ鶏怪人。身体は鶏冠が特徴的な鶏の正面顔を模したマークが描かれた、黒いボディスーツに覆われている。腹がでっぷりしているようで、スーツのせいで誤魔化せずにその体形が顕わになっていた。 「いや、いやいや、違うな……このエナジー、さてはヒーローだな!? 逃走中だとは聞いてたが、まさか卵を食ったとは! なかなか見る目があるじゃないか!」 鶏の顔がグッとこちらに近付いて来たかと思えば、何処か興奮した様子でそう言ってくる鶏怪人。俺は思わず後退ったが、既に扉は閉められていて、逃げ場はなかった。 「コケッケッ、お前の産む卵は、さぞ凝縮された旨味とエナジーの込められた、高級品になるだろうな!」 「なっ、誰が卵なんか……!」 「コケーッ!」 周囲から、鶏の鳴き声が聞こえてくる。だが、その鶏の鳴き声は、何処かこう、艶っぽいとでもいうのか、とにかくただの鶏の鳴き声ではなかった。何か、股間が疼くような……。 「いいや、お前は卵を産みたくなる。産みたくて仕方なくなる。そう、俺の可愛い鶏達と同じく、卵を産むための存在になるんだよ!」 狭いと思っていた部屋の両側の壁が下りていく。どうやらそこはシャワー室程度の小さな部屋となっているようで、そこに俺と同じような姿の鶏怪人が入っていた。 「コケーッ! また、産まれる……!」 「コケーッ! 【ゾディアック】に卵を捧げまぁす!」 「コケコーッ! スポニング・チキン様ぁ!」 鶏怪人達が、ガニ股でしゃがみ込み、卵を産んでいた。皆今の俺と同じように股間に男根はなくスリットになっていて、そこから大きな卵がゆっくりと産み落とされていく。どの鶏怪人も、苦悶の表情ではなくまるで激しくオーガズムを感じているような、無防備な顔をしている。 その光景を見て、俺のスリットが更に疼く。俺も、あんな風に卵を産める……? 産みたい……いや、何を考えているんだ! これが鶏怪人の本能だとでも言うのか? 「スリットが疼いて来ただろ? 卵が産みたくて仕方ないだろ?」 「っ! そ、そんなことはない!」 「コケッ、いくら強がっても無駄だぜ? 俺の可愛い鶏は、俺に抗えないからな」 ぐっ……確かに、こんなに迫られているのに、逃げようとしても攻撃しようとしても、体が動かない。エナジーを放つことは勿論、蹴るようなことさえ出来ない。 「コケコッコーッ! さっさと股を開きな!」 ビクンッ 鶏怪人の命令に全身が跳ね、言われた通り部屋のど真ん中に座り、スリットを見せ付けるように大きく足を開く。あの鳴き声を聞いた途端、使命感に駆られて抗うことが出来なかった。 「コッケッケッ、生まれて初めての鳥マン、たっーぷり堪能させてやるぜ!」 いつの間にか鶏怪人のスーツの股間部が開かれて、そこからサツマイモのような赤いペニスが飛び出していた。その状態で座っている俺に覆い被さり、スリットにペニスの先を押し当ててくる。今の言葉からして、これは……。 「いっ……!」 拒絶する間もなく鶏怪人のペニスが俺のスリットに入り込む。痛みは微塵もなく、むしろ身体を貫く快楽に声を抑えることが難しいくらいだ。まずい、こんな気持ちいいなんて……! 洗脳以前に快楽に負けてしまう……! 「コケーッ! 良い鳥マンじゃないか! 今までで一番具合がいいぜ!」 鶏怪人はガンガン腰を振り、スリットの中をぐちゃぐちゃにされる。ダメだ、頭が真っ白になる。この強烈な快楽に身を委ねたい。チンポの、更にその先の快楽が、欲しくて欲しくて堪らない……! 「コッコッ! たっぷり鶏ザーメンぶち込んでやるぜ!」 グイっと足を引っ張られて、鶏チンポが奥の奥まで捻じ込まれ、ザーメンが腹の中に放たれる。ああ、気持ちいい……大量の熱いザーメンが腹を満たしていく。それが身体の中に取り込まれていき、お腹の中に何か重たいものが出来ていく。 「コケッ……!」 そして、すぐにそれが俺の中を通り、スリットから飛び出そうとしてきた。ああ、凄い! これ、卵だ! 「卵、来る……!」 スリットから、卵の先端が出てくる。鶏怪人様に、スポニング・チキン様に中出しされた時と同等、いやそれ以上の快楽が俺の全てを支配する。産みたい。早く、卵を産み出したい。産卵の快楽を、産み出した卵を捧げる快楽を! 「コケコッコー!」 その一鳴きと共に、スリットからずるりと卵が産まれ落ちる。スポニング・チキン様のあらかじめ伸ばしていた手羽に卵は落ちた。 「コケッ、さすが元ヒーロー、大きさもエナジーも、最高品質だ」 スポニング・チキン様はうっとりと俺の白い卵を眺めてそう評して、こつんとその嘴で卵を叩き罅を入れ、上を向いて卵を開いて中身を丸呑みする。ああ、俺の卵が、エナジーが、スポニング・チキン様に食べて頂けるなんて……! 「味も最高だ! コケーッ! エナジーが、体に溢れる!」 味も喜んで貰えて、スポニング・チキン様の言う通りそのエナジーが、今の俺にも分かるほど溢れて強くなっている。 「コケッ、お前の鳥小屋はここだ。ほら、入るんだ」 「コケッ!」 「コケコケッ、素直になったじゃないか。これからはここでいっぱいエナジーエッグを産むんだぞ! そら、宣誓の言葉を言え!」 「コケーッ! 私、鶏怪人は、【ゾディアック】に忠誠を誓い、卵を産むための存在となり、未来永劫エナジーエッグを産み続けることを誓うコケーッ!」 [[その後……->資料室:鶏怪人化その2]] |==| =|= 産卵鶏怪人 体力:100 エナジー:100 装備:なし 侵食率:100% 状態:産卵中毒 =||||= 薄暗い産卵室。小さな個室で区切られたこの部屋で、今日も鶏怪人の鳴き声が響く。 「コケッ……!」 寝起きの一発目の卵が、スリットから出てくる。スリットの入口で引っ掛かるその瞬間、最高の快感に頭が真っ白になる瞬間だ。我らが【ゾディアック】にエナジーエッグを捧げる、最高の快感。自分の、鶏怪人の存在意義を満たせる瞬間だ。 「コケコッコー! 今日も特濃エナジーエッグ、産ませて頂きます!」 気合の一鳴きと共に、グッとお腹に力を入れて、スリットからエナジーたっぷりの卵を産み落とす。産まれた……この卵が、エナジーエッグがスポニング・チキン様に、【ゾディアック】に捧げられるんだ。 「コケコッコー! 俺の可愛い鶏達よ! 今日も一日、沢山エナジーエッグを産んでるかー!」 『コケコッコー!』 小部屋の外からスポニング・チキン様の声が聞こえて来て、鶏怪人の皆で鳴き声を唱和する。ああ、また卵が通って来た。スリットに、卵が到達して、また一つ産み落とされる。コケッ、気持ちいい、堪らなく気持ちいい。 「コケッコーッ! 今日もいい卵産んでるじゃないか!」 個室の隔壁が下りて、スポニング・チキン様が、今産みたての卵を藁から手に取りながら直接声を掛けて下さる。【ゾディアック】という組織に対して絶対の忠誠を誓っているのは勿論ながら、俺を鶏怪人にして下さり産卵の素晴らしさを教えてくれたスポニング・チキン様は、やはり特別なのだ。 「コケッ! 今日も最高の特濃エナジーエッグを産んで捧げさせていただきます!」 「コケッケッ、お前のエナジーと俺の排卵ザーメンからのエナジーで出来た、最高のエナジーエッグだ! 組織に捧げることが勿体ない程だぜ!」 卵を回収しているカートに、惜しみながらも丁寧に取っていたエナジーエッグを置くスポニング・チキン様。こんなにも俺の産む卵を欲して下さる方に、出来れば全て個人的に捧げたい。しかしスポニング・チキン様も幹部とはいえ、また組織に忠誠を誓う怪人の一人なのだ。その役目を考えれば、残念ながらそんな我が儘は通らない。 「まっ、朝一は貰うんだけどな!」 嘴でコツン突いて罅を入れ、今日一番最初に産んだ卵を選んで中身を食べるスポニング・チキン様。毎日たくさんの卵を産んでいるが、この一つを直接食べて頂けるだけで、十分幸せだ。 「コケーッ! やっぱこの一つが最高に美味いぜ! 他の奴にくれてやるには勿体ないな!」 「コケッ! ありがとうございます!」 「この調子で、今日もたっぷり卵を産むんだぞ!」 「コケーッ!」 直立してから右腕の手羽で敬礼をして一鳴きする。 スポニング・チキン様が去った後、天井から垂れる蛇腹ホースに繋がるノズルからドロドロの特別製オートミールを飲み栄養を取り、次の卵に備える。 全ては組織のため、そしてスポニング・チキン様のために、今日も卵を産むための一日が始まったのだ。 --- 「かくしてヒーローの産む卵はエナジー供給に大きく貢献し、当たりの卵を引いた雑魚戦闘員は、雑魚とは思えない強さとなり、残りのヒーローを苦戦させていた。そして、つまみ食いをしていたスポニング・チキンもその力を増し、鶏怪人として産んだ卵は侵略兵器のエナジー源として、大部分を占めることとなるほどのエナジーを持つこととなった。卵で動く侵略兵器といえば滑稽だが、これによって世界征服が進むのはなお滑稽だ。 ったく、まさか拾い食いしてこんな結果になるなんて、当のヒーロー、今の鶏も思ってなかったろうな。まっ、モノはともかく兵器としては上々だ。これからも卵を供給してもらおうじゃないか。むぐむぐ、お、美味いなこの卵。噂をすれば、当たりの卵じゃねぇか」 GAMEOVER:鶏怪人として、生涯組織に捧げるエナジーエッグを産み続ける [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:0 エナジー:0 装備:なし 侵食率:50% 状態:牛怪人化 =||||= 下手な動きをして怪しまれるのは避けたい。ひとまずは従っておくことにした。 戦闘員達に連れて来られた部屋には、『''搾乳室''』と書かれていた。搾乳? 確かに今の俺は牛怪人になってしまった。それも、ホルスタイン柄で、やたらと胸が張って乳首の大きい牛だ。本当に、乳が出るのか……? 扉が開かれ、中に入れられる。すぐに、牛小屋のような、それとは別に牛乳の臭いがして来た。 「モォ、どぉしたぁ? 鼠君達ぃ……?」 部屋の中に更に仕切りで区切られた個室のようなものが並んでいて、中心に通路がある。その真ん中に、筋骨隆々のホルスタイン柄の牛の頭を持つ牛怪人がいた。裸ではなく、黒いボディスーツを身に纏っているが、胸の部分だけは晒されているものだ。そのためか他の怪人とは違いお腹の方に牛の頭を象ったマークが描かれている。 「おぉ? おおぉ? こりゃ驚いたぁ! オラ達のミルクを飲んだんだなぁ!」 ずいっと牛の顔が近付いてくる。今の大きくなった俺の身体よりもなおもガタイのいい牛怪人の圧は凄く、しかしどういうわけか恐怖心は欠片もなく、むしろ甘い牛乳の臭いがしてきて、急にリラックスしてきた。 「胸が張って来てるだろぉ? 乳出したいだろぉ? ほらぁ、絞ってやるから、こっちに来るんだなぁ」 「っ! い、嫌だ……!」 怪人にしては随分とのんびりした喋り方だから油断しそうになったが、相手は怪人、それも恐らく他とは違う、幹部格の怪人だ。対してこっちも身体は怪人だ。このままでは、頭の中まで怪人にされてしまう。 「もぉん? 元気なのはいい事だなぁ。ほらぁ、オラの乳を吸うんだなぁ」 「いんぐっ……!」 急に後頭部に頭を伸ばされ、牛怪人の大きな胸に顔を無理矢理押し当てられる。どういうわけか口元に大きな乳首が当てられて、甘い牛乳の匂いが鼻に飛び込んで来た。 「いい子、いい子だぁ」 気付けば、牛怪人の大きな乳首が口の中にあった。抵抗する意志は何処へやら、口に入れた乳首を本能が勝手に吸っていて、甘いミルクをちゅぱちゅぱ飲んでいた。あ、ダメだ、これは、止められない……頭がぼんやりして、抵抗の意志がなくなっていく……。 美味しい……エナジーが込められた、甘いミルクを飲む度に、張っていた胸が更に大きくなるような感覚に襲われる。すぐにでも、ミルクを出したい。胸からだけではなく、チンポからも……。 「モォ、ミルクを出したいんだなぁ? いいぞぉ、君の部屋へ連れってやるぞぉ」 俺に乳を飲ませながら、牛怪人は俺の身体を抱きかかえて運んでいく。けど抵抗する気にはなれず、ただただ溢れる雄っぱいミルクを飲み続けていた。 「あっ……」 「気に入ってくれて嬉しいなぁ。今日からは君もぉ、いーっぱいミルクを出すんだぞぉ」 床に降ろされて、牛怪人の乳首が口から離れ、ミルクが少し零れ落ちる。もっと飲んでいたかったが、牛怪人の言う通りに、このはち切れそうな胸から雄っぱいミルクを出したい。 近くにあった、大きなタンクに繋がるチューブを手に取り、牛怪人の手でチューブの先端にある小さなカップほどある吸盤が、俺の両乳首に取り付けられる。それよりも更に大きいものを、既にバキバキに勃起している俺のチンポにも、同じく取り付けられた。 「ブモゥッ!」 早速搾乳機のスイッチが入れられ、乳首が、チンポが刺激される。胸はとっくにはち切れそうで限界だったところに加わった刺激によっと、勢いよく雄っぱいミルクが噴き出てチューブに吸われていく。 すごい、気持ちいい。乳首がこんなに気持ちいいなんて、知らなかった。 「モォ、雄っぱいミルクがたっぷり出たなぁ、偉いぞぉ。こっちのミルクも、たっーぷり出すんだぞぉ」 「モォ!?」 搾乳に呆けている内に牛怪人が後ろに回っていたようで、硬いモノがお尻の穴に入ってくる。これは、牛怪人のチンポ?! あんなに大きいものが、ゆっくりとはいえずぶずぶと俺の中へと入っていく。痛いはずなのに、むしろ乳首を弄られるのと変わらないくらい気持ちいい……。 「いい具合だなぁ! オラのおチンポミルクも、すぐに出そうだぞぉ!」 ガンガンと腰を振られ、俺の中が無茶苦茶になっていく。その間にも雄乳首からはミルクが零れ出ていて、ミルクのように頭が真っ白になっていった。 「モォ! そのでっかい尻でオラのおチンポミルクをぜぇんぶ飲んで、完全なオラの子になるんだもぉ!」 「モォオーーー!!」 大量の熱いおチンポミルクが俺の腹の中に放出され、俺もまたおチンポミルクを放出していた。モォ、ミルク出すの、気持ちいい。 「いいぞぉ、いっぱい出したなぁ! これからも、いっーっぱい、ミルクを出すんだぞぉ!」 「モォ! 俺、牛怪人は、エナジーたっぷりの雄ッパイミルクと雄チンポミルクをいっぱい出し続ける、ミルク製造機として、ミルキング・カウ様と一緒に一生【ゾディアック】にエナジーミルクを提供し続けることを誓うモォ!」 [[その後……->資料室:牛怪人化その2]] |==| =|= 搾乳牛怪人 体力:100 エナジー:100 装備:鼻輪 侵食率:100% 状態:搾乳中毒 =||||= 薄暗い部屋。搾乳室。筋骨隆々の牛怪人達が並び、今日もミルクを搾って頂いている。 「ブモォ!」 朝一番の搾乳が始まり、あちこちから野太い牛怪人達の鳴き声が聞こえ、俺の口からも同じように声が漏れていた。漏れもする。搾乳は気持ちよすぎる。乳首への刺激も、搾られて雄っぱいミルクを出すのも、おチンポミルクを出すのも、頭が真っ白になる程気持ちいい。 「ブモォオオオ!!!」 雄っぱいミルクとおチンポミルクが膨れ上がった乳首から、チンポから放出されて、チューブを通って側にあるタンクが白濁液で満たされていく。【ゾディアック】に俺のミルクを、エナジーを捧げられることが、搾乳や射精の快感よりも素晴らしいことだ……。 「おはよぉう、みんなぁ! 今日も美味しいミルクを出してるかぁ?」 『モォオオオ!!!』 ミルキング・カウ様が声を掛けて下さり、牛怪人一同で声を上げて答える。それが嬉しくて気合が入り、更にミルクが溢れてくる。もう樽が一ついっぱいになっている。 「モォ、モウいっぱいになってるなぁ! 君は本当に、ミルクが良く出る子だぁ」 「モォ! ありがとうございますぅ!」 替えのタンクを自ら持ってきて下さったミルキング・カウ様が、俺の頭を撫でて下さる。またミルクが出そうになったが、樽が溢れてミルクもエナジーも無駄になってしまってはミルク製造機としての役目に支障が出てしまう。 「我慢出来て偉いぞぉ! ご褒美に、オラのおチンポミルクを飲ませてやるからなぁ」 ボロンという擬音がまさにふさわしい、太いチンポがスーツの股間部から出てくる。スーツに収まり蒸れていたそれは雄というに相応しいチンポ臭さに、思わず生唾を飲み込む。 正式に牛怪人になった時に着けて頂いた、大きな鼻輪を上に引っ張られて口を開かれ、そこにミルキング・カウ様のチンポが捻じ込まれた。すぐに口の中に蒸れたチンポと、いつも出しているおチンポミルクの臭いが広がる。 その臭いに、ミルキング・カウ様におチンポミルクを直接飲ませて頂けるという事実に興奮して、ちゅぱちゅぱとチンポを刺激しながらしゃぶる。すぐに飲みたい。でも、もっとこの状態を続けたい。いや、ミルキング・カウ様を気持ちよくするのも、牛怪人としての務めだ。 「モォ、君はおしゃぶりも上手だなぁ! オラのおチンポも、気持ちよくてミルクが出ちまう、モォ!」 ぐっと力強く鼻輪を引っ張られた直後、口の中に熱いおチンポミルクが放出されてミルクの味が口いっぱいに広がる。ミルクとはいうが言ってしまえば精液なのだが、俺達牛怪人の出す精液は、実際に甘みを感じるし、喉に引っ掛かるような感覚は少なくすぐに飲み下せる、美味しいミルクだ。 「モォ……モォ!」 ミルキング・カウ様のエナジーたっぷりのおチンポミルクを飲み、ほとんどなくなっていたエナジーが補給されて再び胸が膨らみチンポが元気になる。直後搾乳機が動き出し、乳首から、チンポからミルクが噴き出た。 また、ミルク樽がいっぱいになっていく。今日はまだ、始まったばかりだ。 --- 「かくして元ヒーローの作り出す雄っぱいとチンポのミルクはエナジー供給に大きく貢献し、当たりの牛乳を飲んだ雑魚戦闘員は、雑魚とは思えない強さとなり、残りのヒーローを苦戦させることになった。そしてそのミルクは侵略兵器のエナジー源として、大いに利用されることとなったのである。精液と雄っぱいのミルクで動く侵略兵器といえば滑稽だが、これによって世界征服が進むのはなお滑稽だ。 まぁ、あのミルクなら飲んでみたいと思うのも分からなくもない。俺としてはミルクよりそこから作られるチーズの方が好みだけどな。エナジーも凝縮されるし、接種効率もいい。何より美味い。 もぐもぐ。おっ、噂をすれば、今日のチーズは当たりだな」 GAMEOVER:牛怪人として、生涯組織に雄っぱいとおチンポミルクを出して捧げ続ける [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:0 エナジー:0 装備:なし 侵食率:50% 状態:馬怪人化 =||||= 下手な動きをして怪しまれるのは避けたい。ひとまずは従っておくことにした。 戦闘員達に連れて来られた部屋には、『''搾精室''』と書かれていた。搾……精……? 精を搾り取る……? この馬鹿でかいチンポから、精を搾り取られる……射精……ハッ!? ダメだ、そんなことになったら……でも、射精、したい……。 扉が開かれ、中に入れられる。その瞬間から、ザーメンの臭いが鼻に飛び込んで来た。 「なっ……!」 そこには、異常な光景が広がっていた。事実だけ説明するならば、円柱状のカプセルに、巨大な雄の馬の性器が睾丸込みで入れられており、ビクンと震えたかと思えば白濁液を吐き出している。それが、四つ程。意味が分からないその光景に、俺は茫然としていた。 「おやおや鼠君達、まだ回収には……」 そして、その異様な光景の中に、一人だけまともと言える存在がいた。栗毛でガタイのいい、馬怪人だ。戦闘員達のような黒い全身タイプのボディスーツを着ているものの、あまりにも巨根なのか胸の方まで馬ペニスの存在がスーツ越しに見え、胸元の馬の正面顔の意匠がボコりと飛び出ている。 「ヒヒンッ! これはこれは! まさかザーメンを飲んでくれるなんて思いもしなかったね!」 「うっ……あ、あれは、エナジーのために……」 「いやぁ、僕のエナジーに対して適正のある人間があまりに少ないから、嬉しいよ!」 まるで話を聞いていない馬怪人。今の内に逃げ出してしまおうかとも思ったが、スーツ越しの巨根から目が離せない。 「まだ意識はあるみたいだけど、射精したくて堪らないだろう?」 「違っ……!」 「隠せるものじゃないよ。馬怪人は射精の欲望に抗えないように出来ているのさ」 ずいっとこちらに近付いてきて、スーツ越しの馬鹿デカチンポを押し付けられる。馬怪人になってからずっと勃起しっぱなしの俺の馬チンポにそれが当たり、今まで感じていたジリジリと来る射精感と違い、強い刺激が走った。 「!!」 その快感が危険だと判断し、なんとか身を捩らせてチンポの接触を避ける。あのまま腰でも振られて擦られようものなら、射精してしまうだろう。 「まだそんな理性が残ってるのかい? なら、特別に僕のエナジーで直々に完成させてあげよう!」 馬怪人がそう言うと、スーツが変形してその巨大な馬ペニスが顕わになった。先走りに濡れ黒光りしているそれは、第三の腕と言っても差し支えないほど巨大で、スーツの中で蒸れていたせいか強烈な雄の臭いを放っている。 まずい……あのチンポに触れたい……舐めたい……ダメだ、そんなことをしたら、俺は本当に怪人になってしまう……。 「君が来てくれないなら、こっちから行くよ!」 馬怪人は自らの巨大ペニスを両手で擦り始める。その手と胸板を使い爆根を擦り刺激している様が、羨ましい。自分も、射精したい。あのチンポ、凄い。そんな思考に囚われ、逃げなくてはいけないのに巨根のオナニーから目が離せない。 ぐちゅぐちゅと激しい水音に零れる吐息だけが耳に入る。チンポに目を奪われ、淫猥な音に耳を奪われ、高く聳え立つ雄の象徴に心を奪われ……相手は怪人だ。自分はヒーローだ。その僅かな理性でどうにか踏み留まれているが、身体が動かない。 「ヒヒィン! 僕のエナジーたっぷりのザーメンを君に与えよう!」 葛藤している内に、その瞬間が訪れた。馬怪人の巨根からおおよそ生物の性器から出るとは思えない、濁流と見紛う精液が飛び出し、俺の頭から降り注いできた。 「ヒヒィーン!!」 その瞬間、頭が真っ白になってガチガチになっていた俺の馬チンポから精液が飛び出して、顔に掛かる程飛び上がり馬怪人の精液と混ざる。ヒヒィンッ! 馬怪人の射精がこんなに気持ちいいなんて! なんで今まで我慢してたんだ! あまりにも無意味だった! 「ヒヒィーンッ! 最高のザーメンをありがとうございます、スペルマ・スタリオン様! これからは馬怪人としてエナジーザーメンを【ゾディアック】に捧げ続けることを誓いますぅ!!」 すぐに目の前の馬怪人、スペルマ・スタリオン様に敬礼して、尚も射精を続けながら忠誠を誓う。ヒヒンッ、射精したい、ザーメン出したい! 他にはもう、何もいらない……! 「素晴らしい! それじゃあ早速、君の為のカプセルに入って、まだまだパンパンの金玉からザーメンを出そうね!」 [[その後……->資料室:馬怪人化その2]] |==| =|= 搾精馬怪人 体力:100 エナジー:100 装備:なし 侵食率:100% 状態:チンポ化 =||||= 「ヒヒィンッ! 出る、また、出る……!」 カプセルの中で、何度目か分からない射精をする。精を出すごとにどんどん俺の馬ペニスと金玉は大きくなり、今や俺の身体よりも大きくなっていた。頭を動かせばチンポに頬擦りでき、足を動かせば玉を擦り刺激するばかりとなっている。 ドクドクとザーメンが溢れ出て、カプセルの中を満たしていく。巨大化した玉が浸る頃にザーメンがカプセルから吸い出され、側に備え付けられている大きなタンクが満たされていく。 「ヒヒィン……」 あのタンクが満たされると、俺の心も満たされていく。もっと、もっと射精して、ザーメンを出したい。その事だけしか、頭になくなってきた。 いっそ、俺がチンポならいい。馬怪人ならぬチンポ怪人なら、もっともっと射精できる。射精以外何も出来ないなら、射精のことだけでいいから。 そう思っていると、どんどんチンポが大きくなっていた。もっともっとと求めていると、自分の身体が縮んでいた。射精してザーメンをまき散らす度に、段々と身体がチンポになっていき、いつしかカプセルから出ることもなくなっていた。 今日もザーメンを出す。そして、ついに、男根に触れている感触はなくなった。 「ヒヒンッ! 素晴らしい! ついに君も射精の極致に至ったんだね!」 スペルマ・スタリオン様の声が聞こえる。射精の極致……そうか、これでよかったんだ。おれは、なにも、まちがって、なかった。 そのことがうれしくて、またザーメンをふきだしていた。くちからともチンポからとも、どっちともからともいえる、射精のかんかく。ただただおおきなかいらくが、チンポを、ぜんしんをかけぬける。 ザーメンがからだにたっぷりかかっていく。からだいっぱいにかかって、ザーメンがカプセルをみたしていく。カプセルがいっぱいになりそうになるまで、ザーメンがでて、からだがほとんどザーメンにつかった。 ああ、しあわせだ……。 --- 「かくして元ヒーローの作り出すザーメンはエナジー供給に大きく貢献し、そのザーメンは侵略兵器のエナジー源として、大いに利用されることとなった。ザーメンで動く侵略兵器といえば滑稽だが、これによって世界征服が進むのはなお滑稽だ。 しっかし、ヒーローの末路が、よりにもよってチンポなんてなぁ……なんとも言えない結末だな。まぁ、面白いといえば面白いのか? 元ヒーローのチンポで世界が危ない。まぁ、字面だけなら面白いか」 GAMEOVER:馬怪人になり、ザーメンを出すこと以外考えられない存在になる [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:0 装備:逆バニースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= 「さぁ、一緒に踊ろう♪」 そう言われてすぐに、手足が勝手に動き舞台に突き刺さるように立つポールを握り出す。一体何をさせられるんだ……?! 足もポールに近付き、俺の男性器がポールに触れる。金属製のそれに触れると、冷たいはずなのにどういうわけか熱を帯び始めてきた。 身の危険を感じて腰を引いて、なんとか性器を引き離す。手足を覆うラバーグローブとブーツが無理矢理動かして来ているだけだから、それに覆われていない部分は動かせるみたいだ。 「ウサッ、自分から腰を突き出すポーズするなんて、エッチなんだからぁ」 「な、ちがっ……!」 腰を離そうとして、いつの間にか手が掴んでいた位置が下がっていて、完全にリバース・バニーに尻を突き出す格好になってしまった。慌てて腰を戻そうにも、それはそれでポールに当たることになる。 「人間さんのお尻はツルツルで、これはこれでエッチなんだけどなぁ。でも、もーっとエッチにしてあげるね♪」 「ひっ……!」 尻の穴に、何かぬるぬるする柔らかいものが当たる。頭は動かせるからとそちらを見れば、リバース・バニーが俺の尻の割れ目に顔を埋めているのが見えた。毛が当たってくすぐったいというのは些細なことで、すぐに舌が動き出してアナルが刺激される。 「これくらいでいいかな? もう少しづつ身体も変わってるから、エッチな気分になってるんじゃない?」 「だ、誰が……」 言葉ではなんとか抵抗してみせるものの、リバース・バニーの舌が抜かれた時点で身体が火照り続きを期待してしまっている。クソッ、このままでは本当に……。 「ウサッ、それじゃあ一発、愉しんでね♪」 「んあっ……!」 舌で解された尻に硬いモノが捻じ込まれ、凄まじい快楽に身体が跳ねる。ヤバイヤバイヤバイ! こんなのダメだ、頭がおかしくなる……! 「君の中、なかなかいいね! いい兎怪人になれるよ!」 「そんっ、あああああ!」 激しく腰を振られ、決して小さくないチンポが俺の中で暴れ回り、俺のケツをぐちゃぐちゃにしていく。腰を打ち付けられる度に、快楽と、それとは違うムズムズした感覚が全身を覆うように広がる。 「気持ちっ、いっ、痛っ、えっ、あっ……!」 ムズムズしてきた箇所の毛穴が全開に開いて、そこからボワッと一気に毛が生えるような感覚。そして、頭が割れそうな痛みに苦しみながら、それでもアナルをめちゃくちゃにされる快楽に相殺されて、リバース・バニーに与えられる快楽を享受し続ける。 「ウサッ、可愛いお耳も生え始めて来たね♪ それじゃ、仕上げに一発、出しちゃうよ!」 一際強くチンポを捻じ込まれ、中にエナジーたっぷりの熱いザーメンが放たれる。お尻と頭に一瞬強い痛みが走ったものの、ザーメンを中出しされた快楽に打ち消され、小さな尻尾と長い耳が飛び出た。兎怪人に、なったんだ。 「アハッ、随分可愛くなったね♪ ほら、こっちおいで」 チンポが抜かれてその小さな手で俺の手を握り、リバース・ラビット様はその手を引いて舞台から降りて、部屋の奥にある大きな姿見の前に俺を立たせる。 そこには、全身を眩しい黄色の毛で覆われた、二足歩行の兎、兎怪人の姿があった。元は多少鍛えていて筋肉が付いていたはずだが、今は少し細身になっているようだ。所謂スリ筋になるかな。長い耳が頭の上からピンと伸び、自分のものとしてピロピロと動く。 ……改めてすごい恰好だ。両手両足はラバーグローブとタイツ、蝶ネクタイのみを身に着けて、見られて恥ずかしい部分だけを露出することで全裸よりもむしろエッチに強調されている。 「ほら、今の君はとってもエッチでしょ?」 「は、恥ずかしい……」 「恥ずかしくて、気持ちいいでしょ?」 恥ずかしくて……気持ちいい……こうやって鏡越しにリバース・ラビット様に見られるのが、気持ちいい……そう意識し始めた途端、俺のチンポが再びムクムクと大きくなっていく。恥ずかしい、でも、いや、だからこそ、気持ちいい……気持ちいいんだ……! 「ウサッ……!」 「うんうん、それじゃあ忠誠射精、しよっか♪」 「ウサッ! 僕、兎怪人は【ゾディアック】に忠誠を誓い、エチエチビッチ逆バニーボーイとして、怪人エナジーザーメンをお尻に溜めて、恥ずかし射精でエナジーを捧げ続けることを誓います♪」 ビクンと身体が跳ね、敬礼姿勢のまま手も触れずにチンポからザーメンを吐き出して、【ゾディアック】への忠誠を完了する。そんな無様をリバース・ラビット様に見られて、それが恥ずかしくて、気持ちよくて、ビクンビクンとチンポを揺らすのであった。 [[その後……->資料室:兎怪人化その2]] |==| =|= 淫乱兎怪人 体力:100 エナジー:100 侵食率:100% 装備:逆バニースーツ (set:$status to "ケツマンビッチ")(set:$name to "淫乱兎怪人")(set:$soubi to "逆バニースーツ")(set:$HP to 100)(set:$EP to 100)(set:$sinsyoku to 100)(set:$gameover to 1) =||||= いやらしいピンクや紫の証明に照らされた、俺達兎怪人の舞台であるホール。 「ウーサウサッ! みんなー、盛り上がってるー?」 『ウッサー!』 中央のステージに立つピンクの兎怪人、リバース・バニー様のコールに俺を含めて兎怪人みんなが一斉に答える。 「さぁ、今日もみんなでエッチなご奉仕、ヤッて行こうね♪」 『ウッサー!』 ああ、お尻の穴がうずうずしてくる。早くこのアナルをめちゃくちゃにしてたっぷり中出しされたい……! 「あ、ボスぅ~、お早いですね♪」 リバース・バニー様の言う通り、巨躯の虎怪人、我らが【ゾディアック】のボス、キング・タイガー様が僕らのホールに現れた。エリート戦闘員である犬怪人達を引き連れている。今日は見たことのない、それぞれ赤と青の毛の犬怪人がいた。二人とも変わったボディスーツに身を包み、その股間部分がくっきりと勃起した状態で浮かび上がっている。 「ああ、今日はあれらの調整が終わったんでな。折角ならば早めに『再会』させてやろうと思ってな」 「ウッサー! さーっすがボス! 愛を分かってるね♪」 「ならば、分かっているだろう」 「ウサウサ、勿論分かってるとも♪ 君、こっちへ上がって来て」 指名を受けて、俺は中央の舞台に上がる。このホールで一番広く、一番視線を集めるそこは、ボスがいるならボスとリバース・バニー様の独壇場になるはずなのだ。 「今日君が相手するのはこの二人だよ」 「ほら、挨拶しろ」 「はい! 元敗北クソ雑魚ヒーローにして、現犬怪人戦隊の一人、レッド・ドッグだ! 今日はかつての仲間に奉仕されながら敗北射精しに来たぜ!」 「同じく元敗者の雑魚ヒーロー、今は【ゾディアック】に忠誠を誓う犬怪人、ブルー・ドッグです。かつての仲間を恥ずかしげもなく貪り敗北射精するために来ました」 二人の犬怪人がそう自己紹介してくれる。かつての仲間? ヒーロー? なんだか記憶が曖昧だ。自分はそんなものだったんだろうか? 今はもう、エッチのことしか頭にない。この二人が犬チンポで相手してくれることだけが重要だ。 「まずは俺が尻を貰うぜ!」 「では私は口を貰いましょうか」 そう言って二人はそれぞれ俺の前と後ろに立つ。体格も俺の方が少し小さい程度だから、ポールはいらない、このまま前後で奉仕しよう。 一度膝を着いて目の前の青毛の犬怪人の、勃起した犬チンポを覆うスーツに頬擦りする。すると股間部が開いて、先走りに濡れて蒸れる犬チンポが飛び出て来た。雄臭さが鼻を突き抜け興奮が加速して、すぐにパクッと犬チンポを咥えた。 「ワンッ……」 そして、ブルーの腰を両手で掴み、足を伸ばして自分の腰を上げて、レッドの方へとお尻を向ける。既に熱いモノが露出されていたようで、腰が強く掴まれグッとチンポが押し当てられて、穴に先が宛がわれる。 「挿れる、ぞ!」 「ンッ……!」 大きなモノが入り込み、一瞬痛みに声が出そうになるが、口にも犬チンポが存在し、噛まないようにグッと堪える。 ガンガンと前後から腰が振られ始め、チンポが俺を蹂躙してくる。ああ、気持ちいい! もう痛みたんてない! 犬チンポ、チンポいい! 俺は、兎怪人はそのために生きてるんだ! 「ワンッ、気持ちいいぜ! 一気に突っ込むぜ!」 「ンンッ!」 急に大きな圧迫感がお尻を押し広げてきたせいで、痛みと快楽が同時に襲い掛かる。犬チンポ特有の瘤が入ろうとしているんだ。力を抜いて、奥の奥までチンポを受け入れる。 チンポが完全に入り込み、前も後ろもだくだく先走りが零れ、射精の瞬間を今か今かと待ちわびている。 「うっ、出そうだ……! 俺、レッド・ドッグは、元ヒーローの仲間を、ぶち犯して気持ちよくなって、ヒーローのプライドを全てザーメンと一緒に、敗北射精で放出するぜ!」 「私、ブルー・ドッグは、元仲間であり友にチンポをしゃぶられ、はしたなく感じて全ての尊厳を敗北射精して、ザーメンと一緒に放ちます!」 二人が何か言っているが、俺にとってチンポが脈動し射精しようとしている事以外何の意味もない。舌を絡めて尻を締めて、二人のチンポにトドメを刺す。 「「ワオーンッ!」」 その鳴き声と共に、二人の熱いザーメンが喉の奥とお腹の奥に同時に注ぎ込まれる。熱い、気持ちいい、満たされる……。満たされ過ぎて溢れ出ていくかのように、俺のチンポからもザーメンが零れ落ちた。 「「ハッ、ハッ、ハッ……」」 二人とも舌を出して息を荒げて賢者タイムに浸っている。ブルーのザーメンを飲み干している間に、ブルーの唾液が頭にぽつぽつ落ちて来た。 「ぷはぁっ、まだまだ、元気だね♪」 出したばかりで多少萎えてるとはいえ、目の前の犬チンポは興奮が収まっていない様子。まだまだ出したり無さそうだけど、敗北射精とか言ってたしボスの手前一回だけかな? それは、残念だ。 「どう? ここまで出来上がってるのもいいものでしょ?」 「そうだな……これがヒーローだったと思えば、なかなかそそるものがある」 ボスが半ば蔑む目で俺を見下ろしていたのだが、ふっと口端を吊り上げる。何か分からないけど、ボスに気に入って貰えた、のかな? だったら、嬉しい。その馬鹿デカチンポを捻じ込んでくれれば、なお嬉しいんだけど、今は目の前のチンポをどうするのかの方が大切だ。 「お前達も出し足りないだろう。しばらくかつての仲間だった肉便器を犯して、ヒーローのプライドとやらを捨て去るといい」 「分かりました。レッド、変わって下さい」 「わぅ、気持ちいいが仕方ないか」 ずっと入りっぱなしだったレッドのチンポがずるりと抜かれた。ずっとそこにあった大きなものがなくなり、お尻の穴からザーメンが垂れ落ちているのを感じる。この瞬間もまたいいものだけど、もっと、もっとセックスしたい。チンポを捻じ込まれて無茶苦茶にされたい。 ブルーが後ろに立ち、レッドが、ザーメンに濡れたチンポが目の前にやってくる。まだまだ、今日の奉仕は終わらない。 --- 「ヒーローの末路が、逆バニーの肉便器とはねぇ。油断したのかなんなのか、よりにもよってあんなクソビッチに負けるかねぇ。エナジー源としては、垂れ流すもんだからたかが知れてるのがなんともなぁ……。ボスの欲が少しは満たせたようで、まだよかったのか? まっ、あのケツはなかなか……いや、極上だったな、うん。鼠共に使わせてやれないのが残念なくらいだ」 GAMEOVER:兎怪人になり、逆バニー肉便器として怪人のチンポに奉仕し続ける [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:0 装備:なし 侵食率:20% 状態:正常 =||||= 肺が腐りそうな臭いに侵されていく。頭が真っ白になる。思考が壊れる。嗅ぎたくないはずなのに、鼻の穴が、鼻自体が広がっているようだ。 「ふっ、はぁ、はぁ……」 急に視界が晴れる。どうやら、廻しから解放されたようだ。廻しでなくとも、汚臭のする空間で臭いと思っていたはずの空気を思いっ切り吸い込む。 「ぶひっ、良い鼻になったもんじゃ」 まともに動けずにいたところに、スティンク・ボアの指が俺の鼻に触れて押される。良い鼻、に……? なんだか、鼻の大きさが、おかしい……。まさか、怪人の、豚の、猪の鼻に……!? 「ぶへへっ、その鼻になったらもう手遅れじゃ。ほぉら、もっと嗅ぎたいじゃろ?」 「そ、そんなわけ……」 ない。と言いたかったのに、広げられた廻しから目が離せない。汚れ切って、少し離れていても臭いがしそうなそれから、目が離せない。嗅ぎたいはずなんてないのに、勝手に鼻が鳴ってしまう。 「そうかそうか、こんなのより、直がええか!」 「あ……」 パサリと落ちていく汚れた廻しに、思わず声が出てしまう。惜しい。嗅ぎたい。あり得ない思考が、不意に過る。違う、あんなもの、もう嗅いではいけない。でも……。 「ほれ、まずはここじゃ」 「んぶっ!」 洗脳に抗っていたら、後頭部を掴まれ無理矢理湿り気のある毛に押し付けられる。一瞬何処かと分からなかったが、スティンク・ボアの脇のようだ。 脇だと認識した瞬間、廻しとはまた違う種類の強烈な体臭と腋臭が襲い掛かる。変化してしまった鼻は閉ざすことを知らず、むしろしっかり開いて勝手に臭いを取り込んでしまう。 臭い。不快な湿り気に覆われ、人間とは違う獣臭さまで混じった悪臭。その奥に感じる、強いフェロモン。 フェロモンを感じた瞬間、明確に身体の変化を感じる。元あった耳が縮みなくなり、頭の上から耳が飛び出る。口の中で歯が伸び、小さいながら牙が出来る。より鼻が突き出て、鼻の孔が広がる。 さらに腹が膨らみ、全身の毛穴が開き、ぶわっと短い毛が一斉に生えてくる。ただ脇と胸と陰毛だけがやたら濃い。 「ぶへへっ、元ヒーローの悪臭猪怪人、一丁上がりだぁ」 脇から解放されたものの、頭がくらくらする。俺は、猪怪人……悪臭猪怪人……。 「違う、俺は、ヒーロー……」 「違わん違わん。ワシの身体を嗅ぎたくて嗅ぎたくて堪らん奴が、ヒーローなわけないじゃろ」 「嗅ぎたい……嗅ぎ、たい……?」 嗅ぎたい……あの臭さは堪らない。もっと嗅いでいたい。脇も、もっと臭い場所も……。目が、その下半身へと向く。 「ほぉ、もっとええとこがいいんじゃな。自由に嗅げ」 自由に……自由……に……あれを、嗅げる? スティンク・ボアの、臭い立つ股間を……。あれを嗅いだら、もう、戻れない……戻る……? 何に? 俺は……もう、猪怪人なのに……。 膝を折り、平べったい自分の鼻をスティンク・ボアの股間に近付ける。まだ直接引っ付けていないのにも関わらず、とてつもない臭いが鼻を通り抜けて頭を貫き、臭いはずのそれが至高のものに感じる。もっと嗅ぎたい。直接嗅ぎたい。肺の空気も何もかもをこの臭いと空気で満たしたい。 直接鼻を付ける。気付けばそれだけでチンポがギンギンに勃起して、この臭いに確かに興奮しているのを示している。どうして今まで忌避していたんだろう。こんなにも臭くて幸せなのに。 「おっ、おおっ……」 臭いを嗅がれてスティンク・ボアは興奮しているのか、先走りがどくどく流れ出て、更に臭くなっていく。その臭いに俺も興奮して、自分のチンポからも先走りが零れ落ちる。ああ、やばい、既にこの臭いだけで頭が真っ白になって、ザーメンが出てしまいそうだ。 「臭い、すごっ……」 「ぶへへっ、すっかり臭いの虜じゃな。ええでええで、そのままイッちまえ!」 「ぶひっ!?」 ぐるんと視界が回り、土俵に背中から着く。その直後、汗臭く蒸れた臭い、尻が迫って顔を全て覆う。そして、チンポに刺激が走る。 強烈な臭いと圧迫感、そしてチンポへの刺激で、俺はあっさりザーメンを吐き出してしまった。ザーメンと一緒に全ての理性が飛び出たような、そんな気がした。 「ぶへっ、あっさりイッたの。ほれほれ立つんじゃ」 スティンク・ボアの、スティンク・ボア様の言葉に、頭が真っ白になりながらも俺は立つ。本能的に近くにいる他の猪怪人から廻しを受け取り、手伝われながらも廻しを穿く。それから足袋も穿きスティンク・ボア様の前に立つ。 「ほれ、お前はなんじゃ?」 「ぶひっ! 自分、猪怪人は【ゾディアック】に忠誠を誓うッス! これからはこの部屋でずっとくっさい廻しを穿いて汗臭稽古して悪臭を捧げる続けるッス! どすこい!」 腰を落として大きく四股を踏み、忠誠射精して廻しを汚す。これからどんどんこの廻しを汚して股間も、脇も足も、全身隈なく臭くして、悪臭猪怪人として稽古に励むッス。 [[その後……->資料室:猪怪人化その2]] |==| =|= 悪臭猪怪人 体力:150 エナジー:100 装備:汚廻し 侵食率:100% 状態:脇足股間汚臭 =||||= 『どすこい! どすこい!』 湿気に満ちた稽古部屋で猪怪人達が一斉に四股を踏み、砂を巻き上げ汗を掻き続ける。ただひたすらに、掻いても掻いても臭いの衰えない汗を掻き続け、廻しに汗を沁み込ませるために。そして、より臭い悪臭猪怪人になるために。 「どすこい! どすこぉい!」 一際強く四股を踏んで、周りの汗臭さと揺れと擦れの刺激で、廻しに臭いザーメンをぶちまける。べっとりとしたものが股間に広がるが、既に汗だくなものだから、べたつきなんて気にならない。 「よぉし、お前ら休憩じゃあ!」 『ぶひぃっ!』 スティンク・ボア様の号令で、自分達猪怪人達は一斉に四股を止める。エナジーを生産することは怪人の至上の使命だが、そのためには飲食が必要不可欠だ。 鼠達が運んできたちゃんこ鍋を、猪怪人一同裸で囲んで食べる。味はどうでも良くて、腹を膨らませて身体を熱くしていき、その間も汗を掻いて廻しに汗を沁み込ませていく。 「ふぅ、食った食ったぁ! よしお前らぁ、廻しを脱げぇい」 その命令を受けて、汗がたっぷり沁み込んだ廻しを猪怪人皆で一斉に脱ぎ出す。股間の臭いが稽古場に充満してきた。稽古の終わりに出したザーメンの臭いが特に臭い。皮に覆われた人間型のチンポが、飯前に出したばかりだというのにビクビクと反応してしまう。 「ケツの稽古、始めぇ! わしの相手はお前じゃあ」 「ぶひっ!」 スティンク・ボア様にケツを触られご指名を頂く。おお、今日はスティンク・ボア様に稽古して貰えるなんて、猪怪人にとって名誉だ。 肉厚な尻肉を広げて、くっさい尻の穴をスティンク・ボア様に見せ付ける。身体は何処も臭いから、当然ケツの穴も臭い。 「おふっ!」 スティンク・ボア様の鼻が尻穴に当たり、生温い鼻息が掛かり思わず声が出る。スティンク・ボア様に自分の臭いを嗅がせているという事実に興奮してきた。 「ふごふご、ええ臭さになっとるわい」 お褒めの言葉と一緒に、穴に舌が入り込んでくる。幾度も稽古を受けた尻の穴はすぐに緩くなった。次は……。 「ほれ、わしのを味わえ」 「ぶひっ!」 スティンク・ボア様の舌が離れる。そして腰を突き出し、その皮に覆われたチンポを見せ付けてくる。それを固くするという名目で臭いを堪能すべく、口の中に含む。吸いつき皮を剥いた瞬間、人間であれば卒倒するような強烈で最高の臭いが口から鼻を通り抜け、自分のチンポもバキバキに主張し始める。 「よぉし、そこまで。後はケツの稽古じゃ」 このまま堪能して一発出してしまいたいくらいだったが、スティンク・ボア様の言葉は絶対だ。大人しく恥垢塗れのチンポを口から離して、口臭の酷い涎と先走りが混じりこの世のものとは思えない臭いのするそれを名残惜しみながら、再度ケツの穴を広げる。 「どすこい!」 掛け声と共に、一気にチンポがケツに入り込んでくる。常に毛皮の上から汗で湿る腹肉と尻肉がぶつかり合い、勢いよくパンッと音が鳴る。出ている腹とは裏腹に、素早くピストンして尻穴をグリグリえぐり続ける。 「お゛っ、お゛っ……!」 「うっ、出すぞおぉ!」 一際大きな声が土俵に響き、臭くて熱いザーメンが中へとぶちまけられる。それと共に、とっくに限界だった自分の皮に覆われたチンポもザーメンを吐き、ドロッと皮から纏まって土俵に落ちた。 「よぉし、ケツの稽古終わりじゃあ。廻しを締め直して、汗かき稽古再開じゃ!」 『ぶほぉ!』 一度エナジーを吸い尽くされ臭いだけが残った、誰が穿いていたかも分からない廻しを穿き、更に臭気を混ぜ合わせ臭くしていくのだ。 『どすこい!』 --- 「はぁ、よりにもよってヒーローの末路が、あの失敗作に等しい悪臭猪怪人とは……いくら敵対しているとはいえ、あんな末路はあんまりだろ。あいつらエナジー生産量もいまいちだし……臭いで拷問する機会もそうないしな。 全く、鼠共の嗅覚も味覚も遮断してやらないと、完全に洗脳してるのに仕事にならないなんてな。こんなことならつまらん賭けなんてしなければ良かったか」 GAMEOVER:猪怪人となり、悪臭力士怪人として稽古を続ける [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:なし 侵食率:100% 状態:肥満竜化 =||||= 不思議な感覚だ。とても安心出来て、暖かくて、気持ちいい……真冬の日の布団の中にでもいるようだ。でも、だからこそ、起きなくてはいけない。 眠い……でも、起きないと。目を開いているはずなのに、暗くて、狭くて、何か硬いものに囲まれている。こんこんと頭を打ち付けてその硬いものを壊す。硬くはあったけど、脆くもあったようで、打ち付けていく度に罅が広がっていく。 硬いものが割れて、目に光が飛び込んでくる。随分久し振りに光を見たような気分で、思わず目をまた閉じてしまう。 「おお、やっと孵ったか、寝坊助めぇ」 その言葉を聞いて、ゆっくりと目を開けると、そこには青い鱗の竜怪人の姿があった。竜怪人、グラトニー・ドラゴン様……。 「ほぉ、お前は黄色い鱗なんだな」 グラトニー・ドラゴン様は、俺のお腹に優しく触れて下さる。お腹に触れられるのが、なんだかとても気持ちいい。 「今は細っこいが、これからだ。早速ご飯にしような!」 そのままグラトニー・ドラゴン様に手を引かれる。途中俺よりも遥かに大きくお腹の出ている竜怪人も二人いて、白い蛇腹しかまともに見えない程大きかった。 「さぁ、これを咥えるんだぞ」 広い部屋の高い天井から、長いチューブが下りて来ていた。言われた通り俺はそれを咥える。すぐそこに何か、美味しそうなものの匂いがした。 チューブの中身を吸う。離乳食のようなドロドロとした何かがチューブから出てきた。美味しい。凄く美味しい。どんどん食べてしまう。噛み締めることなくごくごく飲むように食べる。 ずんずんお腹が重くなっていく。でも、食べるのを止められない。止めたくない。止めることは許されない。食べて食べて食べて……。 苦しい程食べた頃には、寸動だったお腹がボコッと出ていた。それでも食べるのを止められない。限界に来た時点で、食べた端から身体に吸収されているように感じる。 「それじゃあ、たっぷり食べて、どんどん太ってくんだぞ」 「あむっ、あい……」 グラトニー・ドラゴン様の命令を聞いても聞かなくても、食べることを止められない。食べて、食べて、食べて、エナジーを……。 [[その後……->資料室:竜怪人化その2]] |==| =|= 太膨竜怪人 体力:1000 エナジー:500 装備:なし 侵食率:100% 状態:暴食 =||||= ごきゅ、ごきゅ 今日も、ご飯を食べ続ける。ほとんどはチューブから出てくるご飯で、時々生の食材を食べることもあった。今はもう、天井の方が地面より近いくらい大きくなったから、もっぱらチューブからのご飯ばかりだ。 今や首の存在自体が分からないほど肉が付いて、全てが半端なく太く大きくなった。腕と足も勿論、一番顕著なのはお腹だろう。贅肉で何段にも、というわけではなく、丸いお腹がデンと出ている。その上に胸の肉が乗っかっている状態だ。体長も、既に頭が天井近くまで大きくなっている。 最早歩行は出来ない。座ったまま肉に阻まれて足が地面に着かないのだ。でもいい。俺は、竜怪人は食べることが存在意義なんだ。いや、少し違うか。 「ん゛ん゛ーっ!」 股間に取り付けられた機械が動き始める。俺がご飯を食べて蓄えているエナジーを、ザーメンとして吐き出して【ゾディアック】に捧げるための機械だ。体長が大きくなったのに合わせてスリットに収まっているチンポも大きくなっている。しかし足は勿論、手も届かなくて、誰かの手を借りなくては刺激することもままならない。 「おお、黄色は丁度今から搾精かぁ!」 いいタイミングでグラトニー・ドラゴン様が視察に来て下さる。ただ機械で刺激を与えられても、射精出来ることには出来るが、グラトニー・ドラゴン様の手をお借りした方が、より効率良く射精出来るのだ。 「んー、良いお腹に育ったなぁ」 グラトニー・ドラゴン様は俺の育った腹に飛び付いて、全身を使って腹に頬擦りしたり揉みしだかれたりする。チンポへの直接的な刺激も勿論気持ちいいが、この丸々と育った腹を触られるのが何よりも気持ちよくて、グラトニー・ドラゴン様にお腹を堪能して頂いている方が、圧倒的に容易く、そして多くザーメンを、エナジーを放出出来るのだ。 「あ゛、あ゛あ゛……」 低く野太い、咆哮のような喘ぎ声が俺の口から零れた。既にほとんどまともな言葉が発せなくなっていたが、気持ちよければ喘ぎ声は出る。 「張りも弾力も申し分ない。最高の腹に育ってくれたよお前は」 グラトニー・ドラゴン様自身のお腹を押し当てながら、竜怪人にとって最高の誉め言葉を頂いて、興奮が高まる。刺激もピークに達して、太いチンポが脈打つ。 「お゛お゛お゛……!」 そして、ついに射精の時を迎える。身体が大きい分出るザーメンの量も尋常ではなく、一度出始めるとなかなか止まらない。射精している間も、グラトニー・ドラゴン様が俺の腹を優しく撫でてくださり、尚の事射精が止まらなくなる。 数分の間、ずっと精液が止まらなかった。巨大なタンクはいっぱいになり、溢れてしまわないように繋がっている予備のタンクにもザーメンが溜まっている。後で鼠達が小分けにして運んでいくが、それはどうでもいい。 「んぐっ……」 射精を終えて、チューブを咥える。チューブと言っても最初の頃のものとは違い、今のチューブは身体に合った巨大さで、俺の太い手で掴んでも潰れたりはしない。 「いい子だ。これからもご飯をエナジーに変換して、その腹を維持し続けるんだぞ」 ポンポンとお腹を叩きながら、グラトニー・ドラゴン様がそう言って下さる。竜怪人として、これからもグラトニー・ドラゴン様の命令通り、ご飯をエナジーに変換する機構として、今日もまたご飯を食べ続けるんだ……。 --- 「かくして元ヒーローの作り出すザーメンはエナジー供給に大きく貢献し、そのザーメンは侵略兵器のエナジー源として、大いに利用されることとなった。ザーメンで動く侵略兵器といえば滑稽だが、これによって世界征服が進むのはなお滑稽だ。 しかし竜怪人かよ。ただの食料をエナジーに変えられるってのはいいが、数が増えると維持が大変になって本末転倒なんだよな。大量に出るからいくらか食料分にもエナジーを回してるみたいだが……心なしか、最近鼠達に腹の肉が付いてる気がするんだよな……。 っていうか、俺も太ってないか……? ちとまずいな、こりゃ……」 GAMEOVER:竜怪人となり、太膨肥育されてエナジーザーメンを吐き出し続ける [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:0 装備:おむつ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= 「さぁ、綺麗にしたところで新しいおむつですよ」 ピーイング・シープの手には真新しいおむつが握られていた。なんとか抵抗しようと足をバタバタさせてはみたものの、そんなもの意に介さずにおむつを尻に敷かれて前を閉じられてしまう。本気で抵抗しようにも、子供の身体になってしまったからか、全然力が出ない。エナジーの放出さえままならない。 「ああ、毛皮がない人間には、そのままでは寒いでしょう」 そう言うとピーイング・シープは自分の羊毛を軽く摘まんで抜き取り、それを俺の方へと飛ばしてくる。俺は避けようとはしたものの、仰向けで身体があまり動かないのもあってまともに動けなかった。 お腹に当たった羊毛がどういうわけか膨らみ俺の身体を覆うように広がっていく。既にピーイング・シープに抑え付けられていないが、暴れても離れないモコモコの羊毛に身体全体を覆われてしまった。羊毛とはいえ直接肌に触れているせいか、くすぐったい。 おむつの時のように羊毛が変化して、身体に沿うように形が変わる。身体に触れるくすぐったさが幾分なくなり、まるでヒーロースーツを着ているように全身を覆っている。違うのは、頭の上まで覆われていることだが……。 「随分可愛くなりましたねェ」 またエプロンが鏡面のように見え、そこに今の姿が映し出される。もがいている内に尻もちを着いた状態になっていたのはいいとして、パッと見で羊の着ぐるみを着ているような状態になっていた。頭は小さな三角の羊角が付いた、顔だけ出ている被り物を被せられており、身体の大部分は白いモコモコに覆われている。両手は黒い蹄を模したミトンに覆われており、親指とそれ以外に別けられていた。 「それじゃあミルクを飲みましょうねェ」 そう言うピーイング・シープの手には、哺乳瓶が握られていた。さも当然のように出されて目の前に飲み口を向けられるが、怪人から何かを飲まされるなんて露骨に危険なこと出来るはずがない。 なのに、気付けば反射的に口に咥えていて、あまつさえそれが当然のように吸っていた。過剰に甘い味が口の中を埋め尽くしていく。美味しい。欲しい。もっと、もっと……。 「ふふっ、良い飲みっぷりですねェ」 その言葉で、既に自分がミルクを全部飲み干していることに気付いてしまった。美味しかったが、怪人から渡されたものだ。間違いなく何かが……。 「いっ……!」 急に、強烈な尿意が襲って来る。限界まで我慢したような尿意がいきなり来て、すぐほんのちょっと零れてしまった。なんとか止めたけど、これではすぐ……。 「あっ……」 思っていたよりも、ずっと早く限界を迎えて、股間が温かくなっていく。よりにもよって敵の怪人に漏らしているのを見られて、今すぐ消えてしまいたいほどの羞恥心を感じているはずなのに、放尿が気持ちいい。止められない、止めたくない……。 びちゃびちゃになって不快なはずなのに、それさえ少し気持ちよく感じてしまう。下の方からむわっとしたアンモニア臭が込み上げて来て、鼻に入り込んでくる。不思議なことに、忌避感は全然なかった。 頭がぼんやりする。身体から力が抜けて、動けない。何かが、変だ……まるで、エナジーを限界まで絞り出したような、そんな……。 「ん……?!」 視界の端にモコモコ羊毛が入ったかと思えば、それが視界の全てを覆ってしまい顔に張り付いてくる。顔だけでなく、全身がまた羊毛に包まれるような感覚になってしまう。今度は何が起こっているんだ……? 覆っているのは羊毛のはずなのに、それに押し潰されそうな圧迫感が襲う。そのまま潰されるのではないかと思ったその時、不意に圧迫感が消えた。なんだ? 何かが変だ。違和感がある。さっきまで確かに着ていた感覚があったのに、それがなくなっている。 顔に手が触れる感触がする。すると顔から羊毛が抜け落ちていき、視界が開けた。目の前には羊の顔が、ピーイング・シープの顔がある。どうやら顔を覆うほどの羊毛が生えていたようだ。 いや、なんで顔に羊毛が生えていたんだ? 「素晴らしい! 最高に可愛らしくなりましたねェ」 ピーイング・シープが立ち上がれば、目の前にはぐるぐる模様のエプロンが見え、それがまた鏡面のように俺の姿を映し出す。そこに映っていたのは、子羊だった。周りにいる子羊の怪人達と同じようで、しかし完全に全身が羊毛に覆われているのは違うところだ。 そうだ、違和感の正体がようやく分かった。もう、着ぐるみを着ているのはなく、着ぐるみと同化して怪人化してしまったんだ。 「さぁ、仕上げと行きましょうねェ」 ピーイング・シープの手が俺の股間に触れ、股間周りの羊毛を取り除いていく。下半身の羊毛が粗方取り除かれ、ついでと言わんばかりに腕の羊毛も取り除かれ、顔と身体のお腹辺りまでの羊毛以外はなくなった。 「下は取り除かなくては、おしっこがちゃんとおむつに出せませんからねェ」 俺からたくさん抜け落ちた羊毛がピーイング・シープの手に集まり、それがおむつに変わる。そのままそのおむつを穿かせてもらう。穿かせてもらう? 何か、変なような……。 「これでよしっと。さて、もう一杯ミルクを飲みましょうねェ」 再び哺乳瓶の口を俺の口へと入れられる。俺は自然と哺乳瓶を吸いミルクを飲んでいた。甘くて美味しいミルクを飲むのが止まらない。必死に吸い出して、あっという間にミルクはなくなってしまった。 「あっ……」 飲み終えて少しもしない内に、股が温かくなる。おしっこが出ちゃった。気持ちいい。色んなものが、抜けていくような気がする。何か、大切なような、そうでもないような……。 「しっかり出せましたねェ。さ、おむつを替えましょう。一番汚いものの出たおむつですから、早く変えなくてはいけませんからねェ」 すぐにおむつは取られ、おしっこで汚れた股間は綺麗にされて、また新しいおむつをしてもらう。 「年齢と記憶の塊なんて今すぐ処分したい、穢れたものですが……鼠を呼んでおきましょう」 すごく嫌そうな顔で、ピーイング・シープの見ている丸められたおむつには、おねしょサインに人間の顔が書かれていた。それが誰の顔かも分からない。何か、頭の中からぽっかりと抜け落ちてるような気がする。 「心配しなくていいんですよ。何も考えず、ただ私の言葉を信じればいいのです」 大きな手が頭を撫でる。ぽっかりとなくなったものに、すっと言葉が埋まっていく。 「私は君のパパ。君は私の可愛い子羊怪人。ミルクを飲んでおむつにおしっこをするのが、子羊の幸福」 ピーイング・シープ様はパパ……僕は、子羊怪人……おむつにおしっこするのが、幸福……。 空っぽが埋まって、僕が何者か分かった。パパに撫でられるのが幸せで、気が緩んでおしっこがまた出て来た。 [[その後……->資料室:羊怪人化その2]] |==| =|= おもらし子羊怪人 体力:10 エナジー:200 装備:おむつ 侵食率:100% 状態:幼児化 =||||= 「んっ……メェ……」 目が覚めた。今日もおむつがたぷんたぷんになってる。 「おはよう、私の可愛い子羊達よ。今日もいっぱいおしっこ出せたみたいだね」 『メェー!』 パパの言葉にみんなが応える。大きなベッドでみんなで並んで寝ているから、みんなのが集まっておしっこの臭いが少しする。 「まずはおむつを替えていこうねェ」 一人一人のおむつを取ってから、パパは丁寧におちんちんを拭いていく。ぐじゅぐじゅのおむつをしてることは嫌じゃないけど、早くパパにおむつを替えて貰いたい。早くエナジーを捧げたい。 「最後はキィくんだよ」 黄色のキィくん。それがパパのくれた僕の名前。 「うん!」 最後になった僕は、やっとその時が来たのが嬉しくてつい声を出してしまう。真っ黄色になったおむつが開かれ、おしっこの臭いが僕にまで届く。スルスルとおむつが取り除かれ、おちんちんを綺麗にしてもらう。そして真新しいおむつを穿かせてもらえた。 「さ、朝ご飯の時間ですよ」 『メェー!』 みんなのおむつを集めてから、パパは哺乳瓶を用意してくれる。一つずつ手渡していき、僕のところでなくなった。やった! 今日は僕だ! 「さぁキィくん、君は特別なミルクだよ」 一足先にパパに抱き上げられて、ベッドから降ろされる。自分で立って待っていると、エプロンが持ち上げられてその中に入れられた。 目の前にあるパパのちんちんを咥える。朝に一人だけ、ちんちんから特別にパパの特製ミルクを飲ませてもらえるんだ。 ちゅぱちゅぱとパパのちんちんをしゃぶって、ちんちんからしょっぱいのを吸う。これをいっぱい飲むとパパの特製ミルクが出てくるんだ。あまくておいしい、パパの特製ミルク……。 「メェ……上手ですよ、キィくん」 エプロン越しだけど、パパに頭を撫でられる。それに釣られて更にちゅぱちゅぱ吸い付く力が強くなる。ああ、幸せ……。 「さぁ、たっぷり飲みなさい……!」 パパのちんちんから熱い特製ミルクが出て来て、僕の口いっぱいに広がる。あまくておいしくて、幸せで……。 気付けばまた股が熱くなっていく。嬉しくて、幸せで、おしっこが出ちゃった。 「おやおや、もう出したんだねェ。いい子いい子、しっかり出し切るんだよ」 エプロンから出してもらってから、パパの手で直接頭を撫でて貰った。それが嬉しくて、身体が震えながら更におしっこが出てくる。朝たぷんたぷんになるまでおしっこしてたのに、まだ出てくる……。 気付けば、おむつは立っていると重く感じるくらいたぷんたぷんになってた。 「さぁ、おむつを替えましょうねェ」 パパはそのまま重たくなったおむつを取ってくれて、きれいにしてから新しいおむつを穿かせてくれる。 他のみんなもベッドから降りてきて、今日もみんなで遊ぶ。みんなと言っても僕含めて四人だけど。柔らかい積み木で遊んだり、鬼ごっこしたり、ごっこ遊びをしたり。パパも遊んでくれることもあって、ずっと楽しい時間が続く。 「あっ……」 パパがいない間に、おしっこが出ておむつにおしっこが染み込んでいく。いつ替えてもらえるか分からないから、僕達は次の遊びをすることにした。 「んっ……」 床に寝転がった僕の前に、他の子のおしっこをたっぷり吸ったおむつの前面が迫る。そのままおしっこ臭いおむつが僕の顔を覆い、その子は僕のおむつへと顔を押し当てる。鼻いっぱいにおしっこのツンとする臭いが広がって、興奮してきた。 スンスンとおむつの臭いをじっくり嗅ぐ。僕達の貢献の証。それを確かめ合うこの遊びは楽しい。 「おや、もうそんな時間でしたか。みんな、おむつを替えますから、集まってくださいねェ」 『メェー!』 パパと、みんなと遊んでおしっこして【ゾディアック】にエナジーを捧げられて、僕は幸せだ。 --- 「かくして元ヒーローのしょんべんから、非効率ながらエナジーは供給され続けることとなった。スケジュールが変わるほどの変化はなかったものの、確かにエナジー生産量は上がった。 どちらかというと、成果が大きかったのはしょんべんと一緒に流れ出た、ヒーローの記憶と能力の方だ。これがあれば俺の可愛い鼠雑魚戦闘員達に、ヒーローの有していた戦闘記録を叩き込むことで個々の戦力が格段に上がった。来るべき侵略の時も大いに役立つだろう。 しかし羊怪人か……一生ガキのままあいつに可愛がられてしょんべん漏らすだけの存在ね。ピーイング・シープは怪人の本能で飽きることなく世話を続けるだろうから、まぁ超過剰危険労働者のヒーローには、釣り合う休憩かもな」 END:子羊怪人となり、パパの子供としておむつにおもらしし続ける [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==|=|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:0 装備:なし 侵食率:50% 状態:鼠石像化 =||||= …… 何もかもなくなるものだと思っていたが、死んだわけでもなく、脈動一つない硬い体で完全に動けなくなっているだけになっていた。 「ふふっ、ただの石になったと思ってるのかしら?」 何? どういうことだ? 「ラットちゃんに聞かなかったかしら? アタシ達はエナジーを生み出すために造られた怪人なのよ?」 そうだったのか? しかし、それだと……。 「それなのに、アナタをただの石像になんてしちゃうわけないじゃない」 ペロリと、性器を舐められる感触がある。感触が? あの石になった瞬間からイク寸前だったのに何も感じていなかったのに? 「ココの感覚を戻して上げるわね」 その言葉が聞こえた瞬間、今まで何も感じていなかったはずの身体に、石の身体全体に神経でも通ったかのように、肌に空気の触れる感覚が戻る。 だが、そんなものは些細な刺激で、性器に襲い掛かって来ていたその強烈な刺激が再び走り始める。 「アタシの石化は、固まったその時をずっと繰り返し続けるのよ」 解放されない快楽の中で、絶望的な言葉が聞こえてくる。そんな、これがこれからずっと続くと? 嫌だ。イキたい! 「でも安心して? ちゃんとイケるから」 その言葉の瞬間、凄まじい勢いで性器から白濁液が精液の池へと向けて放出される。間違いなく射精した感覚があり、頭が真っ白になりそうな快楽に襲われるが、身体が震えることさえ出来ない。 「シュルルッ、やっぱりヒーローなだけあって、いいエナジーねぇ。これでアナタも、ザーメン噴水ね」 垂れ落ちるザーメンを舌で舐めとりそう言うペトリファイ・スネーク。射精したのに、イキそうな感覚がずっと続いている。これからずっとこの快楽に襲われ続けると? ダメだ、既に頭が真っ白になりそうなのに……。 「ちゃんと大切にしてあげるわ。タイトルでも付けようかしら。そうねぇ、『無様なヒーロー』なんて、安直だけどいいんじゃないかしら?」 無様なヒーロー……今の俺の事を示すのに、これほど合致している言葉もない。もう、ヒーローとしての価値さえない。これからはこの快楽の奔流に襲われ続けて、ただ精を吐くだけの、物でしかない。 [[その後……->資料室:蛇怪人化その2]] |==| =|= 石化蛇怪人 体力:100 エナジー:200 装備:なし 侵食率:100% 状態:忠誠 =||||= あれからどれだけの時間が経っただろうか。何も出来ずにただ快楽に苛まれ続け、イク瞬間以外に何も変化のない時を過ごしていた。 また、ザーメンが込み上げてくる。石の身体になってしまっては我慢なんて当然出来ないから、出るままに出すしかない。 イクッ……! 一際強い快楽が走ると、男性器から大量のザーメンをまき散らして、目の前の精液の池に放つ。ザーメンと一緒にエナジーも抜けてしまうも、石の身体にもはや疲労はない。膝を折ることも倒れることも出来ない。 「シュルル、今日も順調に出してるわねぇ」 後ろから、ペトリファイ・スネークの声が聞こえてくる。ここはペトリファイ・スネークの庭園なのだから当然といえば当然だろう。あれから、何処かへ動かされることもないまま、俺はここに設置されたままだ。 「アナタ達の提供してくれるエナジーが、【ゾディアック】の勝利に貢献しているわ。おかげで、キング・タイガー様が私をお褒めになって下さったのよ」 【ゾディアック】に……。それも、悪くないか。いや、違う。俺は……俺は……。 「ふふっ、アナタも怪人なのだから、もっと【ゾディアック】に貢献したくないかしら?」 怪人……違う……違う……? そう、だ。俺は確かに怪人の石像だ。なら、怪人、なのか……? 「アタシ、こんな力だから眷属がいないのよね。けど、アナタなら眷属にしてもいいと思ったの」 その言葉と共に、ピシリという何かが割れる音がする。何かが変わる。身体の感覚が、変わっていく。足が、無くなる。だけど、身体全体は柔らかくなっているような……。 ピシッピシピシッ 俺の外側で何かが砕ける。砕けているのは、俺の身体だったものだと、なんとなく分かった。 頭が砕けて無くなったところから、俺は細長い体で這い出る。それが当たり前の事だったが、何か変だ……? 「シュルルッ、いいわぁ、生まれ変わったアナタ、今までよりずっと可愛いわよ」 目の前には蛇の、ペトリファイ・スネーク様の顔がある。ペロリと長い舌が、自分の肌に触れる感触が違う。毛皮ではない、鱗……? 今、俺の身体は、ペトリファイ・スネーク様のような鱗に覆われている? 「アナタは蛇怪人。これからはアタシの代わりに、【ゾディアック】の怪人として戦うのよ」 ペトリファイ・スネーク様の目から、目が離せない。言葉が頭に染み込んで来る。俺は蛇怪人……【ゾディアック】の怪人……ペトリファイ・スネーク様の目を通して、俺の存在意義が流れ込んで来る。 「さぁ、アナタが何者か、宣言なさい?」 「シュルルッ、俺は石化蛇怪人、イエロー・スネーク! ペトリファイ・スネーク様の忠実なる眷属として、【ゾディアック】の為に戦うことをここに誓います!」 スリットから飛び出し、二本になったヘミペニスから精液を吐き出し、忠誠射精して石像から生まれ変わった。 --- かくして元ヒーローは石化蛇怪人という極悪な怪人へと生まれ変わり、同じく元ヒーローのエリート犬怪人二人と共に、自分達の守っていた都市への侵攻を開始した。 エナジーを使うとはいえ、目が合えば相手を石に変えてしまう力は極悪で、犬達に守らせながらっもヒーロー二人をあっさり陥落させた。二人のヒーローも連れていかれて間もなく、犬に変えられることになった。 あいつの性質上眷属が生まれることになるとはなぁ……戦力としては上々なんだが、人間のまま残るのは、ボスの目的としては複雑だろう。それでも成果は褒めなくてはならないのは、難儀な限りだ。 GAMEOVER:石化蛇怪人イエロー・スネークとして嫌な敵となる [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==|=|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:0 装備:なし 侵食率:20% 状態:石化 =||||= …… 何もかもなくなるものだと思っていたが、死んだわけでもなく、脈動一つない硬い体で完全に動けなくなっているだけになっていた。 「ふふっ、ただの石になったと思ってるのかしら?」 何? どういうことだ? 「ラットちゃんに聞かなかったかしら? アタシ達はエナジーを生み出すために造られた怪人なのよ?」 そうだったのか? しかし、それだと……。 「それなのに、アナタをただの石像になんてしちゃうわけないじゃない」 ペロリと、性器を舐められる感触がある。感触が? あの石になった瞬間からイク寸前だったのに何も感じていなかったのに? 「ココの感覚を戻して上げるわね」 その言葉が聞こえた瞬間、今まで何も感じていなかったはずの身体に、石の身体全体に神経でも通ったかのように、肌に空気の触れる感覚が戻る。 だが、そんなものは些細な刺激で、性器に襲い掛かって来ていたその強烈な刺激が再び走り始める。 「アタシの石化は、固まったその時をずっと繰り返し続けるのよ」 解放されない快楽の中で、絶望的な言葉が聞こえてくる。そんな、これがこれからずっと続くと? 嫌だ。イキたい! 「でも安心して? ちゃんとイケるから」 その言葉の瞬間、凄まじい勢いで性器から白濁液が精液の池へと向けて放出される。間違いなく射精した感覚があり、頭が真っ白になりそうな快楽に襲われるが、身体が震えることさえ出来ない。 「シュルルッ、やっぱりヒーローなだけあって、いいエナジーねぇ。これでアナタも、ザーメン噴水ね」 垂れ落ちるザーメンを舌で舐めとりそう言うペトリファイ・スネーク。射精したのに、イキそうな感覚がずっと続いている。これからずっとこの快楽に襲われ続けると? ダメだ、既に頭が真っ白になりそうなのに……。 「ちゃんと大切にしてあげるわ。タイトルでも付けようかしら。そうねぇ、『無様なヒーロー』なんて、安直だけどいいんじゃないかしら?」 無様なヒーロー……今の俺の事を示すのに、これほど合致している言葉もない。もう、ヒーローとしての価値さえない。これからはこの快楽の奔流に襲われ続けて、ただ精を吐くだけの、物でしかない。 [[その後……->資料室:精液噴水石化その2]] |==| =|= 無様なヒーロー 体力:0 エナジー:100 装備:なし 侵食率:100% =||||= あれからどれだけの時間が経っただろうか。何も出来ずにただ快楽に苛まれ続け、イク瞬間以外に何も変化のない時を過ごしていた。 また、ザーメンが込み上げてくる。石の身体になってしまっては我慢なんて当然出来ないから、出るままに出すしかない。 イクッ……! 一際強い快楽が走ると、男性器から大量のザーメンをまき散らして、目の前の精液の池に放つ。ザーメンと一緒にエナジーも抜けてしまうも、石の身体にもはや疲労はない。膝を折ることも倒れることも出来ない。 「シュルル、今日も順調に出してるわねぇ」 後ろから、ペトリファイ・スネークの声が聞こえてくる。ここはペトリファイ・スネークの庭園なのだから当然といえば当然だろう。あれから、何処かへ動かされることもないまま、俺はここに設置されたままだ。 「さて、名残惜しいのだけどアナタは移動になったわ、ヒーローちゃん」 移動? 移動って、なんだ? 別の場所でエナジーを吐き出させられるのか? 「さぁワンちゃん達、持って行って上げて頂戴」 ペトリファイ・スネークがそう言うと、足と肩を持って運ばれる。視線が動かせず、ずっと天井が見えるような状態だ。 「おっ、来たんだな。それじゃあそこに設置しろ」 「ワンッ」 おかれたのは、足を嵌め込めるように穴の開いた台座のようだ。石像になったせいか、妙に馴染む……いや、馴染んではいけない。 「さてと、そんじゃこれを付けてっと」 何かが勃起したまま固まった性器に何かが取り付けられる。そちらを見ることが出来ないが、管が伸びているのは見えた。石化した俺の役目なんて精を吐き出すくらいのものだから、そうさせられるのだろうが……。 「んで、こっちも付けてと」 石化して今まで一度も感じることの無かった、異物感。これは、尻に何かを入れられたのか? そこから何か、熱いものが流れ込んで来る。 「さぁ、試運転と行こうか」 その言葉が聞こえた瞬間、延々続く快楽が凄まじく跳ね上がり、いきなり射精してしまう。ザーメンは取り付けられた機器にすぐ吸い込まれ、性器にザーメンが触れている感触はほとんどなくなる。 「……よし、エネルギー量は想定通り。そんじゃ、トンでくたばらない生体エナジーエンジン、起動と行こうか」 物凄く不穏な言葉と共に、今までよりもずっと強い快楽が石の身体を駆け巡る。疲労は確かに無いが、無いがこれはまずい……。 すぐにまたザーメンが飛び出てしまう。今までだって固定された快楽に苛まれながら、何度も何度もザーメンを吐き出していたが、こんなに連続して行うことなんてなかった。 機械の駆動音がする。けど、そんなことは些細なことで、尻から補給されたものがすぐに出るような勢いでザーメンを吐き出し続けている。 「テスト完了っと。十分エナジーが溜まったら出発だな」 もはや真っ白になるような頭も石のはずなのに、意識が途切れることなく苛まれ続ける快楽に危機感を通り越してしまった。ただ、出したい。もう表情も変わることのない顔も、本当ならぐちゃぐちゃになっていただろう。 何度出したかなんてとっくに分からなくなった頃、周囲から声が聞こえて来た。もはや周りの声なんてどうでも良かったはずなのに、その声にほんの僅かな理性が呼び戻されることになってしまった。 「ラ、ライトニング・イエロー!? そ、そんな……」 そちらを見ることは出来なかったが、声は確かに後輩ヒーローのものだった。ああ、今、俺は後輩にこんな無様な姿を見られているのか……。 そう思うと、またザーメンが出てしまう。 「いいエナジー源だろ? 安心しな、お前は犬になるんだ」 --- かくして元ヒーローのザーメンエネルギーによって、簡易前線基地は動かされ、二人のガキのヒーローの守る街へと侵攻し、ものの見事に都市は陥落した。一人ヒーローは取り逃がしたものの、概ね作戦は成功、かつてヒーローの守っていた街は、今や怪人の街と化した。 作戦が終わり、元ヒーローの石像は街の中心に飾られ、今日もザーメンを吐き出している。小便小僧のごとくザーメンを吐き出す噴水広場が出来ている。別にヒーローを嘲笑するためではない。最も【ゾディアック】に貢献する、究極のエナジー供給者として、称えられるためにだ。 まっ、本人にはそんなこと分からないし、俺からすればただの嫌がらせにしか見えないが。『無様なヒーロー』なんて、あの蛇がタイトルのプレートを付けてやがるからな。 GAMEOVER:ザーメン噴水となり、【ゾディアック】にエナジーを捧げる模範の像となる [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:なし 侵食率:100% 状態:犬怪人化 =||||= 『''怪人化シーケンス100%完了。犬怪人化完了しました''』 そのアナウンスと共に、意識が戻る。目が覚めたばかりで、頭がぼんやりとしている。まだ、目を開けながら寝ているかのようだ。 カプセルが開いたのを確認して、俺は立ち上がりカプセルから出る。 「お、やっーと起きたワン!」 待っていたのは、赤毛をベースにマズルの下から首は白い犬怪人だ。身体は赤をベースに黒で炎が燃えるような模様が手足に描かれたボディスーツを着ている。その胸の中心には、黒ずんだ赤のクリスタルが装着されている。 その隣には、青毛の犬怪人がいる。同じく身体はボディスーツに包まれていて、そのスーツは青をベースに手足に黒で雪の結晶のようなものが描かれている。これも同じく胸元には黒ずんだ青のクリスタルが装着されていた。 「ほら、まずはこれ着ろワン!」 そう言って、赤い犬怪人、レッド・ドッグが黄色いボディスーツを拡げて手渡してくる。二人の着ているスーツと似ているが、手足の稲妻模様が白く、胸元のクリスタルも黄色い。 レッド・ドッグ? 何故俺はこいつの名前を知っているんだ? 隣にいるのは、ブルー・ドッグ……いや、分かるのにはいいか。 取り敢えず言われた通りボディスーツに足を入れ、手を通す。ピッチリしたものではないのもあるのだが、何処かこう、しっくりこない。そもそもこれは俺のものだったのだろうか? そんな気がするんだが……。 「どうしたワン? イエロー・ドッグ」 イエロー……ドッグ……それが、俺の名前なのか。なんで名前を忘れていたんだ? 何かがおかしいような……そうでもないような……。 「まだ頭が冴えていないみたいですワン。仕方ありませんワン、レッド、僕達で見本をお見せしましょうワン」 「お、そうだワン! 何度やったっていいもんだワン!」 そう言い、二人はビシッと体側をしたかと思えば、右手で敬礼する。 「自分、レッド・ドッグは、ブレイジング・レッドというヒーローを名乗り、我らが【ゾディアック】に逆らい、世界征服を妨害した元罪人ですワン! キング・タイガー様にボコボコにされて完敗して、犬怪人にして頂き改心しましたワン!」 「同じく自分、ブルー・ドッグは、かつてはブリザード・ブルーという【ゾディアック】に逆らうヒーローでしたワンが、むざむざ罠に掛かり成す術なく敗北し、犬怪人にして頂きましたワン。これからは【ゾディアック】の犬怪人エリート戦闘員として、忠誠を尽くしますワン」 二人は順にそう宣言を行う。ヒーロー? 【ゾディアック】? 何か、靄が晴れて来たような……そうだ、俺には、やるべきことがあるんだ。あるんだワン。 俺も二人に倣い、右手で敬礼する。 「自分、イエロー・ドッグは、ライトニング・イエローを名乗りヒーローという不届き者として【ゾディアック】に歯向かってしまいましたワン! (if:$Defking is 1)[そして偉大なるキング・タイガー様に当然の敗北を期して、犬怪人にして頂きました!](else:)[しかも怪人になりたてのブルー・ドッグに敗北し、ヒーロー三人、揃いも揃って犬怪人にされましたワン!] これからは心を入れ替えて、キング・タイガー様の理想の世界を実現するために全てを捧げることを、ここに敗北射精を以って誓いますワン! ワオーン!!」 敬礼したまま、フル勃起したチンポからザーメンをスーツの中にまき散らす。エナジーを帯びた精液を浴びて、俺の着ている汚らわしいヒーロースーツを、怪人のエナジーが巡っていく。ああ、愚かな人間だった頃の残滓のエナジーが、怪人のエナジーに塗り替えられていくワン。それが、自分が人間だったという忌々しい痕跡が消えていくことが、射精の快感よりも気持ちいいワン。 「おお、さすがイエローだワン! 良い敗北射精だったワン! 目覚めの一発って感じだワン!」 「やっと目を覚ましたんですワンね。いくら寝起きの私に負けたような雑魚ヒーローだったとはいえ、犬怪人になったのですから敗北射精くらいしっかりして貰わないと困るワン」 「すまないワン、やっと目が覚めたみたいだワン」 今の敗北宣言が全てだワン。元ヒーローという忌まわしき存在を、我らが偉大なる【ゾディアック】の寛大な処置によって犬怪人にして頂き、しかも組織に敗北した惨めな元ヒーローを、エリート戦闘員という栄誉ある役目に就けて下さったのだワン。 「これでまた、俺達仲間だなワン!」 「ワン!」 「では、早速任務に向かいますワン」 [[任務に向かう->資料室:犬怪人青赤その2]] |==| =|= イエロー・ドッグ 体力:200 エナジー:200 装備:怪人スーツ 侵食率:100% 状態:絶対忠誠 =||||= 「燃え盛れワン! ブレイジング・フォース!」 「凍り付けワン! ブリザード・フォース!」 「降り注げワン! ライトニング・フォース!」 俺達の初めての任務は、俺達が征服を邪魔していた都市を、俺達の手で破壊して侵略するというものだワン。俺達の悪行の罪を自らの手で雪ぎ挽回し、組織への真の忠誠を示す機会を頂いたのだワン。今はエナジーを全開にして破壊活動を行い、作戦を進めているワン。 「そこまでだ!」 そして、作戦通り俺達の前に、ヒーローが現れる。緑色に白で手足を撒くように渦巻き模様の描かれたスーツにヘルメットを被った人間と、同じく白に黄色で十字が手足に描かれたスーツにヘルメットの人間。緑がストーム・グリーン、白がホーリー・ホワイト。いずれも俺達の元仲間だワン。 「ワン! 獲物が自分から来たワン!」 「そのための作戦ですワン」 そして、これから俺達の仲間になるんだワン。後輩だし俺達程ベテランはないが、エナジーを使いこなせるヒーローには変わりないワン。雑魚戦闘員で相手するには荷が重すぎるワン。 「レッドさん達のスーツのデザインパクッて、なんのつもりだ!」 「何言ってるワン? 俺がそのレッドだワン!」 「そんな嘘には騙されないぞ!」 「いや……グリーン、嘘じゃないみたいだよ……」 犬怪人になる前からキャンキャン喚くグリーンに対して、最年少のホワイトが冷静に、しかし恐怖の臭いを漂わせてそう指摘する。ホワイトは特にエナジー操作に長けていて、エナジーである程度人を見分けることが出来るほどエナジーに敏感なんだワン。 「そんな! だって、そんなはず……」 「あの犬怪人達から、確かに先輩達のエナジーを感じるんだ」 「じゃあ、先輩達は犬怪人に……」 「そうだワン。そして、これからお前達も俺達に負けてアジトに連れて行かれて、犬怪人になって敗北射精することになるワン!」 「つうわけだから、ちょっと大人しくしてもらうワン! ブレイジング・ブラスト!」 レッドから放たれる、火球の弾丸の連弾。それと同時に足から炎を吹き出しながら、空中に飛び上がった。 「……っ! そ、そうはいかない! グリーン! しっかりして!」 「クッソーッ! ストーム・フォース!」 グリーンが感情任せに竜巻を巻き起こし、レッドの放った炎を竜巻が掻き消す。さすがにあんなのに当たるようでは、製造班にするところだったワン。 「ブリザード・コフィン」 その竜巻に向けてブルーの吹雪が放たれ、竜巻に巻き込まれる。そのままなら竜巻の防壁が氷の棺に早変わりだワン。 「ホーリー・バリア!」 純然なエナジーの、半球の障壁が展開される。竜巻の凍り付いた氷の柱が出来たが、バリアによって出来た隙間に避難されたワン。 「やはりそう来ますワンね。イエロー、やっちゃってくださいワン」 「ワン! ライトニング・ストライク!」 二人に構っている間にエナジーを全力で溜め込んでおいたものを放出し、氷とバリアを貫くワン。エナジー総量はともかく、最大火力であればレッドにだって負けないワン。 「うわああぁぁぁ!」 「ぐうぅ……エナジーが、以前よりも強く……」 「そうさ、俺達は犬怪人になって強くなったワン!」 ビルの上まで飛び上がっていたレッドが飛び降りヒーロー達の間に炎を纏いながら着地して、バリアも失い竜巻の壁もなくなった二人を衝撃で吹き飛ばした。レッドの一番得意なのは、近接戦だワン。近付かれたら、それこそ今ここにいる他の四人は誰も勝てないワン。 「レッド、お願い、目を……」 「目を覚ますのはお前らだワン!」 何か戯言を言っていたホワイトに向けて容赦なく腹パンするレッド。起き上がろうとするグリーンの腹にも容赦なく蹴りを入れる。すっかり怪人としての所作も様になっていて、こっちまで嬉しくなってくるワン。 「さて、鼠怪人達も役目を終えたころでしょうワン。早く回収して、帰りましょうワン」 「ワン、行くワン」 気絶したホワイトを俺が担ぎ、グリーンをレッドが担ぐ。ワン、グリーンとホワイトがどんな犬怪人になるか、今から楽しみだワン。二人ともまだまだ若くて初心だから、きっと素晴らしい敗北射精をしてくれるワン。 --- 「かくしてヒーローを失い、五匹の犬怪人の力の前になす術なく都市は陥落し【ゾディアック】の地下アジトは地上に進出して、街の人間達は一人残らず怪人へと変わり、小さな怪人王国が誕生しましたとさ。これから人類の敵となった【ゾディアック】に、世界は支配されて怪人の世界が実現してしまうのか!? なんて……はぁ、あいつの思惑通りなのは癪だな。元ヒーロー共が敗北射精を誇りに思ってやってる歪みっぷりは見ていて面白れぇからいいか。せいぜいこのまだ小さな王国が核の炎に包まれた、なんて爆発オチにならないことを祈ってるぜ?」 GAMEOVER:犬怪人イエロー・ドッグとなり、元ヒーロー達と共に犬怪人戦隊を組む [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:なし 侵食率:100% 状態:犬怪人化 =||||= 『''怪人化シーケンス100%完了。犬怪人化完了しました''』 そのアナウンスと共に、意識が戻る。目が覚めたばかりで、頭がぼんやりとしている。まだ、目を開けながら寝ているかのようだ。 カプセルが開いたのを確認して、俺は立ち上がりカプセルから出る。 「お、やっーと起きたワン!」 待っていたのは、赤毛をベースにマズルの下から首は白い犬怪人だ。身体は赤をベースに黒で炎が燃えるような模様が手足に描かれたボディスーツを着ている。その胸の中心には、黒ずんだ赤のクリスタルが装着されている。 「ほら、まずはこれ着ろワン!」 そう言って、赤い犬怪人、レッド・ドッグが黄色いボディスーツを拡げて手渡してくる。二人の着ているスーツと似ているが、手足の稲妻模様が白く、胸元のクリスタルも黄色い。 レッド・ドッグ? 何故俺はこいつの名前を知っているんだ? 隣に……あれ、誰もいない? いや、なんでそう思ったんだ……。 取り敢えず言われた通りボディスーツに足を入れ、手を通す。ピッチリしたものではないのもあるのだが、何処かこう、しっくりこない。そもそもこれは俺のものだったのだろうか? そんな気がするんだが……。 「どうしたワン? イエロー・ドッグ」 イエロー……ドッグ……それが、俺の名前なのか。なんで名前を忘れていたんだ? 何かがおかしいような……そうでもないような……。 「まだ頭が冴えていないみたいだワン! よし、俺が見本を見せてやるワン!」 そう言い、レッド・ドッグはビシッと体側をしたかと思えば、右手で敬礼する。 「自分、レッド・ドッグは、ブレイジング・レッドというヒーローを名乗り、我らが【ゾディアック】に逆らい、世界征服を妨害した元罪人ですワン! キング・タイガー様にボコボコにされて完敗して、犬怪人にして頂き改心しましたワン!」 そう、高らかに敗北宣言を行うレッド・ドッグ。ヒーロー? 【ゾディアック】? 何か、靄が晴れて来たような……そうだ、俺には、やるべきことがあるんだ。あるんだワン。 俺もレッドに倣い、右手で敬礼する。 「自分、イエロー・ドッグは、ライトニング・イエローを名乗りヒーローという不届き者として【ゾディアック】に歯向かってしまいましたワン! しかもかつての仲間で救出対象だったレッドに敗北して、犬怪人にしていただきました! これからは心を入れ替えて、キング・タイガー様の理想の世界を実現するために全てを捧げることを、ここに敗北射精を以って誓いますワン! ワオーン!!」 敬礼したまま、フル勃起したチンポからザーメンをスーツの中にまき散らす。エナジーを帯びた精液を浴びて、俺の着ている汚らわしいヒーロースーツを、怪人のエナジーが巡っていく。ああ、愚かな人間だった頃の残滓のエナジーが、怪人のエナジーに塗り替えられていくワン。それが、自分が人間だったという忌々しい痕跡が消えていくことが、射精の快感よりも気持ちいいワン。 「おお、さすがイエローだワン! 良い敗北射精だったワン! 目覚めの一発って感じだワン!」 「すまないワン、やっと目が覚めたみたいだワン」 今の敗北宣言が全てだワン。元ヒーローという忌まわしき存在を、我らが偉大なる【ゾディアック】の寛大な処置によって犬怪人にして頂き、しかも組織に敗北した惨めな元ヒーローを、エリート戦闘員という栄誉ある役目に就けて下さったのだワン。 「これでまた、俺達仲間だなワン!」 「ワン!」 でも、なんだろう、何か、足りないような、そんな気がしてならない……。 [[任務に向かう->資料室:犬怪人青その2]] |==| =|= イエロー・ドッグ 体力:200 エナジー:200 装備:怪人スーツ 侵食率:100% 状態:絶対忠誠 =||||= 「燃え盛れワン! ブレイジング・フォース!」 「降り注げワン! ライトニング・フォース!」 俺達の初めての任務は、俺達が征服を邪魔していた都市を、俺達の手で破壊して侵略するというものだワン。俺達の悪行の罪を自らの手で雪ぎ挽回し、組織への真の忠誠を示す機会を頂いたのだワン。今はエナジーを全開にして破壊活動を行い、作戦を進めているワン。 「そこまでだ!」 そして、作戦通り俺達の前に、ヒーローが現れる。緑色に白で手足を撒くように渦巻き模様の描かれたスーツにヘルメットを被った人間と、同じく白に黄色で十字が手足に描かれたスーツにヘルメットの人間。緑がストーム・グリーン、白がホーリー・ホワイト。いずれも俺達の元仲間だワン。 「ワン! 獲物が自分から来たワン!」 「そのための作戦だワン」 そして、これから俺達の仲間になるんだワン。後輩だし俺達程ベテランはないが、エナジーを使いこなせるヒーローには変わりないワン。雑魚戦闘員で相手するには荷が重すぎるワン。 「レッドさん達のスーツのデザインパクッて、なんのつもりだ!」 「何言ってるワン? 俺がそのレッドだワン!」 「そんな嘘には騙されないぞ!」 「いや……グリーン、嘘じゃないみたいだよ……」 犬怪人になる前からキャンキャン喚くグリーンに対して、最年少のホワイトが冷静に、しかし恐怖の臭いを漂わせてそう指摘する。ホワイトは特にエナジー操作に長けていて、エナジーである程度人を見分けることが出来るほどエナジーに敏感なんだワン。 「そんな! だって、そんなはず……」 「あの犬怪人達から、確かに先輩達のエナジーを感じるんだ」 「じゃあ、先輩達は犬怪人に……」 「そうだワン。そして、これからお前達も俺達に負けてアジトに連れて行かれて、犬怪人になって敗北射精することになるワン!」 「つうわけだから、ちょっと大人しくしてもらうワン! ブレイジング・ブラスト!」 レッドから放たれる、火球の弾丸の連弾。それと同時に足から炎を吹き出しながら、空中に飛び上がった。 「……っ! そ、そうはいかない! グリーン! しっかりして!」 「クッソーッ! ストーム・フォース!」 グリーンが感情任せに竜巻を巻き起こし、レッドの放った炎を竜巻が掻き消す。さすがにあんなのに当たるようでは、製造班にするところだったワン。 「ライトニング・スト……!」 「ホーリー・ショット!」 雷撃を放とうとしたが、それに対してホワイトからレーザーが放たれ、俺の攻撃よりも早くそのレーザーが腕に当たる。咄嗟に躱して腕で済んだが、これでは出力の高い雷撃を放つのに時間が足りないワン。 「ワオーンッ!」 レッドが炎を放ち空を飛び、風を起こすグリーンに迫り攻撃しようとする。以前よりもエナジーが増した今、あの竜巻の中でもレッドは動けるはずワン。 「ブレイジング・ナックッ……!」 竜巻が急に収まり、流れに逆らおうとしていたレッドは勢いのままビルの壁に激突してしまう。 「ライトニング……!」 援護すべく一撃放とうとしたが、やはりホワイトに邪魔されてしまう。ホワイトのエナジーは破壊力こそそこまでない力だが、光の力ということもあってとにかく早い。こうなれば距離を詰めてさっさと倒すワン。 「っ! それなら……!」 一瞬、ホワイトが俺から目を逸らして、すぐにこちらに目を向けてくる。何を企んでいるか知らないが、この莫大なエナジーを込めた雷撃を纏わせたパンチで、バリアを張られてもそれごと貫いてしまえばいいワン。 「ホーリー・バリア!」 「ストーム・フォース!」 ホワイトに届く直前に、足元から竜巻が吹き上がり、地面から足が離れる。まずい、誘われたワン……! 「ホーリー・フォース!」 「ライトニング・フォース!」 打ち上げられ、避けられる場所のない状態で、ホワイトから強力な光のレーザーが放たれる。雷の力では防御が困難だワン。となれば、無理矢理エネルギーをぶつけて相殺するしかないワン。 エナジーがぶつかり合い、光の奔流が走る。空中でエナジーの爆発が起こり、打ち上げられていた俺は大きく吹き飛び地面に叩きつけられた。これは、本当にまずいワン……任務が、達成できないワン……。 「レッド・ドッグ……!」 「イエロー・ドッグ、全力で行くワン……!」 そうだ……最優先は、街の侵略の邪魔する存在を、排除することだワン。敗北は、敗走は許されないワン。なら……! 「ブレイジング・フォース!」 「ライトニング・フォース!」 身体はふらつくが、持てる限りのエナジーを放出して、全身から全方位に向けて雷を放つ。レッドも炎を周囲に放ち、エナジーがぶつかり合い強力な力に変わる。このまま放出を続ければ、大爆発が起こるワン。俺達も無事では済まないが、ヒーロー達も無事では済まないワン。 「止めないと……!」 「ホワイト、逃げないと!」 「逃げたら、この街が無くなっちゃうよ! 僕達はヒーローだ、グリーン。僕達は、ヒーローなんだ……!」 「……ああもう!」 二人のヒーローが、俺達の前に立ちはだかる。既に膨れ上がり爆発寸前のエナジーに立ち向かう。 「ホーリー・バリア!」 「ストーム・フォース!」 俺達の周囲にエナジーの半球のバリアが張られ、グリーンが俺達の間に竜巻を放つ。全力のエナジーが俺達のエナジーを渦巻き掻き消そうとしてくる。しかし、もう遅いワン。混ざり合うエナジーが爆発を起こす。 目の前が光に包まれ、そのまま吹き飛ばされる。思ったよりもすぐに背中にぶつかったのは、ホワイトの張ったバリアだろう。エナジーがバリアの中で渦巻き、俺達の身体を雷と炎で焼き焦がす。 熱いワン……意識が遠退くワン……レッド……グリーン……ホワイト……。 ブルー……ああ……やっと、俺も、そっちに……。 --- 「かくしてヒーローを失い、守る者達の居ない都市はなす術なく陥落し【ゾディアック】の地下アジトは地上に進出して、街の人間達は一人残らず怪人へと変わり、小さな怪人王国が誕生しましたとさ。これから人類の敵となった【ゾディアック】に、世界は支配されて怪人の世界が実現してしまうのか!? とはいえ、純粋なエナジーを扱える戦力もない今、この天下もそう長くはないだろう。エナジー兵器を使えこそすれど、果たして新たに生まれるヒーローに立ち向かえるかと言われれば……。 しっかし、仲間を殺していなけりゃ自分が死ぬこともなかったろうにな。それとも、ヒーローとして、怪人の手先になるよりも死ぬ方が、本望だったんだろうか。そりゃあ、いくらなんでも難儀な話だな……」 GAMEOVER:犬怪人イエロー・ドッグとなり、かつての仲間達と共に命を落とす [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:なし 侵食率:100% 状態:犬怪人化 =||||= 『''怪人化シーケンス100%完了。犬怪人化完了しました''』 そのアナウンスと共に、意識が戻る。目が覚めたばかりで、頭がぼんやりとしている。まだ、目を開けながら寝ているかのようだ。 カプセルが開いたのを確認して、俺は立ち上がりカプセルから出る。 「ああ、やっと起きましたワンね」 待っていたのは、青毛をベースに白い毛のある犬怪人がいる。身体はボディスーツに包まれていて、そのスーツは青をベースに手足に黒で雪の結晶のようなものが描かれている。胸元には黒ずんだ青のクリスタルが装着されていた。 「まずはこれを着てくださいワン」 そう言って、青い犬怪人、ブルー・ドッグが黄色いボディスーツを拡げて手渡してくる。ブルー・ドッグの着ているスーツと似ているが、手足の稲妻模様が白く、胸元のクリスタルも黄色い。 ブルー・ドッグ? 何故俺はこいつの名前を知っているんだ? 隣に……は、誰もいない。一人だ。 取り敢えず言われた通りボディスーツに足を入れ、手を通す。ピッチリしたものではないのもあるのだが、何処かこう、しっくりこない。そもそもこれは俺のものだったのだろうか? そんな気がするんだが……。 「どうしたんですワン? イエロー・ドッグ」 イエロー……ドッグ……それが、俺の名前なのか。なんで名前を忘れていたんだ? 何かがおかしいような……そうでもないような……。 「まだ頭が冴えていないみたいですワン。仕方ありませんワン、私が見本をお見せしましょうワン」 そう言い、ビシッと体側をしたかと思えば、ブルー・ドッグは右手で敬礼する。 「自分、ブルー・ドッグは、かつてはブリザード・ブルーという【ゾディアック】に逆らうヒーローでしたワンが、むざむざ罠に掛かり成す術なく敗北し、犬怪人にして頂きましたワン。これからは【ゾディアック】の犬怪人エリート戦闘員として、忠誠を尽くしますワン」 ブルー・ドッグはそう宣言を行う。ヒーロー? 【ゾディアック】? 何か、靄が晴れて来たような……そうだ、俺には、やるべきことがあるんだ。あるんだワン。 俺もブルー・ドッグに倣い、右手で敬礼する。 「自分、イエロー・ドッグは、ライトニング・イエローを名乗りヒーローという不届き者として【ゾディアック】に歯向かってしまいましたワン! そして偉大なるキング・タイガー様に当然の敗北を期して、犬怪人にして頂きました! これからは心を入れ替えて、キング・タイガー様の理想の世界を実現するために全てを捧げることを、ここに敗北射精を以って誓いますワン! ワオーン!!」 敬礼したまま、フル勃起したチンポからザーメンをスーツの中にまき散らす。エナジーを帯びた精液を浴びて、俺の着ている汚らわしいヒーロースーツを、怪人のエナジーが巡っていく。ああ、愚かな人間だった頃の残滓のエナジーが、怪人のエナジーに塗り替えられていくワン。それが、自分が人間だったという忌々しい痕跡が消えていくことが、射精の快感よりも気持ちいいワン。 「やっと目を覚ましたんですワンね。いくら雑魚ヒーローだったとはいえ、犬怪人になったのですから敗北射精くらいしっかりして貰わないと困るワン」 「すまないワン、やっと目が覚めたみたいだワン」 今の敗北宣言が全てだワン。元ヒーローという忌まわしき存在を、我らが偉大なる【ゾディアック】の寛大な処置によって犬怪人にして頂き、しかも組織に敗北した惨めな元ヒーローを、エリート戦闘員という栄誉ある役目に就けて下さったのだワン。 「これでまた、仲間ですワン」 「ワン!」 「では、早速任務に向かいますワン」 なんだろう、何かが足りないような、そんな感覚がある。これは、なんだろう……。 [[任務に向かう->資料室:犬怪人赤その2]] |==| =|= イエロー・ドッグ 体力:200 エナジー:200 装備:怪人スーツ 侵食率:100% 状態:絶対忠誠 =||||= 「凍り付けワン! ブリザード・フォース!」 「降り注げワン! ライトニング・フォース!」 俺達の初めての任務は、俺達が征服を邪魔していた都市を、俺達の手で破壊して侵略するというものだワン。俺達の悪行の罪を自らの手で雪ぎ挽回し、組織への真の忠誠を示す機会を頂いたのだワン。今はエナジーを全開にして破壊活動を行い、作戦を進めているワン。 「そこまでだ!」 そして、作戦通り俺達の前に、ヒーローが現れる。緑色に白で手足を撒くように渦巻き模様の描かれたスーツにヘルメットを被った人間と、同じく白に黄色で十字が手足に描かれたスーツにヘルメットの人間。緑がストーム・グリーン、白がホーリー・ホワイト。いずれも俺達の元仲間だワン。 「ワン! 獲物が自分から来たワン!」 「そのための作戦ですワン」 そして、これから俺達の仲間になるんだワン。後輩だし俺達程ベテランはないが、エナジーを使いこなせるヒーローには変わりないワン。雑魚戦闘員で相手するには荷が重すぎるワン。 「ブルーさん達のスーツのデザインパクッて、なんのつもりだ!」 「何言っているんですワン? 私がそのブルーですワン!」 「そんな嘘には騙されないぞ!」 「いや……グリーン、嘘じゃないみたいだよ……」 犬怪人になる前からキャンキャン喚くグリーンに対して、最年少のホワイトが冷静に、しかし恐怖の臭いを漂わせてそう指摘する。ホワイトは特にエナジー操作に長けていて、エナジーである程度人を見分けることが出来るほどエナジーに敏感なんだワン。 「そんな! だって、そんなはず……」 「あの犬怪人達から、確かに先輩達のエナジーを感じるんだ」 「じゃあ、先輩達は犬怪人に……」 「そうだワン。そして、これからお前達も俺達に負けてアジトに連れて行かれて、犬怪人になって敗北射精することになるワン!」 「少し大人しくしてもらいましょう。ブリザード・コフィン」 ブルーによって冷気の渦が巻き、二人を凍らせようとする。 「……っ! そ、そうはいかない! グリーン! しっかりして!」 「クッソーッ! ストーム・フォース!」 冷気が竜巻に巻き上げられ、一瞬攻撃は防げたように見えた。しかし渦巻く冷気はそのまま凍り付き、竜巻状の氷の棺ができるだけワン。 「ホーリー・バリア!」 純然なエナジーの、半球の障壁が展開されて、氷の棺、いや、巨大な柱の中にありながらも、バリアによって出来た隙間に避難されたワン。 純然なエナジーの、半球の障壁が展開される。竜巻の凍り付いた氷の柱が出来たが、バリアによって出来た隙間に避難されたワン。 「やはりそう来ますワンね。イエロー、やっちゃってくださいワン」 「ワン! ライトニング・ストライク!」 ブルーの攻撃を防いでいる間にエナジーを全力で溜め込んでおいたものを放出し、氷とバリアを貫くワン。そもそも雷の力は~~レッド~~よりも強力ワン。ん? 今、誰と比較したワン……? 「うわああぁぁぁ!」 「ぐうぅ……エナジーが、以前よりも強く……」 「そうさ、俺達は犬怪人になって強くなったワン!」 バリアを壊され雷に打たれ地面に倒れる二人を見下ろす。このまま持って帰えれば、任務達成ワン。 「レッド、助けて、レッド……」 「レッ……ド……?」 レッド……? なんだ、誰のことを言っているんだ? 他にヒーローが? いや、でも俺達は四人……五人だった……? 俺、ブルー、目の前に転がるグリーン、ホワイトの他に……。 そういえば、リーダーは……? 俺達のリーダーは……。 「うぐっ……!」 「イエロー? どうしたのです、こんな時に……」 「違うっ、いや、でも……!」 俺達には、リーダーがいたはず。~~レッド~~……頭の中から意図的に消されている存在が、いる。そうだ、消されたんじゃない、消したんだ。レッド、俺が、殺した……。 「ワオオオオオオオオン!!!」 「うっ、うわぁあああ!」 「イエロー! 止まりなさっ……!」 感情が、エナジーの放出が止められず、周囲に無茶苦茶な雷を放ってしまう。そうだ、なんで忘れていたんだ。俺は、大切な仲間を手にかけてしまったんだ。 放電はしばらく続き、周囲のビルを破壊し、傍にいたブルーも焼き焦がしてしまう。ああ、また一つ罪を重ねてしまった。俺は、仲間を……殺してしまった……。 「……」 もう、組織には戻れない。俺は、仲間を殺してしまったのだから。いつの間にか敵の姿も見えない。帰れない。帰ってはいけない。でも、俺は、何処へ行けば……。 --- 「かくしてイエロー・ドッグが【ゾディアック】へと帰ってくることはなかった。二人のヒーローは生還し、かろうじて【ゾディアック】の侵攻を食い止めているが、都市が【ゾディアック】のものになるのも時間の問題だろうか。 しかし、あいつは本当に何処へ消えたのか。スーツの追跡機能も壊れたようで、何処へ行ったのやら……犬としての帰巣本能さえ壊れたのか、本当に戻ってくる気配がない。未だ生死不明で、洗脳が解けたのか、それとも怪人として彷徨っているのか……とにかく、不憫としてならないな」 GAMEOVER:犬怪人イエロー・ドッグとなり、主無きまま何処かを彷徨い続ける [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:なし 侵食率:100% 状態:犬怪人化 =||||= 『''怪人化シーケンス100%完了。犬怪人化完了しました''』 そのアナウンスと共に、眠りから覚めた。 カプセルが開いたのを確認して、俺は立ち上がり自分の入っていたカプセルから出る。 意識はハッキリしている。まず自分の姿を確認したいところだ。失敗したとはアナウンスからして思えないが、どうなったのかは知りたい。 『''怪人化シーケンス100%完了。犬怪人化完了しました''』 隣で同じアナウンスが聞こえてくる。これはおそらく、ブルーのものだろう。 「おや、もう起きていましたか」 カプセルから出て来たブルーの姿は、当然人間のものではなかった。綺麗な青色の毛に覆われ、腹から股下から太もも、首の下は白い毛の身体に、犬の頭。狼のようにシュッとした顔をした、あの時見たレッドと同じ犬種だろう犬だ。カプセルから出たばかりだから当然といえば当然だが、生まれたままの姿だ。ただ、不思議とそんなに恥ずかしさはない。まだ、ほんの少し抵抗はあるが、気になるほどではなかった。 「姿を確認したいな」 「そうですね……ああ、ご丁寧に姿見を用意していてくれているようですよ」 「あ、本当だな」 見ればすぐ右手に大きな姿見があったではないか。そこに映る姿を見れば、金髪のような黄色い毛にブルーと同じような配色で白い毛のある犬怪人の姿があった。やはりレッドとブルーと同じく、マズルのシュッとした、見ようによっては狼にさえ見える顔をしている。しかしこうして並んでみると、全然違うように感じるし、ブルーはブルーだと分かる顔をしていた。俺の顔も、俺のものだと分かる。 『目を覚ましたならば、すぐにメインホールへ来い』 キング・タイガーの声でアナウンスが流れる。メインホールの場所は自然と分かった。 俺達は服も着ないままに、言われたメインホールへと足を運ぶ。怪人達、主に幹部や戦闘員が集い話し合いや指令が行われる場となっている。そこには既に大量の鼠怪人の戦闘員達と、九人のそれぞれ種族の違う怪人幹部達。そしてレッドとキング・タイガー様。 「来たな。こちらへ上がってこい」 言われて鼠怪人達をかき分けて行く、ことになるかと思ったが、スッと左右に広がり鼠怪人達が道を開ける。堂々とそこを通り、キングの待つ舞台の上に向けて歩いていく。 「いい姿になったな。醜悪な人間よりも、ずっといい姿だ」 「光栄です」 ブルーは胸に手を当て恭しく頭を下げる。普段ならば威圧感のあるキング・タイガーの目は優しく、恐怖を感じない。受け入れて新たな主を迎えられることに、喜びを感じる。 「お前達を我らが同胞として受け入れる儀式だ。まだ残っている人間としての意識を、忠誠射精と共に吐き出すのだ」 「「はい」」 俺達は、二人同時にビシッと敬礼する。 「俺、ライトニング・イエローは、今日この瞬間より人間を辞め、精鋭戦闘員犬怪人、イエロー・ドッグとして生まれ変わり、キング・タイガー様の使命の下に人類総怪人化の尖兵となることを誓います」 「私、ブリザード・ブルーは、今この時より人間としての生を終え、精鋭戦闘員犬怪人、ブルー・ドッグとして新たな生を歩み、キング・タイガー様の使命に賛同し人類怪人化の尖兵となることをここに誓います」 ほぼ同時に宣誓を行い、言葉の最中に犬チンポを勃起させ、宣誓を完了すると共に射精する。その瞬間、キング・タイガー様の言う通り精液と共に自分が人間であったという事実が消えていく。怪人と人間の間にある、常識の齟齬が消えていく。裸の恥ずかしさや、人間に対する同族意識が消えて行った。むしろ、嫌悪感さえ覚えてくる。 「良くやった。レッド・ドッグ、二人にあれを返してやれ」 「はいワン! ほら、二人とも受け取れワン!」 側に控えていたレッド・ドッグが後ろ手に持っていたものを俺達の前に突き出してくる。それは、人間の臭いのする、ヒーロースーツというやつだった。それを見て思わず顔を顰める。確かにこれは元々は俺のものだったのだろうが、今そこからするのは他人の臭いにしか感じない。 「それを着て、人間の痕跡を上書きしろ。忌むべきものだが、スーツはともかくこのエナジークリスタルという代物は、早々替えが効かない」 「そうですワンね……人間側もこれ一つ作るのに、随分資金を投入していますワンね」 ヒーローがエナジーを自在に操るためのエナジークリスタルだが、綺麗な結晶の見た目をしているが、その実核には精密機械が埋め込まれており、それが個人によって変わるものになっているため量産不可能なのだとか。クリスタル自体も希少素材で、スーツも特別性でかなり金が掛かっているらしいワン。 「分かりましたワン」 やはり少し忌避感があるものの、キング・タイガー様の命令である以上応えるのが犬怪人だ。背中の開かれた部分からまず足を遠し、その後に手を通す。そのままではぶかぶかだが、エナジーを通すと自然と体にフィットする形に変わり、スーツがぴっちり身体に張り付く。射精したばかりの勃起犬チンポが擦れて気持ちいい。 「ワン」 「ワン!」 再び敬礼して、俺達は一緒に射精する。精液が飛び出ることはなく、代わりにエナジーの塊のザーメンがスーツに干渉し、エナジークリスタルにも干渉し、怪人のエナジーで黒く染まっていくワン。あっという間に不快な臭いは上書きされて、犬の、自分の臭いで染まっていき、安心感があるワン。 「これからはレッド・ドッグと共に、犬怪人精鋭戦闘部隊として励むがいい」 「「ワンッ!」」 [[しばらく後……->資料室:犬怪人闇その2]] |==|=|= イエロー・ドッグ 体力:200 エナジー:200 装備:怪人スーツ 侵食率:100% 状態:忠誠 =||||= あれから一週間。今まで以上に自らを鍛えつつ、組織にエナジーを捧げていたワン。その成果もあって、侵攻に必要なエナジーが予定よりもずっと早く溜まったワン。 かつて五人のヒーローが守っていた街は、今や二人の年端もいかない子供のヒーローが守っていた。幼くともエナジー操作能力に長け、大人のヒーロー顔負けの強さがあったワン。しかし、それでも二人しかいなければ限界があるワン。計画的な大規模侵攻となればなおのことだワン。 「い、いやだっ、ヂュウウウウウウ!」 「おごぉ、ふごぉおおお!」 「こ、コケコッコーーーー!」 鼠戦闘員達に適正のある人間を簡易基地に連れてこさせ、適切な怪人へと変え、適正のない人間はその場で鼠怪人へと変えて、新たな兵として元居た鼠戦闘員達の補助に回らせている。 「う、うわぁあああ!」 叫び声を上げるのは、何も一般人だけではなく、人間が怪人になるのを目の当たりにした幼いヒーロー達も、声を上げていた。変化に対する恐怖心、という面もあるだろうが、今まで自分が戦っていた、殺していた怪人が人間から変わったものだったという事実が、受け入れがたいのだろうワン。 「あ、ああ……」 「ホワイト! ど、どうしたんだよ! お、お前が、そんな焦るなんて……」 「だって、だって……エナジーが、もう、違うんだよ……あれは、あれじゃあ……」 ホーリー・ホワイトは純粋なエナジーを操る力を持つヒーローだワン。それゆえ、エナジーの変質も見えるために、見た目以上の変化を感じてしまったのだろう。そして、一つの想像が頭に過ったのだろうワン。 「元には戻らない。そう、その通りだワン」 「なっ、犬怪人!? しかも三体も……!」 「……嘘……なんで……」 「ホワイト、構えて……」 「なんで、先輩達が……」 「は……?」 ボディスーツを見れば分かりそうなものだが、グリーンは俺達が俺達だと分からなかったようだワン。 「グリーン、ホワイト、迎えに来たワン! お前らも犬怪人になるワン!」 「なっ……! ふざけんな!」 「ふざけてなんていませんワン。君達が人間の悪意に侵される前に、救い出すワン」 「クソッ、先輩みたいな喋り方しやがって……!」 「グリーン、違う……あの犬怪人達は、先輩そのものなんだよ……」 「そ、そんな……ク、クッソォー!」 グリーンは戦う決意をし、すぐに戦闘になったワン。しかし、ただですら三対二の時点で数さえ負けていたのに、実力も、経験も、エナジー量も、どれも負けているヒーロー達に、勝ち目はなかったワン。 瞬時に制圧し、二人をヒーロースーツを着せたまま拘束し、街の中心を陣取る簡易基地へと連行する。鼠戦闘員達と同じように獣化薬を持ち出しその場で獣化させても良かったのだが、その場合の方法からして大きな隙を晒すことになるため、戻った方が都合がいいワン。 「うっ、ううっ……」 「良くやった。どうする、カプセルに入れてやってもいいが」 「いや、この二人には期待していますワン。より高純度なエナジーで変化させてやりたいですワン」 「だよな! その方が強くなるだよなワン?」 「ああ、そうだ。ならば……マスター・ラット」 「はいよ。そこに寝かせろ」 意識のない二人を、俺達がそれぞれ近くの診察台に乗せると、マスター・ラットはキング・タイガー様から注射器を預かり、二人にそれぞれ獣化薬を注射していく。獣化薬はキング・タイガー様のエナジーを元に、他の怪人達のエナジーから作られるワン。他の人間にはこの簡易基地でも作っている量産品を使っているが、あの注射器はキング・タイガー様のエナジーが直接込められているワン。だから今、二人のヒーローにも、キング・タイガー様のエナジーが巡り、その御心も流れ込んでいるはずだワン。 「あぐっ……こんっ、な……」 「あ、ああ……」 グリーンは苦しそうにもがくが、ホワイトは静かに横たわり目を閉じたまま、涙を流していた。純粋なエナジーを扱う力を持つ分、エナジーを通して伝わる感情、感覚に対する感受性が強いのだろう。 「って、どうするワン? 三人で二人だと、中途半端だワン」 「この際効率は気にしなくともいいですワン。一人一人、私達全員の精を注ぎ込みましょうワン」 「そうだなワン。その方がいいワン」 ヒーローがいなくなった今、そんなに急ぐこともない。後の侵攻は鼠戦闘員達に任せればいい。 「まずは、グリーンからワン。誰が尻に入れるワン?」 「レッドじゃないかワン? もうギンギンになってるワン」 「え? あ……二人を仲間に迎え入れられると思うと、我慢できないワン!」 すぐにレッドは行動に移り、診察台に横たわるグリーンの向きを九十度変え、腹が診察台に乗るように配置する。その間も自分のいきり立つ股間をグリーンの尻に、互いのスーツ越しながら押し付けていた。 「うっ、な、何を……」 「安心しろワン、ちゃんと気持ちよくしてやるワン!」 「へ? いぎっ……!」 スーツに包まれたままだったレッドの股間部から犬チンポが飛び出て、そのままグリーンのスーツを貫いてその尻へと無理矢理犬チンポの先っぽを捻じ込む。まだ幼い、尻の穴を排泄にしか使ったことのない子供にとって、今は痛みばかりのはずワン。早いところ変化を早めてやらなくてワン。 「ほら、これを咥えるワン」 「うぐぅ……!」 俺もスーツから犬チンポを取り出し、グリーンの小さな口へと無理矢理捻じ込むワン。口いっぱいになるものだから歯が当たってるワンが、それもすぐなんとかなるはずだワン。 「少しの辛抱だワン。いっぱい先走りを飲んで、犬怪人の因子を受け入れるワン」 既に俺の犬チンポはギンギンで、先走りが零れているワン。朦朧とした意識の中で口を完全に塞がれているグリーンには、吐き出すなんてこと出来ないワン。いっそ苦しい時間が続くくらいなら、潔く変化を終えてしまった方が幸せワン。 「ん、んんっ……!」 俺も早く射精してやりたいワン。そうすれば、すぐにでも変化させられるのにワン。キング・タイガー様も近くにいるのだから、忠誠射精すればいいワンか……? 「ふぅ、俺、イエロー・ドッグは、かつてはライトニング・イエローを名乗る人間だったが、キング・タイガー様の御心を知り、心の醜い人間達を見限り、犬怪人として生まれ変わらせて頂きましたワン。これからは星の救済のために人類を獣へと変える力となることを誓うワン……!」 犬怪人の遺伝子に刻まれた、その忠誠の喜びだけで俺は精を吐き出してしまうワン。グリーンの口の中に精を放ったことで、すぐに頭が変化していくワン。人間の耳は縮み、代わりに尖った犬の耳が頭の上から二つ伸び、俺の犬チンポを咥える小さな口は伸びて、マズルとなって俺のチンポを包むワン。 レッドも射精したようだワン。ブルーも準備できたようで、俺はグリーンの口からチンポを抜いて、ブルーと代わったワン。ブルーもすぐに精を注ぎ込んで、グリーンはそれを一心不乱に飲み干していたワン。もう、抵抗の意志はないようだワン。 「わ、わう……」 「あぁ、グリーン……」 グリーンに精を注いでいた間に、ホワイトは意識を取り戻してしまったようだ。グリーンの変化に恐怖を感じているのだろうか、目が虚ろなままワン。 「……先輩達も、こうやって犬に変えられたんですか」 「そうとも言えるし、けどお前が思っているのとは違うワン。俺は、キング・タイガー様の御心を、そして、星の嘆きを知って、自ら人間を捨てることを選んだワン」 ブルーもそうだ。レッドは……おそらく俺の知るレッドであれば、抗ったのだろう。それでも今は大切な仲間だし、変わらずリーダーでいて欲しいワン。 「そう、なんだ……」 ホワイトは、変わらず虚ろな目をしていた。言葉を反芻しながらも、何処か遠くを、遥か遠くを見ているようだったワン。 「……分かった。あの声を聞いたら、もう、人間のために戦いたくなくなる……」 「じゃあ、今度はイエローが尻に挿れてやれワン!」 しんみりした空気なんて関係ないと言わんばかりのレッドだワン。変化した後の調整もあるから、早い方がいいのは確かワン。 「お尻に……? さっきも、グリーンに何を……!?」 ホワイトは、これから具体的に何をされるか分かっていなかったようだワン。それも仕方ないワン。ホワイトはまだ中学生だワン。性教育を受けていても、男同士の性行為を知らなくても無理もないワン。 レッドと同じようにホワイトの尻へと俺の犬チンポを当てて、ホワイトのヒーロースーツにエナジーを流し込んで変形させ、尻だけを晒させる。エナジークリスタルを通してエナジーを流すことでスーツを変形させてフィットさせる機能を応用すれば、こんなこともできるワン。 「痛っ……! な、何……!?」 「少しの間、我慢するワン」 まだ人間のホワイトにとって、初体験な上に解していない尻穴では痛みしかないだろうワン。先程射精したばかりでいくらか精液が残っているから、少しでも早く変化して痛みから解放してやりたいワン。せっかく受け入れてくれたというのに、痛みによる歓待はあんまりだワン。 「ホワイト、これを咥えなさいワン」 「えっ、それチンんんっ……!」 反対側にいたブルーが、半ば無理矢理犬チンポをホワイトの口に挿入する。すまないワン。これも、ホワイトが早く俺達の仲間になるためワン、と心の中で謝っておいたワン。 「ん、んんっ……!」 俺もブルーもゆっくりと腰を動かし、自分の犬チンポに刺激を与えるワン。心の中でキング・タイガー様への忠誠を唱え、心を昂らせて二度目の射精を促すワン。 「ワン、出すワン……!」 少しして、本日二度目の射精をしてホワイトの中にエナジーを込めた精液を放出したワン。気持ちいいとかそういう快楽は抜きに、一刻も早く変化させてやりたい気持ちが強いワン。 「あぐっ、ワオォン!」 ブルーも出したようで、ホワイトは口から精液を垂らしながらも一吠えして急速に変化していくワン。マズルが伸び、耳が伸び、純白の可愛らしい犬の顔になっていたワン。 「これで、やっとみんな仲間に戻れたワン! 二人とも、歓迎するワン!」 --- かくして都市は完全に制圧され、五人のヒーローが完全な犬怪人となった。侵略兵器の簡易基地を中心に都市を作り変え、元々の地下アジトを拡充したエナジー生産施設と防衛施設を造り上げた。労働力なら都市にいた人間の多くが鼠になったおかげでかなり余裕があったから、無理なく進んだ。さすがに俺の処理能力も限界を迎え、何人か意思を持たせてもらい処理を分散できるようになり、少しは余裕が出て来た。 さすがに人間側もこの大規模化した悪の組織を放っておくことは出来なかったようだが、大量破壊兵器さえ防ぐホワイト・ドッグのバリアに手も足も出ず、犬怪人戦隊達の攻勢を凌ぐことも出来ず、次々に周囲の街を侵略し、他のヒーローやヒーロー候補も取り込み、このまま国土全ての人間を怪人に変えるのも時間の問題だろうな。 このまま行けば世界征服も現実のものになりそうだ。海を越える手段も、そんなに難しくはない。エナジー生産量も増え続けるのだから、適正を無視して全員鼠に変えるミサイルでも打ち込めばいい。 そうして人類が全て怪人になれば、後は緩やかに絶滅を待つばかりだ。雄しかいない怪人に、新たな命は生まれない。そうして文明を持つ生物は消え、星はようやく休息へと至れるのだ。そうなるならば、それはそれでいい、か。 END:世界征服の末、星の休息 [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= ダメだ、戦力差は絶望的だ。エナジーの増したレッドに勝つのさえ難しいだろうに、あのエナジー量のボスまで相手に出来ない。ここは一度退いて、応援を要請しなくては……。 エナジーを込めて、走り出す。出口はもう見えているんだ。身体強化して走り抜ければ、レッドでも追いつかない……。 「ガッ……!」 だが、踏み出した瞬間、凄まじい衝撃が側面から走り吹き飛ばされる。そのまま壁に激突して、そのまま床に倒れてしまう。この虎怪人、あまりにも強い……。 「まさか逃げ出すとは……人類の守護者がこのザマとはな」 冷徹に、侮蔑の目を向け見下してくる虎怪人。何を言われても、逃げなくては……。 「貴様には犬の価値もない。だが、殺すくらいならば最大限に利用させて貰おう。敵に背を向ける貴様には似合いの恥辱をくれてやる」 「……っ!」 倒れ込む俺の腹を蹴られ、その衝撃に意識を失った……。 [[その後……->資料室:猿怪人化その2]] |==| =|= ドM猿怪人 体力:100 エナジー:100 装備:なし 侵食率:100% 状態:マゾ奴隷 =||||= 「いぎっ、あがああああああ!!」 カプセルの中に閉じ込められ拘束され、獣化薬を注入されていた。両手両足を拘束され、ヒーロースーツは剥ぎ取られエナジーを吸収されて動けず、激痛の中身体が変化していくのを、抵抗出来ず叫ぶことしかできない。 身体が変化していく。とは言っても、大きく変化することはなく、全身の毛穴が開きそこから毛が生えてくる。その感覚がないのは、顔と手足、それから尻。 変化して行く度に、信じられない痛みが走る。にも拘わらず、その変化は決して大きくなく、ただただ苦しみを与えるために何かに変えられているようだ。 「うぐっ……ああああああ!」 それと同時に、頭に思想を無理矢理刻み込まれている。 ''自分は【ゾディアック】の忠実なる奴隷であり、組織の底辺の雑魚戦闘員よりも更に下の最底辺性処理マゾ奴隷です。ケツを叩かれ掘られて、惨めに喘ぎ射精し、人類に敗北宣言するための存在です。'' 無理矢理頭の中を書き換えられるというよりも、ただただその言葉を、性質を刻まれるばかりで、不完全な洗脳が続く。痛みと洗脳で余計なことはほとんど考えられずに抗うことしか出来ないが、それでも意図して洗脳を不完全にしているとは感じる。 変化が終わっても、責め苦は終わらない。むしろ、より苛烈になっていく。変わらずカプセルに閉じ込められたまま四肢を繋がれ、電流を流されることもあれば、尻に異物を捻じ込まれ責め立てられ、痛みと、にも頭に拘わらず刻み込まれた快楽を浴びせられることもあった。 どれだけ責め立てられたことだろう。三日? 一週間? 一ヶ月? 時間の感覚が狂い、もはや永遠とも一夜とも分からなかった。 「さてと、初仕事だぜ。っと、その前に自分の現状を知っていた方がいいか」 ようやく外に出されたかと思えば、''マスター・ラット様''はそう言い、鏡を見せられる。そこにいたのは、全身を黄色い毛に覆われていた。顔と手足は毛に覆われておらず、その顔はまだ、俺の、ライトニング・イエローと分かる顔をしていた。 「さしずめ猿怪人、ってところか。我らがボスが人間嫌いだから今まで造らなかったけど、憎しみは大義を持つ怪人さえも醜くしちまうのなぁ」 猿……言われてみれば、確かに猿だ。顔がそのまま人間だからそう見えなかったが、猿だと言われれば猿だ。 「おら、とっとと歩きな」 鏡を見ていたところに、''マスター・ラット様''から後ろから尻に蹴りを入れられる。明らかに毛に阻まれず、直接蹴られたような痛みがあった。 「んーっ!」 ボールギャグを噛まされ、手足を広げられ手術台のようなものに拘束され、何処かへ運ばれていく。どんどんアジトの中を進んでいき、とうとうアジトの外に出る。そのまま護送車のような車に運び込まれ、また何処かへと移動する。 一体何処へ連れて行こうというんだ? このまま街へ出ていくとでも……? ガタガタとした道を下り、段々と舗装された道に出たのか揺れは収まる。本当に街へ向かっているのか? だが、だとしてもどうして街へ……? もがいてみてもまるで力が入らず、俺の足掻きは徒労に終わった。エナジーを使おうとしても、まるで何処かで塞き止められているかのように止まってしまっている。 ようやく車が止まった。どうも外が騒がしい。人の声……だろうか。何か違和感があるが……。 車のバックドアが開き、台に固定されたまま外に出される。久しく外の光を見ることもなかったせいで、随分眩しく感じた。ここは……。 「なっ……」 場所は街の中心と言ってもいいスクランブル交差点、そのど真ん中だった。人の姿はなく、周囲には怪人しか存在していなかった。それだけで分かる。俺達は、ヒーローは負けたんだ。 「っし、カメラの準備は出来てるな」 ''マスター・ラット様''がそう言い、大きな、テレビ局で使われている、向けられ慣れたカメラを動かしている。そして、交差点のど真ん中に、大き目な舞台のようなものが設置されていた。まるで、前時代的な処刑台かのようだ……。 「我らがボス、いつでも始めていいぜ?」 「ああ、そうしよう」 腹の底に響くような、威圧感のある声が後ろから聞こえたかと思えば、頭を掴まれ持ち上げられる。ギリギリと頭に穴が開くんじゃないかと思う痛みに苛まれながら舞台の上に運ばれ、その上に叩きつけられるように置かれた。 「人類諸君。これより我が前より逃げ出した、元ヒーローの今の姿を見せよう」 「ぐえっ!」 倒れ込む俺の背中を思いっきり踏みつけて、''キング・タイガー様''が言葉を紡ぐ。 「この猿が、元ライトニング・イエローだ。この顔に見覚えがある人間も多いだろう」 背中を踏まれたまま、髪の毛に当たる毛を掴まれカメラに顔を向けられる。まさか、この様をこの街どころか、国中に……!? 「この元ヒーローは、あろうことが我が前に対峙したにも拘わらず、我に背を向け逃げ出すという、ヒーローの風上とは思えぬ恥晒しの行為をしでかした者だ」 「ちがんひぃっ……!」 カメラが向けられているのもあり、反射的に否定しようとしたが、それも尻を思いっ切り蹴られ出てしまった嬌声に止められてしまう。嬌声……!? 痛みは確かに感じているのに、どうしてこんな強い快感を!? 「これよりこの恥知らずの処刑を行う。この人類の恥に相応しい、恥辱に塗れた処刑だ」 処刑!? いや、怪人に支配されたこの状況であれば、それも当然か。しかし、恥辱に塗れたとは……? 「まずは雑魚戦闘員共、この猿に自分の立場を分からせてやれ」 「チュウ!」 民衆のように群がる怪人達の中から数匹、黒い雑魚戦闘員のスーツを着た鼠怪人達がステージの上へと上がって来る。見慣れた姿とも言えるが、スーツに覆われているもののはっきりとした形の''チンポ''が浮き上がっていた。 欲しい……あの''チンポ''が欲しい……。 って、なんだ?! この思考は。クソッ、無理矢理刻み込まれた思考がふと出てしまったのか? 「チュウ!」 「んひぃ!」 尻に異物が、雑魚戦闘員のチンポが捻じ込まれ、痛みと快楽に変な声が出てしまう。どれだけ卑しいと、嫌悪感を抱こうとも、身体に、脳に直接刻み込まれた快楽に抗うことは叶わない。 「ひぎっ、いぎぃっ……!」 「おうおう、早速ヤベェ面晒してんなぁ!」 カメラを向けている''マスター・ラット様''がそう囃し立てる。それを聞いて必死に表情を固めようとしたものの、雑魚戦闘員が腰を振る度に表情がぐちゃぐちゃになる。ダメだ、耐えなくては……たとえ敗北者だとしても、ヒーローの矜持を守らなくては……。 「チュ、チュー!」 そう思っている内に、雑魚戦闘員が射精したようで、腹の中に熱いものが注ぎ込まれる。その瞬間感じたくもない快楽が全身を駆け巡り、自分のチンポが硬くなっていく。 「次だ」 「チュウ!」 雑魚戦闘員のチンポが抜けたかと思えば、すぐに別の雑魚戦闘員が後ろに立ち、チンポを挿入してくださる。思考がどんどん侵食されていく。脳に刻まれた、偽りの本能に心まで犯されていく。カプセルの中にいた時とは比にならないほど強烈に頭の中がかき乱され、自分というものが確実にヒーローから、人間からマゾ猿怪人に変わっていく。 次々に''鼠怪人様''が自分の中にザーメンを注いでくださる。幾度も注がれ、腹がパンパンに膨れ上がり、ザーメンだけで孕んだかのようだ。こんな辱めを受けたのに、何処からか来る多幸感に包まれている。 「ヒーローとしてはおろか、怪人としてさえ醜悪な様だ」 「うぶっ……!」 急にザーメンの溜まる腹部に向けて、強烈な痛みと衝撃が走る。キング・タイガー様の足が、自分の腹へと蹴り入れられ、突き刺さっていたのだ。腹に穴が開くかと思う蹴りに、ザーメンが口から、鼻から、尻からも噴き出てしまう。気を失ってもおかしくない一撃だったが、身体の改造が功を奏してか、強烈な快楽が意識を引き留めた。 「さて、そろそろこの余興を終わらせようか。犬怪人戦隊、上がってこい」 『はい!』 その声と共に、四人の犬怪人様が舞台に飛び乗る。それぞれ赤と青、緑と白のスーツを着た犬怪人で、それぞれボディスーツと同じ毛の色の犬怪人だ。このエナジーは……。 「この犬怪人達のスーツにも、見覚えがあるだろう。そうだ、こいつらもこのマゾ猿の仲間だったヒーロー共だ。我々はこの街を完全に掌握し、ここに元ヒーロー達の敗北宣言を以ってして我らの勝利を宣言する。レッド、代表としてお前がそれを犯し、敗北射精せよ」 『はい!』 それぞれがカメラに向けて立ち、レッドが自分の後ろに立ち、尻を掴み上げる。既にチンポはフル勃起していて、躊躇なくそのチンポが押し当てられた。欲しい……もう、プライドなんてどうでもいい。 「自分、レッド・ドッグは、ブレイジング・レッドというヒーローを名乗り、我らが【ゾディアック】に逆らい、世界征服を妨害した元罪人ですワン! 今ここにこの臆病者の性処理肉便器をぶち犯して、敗北射精をキメて敗北宣言するワン!」 「自分、ブルー・ドッグは、かつてはブリザード・ブルーという【ゾディアック】に逆らうヒーローでしたワンが、むざむざ罠に掛かり成す術なく敗北し、犬怪人にして頂きましたワン。全国放送の場にはしたなく勃起したチンポを晒し【ゾディアック】への忠誠を示し、ここに敗北射精の元に敗北宣言しますワン」 「自分、グリーン・ドッグは、ストーム・グリーンというヒーローだったけど、レッド・ドッグとブルー・ドッグ、そしてキング・タイガー様に完全敗北して犬怪人になったワン! 真の仲間達と一緒に、このクソ雑魚戦闘員以下の面汚しのカスに敗北射精して、敗北宣言するワン!」 「自分、ホワイト・ドッグは、ホーリー・ホワイトを名乗っていたヒーローだけど、レッド・ドッグ、ブルー・ドッグ、それからキング・タイガー様にやられて、グリーン・ドッグと一緒に犬怪人にしてもらったワン。チンチンとエッチと敗北射精が大好きな犬怪人として、この底辺猿に敗北射精して、敗北宣言するワン!」 四人の犬怪人様達が一斉に敗北射精して、レッドの大量のザーメンが自分の腹を再び満たす。他の犬怪人様のザーメンが降り注ぎ、鼠怪人達とは比にならないほど濃いザーメンの臭いで満ち溢れる。ああ、自分も、自分も……! 「自分、雑魚戦闘員よりも最底辺のクソマゾ奴隷猿怪人は、かつてはライトニング・イエローという名のヒーローでしたが、キング・タイガー様を前に恐れをなして逃亡しようとしたものの無様にも失敗し、この腑抜けの臆病者を相応しい存在に変えて頂きました! これからはヒーロー敗北の象徴として、我らが【ゾディアック】の肉便器兼サンドバックとして生きることを、ここに敗北射精を以って誓いますぅ!」 自らの口から敗北射精を宣言した瞬間、栓をされていたように射精出来なかったチンポから、堰を切ったようにザーメンが噴き出し、ザーメンの水溜まりを作っていく。 プライドもズタボロにされて全てを奪われて、ようやく猿怪人として完成して、快楽と幸福に満たされていく……。 --- 「かくしてヒーローだったそれは本人の宣言通り肉便器兼サンドバックとして、主に元ヒーローだった犬怪人達に弄ばれることとなった。組織はというと、ヒーローを全滅させて戦力に取り込み、街を一つ支配して勢い付いて、元ヒーロー共のエナジーを使って侵略兵器を拡張して、更に領土を増やすつもりだ。 このままキング・タイガーによって人類が消滅してしまうのか。こうなると乗っかるしかないが……案外ヒーローがあのザマじゃあ、本気で世界を支配しちまうかもな?」 GAMEOVER:最底辺マゾ猿怪人になり、組織の肉便器兼サンドバックとなる [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==|=|= キング・タイガー 体力:1000 エナジー:1000 装備:王のスーツ 侵食率:100% 状態:唯我独尊 =||||= 俺が新たな王となり、俺自ら街へと侵攻した。目的は、残る二人のヒーロー、グリーン・ストームとホーリー・ホワイトの捕獲。犬怪人となったレッドとブルーに行かせても良かったが、あの二人は若いながらも力のあるヒーローだ。油断はしない。 「はぁ、はぁ……」 「グリー、ン……もう、ダメ……」 そして今、ホワイトの張るバリアを雷を宿した拳で砕き、二人を地に伏せさせる。守るためのエナジーも底を尽き気を失った二人を攫い、アジトに戻った。 もはや救助者も、そればかりか街を守る者さえいない。丸一日時間を掛けて、二人の少年ヒーローを、犬怪人へと変化させた。それぞれ緑と白、そして全身純白の犬怪人に変わった。どちらも元の年齢の通り、幼さの残る顔をしている。今、その二人に元着ていたヒーロースーツを着せ、俺の前に立たせ敬礼をさせている。 「ワン! 自分、グリーン・ドッグは、昨日までストーム・グリーンという人間のヒーローワンで、怪人を倒す悪い奴だったワンけど、キング・タイガー様のおかげで犬怪人戦闘員にしてもらいましたワン! これからは【ゾディアック】のためキング・タイガー様のため、この力を奮うと誓いますワン!」 「ワン! 自分、ホワイト・ドッグは、ホーリー・ホワイトというヒーローでしたワンが、先日キング・タイガー様自らの手で倒され敗北して、名誉ある精鋭戦闘員である犬怪人へと変えていただきましたワン! これからは【ゾディアック】の一員として、怪人達を守ることを誓いますワン!」 幼い身体に対して大きな犬チンポをいきり立たせ、スーツに浮き上がらせながら敬礼して忠誠の言葉と共に敗北射精をする。怪人のエナジーでスーツとエナジークリスタルが書き換わり、白かった部分が黒く変わる。ホワイトのスーツは白かった部分が黒く、黄色の十字の部分が白に変わっていった。 「それでは、歓迎の意を込めて、二人で舐めるがいい」 玉座に座り、スーツからチンポだけを解放して、股を広げて見せ付ける。犬達の誰よりも大きく立派な虎チンポを前に、犬達は生唾を飲み込む。精通さえ危うい子供だったグリーンとホワイトさえもだ。 「「はい!」」 すぐに嬉しそうに尻尾を振りながら近付き跪き、それぞれが俺の太腿に両手を置いて身を乗り出し、ペロペロと俺のチンポを舐め始める。男の味など知るはずもなかった子達だが、それが生まれついての好物だったかのように、恍惚の表情で舐めている様は、無様ながら愛おしい。 「んぷっ、わふぅ……」 「わん、わぅ……」 「うう、羨ましいワン! グリーンもホワイトもずるいワン!」 「後で相手してやる。今は足でも舐めていろ」 「ワン! ありがとうございますワン!」 不満を言うレッドに、少々冷たく当たってしまったと思ったが、レッドはおろか近くでモジモジしていたブルーもその言葉に飛び付き、それぞれが片足ずつ床に這い蹲って舐め始めた。絶対的忠誠心と忠誠に対する絶大な快楽を併せ持っている以上、こうなるのは必然なのだが。 「ハッハッハッ」 性器を刺激され興奮し、俺の虎チンポが飛び出て勃起し、先走りが垂れる。グリーンとホワイトは息を荒げながらそれを積極的に舐め取り、更に俺の息子を刺激する。いつの間にかレッドとブルーも玉の裏を舐めていた。 「んっ、出すぞ。俺のエナジーをしっかり受け取れ……!」 エナジーの込められた精液が込み上げ吹き出し、犬達に精液が降り注ぐ。 『わおおおん!』 そして、強い雄の臭いとエナジーに酔い、四人とも触れられてすらいないにも関わらず精を吐き出す。 そのまま倒れて俺の足元に四人が寄り掛かる。舌を垂らし恍惚の表情をしている。それでも、幸せそうだ。かつての仲間だが、今は忠実な臣下にして愛おし子達だ。 この子達を、いや、全ての怪人達を守らなくては……そのためには……。 [[その後……->資料室:虎怪人化その2]] |==| =|= キング・タイガー 体力:1000 エナジー:1000 装備:王のスーツ 侵食率:100% 状態:唯我独尊 =||||= キーンコーンカーンコーン 学校のチャイムの音が鳴る。 『生徒の皆は、速やかに体育館に移動しろ』 小学校の放送としてはかなり威圧的な言葉だが、誰も疑問に思わないまま生徒達は廊下に並び、小学生とは思えないような統率された動きで目的地へと向かう。 「ついに卒業だな。お前、なれるなら何になりたい?」 「僕は兎がいいなぁ」 「兎かぁ。俺、竜になりたいんだよなぁ」 「竜ぅ? お前、その体系で?」 「分かんないじゃん、今の体系はあんまり関係ないって……」 「ほら、もう体育館に付くから喋らない」 「はーい」 異常ではあるが、子供の声で将来の夢を語るような口ぶりで話している。 少し時間が進み、体育館に生徒全員が集まる。それそのものは普通だが、小学校ながら生徒達は皆男子であり、一様に黒一色のボディスーツを着ていた。それだけで、ここがただの小学校ではないことが分かるだろう。 「これより卒業式を執り行う。F-01から順に登壇せよ」 「はい!」 服装の異様さと比べて普通の体育館の舞台に一人の生徒が上がった。普通ならば卒業証書を渡してくれる校長のいる場所には虎怪人と、脇に鼠怪人が二人立っている。 「F-01、お前は鼠怪人だ」 「はい!」 虎怪人の宣告に元気よく答えた少年の両脇に鼠怪人二人が立ち、それぞれスーツの上から両腕に注射を行う。その瞬間から少年の身体が変化し、その頭は人間のものから灰色の毛で覆われた鼠のものへと変わっていく。 「F-01、これからは鼠怪人として全てを捧げることを誓います!」 変化が終わると共に少年だった鼠怪人は敬礼しながら壇上で射精する。これで少年は人間としての生は終わり自らの意志など二度となく【ゾディアック】で死ぬまで働き続けるのだが、当の少年は少々悔しいながらも誇らしく、嫌がることなど一切なかった。 「次、F-02」 「はい!」 こうして壇上に呼ばれ、一人ずつどの怪人になるかを校長に宣告され、実際にその怪人にされた後に忠誠射精をする。この卒業式とは人間からの卒業式なのだ。 そもそも、ここは学校という表現をしたが、本質は人間牧場なのである。生まれて何も知らないままの人間の子供が、【ゾディアック】の怪人の素体となるべく怪人に育てられ、こうして人間から怪人になる施設なのだ。飼育されている間に【ゾディアック】への絶対的な服従を教育され、エナジーをなるべく高めるよう訓練を行い、規定値に達した子供は適正と合わせてエナジー製造班となり、そうでない者は雑魚戦闘員鼠怪人となるのだ。 「F-11、おめでとう、お前は竜怪人だ」 「はい! ありがとうございます!」 他の少年達と比べてスーツの上からでも分かるほど腹の出た子は、心の底から喜びの言葉を放つ。それに対して、鼠怪人になった子も、これから怪人になる子達も、心からの拍手を送る。エナジー製造班になれることは、何よりも名誉なのだ。 他の子達と同じように注射を打たれると、まだ残されていた髪の毛は抜け落ち、皮膚からは緑色の鱗が生えてくる。元々太っていたものの、それが更に一回り大きくなり、スーツが今にもはち切れんばかりにパンパンになった。 「F-11、これからは竜怪人として一生食べ続けてエナジーを作り続けます!」 その言葉と共に、鼠怪人達と同じように忠誠射精する。 その後もエナジー製造班となる子が生まれるたびに拍手が起こり、生涯エナジーを作るだけの存在になることへの祝福が行われる。 「以上、82人の人間卒業を認める。これからは怪人として、生涯我らが【ゾディアック】に忠誠を誓い、エナジーを捧げ続けるのだ!」 『はい! ありがとうございました!』 最後には全員が元の位置へと並び、再度忠誠射精を行う。こうしてまた新たな怪人達が生まれたのだった。 --- キング・タイガーが変わったことで、本来の目的とは大きく異なる行動を始めた。いや、最初こそ侵攻し人間を怪人に変えていくという目的を果たしていたのだが、国をほぼ掌握したところで、事態は大きく変わった。 人間を人間のまま捕縛し、人間を繁殖させて人間牧場を作る。本来生殖出来ず未来のない怪人の子孫繁栄の手段を作り出したのだ。短期の計画ではなく、非常に長期の計画となったのだ。 いずれ全ての人類を怪人に変えることがあっても、キング・タイガーが継承されこのシステムが継承され続けるのであれば、この星は怪人の星となるだろう。進化も退化もなく、ただエナジーを作り出し、システムを維持し続けるだけの、無為の生命活動を繰り返す生命体の覆う星へと。 しかし俺に何が出来るかと言われると、今のキング・タイガーを変える手段は持ち合わせていないのだ。こんなおぞましい方法を思い付き実行出来たのは、元人間だったせいだろうか。ああ、こんなことならば滅ぼされた方が、マシだったのではないか? もう、手遅れだけどな。 GAMEOVER:キング・タイガーとして、怪人王国【ゾディアック】を建国し人間牧場を作り出す [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:0 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= 「すまない、レッド……! リミット・ブレイク! アルティメット・ライトニング!」 エナジー・クリスタルに掛けられた制限を解除し、ヒーロースーツを通して放てる限界のエナジーを振り絞り、レッドと、虎怪人を巻き込むように稲妻を乱打する。レッドも、あわよくばボスである虎怪人を始末出来れば、それでいい。 「キング・タイガー様ぁ!」 レッドは咄嗟に虎怪人の間に入り込み、エナジーの炎を放出して雷を受け止める。通常であれば炎で雷が防げるはずもないが、エナジーによるものはエナジーによって防ぐことが出来るのだ。とはいえ、咄嗟に展開したものと、限界を超えた一撃では差が大きい。 「わおおおおおん!!!」 それでも、身体を張って何度も何度も雷を受け止め、虎怪人の、キング・タイガーの盾となって声を上げるレッド……いや、レッドだった犬怪人。もしかしたら、あの策謀とは無縁のレッドでも、何かの作戦で付き従っているという藁にも縋る思いは砕かれることになった。 ドサッ 雷を打ち尽くしたと同時に、犬怪人はその場に倒れる。煙を上げ、半分炭化しているような状態だ。ブルーに続いて、レッドまで……。 「まさか、人間でありながらここまでとは……」 「……お前だけは、絶対に……」 心が、黒く染まっていく。エナジーが、穢れていくのを感じる。でもいい。そんなことはもうどうでもいい。力が、手に入るなら、俺は……。 ''【その願い、応えよう】'' 「これは……!」 内なる心の声に応え、失っていたエナジーが、何処からか湧き出てくる。俺の闇に染まった心からか、もっと別の、大きな意志からか。 エナジークリスタルが黒く染まっていく。力の代償に、心が闇に染まっていく。今はこの力を以ってして、目の前の怪人を殺すこと以外に、なんの価値もない。 「ダーク・ライトニング・ストライク」 黒く染まった雷が右手から放たれ、虎怪人、キング・タイガーに直撃する。反応はしていたようだが、それも間に合っていなかったようだ。 「ぐっ……! 馬鹿な、これほどの力が……!」 キング・タイガーは大きく飛び退き、雷を受けて出来た火傷痕を抑える。その表情は先程までの余裕のある表情とは違い、虎の頭ながら焦りが見える顔になっていた。 「これが、星の答えだと……!」 「ダーク・ライトニング・フォース」 溢れ出るエナジーをそのまま放出し黒い雷に変え、逃げ出そうとするキング・タイガーに向けて多量の雷を解き放つ。ただ純粋な殺意を込めて、目前に転がる犬怪人と同じく、いや、それ以上の消しにするために。 「ぐおぉぉぉ……!」 一撃受けて痺れ痙攣する身体に向けて幾重もの雷が当たり続ける。逃れる術なく焼かれ続け、全てのエナジーを吐き出した時には、キング・タイガーは倒れた。 「これ、で……」 身体から力が抜け、そのまま正面に倒れてしまう。力が入らない。全てが、空っぽになってしまったような、そんな感覚に襲われる。 目の前には、焼け焦げた犬怪人の顔があった。こうなってしまっても、まだ、レッドだと、分かる……。あの犬怪人も、犬ながらブルーだと分かったんだ。 ああ、二人共、こんな俺を許してくれるだろうか。許してくれるならば、どうかそっちで、待っていてくれ……。 [[その後->資料室:バッドエンドその2]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:0 エナジー:0 装備:なし 侵食率:0% 状態:なし =||||= 三人のヒーローを犠牲に、【ゾディアック】のボス、キング・タイガーは死んだ。今やその力によって纏められていた組織だが、結局やることはなんら変わらずのまま、己が欲望のためにエナジーを作り続けていた。 だが、そんな組織、長くは続くはずもない。そもそもあの虎がいなければ、俺は自由だ。わざわざ鼠共を管理して怪人どもを世話してやる理由がないんだ。そうなりゃエナジーの運用さえままならず、食料も尽きる。 後はどうにもならなくなった奴らが外に出て、単独の怪人として暴れ出すことになる。さすがに幹部連中がエナジーで強化されれば、物理攻撃だけでも脅威になる奴らもチラホラいて、多少の被害は出たようだ。 とはいえ、正直全員が束になったとしても、キング・タイガーより脅威度が低いまである存在だ。残っていたヒーローにあえなく討伐され、【ゾディアック】という悪の組織は事実上壊滅した。 俺はというと、鼠共を連れて逃げ出した後、人里離れた場所に逃げ延びていた。怪人が出現してからというもの、田舎の方で放棄された町村なんてものはいくらでもあるから、新天地探し自体は問題なかった。 「さて……」 問題は、連れて逃げてきた鼠共だ。ろくな意志がないから衣住はともかく、100少々の鼠達を養うとなると大事だ。アジトのエナジー抽出変換器を使っていた時なら無理矢理小麦を栽培出来ていたが、今はそれもままならない。 仕方なしに抽出変換器の制作を急ぎつつ、畑を耕させてたりしながら、狩猟採取の自給自足をする羽目になった。一匹二匹、いやそれこそ十匹二十匹くらいならまだなんとかなっただろうが、この数は多すぎた。 「いたぞ!」 過疎地とはいえ大量の怪人を野放しにしているほど、人間側も、ヒーロー側も甘くない。ましてや弱い怪人だ。勝てる戦いならば大手を振って攻め込んでくるに決まっている。それが人間ってやつだ。 俺だってただでやられてはなるものかと、一斉に鼠共をけしかけ、ヒーローを倒そうとした。しかし、いくら怪人といっても、なんの特殊能力のない鼠共には、エナジーを使いこなすヒーローを止めることは出来なかった。 「ああ、ここで終わりか。お前らが殺した鼠怪人達も、元は人間だったってのに、躊躇ってのを知らないんだな」 そんな負け惜しみが、ヒーローを前にした俺の、最期の言葉となった。 END:ヒーロー三人の犠牲にて、【ゾディアック】殲滅完了 [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= 「イエロー、大丈夫でした、か」 「ああ、どうにかな。そっちは……」 レッドの手足が凍り、足が地面に縫い付けられ動けない状態になっている。手足以外から炎を出すのが苦手なのは、怪人になっても変わらない、か。 「うぐっ、ああ……キング・タイガー様! キング・タイガー、様……? キング・タイガー……!?」 最初こそ悲壮感が見て取れたが、何かに気付いたかのように目を見開いたかと思えば、頭を抱えようと凍らされた手を必死に動かそうとしている。まさか、洗脳が解けたというのか? 元凶らしき怪人は倒したのだから、それもあり得るが……。 「俺は、俺、は……!」 「……まずいな。すまん、レッド」 このまま暴走しかねないと判断し、気絶させるべく雷を放つ。身体が痙攣して、立ったまま気絶した。ブルーとの戦いで消耗していたし、悶絶して隙だらけだったからこそ、残ったエナジーでも気絶させられた。いくら怪人になったからと、仲間を見捨てることは出来ない。 消耗は激しい。今から他の怪人を殲滅する余裕は全くない。怪人化してしまったとはいえレッドを連れて帰れるならば行幸だろう。ボスが全ての実権を持つタイプの組織ならば、当面脅威にもならないはずだ。 そう自分を納得させて、レッドを担いでへとへとの状態で、俺達は【ゾディアック】のアジトから出て、ようやく外の光を拝むことが出来た。 [[その後……->資料室:ノーマル1その2]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= あれからなんとか外に出て救援を要請しつつ、【ゾディアック】のアジトのある山を降りていった。さすがに途中で疲労も限界になり、迎えのヘリが来るまで開いた場所で待つことにした。 救助に来た隊員達に説明をして、犬怪人化してしまったままのレッドもなんとか連れて帰れることになった。疲労が回復すれば【ゾディアック】のアジトにあった獣化薬を手に入れて、それを解析すれば、レッドも戻せるのではないかと踏んでいた。 しかし、休息のために丸一日経ってアジトのあった場所へ向かうと、その入り口は崩落していた。なんとか瓦礫をどかして中に入ると、そこに怪人達の姿はなかったのだ。エナジー源はいくらか残っていたが、獣化薬のあった部屋は完全に爆破され、その製法に繋がるものは何も残されていなかった。 「レッド……」 「くぅん……」 しばらく経ったが、ヒーロー協会の技術を以ってしてもレッドを元に戻すことは困難なようで、今も研究施設で過ごしている状態だ。幸いキング・タイガーがいなくなったおかげか暴れるようなことはなくなったものの、犬の性質が強かったり、かと思えば尋常ではなく性欲が強いせいで毎日のように発散させている。 今もブルーがレッドの頭を撫で、レッドはブルーの膝の上に頭を乗せて腹を見せている。ブルーからすれば、こんな状態のレッドでも放ってはおけないのだろうが、それを思うといたたまれない気持ちになってしまう。 一応、【ゾディアック】は討伐したという形にはなるだろう。怪人達の行方が分からないのは不安ではあるが、当分は大きく動くこともないだろう。犠牲はあったものの、全てを失ったわけではない。まだ、希望がないわけでもないのだから……。 END:【ゾディアック】首領キング・タイガー討伐完了 [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= ブルーはすぐに暴れるレッドに解除薬の注射を打った。 「うぐっ……あっ……ううっ……!」 今にも暴れそうだったレッドだったが、種別の違う苦悶の声を上げる。一瞬なんの変化もないかと思ったが、徐々にその体に変化が訪れる。頭の上から伸びた三角耳が縮んでいき、横から人間の耳が生えてくる。マズルが縮み、顔の毛がほぼ全て抜け落ちていき、人間の顔へと戻っていった。 「レッド? レッド、分かりますか? 私が、分かりますか?」 「うっ……うう……」 まだ虚ろな目で呻くばかりで、目の焦点も合っていない。無理もないか。体の変化もさることながら、心の変化もある分追いつかないだろう。 「……ブルー……?」 茫然とした様子のままだが、目の前のブルーのことを認識できたようだ。 「レッド! ああ、良かった……」 珍しく感情むき出しで、ブルーはレッドを強く抱きしめる。レッドはまだ少し茫然としているものの、ゆっくりとブルーを抱き返した。 まだ体の上手く動かないレッドを二人で抱えて、俺達は【ゾディアック】のアジトを後にした。当初の目的だったレッドを救出し、悪の組織の親玉も倒した。残りの構成員達まで倒せるような体力も気力もないから、今はこのままにしておこう。解除薬をくれたマスター・ラットを、そのまま殺すというのも忍びないしな……。 そんな思いを抱きながら、俺達はアジトから無事脱出することに成功した。 [[その後……->資料室:ノーマル2その2]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= あれからなんとか外に出て救援を要請しつつ、【ゾディアック】のアジトのある山を降りていった。さすがに途中で疲労も限界になり、迎えのヘリが来るまで開いた場所で待つことにした。 「「レッドさん!」」 「ああ、二人とも、心配掛けたな」 街に残してきたストーム・グリーンとホーリー・ホワイトの二人も、レッドの帰還を泣きながらだったが喜んでいた。レッドは俺達のリーダーで、年下の二人にとっては憧れの存在だ。 そのレッドの帰還は市民にも歓喜をもたらした。とはいえ、被害者が帰って来たわけではないため、どうにも煮え切らない雰囲気が僅かながらにあるのを感じてしまう。 疲労が回復して、俺達は改めて【ゾディアック】のアジトへと向かい、獣化薬、あるいは解除薬を探して解析するつもりだったのだが、アジトの入り口は崩落していた。なんとか瓦礫をどかして中に入ると、そこに怪人達の姿はなかったのだ。エナジー源はいくらか残っていたが、獣化薬のあった部屋もマスター・ラットの部屋も完全に爆破され、その製法に繋がるものは何も残されていなかった。 怪人にされた人々も見付けられないまま、助けられたのはレッドだけだった。少しモヤモヤするものの、レッドが助けられたのは良かったんだ。 「レッド……」 「ブルー!」 こうしてこの二人が後輩のいない裏でイチャイチャしている光景を守れたのも、良かったんだ。戻ってからはレッドが無遠慮に抱き着いて頬擦りしている。犬の尻尾が揺れているのが見えるかのように、激しいスキンシップになっていて、変化の影響が残っているように感じるな。 まぁ、ブルーはそれでも嬉しそうだからそこはいい。後輩には見られていないから、それもいい。トレーニングを怠っているわけでもないから、問題があるとするならば俺がその激しいイチャイチャに少しだけうんざりするくらいのものだ。 『怪人が出現しました。ヒーローは至急出動してください』 「っと、出動だな。二人共、イチャイチャしてないで準備しろ」 「イ、イチャイチャなんて……はい、分かりました……」 「おう! それじゃあ……」 「変身! ブレイジング・レッド!」 「変身! ブリザード・ブルー!」 「変身! ライトニング・イエロー!」 そう俺達三人同時に宣言すると、普段着からヒーロースーツへと変身を遂げる。今から俺達はヒーローだ。怪人を倒し、これ以上被害者を増やさないためにも、これからも俺達はヒーローとして人々を守るために戦い続けるんだ。 END:ブレイジング・レッドの帰還 [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= 「落ち着け、ブルー。この薬は一つだけしかないんだ」 「ですから、レッドを……!」 「この薬を本部で解析してもらって複製出来れば、レッド以外も、怪人に変えられた全員を救えるかも知れないんだぞ」 そうだ、落ち着かなくてはならない。マスター・ラットは、有効活用しろと言っていた。あの皮肉屋な性格を考えれば、レッドを救うことを真っ先に考えると読んで渡したのだろう。 でも、それではダメだ。救える人々をむざむざ見捨てて助けられても、レッドだって嫌なはずだ。 「……そう、そうでした。私は、目の前のことばかり……」 「いいんだ。お前にとって、それだけレッドは特別で……」 「わぉおおん!」 「っと、レッド、今は大人しくしていてくれ」 俺は電撃をレッドに当て、暴走する前に気絶させる。連れ帰ってどれだけ抑えられるか分からないが、皆を救う選択をした以上は、しばらくレッドにはそのままでいてもらうしかない。キング・タイガーを倒したことで、洗脳が少しでも収まるといいが……。 全ては本部の解析次第になってしまうが、それでも人々を救う可能性があるならば、俺はそれに掛けたい。そう思いながら、レッドを担ぎ重い足を必死に動かして、ついにアジトから脱出した。 [[その後……->資料室:グッドエンドその2]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= あれからなんとか外に出て救援を要請しつつ、【ゾディアック】のアジトのある山を降りていった。さすがに途中で疲労も限界になり、迎えのヘリが来るまで開いた場所で待つことにした。 救助に来た隊員達に説明をして、犬怪人化してしまったままのレッドもなんとか連れて帰れることになった。幸いにもヘリに乗せて本部に輸送するまで目を覚ますことはなく、暴れることもなかった。 獣化解除薬を本部の研究所へと提出し、複製を依頼した。これが複製出来ればレッドはもちろん、怪人に変えられた人々も元に戻せるはずだ。マスター・ラットが本当に解除薬を渡していれば、だが……いや、あれだけ助けてもらったんだ。相手が怪人であろうと信じよう。 一週間後。薬の複製は無事完了し、第一号として怪人化したレッドに投与されることになった。 「うっ……お前ら……」 「「レッド!」」 「「レッドさん!」」 面会可能になった直後に、俺とブルー、グリーンとホワイトですぐに詰め掛けていた。無理もない。ブルー程特別でも、グリーンとホワイトほど強い憧れがあるわけではないにせよ、大切な仲間であり、俺達にとっては欠かせないリーダーだ。そのリーダーがこうして人間に戻れたことを喜ぶのは当然だろう。 「今、なんと?」 「【ゾディアック】のアジトには俺一人で行く。皆で行けば警戒されるだろう」 「ですが……」 「あの薬は本物だったんだ。だとしたら、マスター・ラットはそう悪い奴じゃないと思う。皮肉屋で口は悪いが、なんだかんだ俺の、俺達のことを助けてくれたのは、他ならないマスター・ラットだしな」 「……分かりました。貴方のそういう直感は信じられます。レッドは私が窘めておくので、気の済むように行ってきてください」 「ああ」 そんなやり取りの後、アタッシュケースいっぱいの獣化解除薬を持って、俺は再び【ゾディアック】のアジトへと訪れた。 アジトの入口は扉こそ閉ざされているものの、以前と変わらずそこにあった。重そうな鉄扉だが、あの時開いていたのはやはり……。 そう考えている内に、扉が一人でに開く。入ってこい、ということか。 俺はそのままアジトへと入り、真っ直ぐあの灰色の扉、マスター・ラットの部屋へと向かう。道中何度も鼠怪人達とすれ違ったが、俺の方を見るのだが襲い掛かってくることはなく、そのまま通り過ぎていくばかりだった。 記憶を頼りにしばらく歩き、ようやく灰色の扉の前に辿り着いた。カードキーは一応持ってきておいたから、それを通してみる。 ビーッ あの時と同じく、扉が開く。俺は警戒せずに扉を潜った。 [[部屋に入る->資料室:グッドエンドその3]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= 「よう、その顔見る限り、しっかりと有効活用出来たんだな」 相変わらず汚い部屋には、これまた変わらずラバースーツの上から白衣を羽織った灰毛の鼠怪人、マスター・ラットがいた。 「ああ。ここに、貰った薬を複製したものがある」 俺は持ってきたアタッシュケースをマスター・ラットに見せる。どの程度鼠怪人達がいるか分からないが、全員ダメでもここにいてくれるならまた持ってくるか、それこそ後のことを考えれば、本部に連れて来てもらえばいいと思っている。 「そうか、さすがは本部だ。やっぱあそこの施設なら、エナジー込みの薬でも、一週間もあれば複製出来ちまうんだな」 マスター・ラットはアタッシュケースの中から一つ注射器を取り出して、何処か憂い気な目をしてその注射器を眺めていた。今の物言いだと、マスター・ラットは……。 「マスター・ラット、あんたは元々、本部の研究員だったのか?」 「さすがに分かるか。つっても、異端の研究者として追放された身だけどな」 「異端の?」 「そうさ。エナジーの淀みについて研究をしていたんだ。知ってるか? 怪人の生まれ方」 「怪人の……確か、何処かに現れるエナジーの淀みに人が触れて、怪人化するんだったか」 「ああ、大方それで合ってる。キング・タイガーのような純粋なエナジーの淀みだけで生まれる怪人は稀だ。そういう奴はすさまじく強力な怪人になるな」 怪人の強さにそんな違いがあるのか。人間を介さない方が強い……というより、単純にそれだけ膨大なエナジーを持って実体化しているからか。 「しかし、それなら何が異端なんだ? 淀みの研究なら、本部でもしているんじゃないのか」 「ああ、消し方なんかはな。俺がしていたのは、淀みの内から怪人を調整すれば、いわば正義の怪人が作れるんじゃないかって研究だ」 「なっ……!」 なるほど、思ったよりも異端の研究をしていたようだ。どんな理由があろうとも、怪人を作ろうなんてことをすれば、追放もやむを得ないだろう。 「まっ、結局それは失敗に終わったんだけどな。淀みには明確な思想が、星の意志が介在していて、俺の影響なんてせいぜい性嗜好と、俺の事を親と思ってか、完全に洗脳出来なかったくらいのもんさ」 「星の意志、か……」 「なんだ、あれだけ啖呵切ったってのに、気にしてるのか?」 「ああは言ったが、気にしないのは無理だ」 「ふぅん。まっ、いいんじゃねぇのか。何も考えずに命を懸けるような奴より、よっぽどヒーローらしいヒーローだろ」 「……」 俺は思わず黙ってしまった。いや、確かにマッドサイエンティストなところまであったが、悪い奴だとは思っていなかったが、そんな素直に褒めるようにも思っていなかった。 「な、なんだよ……ったく、ただ俺と話に来たわけじゃねぇだろ」 「あ、そ、そうだな。これでどの程度戻せる」 「そうだな……鼠以外には足りてるな。幹部連中に注射を刺すのは骨が折れるだろうけど、程度はあれどあいつらは単独でも充分害になるからな。このまま施設を止めちまったら外に出ちまって、大なり小なり被害が出る」 「キング・タイガーがいないのに、他の怪人達は正気に戻ってないのか?」 「んまぁ、幹部連中は大なり小なりそういう欲望があって怪人化してるからな。淀みに触れて怪人になったのとそう変わらない状態なんだよ」 「そうなのか」 レッドは正気に戻っていたから、てっきり体は怪人化したままなものの精神は戻っているものだと思っていたが、そうはいかないか。 「アフターケアなんかのことは本部にでも任せとけ。まぁまぁやばい後遺症を負いそうなのもいるが、怪人として死ぬよりはいいと思って、薬を持ち帰ったんだろうしな」 「どうであれ、生き延びるに越したことはない。死んでしまっては何も残らない」 「死ぬより苦しいとは……ってのはその答えなら野暮か。んじゃ、早速注射して回るとするか」 [[移動する->資料室:グッドエンドその4]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= それからマスター・ラットと一緒にアジト内を回り、幹部達の部屋を回り怪人達に解除薬の注射を打って回る。 最初に家畜部屋という、出口とは真反対側にある区画へと行った。鶏に牛、馬の怪人がいる部屋だ。マスター・ラットがそれとなく近付き普通に注射を打って人間の姿へと戻していった。卵を産む鶏も、胸から乳の出る牛も、それが例え男が素体だったとしてもまだ分からなくもない。しかし、完全に巨大な男性器と化した馬に関しては、さすがに驚愕し、自分もああなっていたかもしれないと戦慄した。 「さぁて、まずこれがどうにかなるか……」 マスター・ラットもさすがに不安だったようで、その巨大な性器に注射して薬を注入する。不思議な光景だったが、巨大な男性器から人が分離し、そのまま男性器が縮み元に戻っていった。良かった……これはさすがに救えないかと諦めそうだった。 それから比較的攻撃性の少ないという兎の部屋へと行き、性行為をせがまれながら注射を打っていく。猪の部屋には入らなくていいと言われて、マスター・ラットだけで済ませた。出てきたマスター・ラットと元に戻った人間から僅かに悪臭がしていて、本当に強烈な臭いのようだ。 問題になりそうな、明確に攻撃性があり獣化薬なしでもこちらに干渉する力のある竜、蛇、羊の部屋は大変だった。我が強く注射なんて打たれたくないと言うものだから無理矢理抑えて打つことになった。被害者の人数自体はそう多くなくて、どうにかこうにか元に戻すことに成功した。 「ほとんどなくなったな」 「だな。さてと、問題はこの大量の人間をどう人里まで運ぶかだが……」 「鼠怪人達に運んでもらえばいいんじゃないか? そうすれば、本部で鼠達も治療できるし」 「合理的ではあるんだが……お前以外が大量の怪人が進行してくるのを受け入れられるか?」 「あっ……」 「全く、どうして肝心なところで抜けるんですか」 「ブ、ブルー? どうしてここに……」 出口で色々考えていたところに、ブルーが入ってきた。一人で行くと言っていたはずなんだが、どうして……。 「貴方の事ですから、元に戻した人間をどうするかまで根回しをしていないと思いましてね。しかし鼠に運んで、ですか……貴方は人間に戻らないんですか、マスター・ラット」 「今戻っちまったら、数百いる鼠共の制御が切れるぞ。別に何もしないだろうが、何もしないとそれはそれで色々面倒だろ」 「今はそうでしょう。では、鼠怪人も皆人間に戻った後はどうするのです?」 「……まぁ、ケジメとして打つのはいいが、生憎自殺願望はないし、そいつに死ぬよりはいいなんて言われちまったからな」 「ど、どういうことなんだ?」 一体なんの話をしているんだ? ブルーは何かを遠回しに言っているようだったし、マスター・ラットも何か察しているようだし……。 「この薬はキング・タイガーのエナジーを中和するもんだ。俺はもう、長く怪人であり過ぎたから、打ったらまぁ、消滅することになるな」 そうだったのか……決して万能な薬というわけじゃないんだな。 「ま、所詮負けた組織の残党だ。俺の生き死には俺が決められるような状況でもねぇ」 「ひとまず、本部には鼠怪人が大挙しても問題がないよう手は回してありますから、イエローの案で行きましょう」 「マジかよ。政治力のあるヒーローなんているんだな」 「生憎と、私しかそういうことに頓着しないのでね。こういう役回りは必然ですよ」 「い、いつもすまない……」 「謝るようなことではありませんよ。で、いいんですかね、マスター・ラット。提案こそしましたが、貴方の機嫌もですが、全鼠怪人を一斉に動かせるので?」 「ちっと大変だが、これが最後だし、全力でやるさ」 マスター・ラットは本気なようだ。その気になれば物量で押してそのまま逃げ出すのはそんなに難しくないだろうに、そうしていないのだから本気で鼠怪人にされた人達も助ける気があるんだ。いや、戻れない怪人とはいえ、元はヒーロー協会本部の研究者なら、正義感はあるのか? [[本部へ->資料室:グッドエンドその5]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= 街に戻ると、既に避難勧告が出ていたようで、誰一人その姿を見ないまま本部まで行けてしまった。ヒーロー協会本部はヒーローの装備を作ったり、エナジーについて研究する研究施設と、ヒーロー達のためのトレーニングや慰安のための施設のある施設だ。そしてもう一つ、大きな施設が併設されている。 その施設は国内随一の大病院だ。そこにまず百人近くいた怪人化を解かれた人達が搬送された。さすがに鼠怪人達を一斉に元に戻すことも出来なく、しばらく本部に怪人が大量にいるという、状況によっては最悪なことになっていた。 マスター・ラットが手遅れなら、最古参の鼠怪人もまずいかも知れないと長年怪人にされていた鼠怪人達から優先して治療していくことになった。驚いたことにマスター・ラットは体格程度の差しかない鼠怪人の、元のパーソナルデータを全て覚えていたため、順序はすんなり決まって治療は進んでいった。 薬の生産と治療は続き、二週間後には全員人間に戻すことに成功した。ここまで上手く人々を救えたことなんて、ヒーロー協会発足以来初ではないかと言われるほどの出来事だ。淀みに触れて怪人になった人はもちろん、大抵の場合は被害者が出てしまう中で、こんな大勢の被害者がいたのに全員救えたのは、奇跡に近い。 そんな最悪の被害人数にして最良の結果を残した事件は、世間的には終幕を迎えた。 --- ヒーロー協会本部。その研究施設の地下には、エナジーについて研究する施設が存在している。ヒーローの扱うエナジーは勿論、怪人を構成するエナジーも研究している部署だ。地下にあって表に出なさ過ぎて胡散臭いだのなんだの言われているな。 「今日、新人が来るぞ」 そこで研究していたある日、無愛想な同僚がそう言ってくる。ここにいると時間を忘れちまうな。 「なんだ、もうそんな時期か」 「いずれ顔見せすることになるんだ。先に会っておいてくれないか?」 「んーっ、そうだな。ちょっくらからかってやるか」 一旦伸びをして、デスクから立ってから一応白衣を整えて、同僚に着いていく。今は危ない観測対象はいないから大丈夫だろう。 「ここがエナジー研究科ですか……!? え、怪人!?」 「おー、良い反応じゃねぇか」 新人が来る度に、この新鮮な反応が出るのも、まぁ無理もない。ヒーロー協会の地下施設とはいえ、堂々と怪人が存在しているのだから。 俺はあれから、処分されることなくなんと古巣へと戻ることになった。元は実験台として残されるという形だったのだが、ある程度倫理的に問題ない研究は済んでしまい、持て余すのもなんだからと、昔ここにいた頃のようにエナジー研究をすることになったのだ。どうせ表には出られないからと、もうこの地下に生活スペースを作って研究者生活を送っている。 「こ、これはどういうことなんです……?」 「見ての通り俺は怪人だ。けど、しっかり理性はあるし、ここで研究もやってる」 「そ、そんなことってあるんですか? 実験中に淀みに触れちゃったとか……?」 意外とギャーギャー騒ぐことなく、冷静に話ができるようだ。学者は正義感の前に、まず目の前の事象に向かうべきだよな。 「あながち間違っちゃいないな。俺の事はそうだな……ドクター・ラットとでも呼んでくれ」 END:最悪の事件を最良の結果で終わらせ、唯一の怪人は生き延び科学者としてエナジー研究の第一人者となった [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= 「ライトニング・フォース」 憎悪のままにエナジーを放出し、白い稲妻がマスター・ラットにぶつかる。身体が大きく痙攣し続け、マスター・ラットの身体は焼け焦げ椅子に座ったまま死んだ。 「……怪人は、殺す」 殺さなくてはならない。俺はヒーローだ。怪人を倒して市民を守る存在。ブルーだったものも殺したんだ。怪人の正体がなんであろが、怪人であるだけで罪なのだ。 殺す。殺す。殺す。 ''【その願い、応えよう】'' マスター・ラットの部屋の中を漁り、他の怪人に対する情報を探す。このアジトには多くの怪人がいる。雑魚戦闘員の鼠。家畜組と称されていた鶏、牛、馬。他に兎、猪、竜、蛇、羊。精鋭戦闘員の犬。そしてボスの虎。それぞれの部屋があり、エナジーを製造しているようだ。 殺しに行くべき対象の場所を確認すれば、この部屋には用がない。 [[その場から離れる->資料室:ダークヒーローエンドその2]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:100 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= 「ヂュッ……」 廊下に出て、あたふたする鼠達を焼き殺す。所詮は雑魚戦闘員だ。全力でエナジーを解放するまでもない。 鼠の部屋から一番近かったのは、家畜組と称されていた怪人の部屋だ。行きがけに雑魚戦闘員共を殺し、まず鶏怪人の部屋に辿り着いた。 「コケッ! ヒーローがなんでここに……!」 そこは鶏小屋だった。臭い。鶏怪人が小さなスペースに詰められ、卵を産んでいる。その中で唯一スペースにいない鶏怪人。こいつが幹部の一匹だろう。 怪人相手に言葉を交わす理由はない。 「ライトニング・フォース」 「コケーーーッ!」 手を翳して雷を放つ。鳴き声が悲鳴のように聞こえるが関係ない。怪人は殺すだけだ。 少しして、焼け焦げた死体が一つ出来上がる。他の怪人は親玉が死んだにも関わらず、卵を産み続けているだけで、こちらを攻撃してくる気配はない。 敵意が無かろうが、怪人は怪人だ。どうせ元に戻れないなら、殺してしまった方がいい。 「ライトニング・フォース」 狭いスペースに閉じ込められた鶏共を一匹一匹駆除していく。何度も雷を放っているが、不思議とエナジーが枯渇する気がしない。 そのまま部屋から出て、近くの牛小屋へと入る。 「モォ、なんで……」 「ライトニング・フォース」 正面にいたホルスタイン柄の牛怪人目掛けて雷撃を放ち、焼き殺す。身体が大きいせいか少し時間が掛かってしまった。無抵抗の相手でこれでは、まだまだ力が足りない。 部屋は牛舎のように仕切られており、そこには胸部と性器に搾乳機の付けられた牛怪人が並べられていた。鶏達と同じくボスらしき怪人が殺されていても気にせず、搾り取られる快楽に狂っているようだ。 「ライトニング・フォース」 同じように一匹一匹、牛怪人達を駆除していく。遮蔽物が無ければ一撃で済むのだが、溢れるエナジーのおかげで節約をする必要がない。 部屋を出て、次の馬の部屋へと入る。 「ヒヒンッ、一体誰……」 「ライトニング・フォース」 性器のやたら大きな馬怪人に向けて雷を放つ。焼き殺すまでの時間が少し縮んだ。エナジーを消費しているはずなのに、むしろエナジー量は増えてさえいるようだ。 部屋の中を見る。ここも馬がいるのかと思ったが、何やら部屋の様子がおかしい。到底あり得ないような光景がそこにはあった。巨大な、人の大きさほど男性器が精液を放っているのだ。 「ライトニング・フォース」 これが怪人なのか怪人の能力なのか分からないが、エナジーを放って貯蔵している以上は何にせよ破壊しておく必要がある。数もそう多くないし、手間にもならない。 部屋の中に生き残りがいないのを確認してから、俺は次の部屋へと向かう。 [[ピンク色の扉を開く->資料室:ダークヒーローエンドその3]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:200 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= 兎の模様の描かれた扉を無理矢理開き、中に入る。ここにはリバース・バニーがいる。ただの淫乱だが怪人は殺さなくてはならない。 そこは淫猥な店のような雰囲気を醸し出す空間だ。はしたない恰好をした兎怪人達がステージで踊っている。 「あれ? また来たの? っていうか、閉めてたはずだけど……」 「ライトニング・フォース」 話し掛けてきたリバース・バニーに向けてすぐに放電する。しかし先の怪人達とは違い、寸でのところで雷から飛び退き回避されてしまう。 「な、何するのさ!」 「怪人は殺す。それだけだ」 「え、なんっ……あああああああ!」 一瞬恐怖に歪む顔が見えた気がした。が、もう一度放った雷に当たり悲鳴を上げ、やがて口から煙を吐き出しその場に倒れる。出力が低かったからか、消し炭にはならなかった。 「ひっ!」 その光景を目の当たりにした他の兎怪人達は、慌ててその場から逃げ出し部屋を出ようとする。この部屋の怪人にはまだ知能が残っているようだ。だが、それがなんだ。むしろ危険度が高いくらいだ。 「ライトニング・フォース」 この部屋は開けている分、広く放電すれば全ての兎怪人達に電撃を当てられる。一匹も逃がすことなく、部屋にいた兎怪人は殲滅出来た。 一瞬、リバース・バニーの悲鳴がリフレインする。だが、罪悪感はない。怪人を殺すのは当然のことだ。それが、ヒーローだ。 ふとエナジークリスタルを見ると、うごめく影が見えた。嫌なものだが、力になるもの。今は、それだけで十分だ。 俺は外に出て、近くにあった下り階段を降りた。 [[茶色の扉を開く->資料室:ダークヒーローエンドその4]] |==| =|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:200 装備:ヒーロースーツ 侵食率:20% 状態:正常 =||||= 茶色い、猪模様の描かれた扉をこじ開ける。廊下を進み、もう一枚の重い扉をこじ開ける。またこの不快な臭いを嗅ぐ羽目になるとは……これも怪人を殲滅するためだ。 中は更に不快な湿気と臭いが充満している、相撲の土俵のある部屋だ。廻しをした猪怪人の集団が不快な臭いの元凶だ。 「なんじゃあ? やっぱりワシの弟子になりに来たんか?」 ラバースーツに廻しという異質で滑稽な恰好をしている猪怪人と違い、裸に廻しと幾分まともな恰好をしていながら、最も悪臭の強い存在だ。 「ライトニング・フォース」 臭いにエナジーが籠っている以上、手早く殺す必要がある。鈍重だろうから躱される事はないだろう。 「うごぉおおお!」 やたら太い声で叫びを上げ、そこら辺で焼いた怪人とは違い耐久力はあった。だが、特に反撃もされず、しっかり焦げた猪にすることが出来た。 他にいた猪達も雷で焼き殺し、部屋の奥も確認して生き残りがいないのを確かめ、俺は臭い部屋から出て行く。 外に出て、しばらく見付けた鼠を片っ端から駆除していき、青い扉を見付けた。 [[青い扉に入る->資料室:ダークヒーローエンドその5]] |==|=|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:300 装備:ヒーロースーツ (text-colour:red)[侵食率]:50% 状態:正常 =||||= 巨大な青い扉を開き、明らかに天井の高い廊下を進む。この先にいる怪人は巨大なのだろう。怪人は全て殺すが、危険になり得るなら優先順位は高い。 中も先程まで歩いていた廊下や他の怪人の部屋とも違い、天井が高く、そして予想していた通り、巨大な怪人がいた。爬虫類の何かだろうが、身体は太っているというよりも最早膨れ上がり、自力での歩行など到底不可能に見える。しかし、ただの肥満体ならともかく、この高さ5mは優にあろう天井に頭を着かんばかりの巨体は凄まじいものがある。 ……一見すればただの質量の大きな存在だが、その分殺すのに手間が掛かりそうだ。しかし、怪人は殺さなくてはならない。例えどんなものであろうとも。 「ライトニング・フォース」 エナジーをしっかりと溜めてから、特大の雷を巨大な爬虫類に向けて放つ。予想通りあまりにも巨大なためになかなか殺し切れなかったが、どうにか殺せたようだ。 一瞬雷が黒く見えたが、焦げ跡でも見間違えただろうか。 「ヒーロー! お前ぇ!」 部屋の奥から別の青い蜥蜴……というには角や機能するのか分からない翼からして竜怪人と言った方が適切だろう存在が来る。普通のサイズかと思えば、急に巨大化し、先程殺した竜怪人とほとんど変わらないサイズへと膨れ上がった。 しかしただ大きくなったばかりではなく、その拳をこちらに振り下ろしてくる。単純な質量による暴力は、直撃すれば間違いなく危険だろう。鈍重というほどでもないようで、回避こそ出来るが余裕はない。 もう一度全力のライトニング・フォースを放つ必要がある。前までだったら不可能と判じていたことだが、今なら少し待てば出来そうだ。 床が砕ける程の重い一撃を、自らの身体に電流を走らせ身体強化して躱し続け、その間に必要なエナジーは溜まった。 「ぜぇ、ぜぇ、なんで、当たらない……」 「終わらせる。ライトニング・フォース」 両手から、極太の雷を放つ。さすがに巨体全てを覆い尽くすほどではなかったが、それでも威力は十分だったようで、その丸い腹に直撃した雷は竜怪人の全身を駆け巡り、時間は掛かってしまったが黒焦げに出来た。 今までより、身体に宿るエナジーも、エナジーの回復量も格段に上がってきている。不思議だ。今までこんなこと、なかったはずだというのに。 (text-colour:black)[『殺せ』] 何かが聞こえた気がする。何でもいい。他の怪人も、始末しなくては。 俺は部屋を出て、次の部屋を探すことにした。 [[白い扉の部屋へ向かう->資料室:ダークヒーローエンドその6]] |==|=|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:500 装備:ヒーロースーツ (text-colour:red)[侵食率]:70% 状態:正常 =||||= ふざけた装飾の施された白い扉を開き、中に入る。更におかしなことに、託児所か何かに見える空間が広がっていた。これが怪人のアジトなのか? しかし、間違いなく怪人はいた。小さな、白い毛の羊の怪人。怪人の子供? それとも子供が怪人にされたのか……どちらでもいい。怪人は殺すだけだ。 「止まりなさい」 その言葉と共に不快な音を鳴らしてくる、大きな羊怪人もいた。保育士でも気取っているのかエプロンをしていて、一見すれば怪人に見えない可能性さえある。だが、この部屋に満ちる不快なエナジーを凝縮したようなエナジーを、音と共にこちらに放ってきている以上、明確な敵だ。 「ふんっ」 身体全体を覆うようにエナジーの膜を作り、怪人からのエナジーによる干渉を弾く。戦闘力自体は見たところ無いようだが、音だけで洗脳まで出来るだろうこの力は厄介だ。早急に終わらせる。 「ライトニング・フォース」 部屋全域を覆うように雷を放ち、全ての怪人を狙う。 「止めっ……!」 小さな怪人を庇うように、大きな羊怪人がこちらに背を向け抱きかかえる。本当に子供だとでも? だとしても、関係ない。怪人は殺す。殺さなくてはならない。 雷が収まる頃には、庇った羊怪人も、その庇われた子供も、黒焦げの死体に変わった。 バチリと手に走る雷は、確かに黒かった。 (text-colour:#212529)[『殺せ』] 内なる声が、僅かに聞こえてくる。これがどんなものであろうとも、今は従ってやる。俺の目的のために、怪人を殺すために。 部屋の中を探し生き残りがいないことを確認してから、俺は外に出て次の部屋へと向かった。 [[緑色の扉を開く->資料室:ダークヒーローエンドその7]] |==|=|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:700 装備:ヒーロースーツ (text-colour:red)[侵食率]:80% 状態:正常 =||||= どういうわけか石で作られた緑色の扉を開き、中に入る。 部屋の中に庭園が広がり、中央に青臭い液体の溜まる池、更にその周囲には人間の形をした石像が並べられている。 「シュルルッ、アナタが大暴れ中のヒーローね」 そして、この部屋の主は蛇怪人のようだ。長い胴と顔を見て蛇と判断したが、足は無いが両手はある。 出会ったその瞬間に、いきなり不快なエナジーが飛んでくる。目線だけでエナジーを介した攻撃が出来るのは非常に厄介な存在だ。気付けなければ、エナジーを弾けなければ、恐らくそこらの石像と同じ末路を辿っていたことだろう。 「怪人は殺す」 「ちょっ、ちょっとアナタ、そんなエナジーを放つなんて……この石像達は見ての通り、全員人間なのよ!?」 「だからなんだ。怪人の為にエナジーを作る存在は、怪人と同義だ」 言われなくとも分かっていたことだ。確かに中に人間のエナジーを感じる。だが、エナジーを放出するための機関にされているのも分かる。ならば、躊躇する必要はない。怪人に与するくらいならば死んだ方がいい。 「ライトニング・フォース」 容赦なく部屋全体に黒い雷を放ち、蛇怪人も石像も巻き込んでいく。石像は砕け散り、逃げ場もないのに逃げようとした蛇怪人も、幾度も雷を撃たれて黒焦げの死体になった。 エナジー量が増えて、随分楽に怪人が殺せる。エナジー量の多い怪人もかなり殺して来た。もう、そんなに残りの怪人も多くないだろう。 (text-colour:red)[殺せ] だが、まだ怪人はいる。内なる声が収まらない。まだ、怪人を殺さなくては……。 [[先へ進む->資料室:ダークヒーローエンドその8]] |==|=|= (text-colour:yellow)[ライトニング・イエロー] 体力:100 エナジー:999 装備:ヒーロースーツ (text-colour:red)[侵食率]:99% 状態:正常 =||||= 残っていた鼠怪人達を始末しながら、出口へと向かう。まだ、莫大なエナジーを持つ存在がいる。後はあれらを殺すだけだ。 「貴様、なんだそのエナジーは……」 「イエ、ロー……?」 出口の近くにいたのは、巨躯の虎怪人と、赤毛の犬怪人だ。あの犬のエナジー、変質しているがレッドのものだ。あれはレッドだったものというわけか。虎の方が感じ取った莫大なエナジーの元のようだ。あれがボスか。 (text-colour:red)[殺せ] 「ライトニング・フォース」 話すことなんて何もない。怪人は殺すだけだ。 「くっ……!」 「うおおお! ブレイジング・フォース!」 犬怪人が前に立ち、炎を放ち無理矢理雷と相殺して来ようとしてくる。雷で炎を打ち消すようなことは普通起こらないだろうが、どちらもエナジーの産物故にかぶつかり合いが生じる。 爆発が起こり、犬怪人は吹き飛び壁に打ち付けられる。そのまま殺すには至らなかったが、今は煙に乗じて凄まじい速さで突撃してくる虎怪人の対処だ。 「ライトニング・ストライク」 エナジーを一点に集中して、極太の雷を虎怪人に向けて放つ。何かに変えてエナジーを放出することなく、既にエナジーを纏わせて雷を迎え打ってくる。これだけのエナジー量の雷とぶつかり合えるだけのエナジーがあるのは、あれだけの数の怪人の首領なだけある。 「ガッ……!」 だが、負けない。俺は、怪人を殺すんだ。 迫る虎怪人を押し返し、そのまま雷を直撃させる。しばらく雷で焼いたものの、一度で殺し切れなかった。 「何故、だ……何故、星は、こんな人間、に……」 「お前達が人間を憎むように、怪人を憎む人間がいる。それだけだ」 無念を持って散ったヒーローの声が。ある日突然怪人に全てを奪われた民達の声が。ずっと殺せと言って来るんだ。 「ライトニング・ストライク」 もう一度雷を放ち、今度こそ死ぬまで雷を流す。今度こそ、黒焦げになり虎怪人は死んだ。 「あ、ああ……キング・タイガー様……」 まだ生きていた犬怪人の声がする。怪人から聞こえるというのに、最早懐かしさを覚える声。これで最後だ。最後なんだ。果たさなければ、ブルーに申し訳が立たない。 「……ブルーに、よろしくな」 (text-colour:red)[[[レッドを殺す->資料室:ダークヒーローエンドその9]]](set:$EP to "■■■")(set:$HP to "■■■")(set:$sinsyoku to "■■■")(set:$name to "■■■■■■■")(set:$soubi to "■■■■■■■")(set:$status to "■■■") |==|=|= ■■■■■■■ 体力:■■■ エナジー:■■■ 装備:■■■■■■■ (text-colour:red)[侵食率]:■■■ 状態:■■■ =||= ブルーさんとイエローさんが【ゾディアック】のアジトへ向かい、二日が経った。 既に二人も捕まった可能性があると判断され、僕達も偵察へ駆り出されることになった、その日の朝だった。 「……」 「えっ、イエ……ロ……」 緊張から朝早く起きて、人のいない道を散歩していたところに、ライトニング・イエローの顔をした人がいたのだ。ただ、とても同一人物には見えない憔悴の仕方に、本人とは思えない、あまりにも冷たい目、そして真っ黒のヒーロースーツ。何より、あの優しいながらも鋭いエナジーが、どんな怪人よりも濁った、底なしの黒いエナジーになっていたんだ。 「……」 「イエロー……なんですか?」 「……ああ」 短い答えだけど、どうやら本人には間違いないようだ。でも、何なんだろう、このエナジー……。 「あの……」 「【ゾディアック】の怪人は殲滅した」 「えっ?! あの、ならお二人は……」 「……残念だが、二人共死んだ」 「あ……」 衝撃的な答え。でも、僕がショックを受けてはいられない。だって、イエローさんはずっと一緒に戦ってきた仲間を失ったんだ。だとしたら、エナジーの淀みも、そのせいなのかな……。 「って、すぐに基地に戻りましょう! すごく疲れてるでしょうし、その、ヒーロースーツも何かおかしいですし……」 「……そうだな」 すぐにイエローさんを連れて基地に戻り、休んで貰うことにした。あの黒いスーツも案外普通に脱げて、一安心だった。でも、あのエナジーの黒さは、そういう類のものに影響されているわけではなく、本人のもののようだ。 検査したものの、医療的には異常はなく、疲労が見られるから一日休んだ方がいいと言われただけだった。技術班にもヒーロースーツの変化はよく分からないということで、何があったのかは明日聞くということになった。 けど、翌日、ライトニング・イエローの姿は何処にもなかった。あの真っ黒になってしまったヒーロースーツとエナジークリスタルだけを持ち出して、基地から消えてしまったのだ。 基地は騒然とした。既に二人のヒーローを失ってしまったというのに、更にヒーローを失うことになったのだ。この基地にはもう、僕とストーム・グリーンと、幼いヒーローしかいないことになる。 でも、イエローさんの心象を考えれば、当然なのかもしれない。もう、ヒーローを続けたくない。そんな風に思っても、仕方ない。そう思っていた。 だけど、数日後、別の町で怪人が出現したと同時に、黒い稲妻が走りその怪人を倒したというニュースが流れて来た。顔も確認出来なかった、謎のヒーロー。だけど、僕には分かった。あれは、イエローなのだと。 その後も度々怪人が現れる場所に、その謎のヒーローは現れ、怪人を容赦なく葬っていった。いつしか黒い稲妻、ライトニング・ブラックと、そう呼ばれるようになった。 END:ダークヒーロー [[閲覧を終える->資料室メニュー]] |==|